たんぽぽ舎から TMM:No2516

たんぽぽ舎です。【TMM:No2516】
2015年6月23日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
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★1.調査が進めば若狭の地震と津波が見えてくる
   原発銀座を襲う自然の猛威-
   「審査合格の高浜原発そばに津波痕跡 福井大学など確認…」
                     山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.爆発的マグマ噴火が運んだダイヤモンド
   ダイヤモンドが人類の手に入るまでは数奇な運命をたどったのです
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその107
                                          島村英紀(地震学者)
★3.6/29植草一秀(経済学者)さんのお話
   『市民運動の幅広い連携で日本を変える-集団的自衛権、
   原発再稼働、憲法改悪、TPP、沖縄新基地、消費税増税、
   格差拡大は共通問題』
   連続講座「今の情勢にどう立ち向かうか」その2
                冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.テント日誌6月21日(日)
   経産省前テントひろば1377日 商業用原発停止643日
   20日(土)女の平和ヒューマンチェーン1万5千人の参加者
                     (I・K)
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※6/25(木)高浜原発再稼働阻止!老朽原発1,2号機の20年延長を許すな!
 株主総会の日、関西の行動に連帯し、関電東京支社包囲行動にご参加を!

 日時:6月25日(木)18時から19時30分
 場所:千代田区内幸町交差点角 富国生命ビル前
     (都営地下鉄三田線「内幸町」駅A7出口 JR「新橋」駅日比谷口)
 共催:再稼働阻止全国ネットワーク/平和と民主主義をめざす全国交歓会/
    原発さよなら千葉/市原憲法を活かす会
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┗■1.調査が進めば若狭の地震と津波が見えてくる
 |  原発銀座を襲う自然の猛威-
 |  「審査合格の高浜原発そばに津波痕跡 福井大学など確認…」
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

◯ ついに天正津波の痕跡発見か、と思わせるようなニュースが流れている。しかし電力会社は、そんな報道にも反応はしない。「安全を第一に」のお題目は何に対して、誰のためか。
 福井新聞の記事から引用する。
「審査合格の高浜原発そばに津波痕跡 福井大学など確認、関電は影響否定」
             (2015年6月22日午前7時00分)
 『原子力規制委員会の審査で、2月に「合格」と認められた関西電力高浜原発3、4号機そばの若狭湾沿岸で、14~16世紀に起きた津波の痕跡とみられる砂層を福井大学などのチームが21日までに確認した。
 津波の規模は不明で関電は「津波評価や対策に影響を与えるものではない」としている。一方、規制委は取材に対し「安全を脅かす方向につながる情報かどうか留意して、結論ありきではなく検討したい」と関電に調査を促す考えを示した。』 引用終了

◯ 高浜原発差止訴訟の仮処分決定により高浜原発は再稼働できないのだから、時間がたっぷりあるというものだ。
 津波の痕跡を発見した福井大学などのチームも規模は不明としているのだから、影響があるかどうかも分からないと考えるべきもので、最初から「影響ない」と断言できる関電の姿勢こそ、驚くべきものといわざるを得ない。
 『若狭湾沿岸では、1586年の天正地震に伴う大津波で大きな被害が出たとの説がある。関電も数年前に調査を行い「痕跡はなかった」としたが、今回の発表地点は調査していなかった。』
 天正地震または、若狭湾の津波にまつわる伝承はいくつもあるという。美浜原発近傍の村と思われる場所が津波で全滅してしまい、以後人は住んでいないとか、宮津の海岸には海抜40mを超える地点に「波せき地蔵」があり、ここまで津波が到達したと先人が警告しているのではないかとか。
 伝承が存在するところには、その元となった何らかの出来事はあったと考えられるが、多くの伝承が指し示す歴史的事件とは、若狭湾に30m級の津波襲来だったのかもしれない。そう思って、安全側に対策することが求められる。

◯ 『福井大の山本博文教授(地質学)らは、高浜町内の海に流れ込む川沿いの低地を掘削。深さ1メートルより浅い地中で、貝殻などが混じった厚さ1~20センチの砂層を確認した。砂層は海岸から500メートル以上、内陸側にあった。高浜原発からは南東に6~7キロの地点。』
 『砂層の上下から得た試料の炭素同位体で年代測定し、14~16世紀に起きた津波の痕跡と推定した。海と砂層が見つかった低地との間には高さ10メートル前後の砂丘があるが、山本教授は「砂丘を全面的に乗り越えるほどではなく、川を逆流したのではないか」と話している。』

◯ 外形的な津波の姿は、内陸500m遡上するほどの規模、高さ10mの砂丘は大規模に越えない程度、14~16世紀の安土桃山時代(戦国時代)である可能性が高い、というものだ。天正津波の伝承に付合するところもあるが、大きさとしては伝承ほどでもない。場所の違いが影響したか、たまたま海底地形の影響等で津波の高さが低い地点だったか、あるいは全く別の津波か。
 いずれにしても言えることは、川沿いとはいえ内陸500mまで遡上する津波が原発の立地審査の前提になっていないことだ。

◯ 既に原発立地から40年以上も経つのに、これほど重大な事実が見つけられていなかったことは、事業者の責任としては重いといわなければならない。それだけで立地審査指針からの逸脱として、設置許可の取り消しをすべきことではないか。
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┗■2.爆発的マグマ噴火が運んだダイヤモンド
 |  ダイヤモンドが人類の手に入るまでは数奇な運命をたどったのです
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその107
 └──── 島村英紀(地震学者)

◯ ダイヤモンドは簡単に燃えてしまって灰になるのを知っているだろうか。
 ダイヤは元素から言えば炭素だけのものだ。つまり、そのへんの炭と変わらない。
 しかし炭とは違って結晶構造がとても緻密だ。この結晶構造は地球内部の6万気圧という高圧と2000℃という高温のもとでしかできなかったものだ。
 地球深部でできたダイヤが地表にどうやって運ばれたかはずっとナゾだった。もしゆっくり上がってくるのなら、その途中で燃えてしまって、ただの灰になってしまうはずだからである。
 計算によれば、少なくとも秒速1~4メートルという速度で上がってきたときだけ、ダイヤは燃えないで地表に達したことになる。つまり、ダイヤを取り込んだマグマが数十キロメートルもある厚い地殻を高速で通りぬけたときにだけ、ダイヤが無事に上がって来ることができた。
 この急速な上昇のメカニズムが正確に分かったのはごく最近のことだ。

◯ これは爆発的なマグマ噴火の一種だ。だが、日本にも過去に何度もあったマグマ噴火はダイヤを持ってきてはくれなかった。持ってきてくれたのは世界でも限られた場所だけである。
 それはダイヤが作られる場所が限られていたことと、この特殊な噴火が起きたのが数億年前の一時期だけと、ごく限られていたことが理由である。具体的には数億年以前にあった造山運動によってダイヤが作られ、数億年前に起きた噴火で地表に運ばれた。このためダイヤの分布は大陸奥地の古い地質条件が保たれている地域に限られる。
 世界にはこのようにダイヤが含まれるマグマが上がってきて冷えて固化したところが何カ所かある。南アフリカ、ロシア、アンゴラ、米国などである。
 この固化したマグマは垂直に近いパイプ状の形になった。ダイヤを探す「鉱業」が行われたところは、直径も深さも数百メートルから1キロを超えるほどの巨大な漏斗状の穴が開いている。人類の欲望の夢の跡である。
 ダイヤはこの固化したマグマにごく少量しか含まれていない。2トンの岩のなかに1カラット、つまり0.2グラムしか入っていないのが普通だ。このため、いかにダイヤとはいえ、取れる量があまりに少ないと経済的に引き合わなくなって鉱業としては放棄されてしまったところもある。

◯ 米国南部アーカンソー州にあるダイヤモンド・クレーター州立公園も鉱業がなり立たなかったひとつだ。
 しかし、まだ見つかることもある。さる4月に同州に住む来園者が3.7カラットのダイヤを発見した。
 この場所は1906年に土地を所有していた農夫が初めてダイヤを発見したところだ。1972年に州立公園となり、15万平方メートルを超える採掘場が来園者に公開されている。これまでに75000個以上のダイヤが採掘されている。園内で見つかったダイヤは、今年に入って122個目になった。
 あなたも探しに行ってみますか?

 島村英紀 (地震学者) さんのホームページ(http://shima3.fc2web.com/):
 タイトル:「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より転載
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 ☆6/28島村英紀さんの学習会にご参加を!
  「最近、地震・火山の噴火が多い 多すぎるなぜか?
  原発は大丈夫か?! 原発再稼働は…? 日本列島の地震・火山を考える(最新版)
  今後も地震はたくさん発生する(過去との比較で)

  日 時:6月28日(日)14時より17時
  お 話:島村英紀さん(地震学者)
      会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
  会場費:800円 資料を用意
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┗■3.6/29植草一秀(経済学者)さんのお話-ご参加を!
 |  『市民運動の幅広い連携で日本を変える-集団的自衛権、
 |  原発再稼働、憲法改悪、TPP、沖縄新基地、消費税増税、
 |  格差拡大は共通問題』
 |  連続講座「今の情勢にどう立ち向かうか」その2
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 日 時:6月29日(月)18:00から20:00(通常よりも1時間早い開始と終了です)
 お 話:植草一秀さん(経済学者)
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

◎「2015年6月12日午後5時より、衆議院第一議員会館多目的ホールで勉強会が開催された。
 安倍政権が暴走を加速させ、日本はいま最大の危機に直面している。日本がいま直面している最重要問題は、原発、憲法(安保法制)、TPPである。
1. 憲法解釈を変更して集団的自衛権を行使するための法制を整備しようとしています。
2.安全性が確認されていない原発を再稼働させようとしています。
3. 大資本の利益にはなっても大多数の市民の利益には反するTPPに参加しようとしています。
4. 沖縄県名護市辺野古に米軍基地を建設しようとしています。
5. 格差拡大を推進する各種制度変更を推進しています。
 安倍政権を打倒するためには、野党勢力の結集が重要であることは事実だが、この基本三大問題に対する政策方針については、小異を捨てて大同につくという対応ではなく、明確な方針の一致が必要であることが強調された。

 私は、[オールジャパン:平和と共生]連帯運動の創設を宣言した。
 インターネット上に連帯運動のプラットフォームとして[オールジャパン:平和と共生]サイト <http://www.alljapan25.com/>を開設した。

◎「戦争と弱肉強食」の政策方針を示す安倍政権に対峙する基本方針である「平和と共生」の政治実現を目指す主権者運動の連帯を図る運動である。
 「平和と共生」の政治を実現するために、オールジャパンの主権者の力を結集する。これが目的である。サイトから一人でも多くの主権者および市民運動グループに賛同者として名を連ねていただきたい。主権者の25%の力を結集できれば、主権者が政権を奪還することができる。そのためのサイトである。一人でも多くの主権者、市民運動グループの連帯を実現したいと考えている。」
      (以上、植草一秀さんのホームページ「知られざる真実」から抜粋)

   6/29学習会では植草さんの著書「日本の真実、と『対米従属』という宿痾(しゅくあ)」を販売します。
   皆様のご参加をお待ち申し上げます。
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┗■4.テント日誌6月21日(日)
 |  経産省前テントひろば1377日 商業用原発停止643日
 |  20日(土)女の平和ヒューマンチェーン1万5千人の参加者
 |  https://www.youtube.com/watch?v=UYhewHXkoiU
 └──── (I・K)

◯テントにも14日ほどではなかったがたくさんの方が寄って下さった
今日は朝から雨が降ったりやんだり、でも梅雨らしくしとしとだったので傘をさして座り込んだ。沖縄意見広告報告集会やいろいろ有り、Tさんと私が留守番、そのうちH君や毎日欠かさず来てくれるM子さんが来てくれてホッとした。
◯韓国・日本の外相会議があるので街宣車がたくさん通り外務省に抗議をしていった。大部分の車は理路整然と自分たちの意見を外務省にぶつけて行った(私たちと違う考えではあるが)。
 ただ一台の車が例によって”乞食!””早く出て行け””そんなところに居ないで福島に除染に行け””自分らの仲間も除染に行っていて今日は来られないと連絡があった”などなどおかしな言葉をあびせて行ったけれど、
一台の街宣車から降りてきた男性は自分たちもあなた達と同じ気持です。大間に行って申し入れをして来たと言い、頑張って!と言ってくれたそうです。嬉しいですね。
 午後通りがかったカップルがカンパをしてくれた。また夕方わざわざカンパをしに来てくれた方もいて感謝です。
 その後、寄ってくれた人、銀座でヘイトデモがあり、日比谷公園で解散したからテントに寄るかもと心配して居たが、何事も無くて良かった。
◯退屈しのぎによってくる雀さんたちに餌をやっているうち鳩がたくさん来るようになってしまった。最近は時々ハクセキレイまでがやってくる。
 すずめはすっかりなれてテントの入り口まで餌をねだりにやってくる。
彼らを眺めるのもテントに居て楽しいことのひとつだ。
 いつも夕方来てくれる人たちも忙しいらしく現れなかったので、Tさんといつもより遅くまでテントに残っていた。7時前、泊まりの人、集会帰りの人が来てくれてホッとして帰路に着く。

※後半部分は省略させていただきます。

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