たんぽぽ舎から TMM:No2525

たんぽぽ舎です。【TMM:No2525】

2015年7月3日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.「原発なしの方が成長できる、そして日本人らしい生き方ができる」

   「自然とともに、自然を生かし、自然に生かされる生き方」

   6/27古賀茂明さんの講座の報告

                西村俊弘 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)

★2.今回もカヌー(辺野古ブルー)を中心に新基地反対の抗議行動に参加

   沖縄辺野古新基地建設は不可能です

   そして、同じ構造を持つ原発再稼働も不可能にしたいと思う

   6月に10日間辺野古に行ってきました    千葉和夫(たんぽぽ舎会員)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆7/27『国と県は勝手に決めるな!被災者の声を聞け!

   住宅支援・区域指定・賠償の継続を求める

   福島県民集会&対県申し入れ行動』

   主催:【ひだんれん:原発事故被害者団体連絡会】

★4.新聞より

  ◆規制委審査 残る疑念 重なる「保安院体質」川内原発 迫る再稼働

       九電に配慮?情報隠しも 老朽化・火山対策…電力側の都合追認

               (7月3日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

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※7/7(火)学習討論集会にご参加を!

   「緊急作業時被ばく線量」引き上げ問題を知る

  日 時:7月7日(火)18:30開場19:00から21:00

  講 演:西野方庸さん(関西労働者安全センター)

  会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

  主 催:被ばく労働を考えるネットワーク

  資料代:500円

※7/8(水)学習会にご参加を!

  「菅首相(当時)はなぜバッシングにあったのか?」

  「菅叩きの陰に隠された不都合な真実」

     聞き手:鈴木千津子 (たんぽぽ舎共同代表)

    日 時:7月8日(水)18:30開場 19:00から21:00

  お 話:菅直人元首相

  会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

      資料代:800円

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※7/11(土)から7/12(日)

 第3回福島を忘れない全国シンポジウム・現地見学

 主 催:シンポジウム実行委員会(反原発自治体議員・市民連盟)

 参加費:議員は25,000円(往復バス代、宿泊、シンポ・交流会、見学含む)

             市民は23,000円(往復バス代、宿泊、シンポ・交流会、見学含む)

 申込み・問い合わせ:090-5497-4222(けしば)、090-6029-5511(柳田)

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┗■1.「原発なしの方が成長できる、そして日本人らしい生き方ができる」

 |  「自然とともに、自然を生かし、自然に生かされる生き方」

 |  6/27古賀茂明さんの講座の報告

 └──── 西村俊弘 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)

 

改革はするが戦争はしない「フォーラム4」で日本を変える

-安倍政権とは真逆の第4の道-I am not ABE

講師:古賀茂明さん

 

講座の概要

◎ 6月27日(土)午後1時から古賀茂明さんの講座が「スペースたんぽぽ」で開かれました。

 講座が始まる10分前、「まだ講演ではありません。」と前置きがはいり、古賀さんが参加者のインターネットの利用状況を調べ始めた。

参加者とのコミュニケーションを図り講座が始まった時には、既に参加者の心を掴んでいました。素晴らしいツカミでした。

◎ 講座は先日の自民党の保守系議員と百田尚樹氏の勉強会の話から始まる。

百田氏が何を言っても、それは言論の自由であり、それに反論すればいいだけだ。

しかし、安倍政権のような政権に批判的な言論を封じ込めるやり方は断じて許されない。

 報道ステーションの古館氏とのバトルも起こるべくして起こった事がよくわかった。官邸は以前から報道ステーションに狙いを定めていた。そして、古館氏は自分の地位を守るために古賀氏をはじめ、多くのスタッフをスケープゴートにしたのだった。

◎ 古賀さんの講演は淀みがなく、次から次へと知識が溢れだす。参加者が講演に聞き入り緊張が高まった処で、突然ギャグを放り込む、会場は笑いの渦に包まれる。緊張と緩和、見事な手法でした。

◎ 話は自民党が犯した4つの大罪と、安倍総理が何を考えているかに進んでいく。安倍総理はNATOでの地位を高める事に、執着している。そのために、後藤健二さんは、見殺しにされたのだ。これは卑劣で非難されるべき事だが、NATO各国は賞賛した。

安倍総理は列強になるための13本の矢を着実に実行している。NSC法、特定秘密保護法、防衛装備移転三原則はすでに成立している。

 現在、狙っているのは集団的自衛権行使容認と、集団安全保障だ。そして憲法9条改正、基本的人権の制限、徴兵制度などの過激な方向に進んでいく。

◎ 講演の最後は原発の話で締めくくられました。あらゆる産業は年数がたつうちに原価が下がっていくが、原発だけは原価が上がり続けている異常な産業だ。

先進国の中で原発を国策にしているのは、日本だけで他の国は自然エネルギーに舵を切っている。

 原発なしの方が成長できる、そして、日本人らしい生き方ができる。

 日本人らしい生き方とは、自然とともに、自然を生かし、自然に生かされる生き方です。

 講演の時間が終わっているにも関わらず会場の熱気は冷めません。

古賀さんのご厚意により、40分も延長していただき、質問の時間を取る事ができました。

参加された総ての人が満足されて帰途につきました。素晴らしい講座でした。

 

 

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┗■2.今回もカヌー(辺野古ブルー)を中心に新基地反対の抗議行動に参加

 |  沖縄辺野古新基地建設は不可能です

 |  そして、同じ構造を持つ原発再稼働も不可能にしたいと思う

 |  6月に10日間辺野古に行ってきました

 └──── 千葉和夫(たんぽぽ舎会員)

 

◯ 6月も沖縄辺野古に10日間滞在。そして連続8日間カヌーを漕いで最前線でボーリング調査に抗議した。映画「圧殺の海」に見られるように海上保安庁のボートとの“バトル?”の毎日(日曜日は練習、バトルなし)だった。

 沖縄では“オール沖縄”で政党のしがらみを捨てて一丸となって辺野古新基地に反対している。これは陸(キャンプシュワブ前の座り込み)と海(抗議船+カヌー)が一体となって“切れ目のない”反対運動である。これを沖縄の人たちと一緒に行動できたことに感謝したい。

◯ 原則、午前/午後と各1回抗議行動がある。今回は風向きを考慮して、辺野古の北側の大浦湾瀬嵩(せたけ)の浜から漕ぎ出す。1kmぐらいでいわゆる「制限海域」にあるブイ(直径約60cm1列+約30cm3列)に到着する。向こう側には沖縄防衛局+海上保安庁が待ち構え、大音量で、しかもちり紙交換並みに繰り返し「危険なのでブイには近づかない」よう警告している。

 カヌーメンバーは15隻~22隻、抗議船は常時4隻(内1隻はマスコミや議員などが乗船)カヌーは時刻を決め、ブイの中へ入り、台船(ボーリング船)を目指す。これは非常に勇気がいる。しばしば(*注)キャンプシュワブゲート前の抗議行動の声が聞こえてくる。勇気100倍だ。私たちは原始的な手漕ぎだ。たぶん0.2~0.3馬力だろう。

◯ 海保は300~400馬力の船外機を付けた軍艦並みのボート、それが縦横無尽に走りまわり、カヌーを追いかけまわす。明らかに力の差は1000倍以上ある。海保の船からカヌーに飛び乗り転覆させたり、命であるパドル(カイ)を取りあげ漂流させたり、その破壊力でカヌーの近くを急旋回して海に落とす。また、江戸時代の火消「か組」よろしく、長いかぎ棒でカヌーを引きずり手繰り寄せ捕獲する。私も毎日のバトルで拘束され解放(釈放)されるまで1~1.5時間拘束され続けた。正直、拘束はあまり気分の良いものではない。

 炎天下、水さえ飲めない。実際若い海保隊員がカヌーに飛び乗ってくるのはかなりの恐怖だ。そのためスリ傷、打ち身などは絶えない。私も左腕ひじにかなりの打撲症を負い、2週間ほど痛みが取れなかった。チームに19歳の若者がいる。先日彼が挨拶をし「毎朝起きるとバトルを思い、胃がきりきりと痛む」と話していた。しかし、私たちは決してひるまない。辺野古新基地を断念するまで漕ぎ続けていく覚悟だ。

◯ バトルが終わって瀬嵩の浜にもどると、キャンプシュワブゲート前からバスで多くの人が迎えてくれる。体も心もボロボロになって(これは私だけか?)引き上げてくるので涙が出るほどうれしい。大声援の応援と冷たい飲み物、手作りのパンなどの差し入れがありがたい。まさにこれこそ“切れ目のない”反対運動ではないだろうか?これで負けることは考えられない。

 (*注)大浦湾からキャンプシュワブゲート前まで直線で約4km、標高差で約70m

 

◯<インターネット上の誹謗中傷>

 今、インターネット上でいろいろなデマが飛び交っている。このような事にいちいち反応するのもバカらしいが一言書いておいた方が良いと思う。

<その内容>

・ゲート前で基地建設反対に抗議する市民は、日当2万円をもらっている。

 …ウソだ

・辺野古反対の抗議運動に「一般市民を装ったプロの活動家」が本土から大勢送り込まれている。…ウソだ

・「中国や韓国」と深い関係がある。…ウソだ

・「反日」、「テロ」、「左翼」…ウソだ

等などと根拠のない誹謗中傷がネット上に書き込まれている。

◯ しかし、私が感じた現場の様子はこのようです。

 30度を超える中、ゲート前では簡易椅子やゴザに座り、周りの人に持参の黒糖を回し、手作りのお菓子を配り、歌を歌い、熱心に話を聞く市民の姿がある。お年寄り、若者、学生が県内各地からバスに乗り合い、本土各地から(自費で)ゲート前に足を運ぶ姿を見ることができる。

 非暴力に徹した私たちの抗議行動に悪意を込めた誹謗中傷は理解不可能だ。ここでは静かな怒りのパワーが感じられる。

 

 

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆7/27『国と県は勝手に決めるな!被災者の声を聞け!

  住宅支援・区域指定・賠償の継続を求める

  福島県民集会&対県申し入れ行動』

 

  政府は、居住制限区域・避難指示解除準備区域を2017年3月までに区域指定を全て解除し、対象地区住民への慰謝料(精神的損害の賠償)を2018年3月までに全て打ち切る方針を示しました。また、福島県はこれに呼応し、指定区域外避難者への住宅無償支援を2017年3月で打ち切ると発表。

 ひだんれんは、住宅支援・区域指定・精神的損害賠償の継続を求め、被害者の声を聞く場をつくるよう県に申し入れを行います。

 一方的に 決められた政策で、形だけの復興ではなく、真の「人間の復興」のために、原発被害者が声を上げましよう!

 

<7月27日(月)>

  11:00~12:00 集会 福島テルサFTホール(福島市)

? 12:00~     デモ 福島県庁へ

? 13:00~     申し入れ・交渉 (福島県庁)

<チラシ> ひだんれんブログ  http://hidanren.blogspot.jp/

主催・連絡先:【ひだんれん:原発事故被害者団体連絡会】

        Email hidanren@gmail.com

 

 

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┗■4.新聞より

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 ◆規制委審査 残る疑念 重なる「保安院体質」川内原発 迫る再稼働

      九電に配慮? 情報隠しも 老朽化・火山対策…電力側の都合追認

 

  2013年9月以来、原発稼働ゼロが続いてきたが、九州電力は7日から再稼働に向け、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)に核燃料を入れ始める。これまで避難経路や火山噴火予測の不備が批判されてきた同原発だが、原子力規制委員会による各種の審査にも疑問符が付けられている。住民団体などからは「福島原発事故以前の旧原子力安全・保安院時代と変わらない」という憤りの声が聞こえる。

 「このまま再稼働に突き進んでよいのか。見過ごしている欠陥は数多い」 市民団体「再稼働阻止全国ネットワーク」の木村雅英さんはそう語る。

 再稼働には、原子力規制委員会が設けた新規制基準に基づく3つの審査を通過することが求められる。

 3つとは原子炉の基本設計や方針などを見る「原子炉設置変更許可」、原子炉の詳細設計を扱う「工事計画認可」、さらに運転管理ルールに関する「保安規定認可」。川内原発1号機の場合、規制委が原子炉設置変更許可を認めた際「新基準の適合第一号」と脚光を浴びたが、それで審査が終わったわけではない。

 なかでも、木村さんは工事計画認可を問題視する。

  九電が提出した工事計画認可申請書は規制委がホームページ上で「公開」している。敷地の図面や配管図、耐震に関する計算の結果などが詳細に書かれているが、黒枠の中を白塗りして非公開にしている部分があちこちにある。

 どの部分を非公開にするかは、九電が商業機密などの理由から決めている。市民団体「たんぽぽ舎」副代表の山崎久隆さんは「九電の都合のよいように情報が隠された。これでは認可が妥当なのか否か、第三者が検証できない」と憤る。

 「核分裂を止める制御棒が地震時に正常に動くかという問題がある。その検証には、制御棒を差し込む配管が地震でどれだけ変形するかというデータを見なくてはならない。だが、申請書では非公開だ」

 規制委設置法は「情報公開を徹底し、透明性を確保しなければならない」と定め、同法に関する国会決議も「推進側の論理に影響されることなく、安全確保を第一に」としている。しかしそれが尊重されているとは到底言いがたい。

 九電は配管などが地震の揺れで変形して機能が喪失しないか解析し、申請書に「問題ないレベル」とみなせる数値を示している。

  これについても、木村さんは「規制委は計算過程を記した資料を九電から受け取っていないと言う。つまり、九電の解析をうのみにしただけ。審査に値しない」と訴えた。だが、原子力規制庁の担当者は「計算は事業者(電力会社)の責任で適切に実施する。役所が全てチェックするわけではない」と受け流した。

 問題は申請書の審査にとどまらない。原子炉等規制法は、事業者が原発に関連する工事に着手する前に、規制委からその工事計画の認可を得なければならないと定めている。

 だが、規制委は13年6月、認可前の工事を容認する方針を示した。前身の原子力安全・保安院時代、福島原発事故後に緊急安全対策を指示、事業者が対策を始めていた点に配慮したという。だが「本当の狙いは再稼働準備を急ぐためでは」との疑念は消えない。 (後略)

<デスクメモ>

  「アイデア」ものと感心した。原子力規制庁の白抜き資料である。黒塗り資料は珍しくない。だが、隠す部分が白い資料には黒塗りのような怪しさがない。黒を白と言いくるめるとはこのことか。これも役人の仕事のうちなのだろう。「税を払ったら、いくらも残らない」。あるニュースの断片を思い出す。(牧)

        (7月3日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 

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