たんぽぽ舎から TMM:No2564

たんぽぽ舎です。【TMM:No2564】

2015年8月18日(火)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします

転送歓迎

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★1.日本でも最近、法律に反する様々な政治的決定がなされており

法治国家としての存在を疑いたくなる  濱口牧子(ドイツ在住)

★2.「過小評価されているβ(ベータ)核種の危険性:

トリチウムと放射性ストロンチウム」

8/20(木)スペースたんぽぽ学習会にご参加を!

冨塚元夫 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)

★3.人の心を良き方向に変えるのは真摯な思いに裏打ちされた、

言葉と行動しかない

7月31日第140回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告

にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア)

★4.「福島原発、裁かれないでいいのか」古川 元晴 /船山 泰範 共著

“原発事故の刑事責任を分かりやすく解説した”書籍の紹介

渡辺秀之 (たんぽぽ舎ボランティア)

★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

◆8/19大間原発はいらない!スタンディングデモ

場所:電源開発(株)本社前(東銀座)

主催者:大間原発反対関東の会

★6.新聞より2つ

◆桜島噴火警戒レベル4 避難準備呼び掛け

(8月15日東京新聞夕刊1面より)

◆円安物価高 個人消費 GDP年率1.6%マイナス 4~6月期 3期ぶり減少

伸びぬ賃金 家計苦しく  (8月17日東京新聞夕刊1面より抜粋)

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┗■1.日本でも最近、法律に反する様々な政治的決定がなされており

|  法治国家としての存在を疑いたくなる

└──── 濱口牧子(ドイツ在住)

 

もう読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、つい最近出たドイツのDerSpie

gel誌の歴史特集4/2015は「DieBombe」と題し、原子爆弾の歴史とそれに関する様々な

意見をまとめてあります。その最後の記事で面白いと思うのがありました。

「合法、非合法、どっちでも構わない(Legal,Illegal,Scheissegal)」と題する記事

です。

日本で昨日(8月11日)、川内で原発の再稼働が実現してしまいました。ドイツのニュ

ースでも1日に何回か、その報道がされました。興味のあるドイツ人のなかには「あん

」なに地震が多い日本なのに…」と頭を傾げる人が多いですが、「安倍政権を理解できる。

経済的に日本は原発を必要としているし、隣が中国や北朝鮮だから、原発は抑止力と

して必要だ」、という意見もあります。

で、国際的に見て、抑止力としての原子兵器保有は冷戦時代から国連で認められてき

ているわけですが、それが果たして「合法か?」と訴訟を起こした人の話がSpielgel

雑誌の最後に載っていたのです。

Buechel(今日でも10-20個の原子爆弾を保管できる倉庫がある都市)に住む一薬

局の女性が起こした訴訟に関する報告です。

平和主義者である彼女は原子力武器使用を国際法に則れば、戦争の手段としては非

合法であると訴えたのですが、もちろん、法廷で勝つことはなかった。

日本でも、最近、法律に反する様々な政治的決定がなされており、法治国家として

の存在を疑いたくなりますが、国連でも、法より国家権力が強くなって来ているよ

うです。

ヒトラーが昔、「Machtgeht vorRecht」(法より権力を優先)と言ったと書かれてま

すが、現在、多くの国で、政治権力が法律より優先されている状況をみて、国民とし

て批判していかなくてはならない、と思いました。

 

 

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┗■2.「過小評価されているβ(ベータ)核種の危険性:

|  トリチウムと放射性ストロンチウム」

|  8/20(木)スペースたんぽぽ学習会にご参加を!

└──── 冨塚元夫 (「スペースたんぽぽ」講座運営委員)

 

ちょぼちょぼ市民のためのちょぼちょぼゼミナール(ちょぼゼミ)第6回

 

講 師:田中一郎さん(ちょぼちょぼ市民による政策提言の会・運営委員)

日 時:8月20日(木)19:00から21:00

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円

 

「大量に漏えいしている放射性セシウムと放射性ストロンチウムは、いずれも人

体に重大かつ深刻な影響を与えます。しかし、よく知られていないのがトリチウムの

危険性です。

このトリチウムがなぜ恐ろしいかといいますと、科学的には水素なので水素のよう

に振る舞うからです。トリチウムが酸素と結合すると「トリチウム水」という放射能の

水になるので、水蒸気となって東日本全域の空気中に漂っています。 それが我々の体

に入って自由に移動しているのです。トリチウムはベータ線(電子)を放出してヘリウ

ムに変わります。半減期は12.3年なので影響はほぼ一世紀続きます。

トリチウムが出すベータ線のエネルギーは小さいから安全だという「専門家」がいま

すが、果たしてそうでしょうか。実は細胞の中に入り込んだトリチウム(有機結合型ト

リチウム)のベータ線は超近距離から細胞を攻撃し、遺伝子を破壊し、細胞をガン化し、

異常な遺伝を引き起こします。

ほとんどの人が持っている簡易式の放射線測定器は、セシウムやヨウ素が出すガンマ

線しか測定できないので、ストロンチウム90やトリチウムが出すベータ線を測定して

いません。」

 

 

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┗■3.人の心を良き方向に変えるのは真摯な思いに裏打ちされた、

|  言葉と行動しかない

|  7月31日第140回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告

└──── にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア)

 

ビラ、ワンサカ持って、シールズエリアへ、カワイイ女の子が、配る水が、美味しい

んだ。ビラ配ってると、「ご苦労様です」なんて言われて、アメもくれちゃうのさ。

殺人的蒸し暑さも一山越えて、早朝は気持ち良い風が吹いてました。もっとも真昼の日

差しの強さは、夏、真っ盛りですが‥

さて、本日のたんぽぽ舎は、川内行きを控えいつもより、皆忙しげ、幾分殺気立ってま

す。何時も車を出してくれるYさんも今日はお休みだし、しかも、柳田さんがシールズの若

い人達に別配布のビラ配るって事で、ビラ、いつもより800枚も多い!確かにシールズ側

に来る人達にも知って欲しいよね。

しかし、重いf^_^;

荷物を載せて行くタクシー組と、電車移動の関電立ち寄り組に分かれ、いざ出陣!

今日はビラ配りまくるぞ!私は、トーゼン、関電組、何だって、何時だって、電力会

社さんへの訴えは、止められません。

てなわけで、関電前をひとしきり終り、官邸前へ、今日は、シールズ側へ川内原発再

稼働反対現地行動アピールなので、終わりの報告会を無しにして、夜9時迄、ビラ配

りの予定。

希望のエリア側に着くともう人の列は、首都高速側へ、と延びている。ここでは既

に抗議エリアが一体になってる。その中、希望のエリアでは、再稼働反対の合間に、

平和を守れ!憲法守れ!とシールズと見事に一体となっている。

首都高近くの少し明るめの所でビラ撒き、150枚以上捌けて順調じゃんと思っている

所へ、Nさんと、Wさんがやって来た。3人いてもしょうがないし、憲政記念館側に誰

もいないと言うので、シールズのステージの前、報道陣のライトを浴び移動。途中シー

ルズのカワイイ女の子にお水貰ったりして、ご機嫌。

こちらは、歩道側には街灯もなくさらに暗い、石垣にずらりと座る人達、ステージの

有る列先頭から、抗議エリアに入りきれない人達が、次々と列最後尾に付く。延びる最

後尾と共に移動しながら、ビラを配っていると、50過ぎ位の男性に話しかけられた。曰

く「この集会には、スパイが入り込んでいてこの抗議を煽っている、反対の意見で割れ

ることをほくそ笑んでいる国が有る」と言う、私が「それはネットの見すぎ、ここにい

る人は、自分の意思で、反対の意見を表明している」と言っても、「事実いるのだ」と

言う。「確かに在日韓国人のひとたちもいるけどその人たちも、命、平和を守りたいと

来ている人達だ」と言うと、今度は、「過激派」の事言い出す、「昔人殺しをしたよう

なのが、この中にはいるのだ」と。

そりゃ、昔、むかし、学生運動を真剣にやり、今、この抗議に足繁く来る人も沢山

いる事は事実、だけど、今、この場は非暴力に決まってる、暴力では何も変わらない、

人の心を良き方向に変えるのは、真摯な思いに裏打ちされた、言葉と行動しかない。

この人もこの場に来るという行動を起こしているのだから、この場を、曇りない目

で見て、良き真実に巡り会えるといいなと、願った日でした。

 

 

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┗■4.「福島原発、裁かれないでいいのか」古川 元晴 /船山 泰範 共著

|  “原発事故の刑事責任を分かりやすく解説した”書籍の紹介

└──── 渡辺秀之 (たんぽぽ舎ボランティア)

 

○福島原発告訴団は、国と東京電力を、業務上過失致死傷罪などで告訴した。ところ

が、東京地検は2度にわたり「想定外なので責任はない」として不起訴処分にした。

しかし、本年7月、東京第五検察審査会は東電元幹部:勝俣恒久ら3名を起訴議決

し、3名は強制起訴されることになった。「人災」が「無罪」で、終わっていいはず

がない。

 

○内閣法制局参事官などを歴任した元検事・古川元晴氏と、刑法学者・船山泰範氏

は、過去の類似判例を克明に調べ、「想定外」だったとしても過失責任が認定された

「森永ヒ素ミルク事件」や「カネミ油症事件」などを例に挙げて、「危惧感説(合理的

危険説)」という学説ならば、国や東京電力の過失責任を確実に問えるということを、

論理的に分かりやすく説明したのが、本書である。

○法律に門外漢の私でも、スーッと理解できるほど、わかりやすく書かれています。

“はじめに”に記載されている印象的な文章を記します。

…『刑法学界には、事故の刑事責任について2つの考え方がある。

1)具体的予見可能説:すでに起きたことがあり、具体的、確実に予測できる危険に

2)ついてのみ、責任を問えるとする考え方。

3)危惧感説(合理的危険説):今までに起きたことがなく、どのようなメカニズムで

4)発生するかが確実には分かっていないような「未知の危険」であっても、起きる可

5)能性が合理的に予測される危険については、業務の性質によっては責任を問えると

6)する考え方。

危惧感説で考えるならば、このたびの原発事故の責任を問うことはできます。 しかし

残念ながら我が国の刑法学界は、具体的予見可能説が圧倒的に支配続けているのが現状です。

そのことが、国や事業者などの「未知の危険」に対する無責任体制を許し、事故が起きて

も誰も責任を問われない結果をもたらしているのです。』…

○東京第五検察審査会の東電元幹部:勝俣恒久ら3名を強制起訴との朗報は、これからの闘い

の第一歩であり、今後の裁判を理解し、支援するためには、好適の書と思われます。

 

○目次の紹介

 

はじめに 「人災」なのに裁けないのはおかしい

第一章 日本で裁かれた大事故、裁かれなかった大事故

第二章 大事故は、どのような視点で裁かれるべきか

第三章 事故を裁く「法」はなにか

第四章 福島原発事故はなぜ起きたか

第五章 福島原発事故は「人災」である

第六章 福島原発事故を「裁けない」とするワケはなにか

第七章 検察審査会は原発事故を「裁ける」とした

第八章 生きていた民事裁判

第九章 法を国民の手に

おわりに

 

・「福島原発、裁かれないでいいのか」

朝日新書 2015年2月28日発行 720円+税

 

 

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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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◆8/19大間原発はいらない!スタンディングデモ

 

日 時:8月19日(水)12から13時

場 所:電源開発(株)本社前(東銀座)

内 容:毎月、熊谷あさ子さんの月命日19日に行っています。

デモの出入りは自由です。都合のよい時間だけでもご参加ください。

主催者:大間原発反対関東の会

連絡先:080-661-9604(玉中)

賛 同:経産省前テントひろば

 

 

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┗■6.新聞より2つ

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◆桜島噴火警戒レベル4 避難準備呼び掛け

 

気象庁は15日、鹿児島県の桜島に噴火警報を出し、噴火警戒レベルを3(入山規

制)から4(避難準備)に引き上げた。規模の大きな噴火が発生する可能性が高くなっ

ており、県は災害対策本部を設置した。桜島を対象にした警戒レベル4は初めて。

気象庁によると、15日午前7時ごろから桜島を震源とする地震が多発し、山体の膨張

を示す地殻変動が大きくなっている。昭和火口や南岳山頂火口から3キロ以内に位置す

る鹿児島市の有村町、古里町では大きな噴石と火砕流に警戒が必要で避難準備を呼び掛

けた。

(8月15日東京新聞夕刊1面より)

 

 

◆円安物価高 個人消費 GDP年率1.6%マイナス 4~6月期 3期ぶり減少

伸びぬ賃金 家計苦しく

 

内閣府が17日発表した2015年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の

 

速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・4%減、この成長が一年続くと仮

定した年率換算で1・6%減となり、3・4半期(9カ月)ぶりにマイナス成長に転

じた。GDPの約6割を占める個人消費が冷え込んだことや、輸出が振るわなかった

ことが響いた。 (後略)

(8月17日東京新聞夕刊1面より抜粋)

 

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