たんぽぽ舎です。【TMM:No2573】
2015年8月27日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.場当たりな修理で出力上昇へ 川内原発の危険な見切り発車
本来してはならない「検査停止抜きの運転強行」を選んだ九電
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.安倍様へ、一筆啓上申し上げます。
8月21日第162回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.原発・基地・戦争=「犠牲のシステム」を解体せよ!
するな戦争!止めろ再稼働!『NO NUKES voice vol.5』
創刊1周年記念特別号8月25日発売!
★4.新聞より
◆ 被災者支援 将来縮小へ 自主避難者[撤回を」(8月26日東京新聞より抜粋)
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※川内・高浜原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!再稼働反対!
8/28(金)首相官邸前・国会議事堂前抗議-第163回
日 時:8月28日(金)18:30~20:00
主 催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
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※8/29(土)学習会にご参加を!
核問題「テーマ別世界社会フォーラム2016に向けて」連続学習会第2回「原発を止
めるアジアの人々」
日 時:8月29日(土)18:30から21:00
講 師:佐藤大介さん(ノーニュークスアジアフォーラム)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
主 催:反核世界社会フォーラム2016日本準備会 参加費:500円
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┗■1.場当たりな修理で出力上昇へ 川内原発の危険な見切り発車
| 本来してはならない「検査停止抜きの運転強行」を選んだ九電
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○事故はこうして拡大する
「せっかく動かしたので、何が何でも止めたくない」これが九州電力が今置かれた
心理状態である。「事故はこうして拡大する」のだが、そういう教訓は原子力の世界
ではどうやっても生かそうとは思わないのだ。
大きな事故は、ある日突然青天の霹靂のごとくに起きるとは限らない。大きな事故
には予兆がある。例えば1989年1月に発生した福島第二原発3号機の再循環ポンプ損
傷事故は、原子炉が止まる1月6日の前から振動警報が鳴っていた。それをだましだ
まし運転し、1月8日に迫る定期検査にまで持って行こうと無理をして、部品の落下
事故にまで至った。
今回は、そうならないと誰が保証するのか。
福島第一原発事故ですら、予兆があった。一つはフランス、ルブレイエ原発の高潮溢
水、もう一つはインドのマドラス原発の津波水没だ。加えて地震調査研究推進本部の
長期評価で福島県にも15m級の津波襲来と組み合わせれば今日の事故は予見できた。
(これが元東電3役の強制起訴の一つの論拠である)
川内原発は社内外の「再稼働維持」と「反対封じ圧力」により、本来してはならない
「検査停止抜きの運転強行」を選んだ。こういうことが事故を引き起こす。
○2次冷却系破損の甘い対応
21日に出力を95%に上げる作業が延期されて明らかに焦りはじめた九電は、復水器
の点検を急ピッチで行い、塩分濃度が上がった復水器の場所から、損傷配管を特定し、
直径25ミリの細管の5本で漏えいが起きたことを突き止めたという。
その細管は栓をして海水漏れを止めるのだろうが、問題はその5本以外が健全かどう
かを調べる方法が無いことだ。
「減肉」か「ピンホール」か、いずれが原因だろうか。部材を切り出して詳細点検
をしなければ容易には分からない。しかし26日付け朝日新聞報道では気になる記事が
載っていた。
破損を確認した細管は5本とも海水側ではなく外側から損傷していたという。つま
り海から持ち込まれた貝などによる腐食ではなく、蒸気が流れる復水器の内部、復水
器細管にとっては外から減肉しているらしい。
○原因は・・? 5本以外の細管は健全か? いくつも問題点!
記事によると「二次冷却水の不純物を除去するために高温の水を循環させた際に細
管が損傷したとみられるという。」
すなわち蒸気流が細管に当たってすり減らした可能性があり、九電によれば2006年
以来点検をしていない装置だそうだから、それ以来約10年間にわたり徐々にすり減っ
ていった細管が、最後に高圧蒸気に晒されたことで大きく浸食が進んだものと考えら
れる。
これは美浜原発3号機で起きた二次系配管破断と同じ構図である。
蒸気流により、長時間掛けてすり減ったことが考えられるため、5本以外にも周囲
の細管69本を施栓するという。
しかし他の細管は健全なのか、どうして特定の細管が減肉するようなことになった
のか、蒸気流の偏流があったのではないか、そうだとしたら、少なくてもこの水室中
の細管はかなりダメージを受けている可能性があるのではないか、など、いくつも問題
点が湧くのである。
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┗■2.安倍様へ、一筆啓上申し上げます。
| 8月21日第162回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告
└──── にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア )
安倍様へ、一筆啓上申し上げます。
晩夏の侯、熱気の中、涼風がマーブル模様の様に頬に感じる今日この頃ですが、安倍
さまにおかれましては、イカれて‥ もとい!如何お過ごしでしょうか。
私といえば、楽しい夏休みも終わり、仕事と原発反対に再び励む名残りの夏となって
おります。
国会では相も変わらず、不毛な論議を繰り返すばかり、さぞやお疲れの事とお察し
申し上げます。さて、先日安倍様お声掛りで、動かし始めました川内原発の件ですが、
老朽原発にムチ打っての再稼働。しかも4年もの間動かしていないとなると、どうな
るかと危ぶんでおりましたが、やはりトラブルでございますね。フル稼働延期の事、
この際廃炉をお勧めしたく官邸前にまかりこしました次第にございます。
桜島もこの暴挙を危ぶみ、警鐘を鳴らしております。カミナリ様も大嵐という、少
々荒っぽい手に出ています。この上、地下の大ナマズ様まで目をお覚ましにならぬ内
に、止めた方が‥
4年この方、再三再四この官邸前から、全国の方々が申し上げております。
が、安倍様におかれましては、5時半には決まって官邸をお出ましになられておりま
したよし。また、今に至りましては、ゆう活とやらで、自ら仕事を切り上げ趣味に時間
をお使いとか。サービス残業を終えやっとの思いで国会前に駆けつける私とは、雲泥の
差で御座います。
もっとも、安倍様ご不在でも、皆々元気に原発反対をやっておりますが、スピーチも
なかなか秀逸なものも少なからず、一度じっくりお聞きかせしたいものばかりで御座い
ます。
また、近頃は、国会前に戦争法案、失礼、平和安全法制反対の若者集い、「勝手に決め
るな、原発再稼働も勝手に決めるな??」 と、ガンバっている事も、武藤議員あたりから
お聞き及びでしょう。頭の痛い事続出でお腹が痛くならないか、お案じ申し上げる今日
この頃で御座います。
長々となりなしたが、また8月28日(金)には、官邸前にお邪魔致します。その折に
はぜひ、一声お聞かせ申し上げたく、国民の声、耳かっぽじって、聞きやがれ、で御
座います。
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┗■3.原発・基地・戦争=「犠牲のシステム」を解体せよ!
| するな戦争!止めろ再稼働!『NO NUKES voice vol.5』
| 創刊1周年記念特別号8月25日発売!
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酷暑は峠をこえたようですが、近い日本の将来を重大に左右する「安保関連法案」の
審議が連日参議院で行われています。
また、さる11日には九州電力川内原発1号機が多くの人の反対にもかかわらず再稼
働されてしましました。川内原発再稼働を待っていたように桜島周辺地下のマグマが地
上に向かって動き出し、桜島には警戒情報レベル「4」が史上初めて出されました。桜
島と川内原発の直線距離は50キロです。火山に詳しい専門家は「桜島で最大級の噴火
が起こった場合、関西地方でも5センチ程度の火山灰が積もるかもしれない」と警告を
しています。
はるかに離れた関西で5センチならば、至近距離の川内原発には一体どのくらいの
火山灰が降り注ぐのでしょうか。また、川内原発では運転開始後、排水系統に異常が
発生し、九州電力は出力を上げる予定を当初の計画から延期しています。
本当に原発は不安だらけです。
だから黙ってはいられない!
○昨年鹿砦社が発刊した「NO NUKES voice」の第5号(創刊一周年記念特別号)が出
来上がりました。
脱原発・反原発を中心に「採算を度外視しても」(編集長)も果たさなければなら
ない役割を指向してきた同誌ですが、今号は間違いなく日本の言論界で脱原発・反原
発の「エポックメーキング」となる怒涛の迫力です。
◆総力特集「福島―沖縄 犠牲のシステム」は渾身の6本立て50ページ!
第5号のテーマは「福島―沖縄犠牲のシステム」。野球に例えれば、真正面ど真ん中
への直球ストレート連投です。変化球は一切ありません。本文は東大の高橋哲哉先生と
映画監督三上智恵さんの対談で幕を開けますが、この「対談」の緊張感と真剣勝負は読
んでいても火花が散っていて、読者までがやけどをしそうです。目指すゴールは同じで
も少し考えの異なるお二人。その妥協なき「討論」(闘論)は、どなたにとっても一読
の価値ありです。思想を戦わすということの「凄み」を体験できる貴重な対談です。
そして、日本を代表するフォトジャーナリスト広河隆一さんのインタビューが続きま
す。チェルノブイリに50回以上の取材を重ね、福島第一原発事故翌日には福島に入り、
原発近くでの取材を行った広河さん。お話のテーマは「加害者は必ず被害を隠す」です。
チェルノブイリ原発事故で起こった事と福島事故後に起こったこと、その対比から見え
てくる意外な共通点と相違点は現地で長年取材を重ね、あわせて救援運動にも積極的に
関わった広河さんにしか語りえない内容でしょう。広河さんの奥行きの深い視点は、チ
ェルノブイリから福島、そして沖縄へと広がります。沖縄に保養施設「球美(くみ)の
里」を設立した広河さんの熱意が誌面から発露され、その意思と行動は読者を圧倒する
でしょう。
次いで共に元知事である沖縄の大田昌秀さんと福島の佐藤栄佐久さんによる超大物
対談です。お互いが意外なほどに福島、沖縄とのかかわりがあったことがお話の中で
明らかになります。和やかな語り口ながら日本政府と闘って沖縄を背負った大田さん
と、政府の原発政策に苦言を呈したために「冤罪」同然の弾圧を受けた佐藤さんの対
談は「NO NUKES voice」だから実現できた夢の対談です。
☆巻頭3本の特集記事だけでも、誇張なく「永久保存版」の価値ありです。その他沖
縄からの視点で震災に向き合う蟻塚亮二さん(精神科医)や逆に茨城県から沖縄に自
主避難した久保田美奈穂さんのお話は沖縄と福島(福島事故)を交互の視点で見直す
のに最上の教材でしょう。GE(ゼネラル・エレクトリック)社の技術者として福島第
一原発の建設に関わった名嘉幸照さんは沖縄のご出身です。「二つの故郷原発技術者の
『福島』『沖縄』」を語って頂いています。文字通り「福島―沖縄 犠牲のシステム」
に翻弄されたご自身の一代記です。
◆原発推進〈戦犯〉直撃取材は八木誠=関西電力社長兼電事連会長!
そして鹿砦社といえば、名物直撃取材です。今回は八木誠=関西電力社長兼電事連
会長が「ターゲット」です。果たして戦果は如何に?
◆小出裕章さんの最新講義録から全国各地の脱原発報告まで総力網羅!
更に贅沢なことに、今年3月で京都大学原子炉実験所を定年退職された小出裕章さん
の登場です。退職後唯一非常勤講師を引き受けた関西大学で行われた講義の1回分、90
分を全文掲載! 大学生を相手に、いつになく熱を込めて語る迫力満点の小出さん。終
盤の衝撃的な内容は本誌でしか目にすることが出来ないでしょう。
他にも注目記事が満載です。福島事故の避難者加藤凛さん、第三次原発賠償関西訴原
告の石塚路世さん、トルコ現地で原発反対運動を取材・研究した森山拓也さんの各報告は、
ほとんどの読者には初めての目にする内容ではないでしょうか。
本誌常連の元博報堂の本間龍さん、納谷正基さんには引き続き思いを語って頂いてい
ます。こちらも重鎮、経産省前テント広場の淵上太郎さんはテントひろばの物語に加え
て、国から提訴され争っている裁判を東京高裁口頭弁論陳述書の要旨を紹介しながら解
説していただきました。その他全国各地の運動情報も満載。細かくは紹介しきれません。
◇総ページ数は176頁。これまでの「NO NUKES voice」と厚みが違います。質も量もで
す。今この内容の雑誌を出せる出版社があるでしょうか。宝島?無理です。岩波書店?
無理です。週刊金曜日?無理です。だから鹿砦社がやるのです!
僭越ながら、今、脱原発・反原発ではこれ以上の内容はない!と鹿砦社は自信をもっ
て世にその評価を委ねます。巻頭秋山理央さんの写真から、編集後記まで緊張感が途
切れることがありません。
秋の気配が感じられるようになりましたが、熱の充満した「NO NUKES voice」5号
(創刊1周年記念号)は文字通り「必読」です。今すぐ書店へ! (伊藤太郎)
※『NO NUKES voice vol.5』──『紙の爆弾』2015年9月号増刊
8月25日発売 定価680円[本体630円+税]
A5判/176ページ(巻頭カラー8ページ+本文168ページ)
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┗■4.新聞より
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◆ 被災者支援 将来縮小へ 自主避難者[撤回を」
政府は25日、東京電力福島第一原発事故の自主避難者らを援助する「子ども・
被災者支援法」の改定基本方針を閣議決定し、 将来的に支援対象地域を縮小、撤廃す
ることが適当としたのを受け、自主避難者が同日、東京都内で記者会見し、「国によ
る被災者切り捨ては許せない」と抗議した。 (後略)
(8月26日東京新聞より抜粋)
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