たんぽぽ舎から TMM:No2583

たんぽぽ舎です。【TMM:No2583】

2015年9月5日(土)その2 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします

転送歓迎

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★1.核兵器にも近い設備の1つである「もんじゅ」の永久閉鎖処分こそ

唯一の道

「もんじゅ」の恐るべき実態

「安全上重大な設備」が点検されない本当のわけ

山崎久隆(たんぽぽ舎)

★2.規制委員会の甘すぎる基準に基づいて再稼働した川内原発1号機の

稼働を完全停止し、廃炉にせよ

川内原発1号機再稼働についての抗議の申し入れ書

「再稼働阻止全国ネットワーク」

★3.東京電力福島第一原発・作業員の、これまでの死者

13件、14人も               春橋哲史

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※※9/7(月)学習会にご参加を!

原発ご三家は、同時に兵器産業の大手企業

三菱重工、東芝、日立の原発ご三家の兵器売り上げをみる

安保(戦争)法制と原発再稼働は密接に関連している

日 時:9月7日(月)19時より21時まで

お 話:渡辺寿子(原発いらない!ちば)、柳田 真(たんぽぽ舎)

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円(資料を用意します)

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※9/9(水)行動のご案内です。是非ご参加願います。

川内原発1号機の審査合格証・修了証発行を糾弾する規制委抗議行動

新たな規制行政体制下の原発再稼働を許さないぞ!

日時:2015年9月9日(水)11時半から13時

場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前 港区六本木1丁目9番9号

東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅から

「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分、日比谷線「神谷町」駅徒歩8分

主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL:070-6650-5549

東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付

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※9/9(水)学習会にご参加を! (予約優先・受付中)

安倍政権こそ[存立危機事態」 あきらめたら、あかん!

秘密保護法、原発再稼働、戦争法案…。

民意など関係なく次々と押し通す自民党の攻勢に対して

私たちは、なにができるのか?

講 師:辻元清美さん(民主党衆議院議員)

日 時:9月9日(水)19時30分より21時まで(開場19時) 開始時間にご注意

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)   参加費:800円

※予約優先です。電話かメールで「ご氏名、電話番号」を

お知らせ下さい。予約受付番号をお知らせ致します。

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┗■1.核兵器にも近い設備の1つである「もんじゅ」の永久閉鎖処分こそ

|  唯一の道

|  「もんじゅ」の恐るべき実態

|  「安全上重大な設備」が点検されない本当のわけ

└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

○毎日、朝日、福井新聞、NHKニュース他でも次々に報じられているのは、「もんじ

ゅ」にまつわる信じがたい事件の報道である。

この欠陥原子炉を、まだ試運転しようとしている日本原子力研究開発機構に対して、

強く抗議し計画の断念を求める。

こんな原子炉を動かそうものならば「試運転」が「死運転」になるのは時間の問題だ。

 

○報道が伝えたこと

各社の報道の中でも最も詳細なのは地元の福井新聞である。「もんじゅ、機器の重

要度分類に誤り 3千点、保全計画見直しに影響」は9月4日付。

記事の要旨は次の通り

———————————

設備や機器の安全上の重要度を決める分類の誤りが少なくともおよそ3000件あるこ

とが規制庁の検査で判明。中には重要度が高い設備や機器を、低く分類する誤りも含

まれている。

これまで大量の機器の点検漏れが見つかり、2013年3月に原子力規制委員会が運転

再開準備の禁止命令を出していた。

その後、年4回行われている国の保安検査で、設備や機器の安全上の重要度を決め

る分類の誤りが少なくともおよそ3000件あることが判明した。

重要度分類は原発同様、「クラス1」から「3以下」に分かれているが、重要度が高

い設備や機器を低く分類するという致命的な誤りも含まれていた。

重要度分類に応じて検査項目の選定や検査サイクルあるいは分解点検か外観検査かが

決まるから、低いレベルとされた機器類は本来必要な検査が行われなかったと考えら

れる。

分類の誤りは、1995年12月に発生したナトリウム漏れ火災事故を受けた設備改造工

事に伴って、新たな許認可が出された2007年から続いていると考えられる。また、機構

側は2013年3月に始まった保安検査で規制庁から手続きの不備を指摘していた。その後

の5月には自主的に分類を再確認しており、実際には当時から分類誤りに気づいていた。

今年8月に行われた規制庁との面談で初めて事実の一端を明らかにしたという。

現在もまだ確認作業は続いており、クラス3以下となっている機器類や系統につい

ては現在確認中。これからも続々と明らかになるかも知れない。

9月3日に今年2回目の保安検査開始を16日までの予定で開始した。冒頭に分類誤

りについて説明し、機構側に真摯な対応を求めたことから、今回の報道発表となった。

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○何が起きていたか

 

これで「もんじゅ」そのものが欠陥品であることが改めて証明された。重要度分類

を誤るような保安規定を作った原子力研究開発機構つまり旧動力炉・核燃料開発事業団

が、まともに設備の設計が出来ると考えるわけにはいかない。

設備や機器類の安全上の重要度が分かっていない組織が作った原子炉を、後から手を

入れて安全な装置に出来るわけがない。

一体何処にどれだけの欠陥が潜っているか、もはや誰にも分からない。安全上重要

な機器と認識せずに設計、施工するということは、例えば耐震クラスSで作るべき配管

や装置類をCクラスで作ってしまうようなものである。大きな力が加わらなくても、運

転中の振動や圧力などで簡単に破損してしまうかもしれない。

そんな欠陥が随所に潜っている原子炉など、認可を取り消すほかはない。

もともとナトリウム火災を起こした熱電対のさや管は、構造上疲労破断を起こすこ

とが目に見えていたし、製造したメーカーさえ、その懸念を当時の動力炉・核燃料開発

事業団に伝えていたのに無視されたことを告発していた。

そのような異常な設計とデタラメな安全管理体制は、例えば二次系ナトリウムが流れ

る配管室を火災防止のために窒素封入するといった、簡単な対策さえ取られていなかっ

たり、ナトリウムの冷却材中で部品を落下させて破損し、不透明で危険な液体ナトリウ

ムの中で回収が極めて困難で危険な状態に陥らせるような管理をするなど、およそ「も

んじゅ」という装置の、潜在的危険性と運営の困難さを全く考慮もしない運営に終始し

たことと見事に付合している。

この原子炉を少しでも稼働させると、必ず大きなトラブルになり、そのたびに関係し

た重要人物が亡くなっている。これまた極めて深い暗部を背負った施設と組織と言える。

核兵器にも近い設備の1つである「もんじゅ」の永久閉鎖処分こそが、断末魔の悲鳴を

上げている原子炉に残された唯一の道だ。これが動くなど、断じてあり得ない。

 

○組織崩壊

 

2014年4月11日には共同通信が「組織崩壊」という規制庁職員の声を紹介してい

た。この年3月から「もんじゅ」の保安検査が行われている。しかし膨大な検査漏れだ

けでなく、検査日程が勝手に書き換えられているなど、およそ原子力施設とは思えない

体たらくに「組織崩壊」という言葉が出た。

それから1年半。崩壊した組織は、復活などしていなかった。明らかに事実を隠ぺい

しようとしてきた結果、さすがに規制庁が目に余る実態を明らかにせざるを得ないまで

に行き着いたのだろう。

しかし規制庁も「もんじゅ」を廃炉にするつもりは全くない。なんとかして再稼働を

実現し、高レベル放射性廃棄物の処分計画を先に進めたいとの焦りがある。

しかし危険きわまりない設備を使っての実験は、到底許されるわけはない。

組織崩壊した組織が扱っている「もんじゅ」は、一般の原発の何倍も危険な原子炉

だ。そのうえ東海再処理工場も持っている。

日本の原子力は危険な組織がよってたかって滅茶苦茶にしてきた歴史だ。そんなも

のに何時まで「経済効果」「地域発展」などの幻想を抱いていれば気が済むのだろうか。

組織崩壊はそんな施設を誘致して再稼働を要請している地方団体にも当てはまる言葉で

ある。

 

 

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┗■2.規制委員会の甘すぎる基準に基づいて再稼働した川内原発1号機の

|  稼働を完全停止し、廃炉にせよ

|  川内原発1号機再稼働についての抗議の申し入れ書

└──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」

 

九州電力社長 瓜生道明殿

 

九州電力は8月11日、鹿児島、そして全国の「原発再稼働はするな!」の声を無

視して、川内原発1号機の再稼働運転を始めた。未だ免震重要棟も、フィルター付ベン

ト装置も整備されず、九州各地10市町の自治体要求の住民説明会も無視し、重大事故

時の避難計画もされずに、再稼働されたのである。

これらの見切り発車的な再稼働は福島の過酷事故の経験を活かそうとせず、ただただ

「経営の為、金の為」だけの再稼働であり、「過酷事故は川内原発では起きるわけがな

い」という非科学的な希望的観測に基づいているだけである。

しかしすでに再稼働の過程で、6系統ある復水器の内、1系統のチタン製の細管(厚

さ1ミリ)5本に穴が開いている事が判明した。これに対して九州電力は周りの細管69

本を栓処理しただけであり、1系統あたり13000本の全品検査はしていない。

4年3か月間停止していた原発の再稼働に対して、本来全品検査をしなければならな

い復水器配管の真空検査をしたのは1358本であり、6系統全体の0.17%に過ぎない。

これほど安全無視の検査体制があるだろうか、危険な再稼働があるだろうか。

九州電力の原発技術者はこうした「経年劣化」を無視した再稼働に疑問はないのか!、

細管破損の原因究明はされたのか。

「安全」に対してあまりに無警戒ではないか。

同じ三菱重工製の蒸気発生器細管(厚さ1.3ミリ)が、2012年にアメリカのサンオ

ノフレ原発で破損事故を起こし、三菱重工の品質管理に問題ありとして、1兆円の損害賠

償を要求されたのである。結果的にこの原発2基は廃炉になった。これが「安全」に責任

を持つという事であろう。どこが「世界一安全」な基準なのだ。

さらに桜島は、現在レベル3に引き下げられたとはいえ、近隣住民避難のレベル4に達

した。火山学者は今後も大規模噴火もあり得るとした。

噴火による火山灰が道路に1.5センチ降り積もれば車両の運行は出来ないといわれている。

九州電力はこうした事態が起きた時の緊急時対策は出来ているのか。

我々は要求する!

規制委員会の甘すぎる基準に基づいて再稼働した川内原発1号機の稼働を完全停止

し、廃炉にせよ。2号機の再稼働はするな。直ちに廃炉にせよ。

2015年9月2日

再稼働阻止全国ネットワーク事務局(070-6650-5549)

東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5階 たんぽぽ舎気付

 

 

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┗■3.東京電力福島第一原発・作業員の、これまでの死者

|  13件、14人も

└──── 春橋哲史

 

世界最大の核災害である東電福島第一原発の事故から約4年半が経過しましたが、

8月には、東電が公表・認めているだけでも、3週間で3人の作業員が亡くなりまし

た。

東電が公表・認めている、これまでの死亡事故・事例を調べてみました。

1.2011年3月11日。4号機タービン建屋地下1階で、東電社員の小久保和彦(こく

ぼ かずひこ/24歳)さん・寺島翔希(てらしま よしき/21歳)さんが「多発外傷

による出血性ショック」で死亡。同階で地震による影響を確認中、襲来した津波に巻き

込まれたものと推測される。遺体は3月30日午後に回収された。

2.2011年5月14日。東芝の4次請け会社作業員である配管工・大角信勝さん(60歳

/神奈川県御前崎市)が機材運搬中に体調不良を訴え、意識を失う。病院に搬送後、心

筋梗塞で死亡が確認された。2012年2月24日、横浜南労働基準監督署は「短時間の過

重業務による過労死」だったとして、労災認定した。

3.2011年8月16日。8月上旬に放射線管理業務に携わっていた協力会社作業員(40

代)が体調を崩して入院後、急性白血病で死亡。

4.2011年10月6日。タンク組立作業に従事していた大成建設JV(ジョイントベンチ

ャー)の協力会社作業員(50代)が、10月5日の朝礼中に体調不良を訴えた。病院に搬

送後、後腹膜膿瘍(のうよう)による敗血症ショックで死亡。

5.2012年1月9日。コンクリート打設作業中だった清水JVの協力会社作業員(60代)

が体調不良を訴えた。心肺停止状態となり、病院に搬送後、急性心筋梗塞で死亡が確認さ

れた。

6.2012年8月22日。協力会社作業員(57歳)がタンク増設作業後に、体調不良を訴え

る。その後、1人で休んでいたが、休憩室で意識を失っているのが発見された。病院に搬

後、心筋梗塞で死亡が確認された。

7.2013年2月27日。2月25日に、福島県広野町の協力会社資材置き場で、協力会社作

業員が体調不良を訴え、心肺停止状態となった。Jビレッジの救護室で脈拍は回復するが、

病院へ搬送後、27日午前に死亡が確認された。

8.2014年3月28日。固体廃棄物貯蔵所の補修作業中に、協力会社作業員の安藤堅さん

(55歳)が生き埋めとなり、救出された後に死亡。15年2月5日、富岡労働基準監督署は

労働安全衛生法違反の疑いで、元請けの「建装工業」と同社現場責任者を福島地検に書類

送検した。

9.2014年8月8日。新事務棟エリアで、作業前準備中の協力会社作業員(60代)が

倒れているのが発見された。病院に搬送後、大動脈瘤乖離で死亡が確認された。

10.2015年1月19日。雨水タンクの引渡し前検査中に、協力会社「安藤ハザマ」社員

の釣幸雄さん(55歳)が、タンク天板部の開口部から10m下の底板へ転落。病院へ搬

送されたが、多発外傷で死亡。

11.2015年8月1日。退勤した協力会社作業員(30代)が、Jビレッジ内で体調不良

を訴える。心肺停止状態となり、病院に搬送後、死亡が確認された。

12.2015年8月8日。鹿島建設の2次請け会社作業員の烏山直志さん(52歳)が、バ

キューム車の後部ハッチに頭を挟まれ、病院に搬送後、死亡が確認された。

13.2015年8月21日。1号機タービン建屋内で資材運搬中だった協力会社作業員(60

代)が意識を失い、病院に搬送後、死亡が確認された(持病とのことだが、詳細不明)。

13件14人に上ります。

東電が「人身災害」としているのは「敷地内で、明らかな業務起因で亡くなった事

例」に限定されており、1.8.10.12.以外は東電の定義する「作業に起因する人身

災害」には該当しません。

元請け・下請けの寮で心筋梗塞で亡くなった事例等も集計されておらず、例え死亡事

故であっても、雇用元が協力会社であれば、東電は「元請けから連絡・報告が無ければ

把握しない」という立場です。

東電の定例会見では、フリーや独立系のジャーナリストが、東電の責任を繰り返し質問

していますが、東電は「元請けからの報告」「元請けにお願いしをしている」「直接雇用

ではない」という回答を繰り返しています。

そのやり取りを新聞・テレビの記者が見ているにも関わらず、マスメディアには取り

上げられません。

自分の職場に当てはめてみれば、4年半で14人、3週間で3人(毎週1人)という死

亡のペースが如何に異常なものか簡単に理解できる筈です。しかも、この14人ですら、

氷山の一角の筈です。

フクイチ(東電福島第一原発)事故は終わっていません。7月の平日平均作業人数は67

40人に上り、今も命を奪い続けています。

こんなことがいつまでも続けられるとは思えませんし、続けてもいけません。

東電の責任逃れや、国会が東電・経産省に丸投げしている状態を許してはいけません。

日本の有権者も、国会も、官庁も、企業も、フクイチ事故の対処が最優先という認

識に立ち、国のあらゆるリソースを注ぎ込むべきでしょう。

尚、文章中、意見に関わる部分は私個人のものであり、他の如何なる個人・団体と

も関係のない事をお断りしておきます。

最後になりますが、亡くなられた方達のご冥福を心よりお祈り致します。

3.11を止められなかった有権者として、申し訳ない思いです。

 

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