たんぽぽ舎です。【TMM:No2644】
2015年11月21日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.四国、伊方原発の広域避難訓練の問題点
少しでも小型船舶の知識があれば
津波の後、漁船で避難することが不可能である
井出久司 (原発さよなら四国ネットワーク)
★2.再稼働は見直すこと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と
住民説明会を求める意見書を国と県に提出せよ
自治体議員191名が伊方原発30キロ圏6自治体に請願・陳情提出
けしば誠一 (反原発自治体議員・市民連盟 杉並区議会議員)
★3.<福井高浜から関西電力本店へリレーデモ>
11月20日には関電本店を包囲・1000人の集会
(「未来」11月19日発行より許可を得て転載)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆12/22特定放射性廃棄物に関する政府との会合へのお誘い
参議院議員会館 午前10時より
主催・呼びかけ団体:「核ゴミ問題研究会」
★5.新聞より2つ
◆「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができない」
「14~15メートルの津波が来ることは2年半前に社内で分かっていた
のに対応を取らなかった」 (11月21日毎日新聞より)
◆原発もテロの標的に
(11月21日東京新聞「金曜日の声・官邸前」より)
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※11/24「東電は責任をとれ」連続講座第18回にご参加下さい
「東電はいったい何をしているのだ!-廃炉の現実と復興加速化-」
日 時:11月24日(火)19:00から20:30(開場18:30)
講 師:木野龍逸さん(フリージャーナリスト)
会 場:スペースたんぽぽ 参加費:800円
呼びかけ:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
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┗■1.四国、伊方原発の広域避難訓練の問題点
| 少しでも小型船舶の知識があれば
| 津波の後、漁船で避難することが不可能である
└──── 井出久司 (原発さよなら四国ネットワーク)
愛媛の井出ですが、先程行われた広域避難訓練。
船で住民が避難する、とありますが、小型船舶はまず役には立ちません。主に漁船を
想定しているようですが、津波の後、漁船は利用できる可能性はほとんどありません。
津波で港が使えない、等の理由より前に、津波の後の海の中が普段の状態ではないか
らです。天候もありますが、それ以前に津波の後の海水は瓦礫だらけ。流木、ロープ等
が当たり前に海を漂っているので、小型船舶のスクリューはロープが絡まる、流木や瓦
礫に当たる等でスクリューが変形、エンジンが故障することは目に見えるようである。
少しでも小型船舶の知識があれば津波の後、漁船で避難することが不可能であること
は言わずとも明らか。
先日、知り合いの漁師と奥さんと話した時、そうだそうだと言われてました。逃げら
れる訳はない!と。
そもそも現場を知らぬ官僚の作った避難計画だからものの役に立つ訳はない!
津波の後の海がどういう状態か、小型船舶のスクリューの弱点がどうか、ということ
を全く知らない官僚が避難計画を作ることからしてそもそも笑止である。
その他、避難計画は誠に杜撰(ずさん)で役立たずではあるが、一般市民がニュース等
の報道で洗脳されるには十分なのかも知れない。
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┗■2.再稼働は見直すこと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と
| 住民説明会を求める意見書を国と県に提出せよ
| 自治体議員191名が伊方原発30キロ圏6自治体に請願・陳情提出
└──── けしば誠一 (反原発自治体議員・市民連盟 杉並区議会議員)
◯ 11月16日、全国191名の自治体議員が、伊方原発30キロ圏自治体の首長と議会に
、伊方原発再稼働に関する請願・陳情を提出しました。10月22日伊方町長が伊方原発
3号機の再稼働に同意を表明し、10月26日愛媛県知事が、四国電力社長に再稼働同意
を伝えたことに対する反撃です。
反原発自治体議員・市民連盟が呼びかけ、11月2日に、愛媛県と伊方町に180名の連
名で30キロ圏自治体の同意と住民説明会を求める請願・陳情を提出しています。
◯ 福島第一原発事故後、原発から30km圏にある160の自治体にも避難計画の策定が義
務付けられました。福島原発事故の被害状況をみれば、30キロ圏内はもとより50キロ圏
を超える飯館村においても全村避難が続いており、チェルノブイリでは30キロ圏が立ち
入り禁止区域とされています。30キロ圏自治体を無視し、伊方町と愛媛県の同意だけで
再稼働を認めるわけにはいきません。
◯ 周辺自治体議員が超党派で賛同、紹介議員に
請願は、「避難計画に実効性がなく、住民の安全を確保できない現状で再稼働は見直す
こと、再稼働には30キロ圏自治体の同意と住民説明会を求める意見書を国と県に提出せ
よ」とするものです。
当日議員・市民連盟から、けしば杉並区議、布施清瀬市議、柳田事務局長ら、地元か
ら山本鬼北町議、堀内美鈴さんが参加。
自治体によっては無所属、社民党、共産党、自民党まで紹介議員となり、再稼働への
党派を超えた危機感がわかります。
16日朝8時半宇和島市に集まり、西予市、八幡浜市、大洲市、内子町、伊予市と6つ
の自治体を回り、首長と議会議長あてに請願・陳情を提出しました。
◯ 八幡浜市ではマスコミが取材・報道
伊方原発の再稼働をめぐる住民投票の直接請求署名運動が行われている八幡浜市では、
NHK愛媛、愛媛テレビ、愛媛新聞が、市当局とのやり取りを取材し、翌日新聞で報道
されました。
11月2日の新城杉並区議、有賀日野市議、布施清瀬市議らの行動には、山本鬼北町議、
渡辺愛媛県議が同行、愛媛新聞やNHKテレビ等が報道しました。
原発立地の議会では少数派の反原発議員を激励し、粘り強く闘う地元市民運動との連
携を強めることができました。
愛媛県内30キロ圏6市町での12月議会の審議結果を受け、来年2月の第1回定例会
(県と6市町)に向けさらに賛同を拡大し、再稼働を止める取り組みを強めます。
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┗■3.<福井高浜から関西電力本店へリレーデモ>
| 11月20日には関電本店を包囲・1000人の集会
└──── (「未来」11月19日発行より許可を得て転載)
福井県の高浜原発から大阪・関電本店まで200kmを、高浜原発再稼働反対を掲げてつ
なぐリレーデモがはじまった。
▼高浜原発からスタート
11月8日、高浜原発直近の展望台を会場にして、高浜原発~大阪・関電本店前リレー
デモのキックオフ集会が地元若狭・福井をはじ関西各地などから100人が参加して開か
れた。会場の展望台からは高浜原発が一望できる。
司会はこのリレーデモを呼びかけた「若狭の原発を考える会」の新開純也さん。最初
にリレーデモ実行委員会を代表して木原壯林さんがあいさつした。
地元福井から3人の方がリレーデモを歓迎する発言。最初に小浜市明通寺住職・中嶌
哲演さんが、1970年代なかばに起こった高浜原発3、4号機の増設反対のたたかいにふ
れ、地元高浜をはじめ福井・若狭のたたかいを述べ、そのたたかいの中で作られた詩の
中から2人の高浜在住の女性の詩を紹介した。
高浜町在住の東山幸弘さんは、高浜原発の抱える問題点について述べた。嶺北(福井
県北部)からは、毎週金曜日福井県庁前で反原発の声をあげている若泉政人さんが発言。
13日におこなわれる高浜原発稼働差止決定に対する関電による異議申立ての第4回異議
審に注目することを訴えた。
鹿児島・川内から、「川内の家」岩下雅裕さんが発言。岩下さんは鹿児島から福岡・
九電本店前リレーデモ(311km)を中心になって、たたかった経験を述べ、このリレーデ
モで高浜原発再稼働反対の声を大きく作り出すことを訴えた。
日本最初の宇宙飛行士で福島県から京都に避難した秋山豊寛さん、労働運動から全日
建連帯労組関西生コン支部が発言した。 最後に高浜原発にむかってシュプレヒコール
をあげ、元気よく関電本店まで200kmのデモの一歩を踏み出した。
▼高浜原発に申し入れ
まず高浜原発北門に向かい、「再稼働するな」の申し入れ。続いて原発正門に移動し、
抗議行動。そこから、町内に向かって山道を下っていった。初日は高浜町役場まで8.5
kmをデモ。海岸に沿った山道に高浜原発再稼働反対の声がひびいた。住宅地域に入ると、
家の中からデモ隊に手を振る人も多くみられた。
高浜町役場前で到着集会。滋賀、京都、高槻、大阪の実行委員会と兵庫県から参加し
た人が発言した。
9日は高浜町、おおい町に申し入れをおこない、JR小浜駅までデモをした。10日は
小浜市にたいし申し入れをおこない、熊川宿(福井県若狭町)まで。11日は、いよいよ
滋賀県に入り、高島市内を行進、JR近江今津駅まで歩いた。
高浜原発~大阪・関電本店前リレーデモの呼びかけは大きな渦を作り出している。呼
び掛けに応えて、デモコース上の福井、滋賀、京都、高槻、大阪で広範な再稼働に反対
する人々や団体が集まり実行委員会がたちあげられ、それぞれの地で歓迎集会や交流会
が準備されている。
再稼働反対の意思を具体的な行動で示そう。それぞれのスケジュールにあわせ、可能
な時間、体力に合わせリレーデモに参加しよう。
リレーデモ隊は、20日夕方には、大阪・関電本店前に到着する。午後6時半からは関
電本店包囲大集会がひらかれる。再稼働反対の声をたたきつけよう。
(G 11月11日記)
※「事故情報編集部」より追記。
リレーデモには、のべ900人が参加。11月20日(金)の関西電力本店前の包囲大集
会は1000人が参加し、盛り上がった。同日、東京では、関西電力東京支社前(日比谷公
園向かい側・富国生命ビル9F)で、たんぽぽ舎を中心に抗議行動がおこなわれた。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆12/22特定放射性廃棄物に関する政府との会合へのお誘い
日時:2015年12月22日(火)午前10時より
会場:参議院議員会館
【お誘いする省庁と関係機関】
経済産業省資源エネルギー庁、文部科学省、国土交通省、厚生労働省、内閣府、
環境省、原子力規制委員会(廃棄物埋設事業 放射線審議会 核燃料安全専門審査
会)、原子力発電環境整備機構(NUMO)、日本原子力研究開発機構(JAEA)、
日本原燃株式会社(JNFL)、日本原子力発電株式会社 ほか
協力・賛同:福島みずほ事務所
主催・呼びかけ団体:「核ゴミ問題研究会」
鷲見 悟(核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会・幌延町議員)
宮田 団(釧路市議会議員)
深町ひろみ(地方自治を考える市民の会)
マシオン恵美香(ベクレルフリー北海道・泊原発の廃炉をめざす会)
お問い合わせ:メール emika69@yahoo.co.jp
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┗■5.新聞より2つ
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◆「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができない」
「14~15メートルの津波が来ることは2年半前に社内で分かっていた
のに対応を取らなかった」
以上3行は「事故情報編集部」が追加した見出しです
柏崎刈羽原発:新潟知事が東電に不信感 再稼働同意に慎重
上記は、毎日新聞の見出し
◯ 新潟県の泉田裕彦知事は毎日新聞のインタビューに応じ、同県内の東京電力柏崎刈
羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働を巡り「虚偽説明する組織とは一緒に仕事ができな
い」と述べ、極めて慎重な考えを示した。2011年3月の東電福島第1原発事故の際、炉
心溶融(メルトダウン)の公表が遅れた東電への不信感を示したもので、現状の東電に
は再稼働の同意を与えない考えを強調。原子力規制委員会は柏崎刈羽原発の安全審査を
進めているが、再稼働に必要な地元同意を早期に得るのは困難だ。
◯ 福島原発事故の際、政府は当初から「メルトダウンが進んだ可能性がある」と説明
していたが、東電は「データが十分そろっていなかった」などとして、事故発生から2
カ月後の5月までメルトダウンしていたことを認めなかった。知事は「東電は『分から
なかった』との見解をいまだに変えていないが、(発生)当日に分かっていたのではない
か」と疑問を呈した。
原発を襲った巨大津波についても、「14~15メートルの津波が来ることは、2年半前
に社内で分かっていたのに対応を取らなかった」と主張し、柏崎刈羽原発の再稼働につ
いて「議論する段階にない。事故の検証と総括が先」と突き放した。
◯ 一方、知事は柏崎刈羽原発の運営を東電本体から分離して別会社にし、運営会社が
緊急時の対応で最終責任を持つよう求めている。東電は今年4月に新潟本社を設立した
ことで理解を求める方針だが、知事は「財務機能と意思決定権がなく、本社という名前
の出先機関があるだけ」と不満を表明。一方で、東電以外が原発運営を担うことにも
「本社が別のところにあれば意味がない」と述べ、県内に本社組織を置くことにこだわ
った。
◯ また、規制委が、原発の外部から炉心冷却作業を行えるような設備など、原発のテ
ロ対策設備の設置期限を先延ばししたことについて「安全性を確保する方向性と一致す
るのか」と批判。政府が再稼働していない原発のある自治体への交付金を減らす方針で
あることに不快感を示した上で、「(交付金に)依存しているわけではない」と再稼働が
遅れることによる地元自治体の財政への影響を否定した。 (11月21日毎日新聞より)
◆原発もテロの標的に
東京都世田谷区、主婦坂本道子さん(62)
狭い日本でひとたび原発事故が起きれば、国民の命は守れない。フランスでテロが起
きたが、原発が標的になったらと思うと心配。電気も足りているし、「百害あって一利
なし」の原発はやめてほしい。
さいたま市、無職沼尻昭さん(67)
消費税は高くなり、家計は苦しくなる一方。国民生活を鑑みるなら、ほとんど稼働せ
ず、大金が注ぎ込まれている高速増殖原型炉「もんじゅ」など、原子力関係の無駄なお
金を介護や福祉に回してほしい。
(11月21日東京新聞「金曜日の声・官邸前」より)
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