たんぽぽ舎です。【TMM:No2686】
2016年1月21日(木)地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.母親の一番の仕事は子供の命を守ること
東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
東電福島第一原発事故による自主避難者、
特に母子避難者の現状と課題について (その1)
ふくしま野風 (福島県より東京都内へ自主避難)
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/13第22回脱原発集中学習会
「いちかわ電力準備会とは?」
報告:斎藤真実準備会代表 主催:脱原発・市川市民の会
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※1/22(金)関電東京支社抗議行動へご参加を!
日時:1月22日(金)17:30より17:45
場所:富国生命ビル前(地下鉄三田線内幸町駅A7出口すぐ)
よびかけ:たんぽぽ舎
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※1/22(金)首相官邸前抗議行動へご参加を!
高浜原発3、4号機について12月24日福井地裁が運転を認めない差止め仮処分を取り消す。「安全性が確保されていない」とされた原発をなぜ動かそうとするのか。無責任に「責任」「安全」と言葉だけを繰り出す安倍政権に猛抗議を!
日時:1月22日(金)18:30から20:00
場所:首相官邸前、国会正門前
呼びかけ:首都圏反原発連合
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
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┗■1.母親の一番の仕事は子供の命を守ること
| 東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
| 東電福島第一原発事故による自主避難者、
| 特に母子避難者の現状と課題について (その1)
└──── ふくしま野風 (福島県より東京都内へ自主避難)
※「地震と原発事故情報」編集部より
過日、たんぽぽ舎の会合でふくしま野風さんのお話を聞きました。
重要なお話ですので、3回に分けて掲載致します。
本日は「自主避難者、特に母子避難者の住宅打ち切り問題を中心とする現状と課題」についてお話させて頂きます。私はペンネーム、ふくしま野風と申します。 イラストや文章、取材協力、被災体験のお話などをしています。メディアに載った取材記事等を資料として配布致しました。どうぞご参照下さい。
生活全般に問題が多岐にわたり多少話が前後したり、飛んだりしますことお許し下さい。
1.“国際基準で放射能を浴びてもいい限度は妊婦は年1ミリシーベルト”
これを自分の避難の基準にしよう
私は福島県中通りの出身で、原発事故当時、夫の家は原発から42km位の所に位置し、福島市との境に住んでいました。山を越えるとすぐ福島市の渡里地区。車で20分で福島市駅前に行けるという放射線量の高い地域が目の前の生活圏にありました。
私は大震災の2011年3月11日の直前、3月9日に初めて産婦人科医へ行って妊娠確認をしたばかりでした。モニターで赤ちゃんの画像を初めて見て「おめでとうございます。妊娠です。」と医者に言われました。
妊娠を希望していたものの、すぐに母親の自覚など出来る訳もなく、結婚して間もなく妊娠についての本も買っていなかったのに突然、震度6の大地震と原発事故が起きてしまいました。
私は子供の頃から平和・人権・環境・生命科学など社会問題に関する問題意識の高い人間でした。福島で事故が起きる前からチェルノブイリ事故も関心があり、日本のテレビもけっこう報道していましたし、六ヶ所村問題や東海村JCO事故も、茨城県は隣県てすから私はその時20歳だったので、一度原発事故が起きたら空気も水も土も命の土台ごと全て汚染されてしまう!ひどければ命は自分の被曝だけでなく子供の代まで悪影響があることなどを知り、底知れぬ恐ろしさに考えること自体、恐怖を感じてやめて忘れたふりをしてました。
ですので、まさかの原発事故が現実に起きてから、大変な恐怖感に襲われました。妊娠初期でしたから、お腹の赤ちゃんの命を守るためにテレビ、新聞、ラジオを見て聞いて“国際基準で放射能を浴びてもいい限度は妊婦は年1ミリシーベルト”というのを見つけ出し、これを自分の避難の基準にしようと決めました。
2.母親の一番の仕事は子供の命を守ること
その頃政府は、[爆発して煙を上げている原子炉建屋に、自衛隊がバケツで水をかける]という幼稚な事故対応をしていてがく然とし、政府の対策には見切りをつけて、夫から自主避難のすすめもあり、とにかく緊急避難と思って2011年4月2日に神奈川県の友人宅に避難しました。
それ以来ずっと首都圏に避難しながら妊娠・出産・子育てをしてきました。妊婦の身で避難先を探すのは大変で、転々としました。出産が予定日より10日早くなったせいで、出産後の受け入れ先が整わず赤ちゃんを抱えて転々としているうちに、ひどいストレスで頭痛が続きました。赤ちゃんも一時期泣きっぱなしになりました。結局みなし仮設住宅に入居出来るまで7回避難先が代わりました。
避難をしたものの福島県内では木造の家屋で、大量のヨウ素やセシウムなどの初期被曝をしていたので、お腹の子供へどんな影響が出るのか絶えず不安にさいなまれました。
福島県の中通りは相当量の放射能が拡散し爆発した原子炉建屋をテレビで見る度に、福島に戻ったら、[やがて自分の子供が被曝により甲状腺ガン等の病気になり死んでしまうかもしれない]という事が一番苦しかったです。
泣きながら、また泣くのをこらえながら私は母親としてまず一番に何をしなくてはいけないのか、避難生活で自問自答し続けました。「母親の一番の仕事は子供の命を守ること」と自分で自分に言い聞かせ苦しみながら確認してきました。
それは福島県の夫の家へ戻らず避難別居し続ける事で、離婚を意味していました。夫とは結婚の条件が、夫の両親と同居して面倒を見ることでしたので、結婚の条件より我が子の命の方が大事です。
お腹に赤ちゃんがいたので、ともかく自分の子供だけを命懸けで守るために離婚しなくてはいけないと悩み続けながらの[妊娠]・[出産]・[子育て]をしながらの避難生活です。
大変なストレスを背負いながら、東京都助産師会で立ち上げた[東京里帰りプロジェクト]の支援を受けて、被災地の妊産婦が東京で出産、出産後の1ヶ月の産褥入院や住宅支援などがあり、沢山の妊産婦さんに会ってお話出来ました。
NHKのアンケートでも福島から避難した者の転居の回数は平均4回でした。福島の妊産婦も原発事故後のショックや騒乱に振り回されて避難先を転々とする方が多かったです。
3.「除染の意味無いー!」
「山間部に住んでいる人は除染出来ないとあきらめの声」
昨年10月[キビタキの会]主催で、都内に母子避難している自主避難者の集会がありました。母子避難ママ達の意見をいくつかご紹介します。
まず「避難別居を転々としてやっと落ち着いて生活出来るようになったのに、もう子供を転校させたくない!今のままで同じ幼稚園や小学校に行かせてほしい!国や県の政策で子供を振り回さないでほしい!」という要望。
福島県では子供を3人位持つのが普通なので、子供2~3人を母親一人で面倒を見ているママが多い。
「乳幼児が多くて、こうした集会に行きたくても行けず意見も言えない。子供の世話に追われて行政への相談も全くしていない。どこにしてよいかわからない。」というママも沢山います。
他、平日働いている母子避難ママ・Aさんが、避難しながら夫と大モメにモメて原発離婚した。小学生の子供が離婚のショックでチック症状が出てしまい、カウンセリングに連れて行っている。働きながらなので大変。
まず原発離婚して母子家庭になっても、避難先ではただの母子家庭として扱われるだけが不満!
離婚が大変で離婚から立ち直るまでに数年かかるから、その支援がほしい!子供が小さくて長く働かなくてはいけないから、まともな職につきたいが、子供が小さくて一人親なので職が限られてしまう。やっと仕事を見つけたが、[原発離婚した母子に就労のための給付型職業訓練など]をしてほしい!
またBさんは、小学3年生の娘さんがパパと暮らしたいため、住宅打ち切りの期限が来たら一旦福島へ帰ってみるが、子供がいじめにあうことが心配なため、子供が福島の小学校になじめなかったら、また今の東京都内の小学校と住宅に戻りたい。それを認めてほしいという要望です。
かなり難しい要望ですが、避難した子供達が避難していたから被曝量が少ないという理由で、子供達の間で差別され、いじめの対象になってしまっています。福島県内でしっかりとした保養の体制があれば子供達の間でいじめあう必要がないので、これは大人達の問題です。
またCさんは、幼児を抱えて、やはり原発離婚で夫と弁護士を立てて争い、夫のDVもありPTSDが起きて精神的な病気になっている。離婚して帰る家がないから今のみなし仮設の都営住宅に住み続けたい。首都圏では保育園幼稚園探し大変だから、やっと保育園に入れたので都内で子育てしていきたい!という要望です。
またDさんは、宮城県の県境で放射線量が高い地域からの母子避難者。「原発事故後に子供の首がすごく腫れ上がったので、また被災地へ帰ったら子供の首が腫れてしまうのか?」と心配していた。
他の幼児や小学生の福島のママ達と話をしても実際に子供が鼻血を出したとか、何か変わった症状が出たので心配になり避難を決断、実行したママが多いことに気がつきました。
Dさんは、宮城県のマンションに住んでいたので、マンション一棟全部住民が自費で除染したそうです。でも土壌は除染出来ない!国や県は空間線量の話ばかりで土壌汚染の問題は問題にされていないことがおかしい!と意見が出ました。
土壌汚染については[ママレボ]のフリーライター和田秀子さんが福島に入って測定をしてくれています。
セシウム134の半減期が2年のため、早く測定しておかないとどんどん減ってしまうため子供達がどの位の被曝をしたか測定して数字を確保しておくことが重要になっています。
次に、昨年8月八王子市で行われた福島県内の親子30名の保養キャンプで、福島のママ達に取材しました。
福島市で一度は県外へ3年間母子避難をして、夫が別居生活に耐えられなくなりやむなく福島市の自宅へ戻ったママです。
「石丸さんに自宅の畑の土を測定してもらったら、1kgあたり2000ベクレルでどう対処したらいいかわからない!相談する所が無い!」という相談でした。小さい子と小学生がいるママなので、私はとりあえず「子供には土に触らせない方がいい。」と忠告して、すぐ和田秀子さんにメールで相談しました。
「1kgあたり2000ベクレルですよね?」という確認で始まる和田さんのメールです。
「1kgあたり2000ベクレルですよね?チェルノブイリのように平方メートルに換算したら10万ベクレル超えるので放射線管理区域以上ですね。残念ながら福島はどこでもそんな感じなんです。指定廃棄物として国が管理するのも8000ベクレル/kgなので、おそらくどうしようもないと思います。本当は100ベクレル/kgあたりであればドラム缶に入れて厳重管理なんですけどね……。対処としては子供は触らないこと。あとは農作業する人の被曝が心配なのでできれば農作業しない方がいいんてすが、もしされるならマスクやゴーグル、使い捨て手袋などをつけて防護して下さい。こちら環境省のサイトに載っているから一度読んでみて下さい。環境省のHP参照」という内容のメールでした。
昨年夏の事なので、現実に福島では土壌汚染されたまま放置されていることがわかります。テレビで福島の様子が撮影されるとフレコンバックやビニールシートで自宅のわきに汚染土が置きっぱなしのままにされているものがよく見えます。
母子避難ママ達の集会をすると、「福島の自宅には除染が無い!」とか、「まだ順番が回って来ない!」また除染に来た業者がよく除染の仕方がわかっていなくて「適当にされて終わった」という怒りの声!
「除染の意味無いー!」と大声で泣きそうな声で叫ばれた事もあり忘れられません。
「山間部に住んでいる人は除染出来ないとあきらめの声」があがっています。
福島県の中通りや浜通りでは、依然として線量が高く、小さな子供を持つ母親は出来るだけ子供を屋内で過ごさせることや食材選びや洗濯物を外に干さないとか、被曝低減のために親が出来る事が原発事故後5年経っても変わりありません。
本来行政が責任を持って妊産婦や乳幼児、子供達を含めその親ごと守らなくてはいけないものが、福島県は[100ミリシーベルトまで被曝したって大丈夫]という科学的に間違った説を言い張って、避難の必要はないと封じ込めしてくるのです。
こんな非道な事は国際的科学的、人道的に許されません。
畑の土が2000ベクレルだった母親は「原発事故から4年が経って、相談する所が無い!」と嘆いていました。
他の保養に来たママ達も「小さな子供達が足が痛い!と言うことがやたらと多い」とか、「鼻血をよく出すが、それも沢山出るから、不安になるほど出るので、不安で心配で驚いてしまう!」というママが複数に及ぶ事。それから「子供達が原発事故の後疲れやすくなっている。」「大震災から時間がたち、給食が福島県内産にされてしまい、嫌だけど自分の子供だけ弁当を持たせることも出来ない。大震災の直後はそれが出来たけど出来なくなってしまった」と憤ってました。
また、線量の高い地域に住んでるママがいて、子供が小学校の水道水を飲むのが心配で、小学校にかけあって水筒を持たせることが出来た。そしたら他のママでも「実は心配だから水筒持たせたい!」と言う親が出てきたそうです。
こうした地道で涙ぐましい悩み苦しみ、葛藤しながらの被曝を前提とした子育てが現実です。
助けて下さい!私はとても毎日被曝しながら小さな我が子と福島で暮らす事は考えられません。
(その2)へ続く
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と き:2月13日(土)14時より
ところ:市川市アイリンクホール
主催者:脱原発・市川市民の会
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参加費:300円
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