たんぽぽ舎から TMM:No2691

たんぽぽ舎です。【TMM:No2691】
2016年1月27日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.免震重要棟の撤回に市民抗議ハガキ
約束破った九州電力。これでも公益企業か?
約束破られた規制委員会。これでも「三条委員会」か?
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.大飯原発再稼働ではストレステストも2重チェックもあった
統合され独立した原子力規制委員会は最悪の推進組織
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その81
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.海外の日本人、反原発の小さな一歩
ニュージーランドあれこれ(その2)
アントニオ弓削(クライストチャーチの風 共同代表)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆1/30福島原発刑事訴訟支援団発足のつどい
2/1福島地検前行動&県内集会
連絡先:福島原発告訴団
★5.新聞より2つ
◆核のゴミ 見えぬ行き先 最終処分場 19道府県すでに拒否 本社調査
高レベル放射性廃棄物 原発立地県 強い抵抗感 沿岸の海底下 推す声も
(1月27日朝日新聞2面「時事刻刻」より見出し)
◆川内原発に免震棟 撤回 九電へ規制委疑義「申請出し直しを」
(1月27日朝日新聞3面より見出し)
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※2/1電力自由化問題連続講座第4回にご参加を!
「電力小売り自由化と私たち」

講師:秋本真利(まさとし)衆議院議員
〔東電福島第一原発事故の前から自民党県議として原発反対を主張していた人〕
日 時:2月1日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.免震重要棟の撤回に市民抗議ハガキ
|  約束破った九州電力。これでも公益企業か?
|  約束破られた規制委員会。これでも「三条委員会」か?
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

九州電力が免震重要棟建設の約束を破った。これでも公益企業か?と疑う。一方、約束を破られた原子力規制委員会もだらしない。強力な権限を持った「三条委員会」なのに。
免震重要棟は、5年前の東京電力福島第一原発事故・大惨事で大きな役目を果たした。約6000平方m(2000坪)の広さで、免震と共に放射能を防ぐ機能をもっていたから。
九州電力は、建設費用をケチローとしている。これではヒバクする九電従業員もかわいそうだ。
東京の市民たちが、九州電力と原子力規制委員会へ出した抗議ハガキの一部を紹介します。氏名は、便宜的にAさん、Bさん…と略します。

●九州電力あての抗議ハガキ
Aさん…川内原発ストップして下さい。免震重要棟もなく、シビアアクシデント時は放射能大拡散で西日本は大ダメージを受けます。お金よりも未来のために原発ストップして下さい。美しい海と豊かな地を九州の財産にして下さい。
Bさん…九州電力川内原発の免震重要棟の建設計画を撤回したことに抗議します。東京電力福島第一原発事故で東京電力幹部は免震重要棟がなかったら事故に対処できなかったと言っています。安全より金もうけの姿勢を改め免震重要棟を建設して下さい。
Cさん…九州電力は、免震重要棟の重要さを、知らなかったんですか。「九州電力」は、放射能を扱う資格はないですね。放射能を出す原発は、やめて下さい。
Dさん…免震重要棟の建設の撤回なんて、とんでもない。約束違反だ。ふざけるな。これが公益企業のとるべき態度か。東京電力福島第一原発大惨事の時、免震重要棟がいかに役立ったか、東電に教えてもらいなさい。厳重に抗議します。
Eさん…免震棟も造らず再稼働するのは、やめて下さい。
Fさん…免震重要棟を造らないとは、恐ろしい事だ。まずは住民の命を守る事だ。再稼働を止めて下さい。
Gさん…免震棟をしっかり建設して下さい。事故が起こってからでは遅い。
Hさん…免震重要棟の建設の不履行は責任を免れません。原発は120%の事故防止と対策を施さなくてはならないものです。自覚を促したい。

●原子力規制委員会あての抗議ハガキ
Iさん…原子力規制委員会がだらしないから、九電が、免震重要棟の建設撤回などを言い出すのだ。約束違反もいいとこだ、なめられているぞ、規制委は。このままいけば、以前の「ダメな保安院」と同じになるよ。規制委は。他の電力会社も、「九電と規制委のやりとり」をみてる。しっかりしなさい。三条委員会なんでしょ。ちゃんと九電に免震重要棟の建設を守らせなかったら、みんな総辞職ものですよ。国民は、規制委・規制庁をみてますよ。
Jさん…免震重要棟を今さらつくらないとは、いったいぜんたいどういうことなのですか。東電福島第一原発事故で、もし免震重要棟がなかったらたいへんだったことを知らない九電に、再稼働を許した規制庁、規制委員長はどう責任をとるんですか。すぐに稼働を止めさせることが第一です。
Kさん…川内原発の免震重要棟を作らないという重大なことをスルーさせるのでしょうか。規制委員長の責任は免れないのです。
Lさん…九州電力が免震重要棟の建設を撤回しました。貴委員会は申請を改めて行うように指導しています。しかし、川内原発再稼働の条件が満たされていないので、まず、再稼働の中止を命令すべきです。
Mさん…規制委員会は、川内原発が免震重要棟をはぶいたこと-手抜きを認めるのか。間違っています。怒っています。
Nさん…原発再稼働やめて下さい。川内原発…免震重要棟もなく、建てる予定もないとは。九電は、規制委よりも権力をもっているということを世間に見せていることになりますね。どこから見ても無理のある原発。未来のために全ての再稼働やめて下さい!!
Oさん…規制委員会がシッカリ指導して下さい。免震重要棟は絶対必要です。事故が起きてからでは遅いのです。

※関連新聞記事

◆川内原発「免震棟撤回、根拠を」規制委批判、九電に指示

九州電力が、川内原発(鹿児島県)が事故を起こした際の対策拠点となる免震重要棟の建設計画を再稼働後に撤回した問題で、原子力規制委員会は26日、計画変更の具体的な根拠を示すよう、九電に指示した。
この日の会合で、九電は、免震棟を新たに建てるより、現在の代替施設と新設する支援施設を組み合わせた方が「早く安全性を向上できる」と説明した。
これに対し、規制委の更田豊志(ふけたとよし)委員長代理が「早く向上できるというのに、どれだけ早くなるのか説明がない。(なぜ計画を変えるのか)動機の説明がなく、最も重要な根拠を欠いている」と指摘した。
他の規制委担当者も「審査の中で、免震棟の地震動も検討した。それが無駄になっている。よく考えてもらいたい」などと指摘。計画変更を申請し直すことも視野に、入念に検討した上で対応するよう求めた。
九電は、規制委で審査中の玄海原発(佐賀県)でも、今年3月をめどに予定していた免震重要棟の新設計画を見直す考えを明らかにしている。これに対し、佐賀県の山口祥義(よしのり)知事は「災害対応の拠点になる免震棟は重要だ。(九電は)信頼関係を築くためにも、自らやると言ったことはやるべきだ」と苦言を呈し、予定通り新設するよう求めている。
(1月26日東京新聞夕刊1面より)

◆約束ほご 九電に不信 規制委「免震棟撤回、根拠を」
川内・玄海原発 自治体からも批判

九州電力が、川内原発(鹿児島県)の事故時の重要な対策拠点となる免震重要棟の建設計画を撤回したことに、原子力規制委員会の不信感が強まっている。26日には、計画変更の具体的根拠を示すよう指示。経済性を優先し、新基準による審査で約束した計画を反故にする姿勢に、他の原発を抱える自治体からも批判が広がっている。(後略)
(1月27日東京新聞朝刊27面より抜粋)
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┗■2.大飯原発再稼働ではストレステストも2重チェックもあった
|  統合され独立した原子力規制委員会は最悪の推進組織
|  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その81
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

丁度3年前の関西電力大飯原発再稼働の審査を思い出してほしい。
原子力安全・保安院がストレステスト意見聴取会を開き、井野博光さん・後藤政志さんが委員だった。沢山の傍聴者がモニター別室傍聴を批判して中に入り込み会議の進行を止めたこともあった。あの時も原子力安全・保安院は明らかに再稼働推進組織だった。
それでも、菅直人首相が指示してストレステストが行われていた。ところが、原子力規制委員会が作った「新規制基準」はヨーロッパで実施されているストレステストを義務付けていない。
おまけに、大飯審査では、原子力安全委員会が2重チェックをしており、斑目委員長はストレステストの1次評価だけでは安全とは言えず2次評価もするべきだと言った。残念ながらそういいながら大飯再稼働を容認した為に、多くの市民が抗議した。ともかく、私たちは原子力安全・保安院の決定にも原子力安全委員会にも抗議することができた。
こうやって、大飯再稼働を思い起こすと、川内・高浜・伊方と続く再稼働審査との落差を強く感じる。ストレステストもなく、2重審査もない。そして、原子力ムラの委員達だけで合格証を出している。福島に学んだはずの規制行政が明らかに改悪されてしまったのだ。
民主党政権の想いに反して、原子力規制行政は「人の命と健康と環境」を守らない仕組みになってしまった。
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┗■3.海外の日本人、反原発の小さな一歩
|  ニュージーランドあれこれ(その2)
└──── アントニオ弓削(クライストチャーチの風 共同代表)

○ 南の小さな国ニュージーランド。その南島の小さな街クライストチャーチ。イギリスよりも、イギリスらしい街というのが自慢でしたが、2011年2月22日の大地震で、古い石造り、レンガ造りの大きな建物の大半がダメージを受け、取り壊されてしまいました。
その約20日後に、東日本大震災が発生し、福島第一原発の3基がメルトアウトし、日本の原発は次から次へと全て止まりました。これで日本の原発の時代は終わったと信じていました。
○ 2012年の6月に大飯原発再稼働の発表の時に、タマタマ、大阪に居りましたので、すぐさま大阪中之島の関電前の抗議行動に参加し、反対の声を上げました。クライストチャーチに帰ってからも、何かしたいけど、何をしたらいいのか分からない。
そんな時に、当地で、知り合いが、大飯原発再稼働反対の署名活動をしていましたので、早速、参加させていただきました。大学の構内、マーケットの入り口、公園でのフェスティバル等、色んな機会を見つけては、仲間と手分けして、署名を集めました。他の町の知り合いにも頼んで、できる限りのことをしました。
○ 2012年10月に、5.500筆以上の再稼働反対の署名を、在クライストチャーチ駐在官事務所へ仲間と一緒に届けました。
現地の新聞各社、テレビも取材に来てくれました。小さい紙面ですが、東京新聞にも掲載されました。一緒に活動できる信頼できる仲間もできました。
優先させたいのは、子供の避難と保養で、そのためのお金が必要でした。2011年のクライストチャーチ大地震で閉めてしまいましたが、私は街の中心で日本食のレストランを14年やっておりました。
その経験を生かして、自宅の前でテントを張って、月に一度、友達・知り合いを集めて、お好み焼き、焼きそばの募金活動を始めました。その都度、日本で子供の保養活動をしているグループに寄付をさせていただきました
○ 年に一度のジャパン・デー祭りの時に、特大の鉄板を持ち込んで、焼きそばの募金活動をしました。これが大成功で、2014年には、1日で700食を完売。
2015年には800食を完売。それぞれの利益を子供の保養グループとか、原発関連の裁判で頑張っておられるグループに寄付させていただきました。
○ これからは、原発問題だけに限らず、TPP、戦争、差別の問題等、色んな社会問題に、外国のグループとも連帯して活動を広げていけたらいいなと、思っております。皆様のご協力、ご支援、よろしくお願いいたします。

月刊「たんぽぽ」304号(2016年1・1) 発行:松戸市民ネットワーク「松戸で生きたい私たち」より許可を得て転載
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆1/30福島原発刑事訴訟支援団発足のつどい

日時:2016年1月30日(土)14:00より16:30(13:30開場)
会場:東京都目黒区民センターホール
主催:福島原発刑事訴訟支援団準備会
参加無料

2/1福島地検前行動&県内集会
日時:2月1日(月)
10:00~福島市 福島中央郵便局前の森合町緑地に集合
10:30~福島地検前行動、上申書提出予定
11:30~集会 福島市市民会館301会議室 参加無料
講師:海渡弁護士、澤井正子さん(原子力資料情報室)
13:00終了 参加無料
連絡先:福島原発告訴団
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279  Eメール  1fkokuso@gmail.com
ブログ  http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
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(1月27日朝日新聞3面より見出し)

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