たんぽぽ舎から TMM:No2696

たんぽぽ舎です。【TMM:No2696】
2016年2月2日(火)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.2月1日(月)に行われた―電力自由化問題連続講座 第4回
「電力小売り自由化と私たち」秋本真利(まさとし)衆議院議員の話
電力システム改革のやりとり-生々しい話がいろいろ聞けました
鈴木 薫 (たんぽぽ舎ボランティア)
★2.規制委員会へ高浜原発工事認可計画書の認可に対し異議申立 (上)
1.免震重要棟を作らない事業者
2.異議申し立ての主要因「白抜き黒枠」
3.「基準地震動」の過小評価
山崎久隆 (たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/12原発止めよう!東電・東葛支社前アクションのお知らせ
主催:「原発止めよう!東葛の会」
プラカードやのぼり旗、ちらしなどの持参自由
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脱原発川柳 【再稼働 ツケとタタリは 想定内】   乱 鬼龍
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※2/9(火)学習会のお知らせ
=マイナンバー制度のからくり=ホントにヤバイよマイナンバー

安倍政権はなぜ、マイナンバー制度を強引に推し進めるのでしょう?
良いことずくめばかり言っているけれど、本当?
不安を抱き、戸惑っていませんか?どうしたらいいの?
マイナンバー制度に詳しい白石孝さんに聞きましょう。

日 時:2月9日(火)19:00より21:00(18:30開場)
お 話:白石孝さん(プライバシーアクション代表、
共通番号いらないネット世話人)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※2/3(水)関西電力東京支社・東京電力本店合同抗議行動にご参加下さい
☆高浜原発再稼働やめろ!「第13回関西電力東京支社抗議行動」
17:30~18:20  場所:富国生命ビル前(地下鉄内幸町駅A7出口すぐ)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
☆東電は福島第一原発事故の責任をとれ「第29回東電本店合同抗議」
18:30~19:30  場所:東京電力本店前
呼びかけ:たんぽぽ舎/経産省前テントひろば
賛 同:東電株主代表訴訟など123団体
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┗■1.2月1日(月)に行われた―電力自由化問題連続講座 第4回
|  「電力小売り自由化と私たち」秋本真利(まさとし)衆議院議員の話
|  電力システム改革のやりとり-生々しい話がいろいろ聞けました
└──── 鈴木 薫 (たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 昨年11月28日の広瀬隆氏「電力自由化で原発と電力会社を葬る!」で始まった電力自由化問題連続講座は早くも第4回を迎えた。
今回、講師としてお迎えしたのは自民党の議員でありながら、2011年3月の東電福島第一原発事故よりもずっと前から、選挙でも脱原発を明言しており現在、自民党の再生可能エネルギー普及拡大委員会の事務局長を務められる秋本代議士だ。「中東への原発輸出に造反した」と自己紹介された。
電力自由化にはいろいろな面があるが、今回は、電力自由化の政策やガイドラインの作成に直接係っている議員という立場から近づいている“電力の小売全面自由化”に私たちはどういう点に気を付けて対応していくべきかを中心に話してもらった。(講演資料は、A3判4頁=8点の記事など)
◯ 家庭向け電力販売の営業ルールで、電源構成の割合の表示は義務ではなく“のぞましい”となった。“のぞましい”に反対し「開示を義務化せよ」と主張してボロボロになるまで闘った。電源構成の割合の話は判りづらい、それは“常時バックアップ”について表示しなければならないことだ。基本的に100%太陽光発電の電気を売っているのにそのように表示出来ないのだ。
当然、夜間は太陽光発電は出来ないので必ずその場合の電力構成は表示しろというわけだ。そこに意図しない電源も入ってくることもあるが、“太陽光の電気を使っている。”と考えていいのではないだろうか。欧米では100%表示が認められているそうだ。
◯ 電力自由化は、われわれ一般消費者が電力会社を選べる様になるのだが、反面、電力を売る方から見れば“客を選んでいい”ということだ。
特に、引っ越し先などではいったいどの小売電気事業者が自分の要求にあった電力を供給してくれるのだろうかという場面に遭遇することにもなるだろう。この辺りは情報をしっかりと提供できるように現在検討されているそうだ。
◯ また、秋本氏に寄せられる質問の多くに「電力自由化で新業者と契約してその業者が破綻なら停電して真っ暗になってしまうのか?」というのがあるそうだ。私(秋本)は、質問者(たとえば山田さん)の家だけを停電させるなんてどうやってやるんだ!と答えると納得してくれる。
そういうことは、送配電事業者(東京の場合は、4月1日以降→東京電力)に供給が義務付けられているのでありえない。
ただ大手の新聞でも「不都合が起こることもある」という誤解を与えかねない記事が時々見かけられるそうだ。(当日の資料では、「読売新聞・社説」1月26日、「産経新聞」1月31日の2つ)
小売電力事業者は、皆一緒ではない。恐れることなく、かつ、よく見極めて選べということだろう。
◯ ソフトバンクの孫さんは、私財で自然エネルギー財団をつくった人なのに、原発電気の東京電力と組むというのは、理解できない(おかしい)。
◯ 東京電力の高圧の契約者(業務用電力)には、低圧契約者(一般家庭)にはない、2つの記入文がある。託送料金相当額と使用済燃料再処理等既発電費相当額の2つが。
この2つはイミが大きいので、「高圧契約者に書いてある2つを低圧契約者にも書け」と迫った。「高圧でできることがなぜ低圧でできないのか」と迫ったが回答はNOだった。ここでも闘わねばいかん!
◯ これから、電力事業というのは発電事業、小売電気事業、送配電事業と3つに分かれることになる。地域独占と総括原価方式等は、前2者の発電事業、小売電気事業には認められなくなる。送配電事業者には、現行と同じ様に地域独占と料金規制(総括原価方式等)は認められる。
ネットワークを握る送配電事業者には、完全中立が求められ、その持つ情報の重要さは際立ってくるだろう。
電力自由化が、今後良い方向に発展するためには、情報の公開がどの様に行われていくのかにも注意を払う必要がある。
◯ 最後に、秋本代議士は、使用済み核燃料運搬船「開栄丸」に使用されていないのに年12億円の維持費が払われ、13名の船員の平均給与は月に123万円だという問題を見つけ、追及したのは自分であったという話をされて、休憩のあと、質問・意見が7人、2時間を超えた講演会は大きな拍手のうちに終了した。

◯ なお、次の第5回電力自由化問題連続講座は、次の通りです。
第5回電力自由化問題連続講座
「新電力会社の電源構成アンケートの結果、そこから見えてきたこと、ほか」
日 時:2月18日(木)19時より21時
講 師:門間淑子さん(東京都羽村市議会議員)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 資料を用意します
問合せ:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
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┗■2.規制委員会へ高浜原発工事認可計画書の認可に対し異議申立 (上)
|  1.免震重要棟を作らない事業者
|  2.異議申し立ての主要因「白抜き黒枠」
|  3.「基準地震動」の過小評価
└──── 山崎久隆 (たんぽぽ舎)

高浜原発3号機の原子炉起動が迫る中、去る2015年12月7日に行政不服審査法第6条の規定に基づき、原子力規制委員会に対し工事認可計画書の認可に対し異議申立を行いました。
その口頭陳述が1月28日に行われました。そのときに原子力規制委員会に対し提出した文章です。この一部を口述しています。
なお、聴取者は原子力規制庁原子力規制部安全規制管理官(PWR担当)付安全規制調整官宮本久、同総括係長片野孝幸で、申立人は総代が山崎久隆、木原壯林、木村雅英以下、鹿児島・福井・福島ほかから計39名になりました。
当日の出席者は、山崎久隆(たんぽぽ舎)、木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)、結柴誠一(反原発自治体議員・市民連盟)、石鍋誠(再稼働阻止全国ネットワーク)です。

※事故情報編集部より 長文なので3回に分けて掲載致します。
(上):1.免震重要棟を作らない事業者
2.異議申し立ての主要因「白抜き黒枠」
3.「基準地震動」の過小評価
(中):4.ストレステストの二次テストを放棄した原発
5.制御棒駆動機構
(下):6.吉田調書が示す教訓
7.地盤安定性
陳述書
2016年1月28日 山崎久隆

1.免震重要棟を作らない事業者

まず、川内原発の重要な運転条件違反について一言触れておく。
九州電力が川内原発の免震重要棟の新設計画を撤回した。この施設は、緊急時における切り札的存在で、福島第一原発事故の大きな教訓でもあった。
柏崎刈羽原発が2007年の中越沖地震で大破した際、緊急対策室が使用不能になり余震のなか、放射性物質が降り注ぐ危険を押して駐車場を対策室にせざるを得ない事態となった。その後柏崎刈羽原発に免震重要棟が作られることとなったが、泉田新潟県知事の強い要求があったからだ。その後、柏崎刈羽原発にあるのに福島の原発に無いのはおかしい、となって、2010年10月に完成した。震災のわずか半年ほど前に出来た。ちょっとしたタイミングのずれで、あの福島第一原発事故に免震重要棟が無かったかもしれなかった。もし無かったならば今頃東日本は消滅していたであろう。
それと同じことが今起きている。
免震棟の建設は原子力規制委員会の審査の前提だったはずだ。ところが合格したら一転して白紙に。到底筋の通らない話だ。
田中俊一規制委員長は「審査をクリアできればもういい、というところがあるのかもしれない」と言ったという。つまり騙されたに等しい状況であることを認識しているわけだ。これで認可を取り消さない理由が全く分からない。不正に取得した認可は発覚時点で直ちに取り消すのは当たり前では無いか。これでは関電も「なぜうちは作らねばならない」となるだろう。他の電力もこぞって免震重要棟計画を放棄していくことは火を見るよりも明らかだ。
過酷事故対策の要となるべき重要な施設が「口約束」で、挙げ句の果てに反故にされても何ら対策をしないのでは、規制委の安全への姿勢を改めて疑わねばならない。
改めて指摘をする。川内原発の認可を取り消すこと。あわせて他電力についても免震重要棟の完工を許可条件とすること。

2.異議申し立ての主要因「白抜き黒枠」

関西電力が規制庁に提出した高浜原発3,4号機にかかる「工事計画認可申請」には膨大なデータが記載されていたはずである。ただし見ることができない部分が極めて多い。
規制委員会の審議を経て一般に公開されたのは、申請書の主要部分を白抜き黒枠で「隠した」ものだった。隠されたデータの種類は、あらゆるもので、例えば原子炉圧力容器及び炉心構造物については最高使用圧力、主要寸法の全部、ポンプについては全部の要目、敷地内の図面はもとより、津波の浸水図という防災対策の有効性を示す者も隠されていた。データのほとんど全てが隠されているといって良い。まさに枚挙にいとまなし。
これら図面やデータ類は、それぞれが耐震設計を行う際に、構造や部材の強度が基準地震動により発生する力に耐えきれるかどうかを評価したものであり、さらに敷地構造や地盤の安定性が安全に重大な影響を与えるかどうか判断するための重要部分が多数含まれているのである。
評価結果を示す結論では「問題なし」と書かれるが、その根拠となるべきデータがない。これを見て、どう判断し、納得しろというのか。言い換えれば「記述されたことを信じろ」と言っているに等しい。明らかに市民を愚弄する態度である。
九州電力も関西電力も、自らの解析に自信が無いため、このようなデータの隠ぺいをしなければ再稼動をすることが出来ないと考えている。
一方の規制庁は、これら工事計画認可申請書類等を公表するにあたり、何をした、何をしなかったかが問われるのである。
川内原発において同種の問題が生じた際に、このことを問うた時、まったく事業者の言い分をそのまま返してきた。つまり規制委は何ら判断をしていない。これでは事実上、事業者の言いなりになっている。事業者がマスキングしたものについて一つでも「隠すべきではない」と撤回させたケースはあるのか。再度高浜原発の審査書類について明らかにするべきである。

3.「基準地震動」の過小評価

高浜原発では、大飯原発と共に若狭湾の断層線で発生する地震FO-A~FO-B~熊川断層と上林川断層を検討用地震としている。「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」としてマグニチュード7.8の地震、解放基盤表面で700ガルとなる基準地震動を定めた。しかしこの値はあまりにも過小評価だ。
福島第一原発事故を経た今では、全原発において少なくても既往最大の地震を想定すべきである。すなわち柏崎刈羽の2300ガルが現在の所最も厳しい値になるのであるから、最低でもそれを下回ることがあってはならない。いまでも事業者は耐専スペクトルや応答スペクトルに基づく地震応答解析をしている。ところが過去の例を見れば、10年間で5箇所の原発が基準地震動を超える揺れに襲われている。日本の源発は17箇所だから、実に3分の1近くで想定を誤った。それも、福島第一原発を除けばいずれもマグニチュード6クラスばかりで、いわゆる「最強地震」とは似ても似つかぬ中地震程度で基準地震動を超えているのである。もし「想定される最強クラス」が起きていたら、簡単にこの5倍10倍になってしまう。
このようなことが起きた原因は、耐専スペクトルも応答スペクトルも、既往地震の限られたデータ(地震計は常に十分あるわけでもないし、測定できたデータがその地震の代表的揺れでも無い)に基づいた解析でしかないからである。耐専スペクトルは地震の平均像を見ることはできるかもしれないが、特定の地点の揺れを正確に評価できるわけではない。また、震源から数キロなどという至近距離では、さらに大きな誤差を生む。
高浜原発は想定される断層から近いため、計算される揺れの大きさに対して一定の誤差を想定し、4倍ないし10倍程度を見込むことが適当である。それによれば、少なくても2300ガル、大きくは6500ガル程度の揺れは想定すべきである。
これらは大飯原発3,4号機,高浜原発3,4号機運転差止仮処分命令申立事件の第五準備書面等に詳細に記載がある。
以下 (中)に続く
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆2/12(金)原発止めよう!東電・東葛支社前アクションのお知らせ

千葉県北西部の東葛地域は、東電福島第一原発事故によってまき散らされた放射性物質汚染のホットスポットとなった。家庭から出る一般ごみの焼却灰から8000Bq/kgを越えるセシウムが出て、柏市・流山市・松戸市などでは、その高濃度汚染の焼却灰の行き先を失っている。
私たち「原発止めよう!東葛の会」は、毎月、「東電・東葛支社前アクション」を行っている。
2016年は、毎月第2金曜日午後3時30分より4時30分に行う。
2月は、下記のように行います。
日 時:2月12日(金)午後3時30分から
場 所:東京電力東葛支社前
(千葉県柏市新柏1-13-2/東武野田線「新柏」駅下車3分)
参加は自由。プラカードやのぼり旗、ちらしなどの持参自由(ただし、人通りは余り多くない)
また、東京電力への「質問文」「抗議文」「要望書」などもお持ちいただいてもかまいません。
主 催:「原発止めよう!東葛の会」
連絡先:日下部信雄=携帯090-9956-6018
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