たんぽぽ舎です。【TMM:No2710】
2016年2月19日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発電気はイヤだ、やめたい、の声
市民の多くの気持ちだ 国民の6~7割が原発反対だ
市民が選択権(拒否権)をもつ。カギは運動者の姿勢と方針だ。
柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)
★2.3.11を忘れない!「避難住民」を見捨てた“亡国政権”
「原発棄民」5年後の不都合な真実
毎日新聞特別報道グループ 日野行介
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ひだんれん「被害者を切り捨てるな!全国集会」3月2日
★4.新聞より2つ
◆「原発事故で失職・精神疾患に」 自主避難で初 賠償命令 東電、夫婦に3000万円
(2月19日東京新聞より抜粋)
◆ 3・12 爆発前、ベントの白煙 福島第一原発1号機
(2月19日東京新聞より)
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・脱原発川柳 【凍土壁 そのインチキに 凍りつき】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※2月26日(金)緊急行動が入りました。
高浜原発4号機再稼働阻止「現地緊急行動に連帯する!関電東京支社抗議」
日 時:2月26日(金)18:00~19:00
場 所:富国生命ビル前(内幸町)
主 催:再稼働阻止全国ネットワーク
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☆たんぽぽ舎第28回総会&27周年記念講演☆
日 時:2月28日(日)13:00開場~
第1部 13時30分より 第28回総会
第2部 15時より 記念講演 広瀬 隆さん「電力自由化で原発と東電を葬る」
内田雅敏さん「戦争法案と今後の私たち」
第3部 17時15分より懇親会 懇親会費:2500円 記念講演と懇親会の両方出席の場合は3000円
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
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┗■1.原発電気はイヤだ、やめたい、の声
| 市民の多くの気持ちだ 国民の6~7割が原発反対だ
| 市民が選択権(拒否権)をもつ。カギは運動者の姿勢と方針だ。
└──── 柳田真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)
・2月18日、電力自由化の勉強会(第5回)が開かれた。議題は新電力会社の電源構成のアンケート調査報 告。
羽村市市議の門間淑子さんと助言者の明治学院大学の熊本一規さんが報告。柳田も1月末のたんぽぽ舎のメルマガにのせた5点のメモを紹介した。
資料はアンケート報告3枚、柳田メモ1枚。3人による1時間の報告のあと、約1時間の質疑応答。
10数人から活発な質疑が出て、9時をオーバーして終わった。
(当日の内容はユープラン(UPLAN)にアップされます。)
・学習会終了の後も、あちこちで参加者が残って話が続いた。柳田のところにも女性がみえて、熱心に話す。「どうしても原発電気をやめたいです」「放射能はいやです」「原発電気を止めるにはどこの新電力会社がいいですか?」「柳田さんはどう思われますか?」真剣な、必死なまなざしでの質問であった。
・当日のアンケート報告は電力小売り自由化の37社の回答が中心であった。情報公開の姿勢が各社とも弱く、アンケートに答えたのは7社。あとは門間さんの所属する反原発自治体議員・市民連盟(略称・連盟)の仲間たちが新電力会社へじかに電話して調べた内容を追加してできたもの。いわば、中間報告。
門間さんは今後、皆の意見を出してもらって必要な調査項目を追加して第2次アンケート調査を実施したい、と述べた。
・4月1日を過ぎた後でも、いつでも原発電気でない新会社と契約すれば、原発電気から「さよなら」できるので、急がなくてもいい、慌てなくてもいい、が基本だが同時に活動者たちの問題点もはっきり出た会合であった。
原発電気はイヤだ、やめたいという圧倒的な市民の声があり、かつ電力自由化で各人一人ひとりが選択権(拒否権)をもつ時期なのに反原発活動家がこれに有効に対応できているとは言い難いというのが現状であり、その姿勢が問われていると思う。
チャンスを活用しない…のでは巨大な原発推進勢力に太刀打ちできない。反原発活動家、電気に詳しい人は、今「問われている」。方針を出すべきだ。具体的に・行動的に。
○ なお、アンケート結果は、近日中に反原発自治体議員市民連盟のHPに掲載されます。
HPはhttp://nonukesjapan.org/
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┗■2. 3.11を忘れない!「避難住民」を見捨てた“亡国政権”
| 「原発棄民」5年後の不都合な真実
└──── 毎日新聞特別報道グループ 日野行介
東京電力福島第一原発事故から、もうすぐ5年。いよいよ「原発棄民」政策が鮮明になってきた。政府は2020年東京五輪までに原発避難者を「消滅」させようと、強引に避難指示を解除し、賠償や住宅提供の打ち切りを進める。点在する「亡国の現場」を歩いた。
いまだ10万人を下らない原発避難者。生命線である支援策の打ち切りに対し、「なぜ、そんなに急ぐのか」と不満を募らせるが、為政者は聞く耳を持たない。
「避難の早期終了」を「復興の加速化」、「切り捨て」を「自立」と言い換え、一方的な受忍を迫り続ける。(中略)
・詭弁、はぐらかし…官僚答弁連発
「子ども、被災者生活支援法」の推進自治体議員連盟は1月25日、衆院第一議員会館で院内集会を開き、復興庁や国交省などの担当者に原発避難者の住宅問題を尋ねた。(中略)
復興庁は1年2カ月にわたって中身の基本方針を示さなかった。ようやく出てきた基本方針は除染や「リスクコミュニケーション」(安全・安心を伝える広報)など、福島への残留や帰還を優先する内容。自主避難者への支援は乏しく、長期避難を保障する住宅施策は盛り込まれなかった。(中略)
そのうち、富岡町から避難する古川好子さん(52)が腹に据えかねた様子で立ち上がった。
「私たちを『まだ支援すべき人たち』と思っているのか、それとも『厄介でわがままな人たち』と思っているのか、はっきりしてほしい」。これに対して納冨補佐はしどろもどろに答えた。「支援が必要ないとは思っていないのでありまして」
・打ち切り決定の経過はダンマリ
(前略)いわき市から都内に避難する鴨下祐也さん(47)が「毎年毎年、提供の延長を求めてきた。どこに『打ち切り』を望む声があったのか。撤回してほしい」と迫ると、会場から大きな拍手が上がった。(中略)
特に責任問題につながる打ち切り決定の経過については、「国と協議して県が決めた」と言うのみだ。(中略)
みなし仮設住宅の家賃が大半を占める福島関連の災害救助費(15年度)は計約290億円で、うち自主避難者が大半の県外分は約80億円にすぎない。一方の除染は関連費用も含めて6439億円(同)。環境省の試算では総額約3.6兆円に上る。なぜ望まれている「80億円」の方から打ち切るのか理解に苦しむ。(中略)
「私は息子や孫と避難している。家賃6万円では家族が一緒に住める家を借りられない。私と妻は戻りますが、孫を福島に帰すつもりはない。家族はバラバラになる。これまでの意向調査は反映していないし、意見に耳を貸さないのでしょう。これでは誰も納得しない。
世界を震撼させた事故から5年。2月下旬に発刊する『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版)では、原発被災者を一方的に追い詰め、切り捨てていく国家の地金を明らかにする。
この災厄は他人事ではない。
・帰還か、それとも移住か 「二者択一」で追い込まれる原発避難者
安倍政権は「復興の加速化」を掲げ、原発避難終了に向けてひた走っている。 (中略)
これは事故後6年での事実上の「幕引き」を意味している。
政府方針は「自立」を前面に押し出し、いまだ汚染の残る故郷への「帰還」か「移住」の二者択一を原発避難者に迫っている。しかし、汚染の完全除去が難かしい原発被災に区切りを付けるのは難しい。
政府方針の基になった自民、公明両党の第5次提言(昨年5月)は「新しいまちの新しい家で家族揃ってオリンピック・パラリンピック東京大会を応援できるよう(中略)お礼と恩返しを1日も早い『復興』という形でお示ししたい」と締めくくる。(中略)
原発避難者たちは納得していない。問題の根源は、政府が事故後に設けた年間20ミリシーベルトの線量基準にある。本来の被ばく限度は年間1ミリシーベルトだが、政府は「緊急時」の基準として押し切った。(後略)
(「サンデー毎日」2.28号より抜粋)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ひだんれん「被害者を切り捨てるな!全国集会」3月2日
十分に放射線量が下がりきらない地域の避難指示を解除し、それに伴い賠償を打ち切り、住宅無償支援も終了し、まるで原発事故など無かったかのように被害者を切り捨てようとする国、東京電力、福島県に対し、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)は東京日比谷野外音楽堂に集い、被害者の悲痛な叫びに耳を傾け、誠実に応えるよう訴えます。
―福島原発事故事故から5年― 被害者を切り捨てるな!全国集会
日時:3月2日(水)東京都日比谷野外音楽堂
13:30 開場 14:00 開会 15:30 デモ行進開始 16:30 終了予定
*福島からバスが出ます!
・中通りコース
往路8:00福島駅西口→9:00郡山教職員組合
復路21:00郡山教職員組合→22:00福島駅西口
・浜通りコース
往路8:00南相馬原町区 高倉公会堂→9:00いわき市役所前
復路20:30いわき市役所前→21:30高倉公会堂
申し込み:締め切り2/25(木)ひだんれん事務局080-5739-7279
ひだんれんブログ http://hidanren.blogspot.jp/
問合せ:福島原発告訴団 福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279 Eメール 1fkokuso@gmail.com
ブログ http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
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┗■4.新聞より2つ
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◆ 「原発事故で失職・精神疾患に」 自主避難で初 賠償命令 東電、夫婦に3000万円
東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県から京都市内に自主避難した40代の夫婦と子どもが、仕事を失った上、精神疾患を発症したとして、東電に計約1億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁(三木昌之裁判長)は18日、夫婦への計約3千万円の支払いを命じた。
原告側の代理人によると、自主避難者に対する東電の賠償責任が認められた判決は初めてとみられる。
賠償額は原子力損害賠償紛争解決センターの裁判外紛争解決手続き(ADR)で東電と原告側双方の主張を踏まえて提示されていた約千百万円を上回った。原告側は「ADRでの提示額に納得いかなくとも諦める必要はないと判決が先鞭(せんべん)をつけた」と評価した。(中略)
東電側は自主避難者への賠償は国の指針の範囲に限られると主張したが、判決は「指針の対象外でも個別具体的な被害の事情に応じて損害を認めることはあり得る」として退けた。
福島県によると、昨年十月末時点で、避難区域外から県内外への自主避難者は推計で約7千世帯、約1万8千人。(2月19日東京新聞より抜粋)
◆ 3・12 爆発前、ベントの白煙 福島第一原発1号機
東京電力福島第一原発事故で、東電は事故発生翌日の2011年3月12日に、1号機でベント(排気)を実施した。その鮮明な映像を、写真家の石川梵(ぼん)さんが撮影していた。本紙に提供された写真には、排気筒から北にたなびく白煙がはっきり写っている。
1号機は地震・津波に襲われた11日の夕方には炉心溶融が起き、炉内の圧力が危険な状態になった。東電は12日午前にベントを試みたが失敗。午後2時半ごろに再び試みた。ベントの成否はこれまで、ライブカメラの不鮮明な映像や、格納容器の圧力低下で確認できたとされてきたが、ここまで鮮明な映像で確認できたのは初めて。
石川さんは当時、津波で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市を小型機で撮影した帰りだった。本紙の取材に「撮影したのは午後2時40分ごろ。気仙沼に向かう時は福島第一原発の様子がおかしいとは思わず、敷地内が津波でやられているとも思わなかった。帰りに排気筒から煙が出ているのを見て、とんでもないことが起きているのではと思い、シャッターを切った」と話した。
1号機はその1時間後の同3時36分、建屋上部にたまったガスにより水素爆発を起こした。
(2月19日東京新聞より)
※この写真も出展される写真展が開催されます。
「あれから5年 3・11東日本大震災写真展」(参加写真家39名)
3月1日(火)-10日(木) 弁護士会館1階エントランス 入場無料
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