たんぽぽ舎から TMM:No2712

たんぽぽ舎です。【TMM:No2712】
2016年2月22日(月)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.高浜原発4号1次系冷却水漏れ 漏えいは非常用システムからか?
化学体積制御系で冷却材漏れ 関電は再起動操作を延期した
これほど重要な系統からの漏えいだということが記事を読んで
いても伝わってこない       山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.アメーバデモに参加・高浜4号再稼働に反対して
混成隊の人々が協力。原発やめようの熱意で
2月20日(土)・21日(日)大型バスで現地と連帯活動
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.新聞より2つ
◆高浜4号機、汚染水漏れ 1次冷却水 再稼働作業一部中断
(2月21日東京新聞朝刊1面より)
◆汚染水漏れ「原因不明」 高浜4号機 関電、起動試験を延期
(2月22日朝日新聞朝刊34面より見出しのみ)
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・脱原発川柳【脱原発 文明を変え 我を変え】  乱 鬼龍 (転載自由)
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※2月26日(金)緊急行動
高浜原発4号機再稼働阻止「現地緊急行動に連帯する!関電東京支社抗議」
日 時:2月26日(金)18:00~19:00
場 所:富国生命ビル前(内幸町)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
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☆たんぽぽ舎第28回総会&27周年記念講演☆
日 時:2月28日(日)13:00開場~
第1部 13時30分より  第28回総会
第2部 15時より 記念講演
広瀬  隆さん「電力自由化で原発と東電を葬る」
内田雅敏さん「戦争法案と今後の私たち」
第3部 17時15分より懇親会 懇親会費:2500円
記念講演(資料代800円)と懇親会の両方出席の場合は3000円
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
第28回総会も含め、会員でない方の参加も歓迎です。
お問い合わせは、たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035)までお願い致します。
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※訂正1つあります。
2月18日発信の【TMM:No2709】■1.電力会社抗議・申し入れが重要で必要な時期 の 2.四国電力東京支社抗議
正:日時:3月16日(水)18時30分より19時30分
誤:日時:3月16日(水)18時より19時
おわびして訂正させていただきます。
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┗■1.高浜原発4号1次系冷却水漏れ 漏えいは非常用システムからか?
|  化学体積制御系で冷却材漏れ 関電は再起動操作を延期した
|  これほど重要な系統からの漏えいだということが記事を読んで
|  いても伝わってこない
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

◎ 各社報道によると高浜原発4号機で20日午後3時40分頃に水漏れ警報が発報し、現場確認をしたところ放射性物質を含む1次系冷却水が漏れていたという。
ところが「どこで」「いつから」という情報がは極めて不十分な報道だった。
この結果、関電は再起動操作を延期した。21日に制御棒を引き抜く予定を変更したという。制御棒駆動系統は今回事故を起こした部分に近いと考えられる。
新聞各紙は「どこから」という点について詳しくは書いていない。
◎ 毎日新聞は「原子炉補助建屋で出力調整用のホウ素の濃度を調節する設備から」というヒントを書いている。
この系統は「化学体積制御系」という、原発には珍しい「常用と非常用を兼ねるポンプ配管系統」だ。本当は「炉内環境・冷却剤体積」というべきところだ。
目的は下記の原子力事典ATOMICAの記事にあるとおり「ホウ酸水及び一次冷却材充填系統」である。原子炉後備停止系であり冷却材補充系統であり、さらに一次冷却材ポンプの回転軸部分からの冷却剤漏えいを防止するための軸封水という重大な役割も持っているのである。
配管の損傷が起きれば即、一次冷却材喪失事故につながるし、ホウ酸水を投入する局面というのは通常運転時以外ならば緊急時、つまり原発の停止に失敗した場合(これをATWSという)の重大事故時である。
また、通常運転時は一次冷却材ポンプ軸封部からの漏えい防止のために高圧軸封水を送っているので、これが止まると自動的に一次冷却材喪失事故になるわけだ。
これほど重要な系統からの漏えいだということが、記事を読んでいても伝わってこない。

◎【参考】原子力事典ATOMICAより
「化学体積制御系 かがくたいせきせいぎょけい」
Chemical and Volume Control System.
加圧水炉において、化学体積制御設備(化学体積制御系)は、一次冷却材の一部を一次冷却材低温側配管から抽出し、充てんラインを経て、他の一次冷却材低温側配管に戻す回路を構成する。
再生熱交換器、体積制御タンク、ホウ酸タンクなどの機器、配管、弁類等から構成され、一次冷却設備に対して、(1)一次冷却材保有量を適正に調整する。(2)反応度制御のため、一次冷却材中のホウ素濃度を調整する。(3)一次冷却材中の核分裂生成物、腐食生成物等の不純物を除去し、一次冷却材としての水質を維持する。(4)一次冷却材中に腐食抑制剤を添加し、その濃度を適正に保つ。(5)一次冷却材ポンプの軸封水を供給する。などの機能を有する。
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┗■2.アメーバデモに参加・高浜4号再稼働に反対して
|  混成隊の人々が協力。原発やめようの熱意で
|  2月20日(土)・21日(日)大型バスで現地と連帯活動
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎2月20日(土)・21日(日)、30人程で大型バスで、福井県にある関西電力高浜原発4号機の再稼働に反対する連帯行動に参加しました。主催は、「再稼働阻止全国ネットワーク」(たんぽぽ舎気付)。参加者は、1月に行ったバスのメンバーと大幅に入れ替わり、初めての人も多く多様・多彩な人々でした。

◎20日(土)は、午後4時から集会と高浜原発へ向かってのデモ行進。小雨の中、簡単な出発前の集会、高浜原発より奥にある1.7kmのお寺の横にある駐車場で。地元福井県・関西(京都、大阪など)に首都圏部隊が合流。警官隊がズラリとデモ隊につくという警備でデモが出発。坂道を1700m登る。高浜原発ゲート前は、鉄柵・バリケードで2重・3重に固められている。高浜原発再稼働反対のコールがひびく。
翌日の朝刊をみたら、高浜原発4号機から放射能汚染水が漏れていた。ちょうど私たちのデモの時間と知り、驚く。デモ隊はみんな微量ながらもヒバクした!!
そのあと、会議室で明日のアメーバデモの打ち合わせ、夕食会。

◎21日(日)はアメーバデモ。大半の人が初めての経験なのでハリ切る。アメーバデモとは、数人グループに分かれて、若狭地区(高浜町、大飯町)を隅から隅まで旗指し物、鳴りもの、メガホンを持って、チラシを各戸配布しながら全戸を徒歩で歩いて、原発廃止を訴えるミニデモ。
東京と関西を7つの班に分け、地元の人が道案内役で、東京勢が各班1名白い防護服を着て、音楽とアピールをしながら、高浜町内を歩いて訴えた。混成部隊ながら、高浜原発止めようの志気高く。約3時間町内を歩く、「たびたびごくろうさん」の声を一度ならず、二度、三度、町の人から聞いた。昨年1月の時と大きくちがう。(好意的反応)
みんなおおいに意気が上がり、関西勢に見送られて帰途のバス(貸し切り)に乗った。
※当日の映像中心の報告あり。  http://blog.goo.ne.jp/takahamakarakanden
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┗■3.新聞より2つ
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◆高浜4号機、汚染水漏れ 1次冷却水 再稼働作業一部中断

関西電力は20日、再稼働の最終準備を進めている高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉補助建屋内で、放射性物質を含む一次冷却水漏れがあったと発表した。関電は再稼働に向けた作業を一部中断し、原因を調べている。究明に時間がかかった場合、26日前後に再稼働する工程に影響する可能性がある。
関電によると、核分裂反応を抑えるホウ素濃度を調整する系統に通水した際、警報が鳴った。通水作業を止め、現場を確認したところ、原子炉の熱を取り除く一次冷却水の不純物除去設備近くの床に、水たまりが見つかった。計約34リットルが漏れたとみられる。含まれる放射性物質は約6万ベクレルで、国への報告基準の約60分の1以下で環境への影響はないとしている。
4号機は核燃料の装填(そうてん)を終えており、26日前後に再稼働する見通し。3号機は1月29日に再稼働した。関電の担当者は「4号機の再稼働への影響は何とも言えない」と話している。 (2月21日東京新聞朝刊1面より)
◆汚染水漏れ「原因不明」 高浜4号機 関電、起動試験を延期
(2月22日朝日新聞朝刊34面より見出しのみ)

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