たんぽぽ舎です。【TMM:No2717】
2016年2月27日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.天も嘆いている。高浜原発再稼働の暗愚-
2/26(金)のゲート前行動(福井県高浜)
地元の人々も心の中は不安だそうだ。
現地で暮らすのは本当にしんどいことでしょう。
青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.2/26関西電力東京支社前抗議行動と国会議事堂前抗議行動
伊方原発で50年近くも反対運動をしている秦さんという女性が発言
斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.「規制側が事業者のとりこ」になった
寿命の尽きた原発(高浜原発1,2号機)をまだ動かす事業者と
それを推進する規制当局 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞より3つ
◆「放射能はいらない」 高浜再稼働に住民危機感
(2月27日東京新聞朝刊31面より抜粋)
◆高浜4号機不安の再稼働 冷却水漏れ直後、予定通り
問われる責任 福島事故 生きない教訓
(2月27日東京新聞朝刊1面より抜粋)
◆東電元会長ら3人 29日に強制起訴
(2月27日東京新聞朝刊1面より)
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・脱原発川柳【人間の ゲスの極みの 再稼働】 乱 鬼龍 (転載自由)
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★たんぽぽ舎27周年記念の集い・2人の記念講演★
◆15時よりの記念講演からご参加の方はお早めに会場へおいで下さい。
(混雑が予想されますので)
日 時:2月28日(日)13:00開場
第1部 13時30分より 第28回総会
第2部 15時より 記念講演 広瀬 隆さん「電力自由化で原発と東電を葬る」
内田雅敏さん「戦争法案と今後の私たち」
第3部 17時15分より懇親会 懇親会費:2500円
記念講演(資料代800円)と懇親会の両方出席の場合は3000円
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
第28回総会も含め、会員でない方の参加も歓迎です。
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┗■1.天も嘆いている。高浜原発再稼働の暗愚-
| 2/26(金)のゲート前行動(福井県高浜)
| 地元の人々も心の中は不安だそうだ。
| 現地で暮らすのは本当にしんどいことでしょう。
└──── 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
◯ ついにまた高浜原発4号機のスイッチが入れられてしまいました。雨に煙る向こうに、モスグリーンの丸い屋根付近に何やら白い煙を排出して、この日、営業運転開始した3号機と2つ並んで。
6日前の汚染水漏れ事故も何のその、平然と稼働する関電。鉄条網に巻かれたゲートの向こう。MOX燃料を使用したプルサーマル発電を新たにしているという。見ていると、なんでこんなに暗愚なことをするのかと、どう考えても愚かな事をと、全身から力が抜けていく気がした。
1時からの集会、約2キロの坂道を登るデモ、晴れたり雨が降ったり、60~70人程で。川内や前回までのリレーデモや高浜集会で会った人たちも。
ゲート前で2時間ずっとコールを続けているうちに、再稼働が近づくにつれ、雨雲が暗く覆い土砂降りとなった。天も嘆いて泣いている!!
◯ 地元の人々も、心の中は不安だそうだ。現地で暮らすのは本当にしんどいことでしょう。原発間近のゲートにいるだけで、恐怖を感じる。
いつか、原発は無くなる日が来る、そう信じ頑張り続けたい。
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┗■2.2/26関西電力東京支社前抗議行動と国会議事堂前抗議行動
| 伊方原発で50年近くも反対運動をしている秦さんという女性が発言
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
◎ やっと仕上げた本の紹介文を添付し忘れたことに3駅電車を乗ったところで気づき、急きょ家に戻り、添付してたんぽぽ舎に原稿を送った。それで少し遅れて関西電力前に到着。 川柳作家の乱鬼龍さんが「原発は3.11で既にゲームオーバーになっている。今はその試合を無理やり継続しようとしているように見える。最近ゲスという言葉がよく使われるが原発を推進する官僚や政治家はゲスな人々だ」と糾弾した。
テントの江田さんは、鹿児島県知事選にふれて、向原さんという人を担ぎ出したいが、彼は南方新社という出版社をしているので是非そこの本を買ってくださいとスピーチをした。たまたま私が今回紹介しようとしている本が南方新社ではないか。なんという偶然! 林田英明著『それでもあなたは原発なのか』(南方新社)。
関西電力前の抗議参加者は100人ほど。いつまでも火炎瓶テツさんのリズミカルな批判が続いた。
◎ 伊方原発で50年近くも反対運動をしている秦さんという女性が、関西電力前と国会議事堂前でスピーチをされた。「ここに集まる大勢の人たちと繋がっていきたい。4月23日には松山で大規模集会が行われるのでご参加ください。」
また、国会議事堂前では小さなお子さんを連れた家族もスピーチをされた。若い母親は、高浜原発の放射性物質を含む一次冷却水漏れの原因も定かではないのに再稼働されることや40年の老朽化原発が審査を合格したことの不条理を嘆き、父親はプラント技術者だから、いかに高浜原発の対応がずさんだかがわかると批判した。
たんぽぽ舎の柳田さんが、2月20日(土)21(日)の福井県高浜での高浜原発集会の報告をされた。「再稼働はされてしまったが、高浜などの現地では原発に反対する人が増えた。町の人々の反応が1年前と比較してずっと良くなっている」と。
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┗■3.「規制側が事業者のとりこ」になった
| 寿命の尽きた原発(高浜原発1,2号機)をまだ動かす事業者と
| それを推進する規制当局
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
◇ 40年を超える原発を動かすことは、よほどの例外。そんなニュアンスで語られてきた原子力規制委員会の審査方針が、実際の審査が進むにつれて馬脚を現してきた。
高浜原発1,2号機は運転開始からもうすぐ40年を超える原発として、初めて規制基準適合性審査を通過した。
この間の原子力規制委員会の審査は余りに事業者の利益をのみ追及する姿勢に終始している。住民の安全など眼中にない。
◇ 老朽化している高浜原発は古い基準で建てられている。特に問題となるのは耐震性。旧指針において想定していた地震動はわずか270ガルに対し、現在は700ガル。建屋も配管も老朽化と劣化が激しいのに耐震性も低いとなると、福島第一原発なみに余裕のない構造だ。そこに地震や津波が襲いかかればひとたまりもないだろう。
老朽源発を動かす最大目的は利潤の追求。つまり金儲け。人の命より金が大事との関電の姿勢。これが動かせれば、安価に電気が作れる。
東電福島第一原発が大事故を起こしていたさなかに1号機が40年目の日を迎えていたことなど、今では誰も思い出しもしない。40周年の記念日は修羅場の現場だった。
◇ 関西電力の電力収入はおおざっぱに年間3兆円としたら、その半分を原発で賄っていたとすると1.5兆円。高浜1号機の出力は関電原発の発電量の1割程度なので、年間1500億円ほどの売り上げになる。20年の運転延長で合計約3兆円の売り上げが期待できるというわけだ。仮に追加経費に1000億円くらいつぎ込んでも割が合うことになる。
しかし「土台が腐った」建物の上物をいくら新品にしても安全性は向上しないように、原発も元設計が腐っていたら強度を上げても部分的にしかならない。却って整合性が問題となるし運用も複雑になるので安全性としては低下する場面もあるだろう。例えば難燃性ケーブルを使っていないところを、交換ではなくケーブルに防炎シートを巻く、などとしてしまうと、熱がこもったり傷や腐食が見えなくなったりして断線のリスクが上がる。
特に緊急時対策として敷地内に縦横に張り巡らせた電源ケーブルや緊急対策車両などは動線を阻害し、ただでさえ狭い敷地をさらに使いづらいものにしている。
後付けの対策に良いものはほとんどない。最初から設計に組み込まなければ安全性を向上させること自体が難しい。
◇ 原則として40年で廃炉にする方針は、新規制基準のいわば「取り柄」だったのだが、やはり「取り柄」は単なるダミーに過ぎなかった。この規制の取りやめを強硬に主張していたのは日本原電などの事業者と、原子力産業界の広報紙になって久しい読売や産経新聞であった。
原子力規制委員会は、すっかりそれに取り込まれていった。まさに「規制側が事業者の虜(とりこ)になった」瞬間である。
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┗■4.新聞より3つ
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◆「放射能はいらない」 高浜再稼働に住民危機感
関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)が26日、再稼働した。東京電力福島第一原発事故から間もなく5年。「放射能はいらない」「カネより命」。県内外から駆け付けた人々が訴える声の向こう側で、新規制基準を経た4基目の原発がまた、動き出した。 (中略)
東京都八王子市の木村雅英さん(68)は「40年超えの運転は『例外中の例外』だったはずなのに、これから全てが例外になりそう」と危機感を抱く。
ただ、26日に高浜原発前に集まったのは40人ほど。福井県坂井市の石森修一郎さん(68)は「中には諦める人もいるが、地元はそういうわけにいかない。福井県南部にはまだまだ原発がある」と、反対の声を上げ続けるとした。(後略)
(2月27日東京新聞朝刊31面より抜粋)
◆高浜4号機不安の再稼働 冷却水漏れ直後、予定通り
問われる責任 福島事故 生きない教訓
関西電力は26日、高浜原発4号機(福井県高浜町)を再稼働させた。福島第一原発事故後の原子力規制委員会の新規制基準下では、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、高浜原発3号機に続き2カ所4基目。4号機では20日、原子炉補助建屋でボルトの緩みが原因で放射性物質を含む一次冷却水漏れが起きたが、関電は同様の弁を点検するなど対策を済ませたとして、当初予定通りの日程で再稼働させた。(後略)
(2月27日東京新聞朝刊1面より抜粋)
◆東電元会長ら3人 29日に強制起訴
東京電力福島第一原発事故で、東京第五検察審査会から二度、起訴すべきとの議決を受けた東電の勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人について、検察官役の指定弁護士が26日に会見し、3人を29日に業務上過失致死傷罪で、在宅のまま強制起訴することを明らかにした。
他の2人は、ともに原子力・立地本部長を務めた武藤栄元副社長(65)と、武黒一郎元副社長(69)。3人は無罪を主張するとみられる。強制起訴されれば、2009年5月の改正検察審査会法施行後、9件目となる。
指定弁護士の石田省三郎弁護士(69)は会見で、3月11日に業務上過失致傷罪が公訴時効(5年)を迎えるため、準備を進めてきたとし、「29日の起訴に向けて最終的な詰めをしている」と述べた。
東京第五検審は昨年7月の起訴議決で「原発事業者は『万が一』にも発生する津波、災害にも備えなければならない高度な注意義務を負う」と指摘。勝俣元会長らについて「遅くとも09年6月までに、高さ15.7メートルの津波が福島第一原発を襲う可能性があるとの試算結果の報告を受けていた」と、3人が大津波を予測して対策を取っていれば事故は防げたと結論づけた。
事故では、被災者らでつくる「福島原発告訴団」が12年6月、勝俣元会長らを告訴・告発。東京地検は13年9月、「大津波を具体的に予測できたとは言えない」と、捜査対象の42人全員を不起訴とした。東京第五検審は14年7月、元会長ら3人を「起訴相当」と議決。地検は3人を再び不起訴としたが、別のメンバーによる第五検審が昨年7月、起訴議決した。
(2月27日東京新聞朝刊1面より)
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