たんぽぽ舎から TMM:No2754

たんぽぽ舎です。【TMM:No2754】
2016年4月11日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.一体のものとしての原爆と原発
潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その1
武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
★2.「3.11」から61ヶ月の伊方原発ゲート前11行動
細井 (再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.書籍『激震 伊方原発 崩壊』の紹介
故近藤誠さんほかの証言がぎっしり詰まっている本
原発反対の思いと時代のうねりをさらに未来へと
繋げるために一つの記録として素晴らしい本
★4.線量限度1ミリシーベルトは空間線量0.23μSv/hではなく、
0.15μSv/hです!
「毎時0.23マイクロシーベルトが年間1ミリシーベルトに当たる」
という政府説明は、まったくでたらめです
温品惇一(放射線被ばくを学習する会)
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆パネル展「チェルノブイリを見れば、フクシマが見える」開催中
広河隆一さんの写真40点の展示
日時:4月10日(日)~16日(土)入場無料
◆4/23チェルノブイリ30年・福島5年救援キャンペーン
「広河隆一チェルノブイリ写真展」(入場無料)
場所:練馬文化センター2Fギャラリー
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・脱原発川柳【司法とは 死法勝手 仕放題】  乱 鬼龍 (転載自由)
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┗■1.一体のものとしての原爆と原発
|  潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その1
└──── 武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)

◎武藤一羊さんの紹介
原水禁運動の草分けとして反核運動に関わる一方で、第三世界との連帯運動の長い経験をもち、アジア太平洋資料センターの創設者であり、その後ピープルズプラン研究所を立ち上げてきました。福島原発以後の著書として『潜在的核保有と戦後国家-フクシマ地点からの総括』があります。世界社会フォーラムにも深い関心を寄せてきました。

◯ 今から3年ほど前に福島の事故後に『潜在的保有と戦後国家―フクシマ地点からの総括』(社会評論社、2011年)という本を出して、原発と原爆の関係を論じたことがあります。これを書いたときには野田内閣でしたが、その後、第二次安倍政権ができ、できたと思ったらあれよあれよという間に国家改造に上からとりかかり、それに対する抵抗も前には考えられなかったような規模と性格で始まっています。
◯  原爆と原発という問題はわたしにとっては、かつては別のものでした。60年近く前、1957年に、私はできたばかりの原水協(1955年設立)の事務局で、国際部を担当するスタッフでした。その年、広島では第3回原水爆禁止世界大会が開かれ、私もそのために寝る間も惜しんで活動していました。
◯ この大会で私は、初めて被爆者の方たちに会い、その声も聞きました。そして初めて、原爆資料館にも行きました。中央に破壊された広島を示す大きなパノラマもあり、生々しい遺品などが並べられていて、あらためて大きいインパクトがありました。被爆の惨状についてはすでに『朝日グラフ』などが出て伝えられていましたが、この資料館で生にそれに触れることは別のことでした。
原爆資料館は当然ながら暗い雰囲気で、照明も明るくはなかった。しかし、その順路をずっと行くとドアがあって、続きの間へ行くようになっていました。それを開けると、パーッと明るい部屋に入り、目が眩みました。周囲を見渡すと、まるで別世界。それは原子力平和利用の展示室でした。原爆の被災の展示と平和利用の展示が背中合わせだったのです。そうとうな違和感がありました。
◯  当時原子力平和利用というトピックは新聞や雑誌で大きく取り上げられていて私も一通りの知識はもっていましたが、まさか原爆の惨禍を知らせるこの資料館に、原子力平和利用を讃える展示室がつながっているとは想像つきませんでした。ちょっと異様なコントラストでした。
人類の偉大な科学的達成、無限のエネルギーの源泉、これからの生活は一変する、そういう筋の展示でした。アイソトープがいかに医学に役立つか、原子力飛行機とか原子力列車などの模型。人類の未来は原子力にある、人類は原子力時代に入った、それはまったく新しい時代だ、そういうメッセージです。
◯ そういうかたちで、原子力平和利用というものが、そのころ、1950年代に、日本に持ちこまれました。原爆資料館になぜ平和利用の展示室があったのかを私が知ったのは、ずっとあとのことで、原水爆禁止運動の生みの親の一人である広島の森滝市郎(注1)さんの著書からでした。
アメリカが原子力平和利用の博覧会を世界中で組織し、それを広島にも持ち込んできたのです。会場がないので、原爆資料館の展示物を全部持ち出し、そこでこの博覧会を開催した。1956年のことです。その展示の一部が資料館に「寄贈」され、特別室で展示されていたというわけです。 次回へ続く。

注1:現在入手可能な著書として、『核と人類は共存できない-核絶対否定への歩み』、七つ森書館、2015年がある。

〔「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」連続学習会第3回講演記録
より 参照Web http://www.nonukesocialforum.org
問い合わせ:小倉 ogr@nsknet.or.jp  〕
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┗■2.「3.11」から61ヶ月の伊方原発ゲート前11行動
└──── 細井 (再稼働阻止全国ネットワーク)

「3.11」から61ヶ月の今日。
四国電力が3ヶ月半後、再稼働を強行しようという伊方原発(愛媛県)のゲート前では、59回目の「イチイチ行動」が行われました。
(「八幡浜 原発からこどもを守ろう女の会」)
http://twitcasting.tv/showering00/movie/260911655

規制庁の検査官数名の「使用前検査」に突入している一方、各所の工事も慌ただしく、ひっきりなしに資材や関係車両が出入。
愛媛県警も、今年に入って突如、道路使用許可取得を強要し始めるなど、規制を強めてきているとの事でした。
天気と音量は充分だったのですが、風が強く、録音ものぼり旗や薄着の方々も厳しそうでした。
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┗■3.書籍『激震 伊方原発 崩壊』の紹介
|  故近藤誠さんほかの証言がぎっしり詰まっている本
|  原発反対の思いと時代のうねりをさらに未来へと
|  繋げるために一つの記録として素晴らしい本
└──── アマゾン レビュー 投稿者はるちゃん
<http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A198EI0BB4JVQI/ref=cm_cr_dp_pdp>

◯2015年10月、伊方原発に反対する住民運動の中心的存在として運動してこられた近藤誠さんが亡くなった。彼の死を一つの契機として、今や大きな流れとなっている原発反対の思いと時代のうねりをさらに未来へと繋げるために一つの記録として素晴らしい本が出来上がったと思う。愛媛に住む者としては是非とも多くの人に読んでもらいたいと思った。どうやってあの場所に原発ができたのか。土地の入手の方法がいかに歪んでいたか、莫大なお金がどのように動いたかなど、『原発のきた町』を読んだりして知っていると思っていたけれど、もっと激しいものだったのだ、と思わざるを得ない証言がぎっしり詰まっている。そして東京電力福島第一原発事故を受けて市民運動が勢いを強めていく中でいろいろな市民グループの運動がそれぞれに結びつて伊方原発反対運動へと繋がっていくかかわりも紹介されている。最後に紹介されている近藤誠さんの『斗魂録』の中の反対運動の目的を記してレビューを結びたい。

◯反対運動の目的
1、この運動は放射能公害を未然に予防して生命と生活を守り抜き、子孫に不安と危惧の種を残さない為のの斗争である。
2、この運動は地域の住民が伝来の故郷を捨て去らねばならないか、または永久にこの土地に住み生きることができるかのぎりぎりの斗争である。
3、この運動は我々がみんなで知恵を出し合い、みんなで力を合わせて自らと子孫を守る自衛の斗争である。
(このあと『斗争』という言葉についての長い長い詩が続くのであるがこの詩がまた一人一人に訴えてくるのである)

※〔事故情報編集部注〕
この本は、2016年3月11日発行、約30人の人が執筆しているよみごたえある本。
395頁 本体1300円+税金 発行者:久保 清 販売所:晴耕雨読

たんぽぽ舎でも取り扱います。
1300円+悪税104円+1冊の送料150円=1554円
郵便局の先払いでお願い致します。2冊以上の送料は事前にご相談下さい。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
誌代をお振り込み後に、必ずメール nonukes@tanpoposya.net か
FAX 03-3238-0797 で、発送先住所、電話番号、フルネーム、
『激震 伊方原発 崩壊』冊数と誌代・送料の合計金額、お振り込み日を
お知らせ下さい。(郵便局からの振込通知がたんぽぽ舎に届くまで5日ほどかかるため)
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┗■4.線量限度1ミリシーベルトは空間線量0.23μSv/hではなく、
|  0.15μSv/hです!
|  「毎時0.23マイクロシーベルトが年間1ミリシーベルトに当たる」
|  という政府説明は、まったくでたらめです
└──── 温品惇一(放射線被ばくを学習する会)

ICRP(国際放射線防護委員会)は1990年勧告で、一般公衆被ばくの線量限度を年間1ミリシーベルトとしました。ICRPは年間1ミリシーベルトでも影響が出る可能性を認めています。1ミリシーベルト以下なら安全というわけではなく、追加被ばくゼロを目指すのが国際的な原則です。
被ばく線量は人によって異なりますが、線量限度は平均値ではなく、「すべての人々の被曝線量がこの基準を超えるべきではないとされる上限値」です。1ミリシーベルトを超えて被ばくする人が誰もいないようにする、ということです。
屋内では放射線がさえぎられ、屋外より線量が低くなりますが、誰もが線量限度を超えてはならないのですから、24時間屋外にいる人でも1ミリシーベルト以下でなければなりません(防護原則)。これは日本の法律にも定められています。「原子炉等規制法」に基づく告示によって、原発施設の敷地境界の空間線量は年間1ミリシーベルトを超えてはならないと規定されています。
年間1ミリシーベルト=毎時0.11マイクロシーベルトですから、自然放射線による空間線量・毎時0.04マイクロシーベルトを足して毎時0.15マイクロシーベルトを超えてはなりません。
たんぽぽ舎メルマガNo.2752(4月8日発信)に書かれているように、毎時0.23マイクロシーベルトが年間1ミリシーベルトに当たるという政府説明は、まったくでたらめです。
詳細は http://xfs.jp/t0vUm を参照してください。
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆パネル展「チェルノブイリを見れば、フクシマが見える」開催中

日時:4月10日(日)~16日(土)入場無料
(公民館開館時間9時~22時、最終日は17時まで)
場所:西東京市柳沢公民館ロビー(西武新宿線西武柳沢駅南口徒歩1分)
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sisetu/lib_komin/yagisawa_komin.html
主催:原発はいらない西東京集会実行委員会
http://nonuke-ntyo.cocolog-nifty.com/

チェルノブイリ事故から30年、福島原発事故から5年。
広河隆一さんの写真40点の展示を軸に、原発問題を考えます。
◆4/23チェルノブイリ30年・福島5年救援キャンペーン
「広河隆一チェルノブイリ写真展」(入場無料)

日時:2016年4月23日(土)11:00~17:00
場所:練馬文化センター2Fギャラリー
(西武池袋線・西武有楽町線・都営地下鉄大江戸線「練馬駅」
北口より徒歩1分)
詳細:http://blog.goo.ne.jp/cherno1986jimukyoku/e/879a73a4a0d57776b47a700e124e68ac
主催・問合:チェルノブイリ子ども基金
E-mail cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
未来の福島こども基金

フォトジャーナリスト・広河隆一の写真を展示。
最新写真集『チェルノブイリと福島 人々に何が起きたか』に掲載されている写真も何点か含まれています。また、福島の子どもが描いた絵画も数点展示します。

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