たんぽぽ舎から TMM:No2756

たんぽぽ舎です。【TMM:No2756】
2016年4月13日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.4/20学習会のご案内
帰ればそこは、20ミリシーベルトの「ふるさと」
とどまれば「さらなる貧困」
「原発棄民」=この国の政府は原発避難者を消滅させようとしている
渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.一体のものとしての原爆と原発
潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その3
武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「チェルノブイリからフクシマへ 風しもの村 貝原浩原画展」
日時:4月16日(土)から26日(火)12:00より 会場:ギャラリー古藤
トークイベントあり 要予約
★4.新聞より
◆避難指示解除の自治体で初の首長選 楢葉町長選ルポ
町民と国との板挟み 街には人影も少なく…「長い目で見なくては」
仮設で揺れる心 「戻りたくても戻れない」「国や県と積極的に交渉して」
「原発ないに越したことないが」
人口7300人 帰還6%強470人 7割超5400人 いわき市内で避難生活
(4月9日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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・脱原発川柳【できもせぬ 除染除染と 銭の音】  乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/20伊方原発動かすな!第7回「四国電力東京支社抗議行動」にご参加を!
日時:4月20日(水)18時30分より19時30分
場所:東京銀行協会ビル前(都営三田線大手町駅D4出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
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┗■1.4/20学習会のご案内
|  帰ればそこは、20ミリシーベルトの「ふるさと」
|  とどまれば「さらなる貧困」
|  「原発棄民」=この国の政府は原発避難者を消滅させようとしている
└──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)

お 話:日野行介さん(毎日新聞特別報道グループ)&吉田千亞さん(ママレボ)
日 時:4月20日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円

〇 東京電力福島第一原発事故、これを「未曽有の事故」という。
「未曽有」とはいまだかつて起こったことがない事を意味する。という事は原発の収束を含めて、何年か後、何10年か先の低線量被ばくの影響も「全く分からない」事を意味する。

〇 復興の名のもとの「棄民政策」
政治家や官僚が、いかに「避難者=被害者」を復興の妨げとして扱ってきたかを、毎日新聞の日野行介記者が語ります。
そして、お母さんたちの苦悩を克明に綴った吉田千亞さんと、二人のお話です。ふるってご参加ください。

〇「復興・創生期間」とは?
・2017年3月までに、政府と県は、それぞれ帰還困難区域以外の避難指示解除、住宅無償提供を打ち切る方針を示した。
一体、「未曽有」の事故であるのに、何を根拠にして、誰が、何の為に決めたのか?
・3月5日朝日新聞:自公復興加速化本部提言
帰還困難区域の見直しについて「線量の見通し、住民の帰還意向などを踏まえ、地域の持続的な復興の道筋を国が夏頃までに示すことが望ましい」と求め、フレコンバックについては「2020年東京五輪・パラリンピックまでに相当部分を中間貯蔵施設に搬入し、きれいで安全な福島を世界中に見てほしい」とした。

・3月11日朝日新聞:安倍首相発言
「帰還困難区域においても放射線量が低下している。地元の皆さんのふるさとへの思いをしっかりと受け止めながら、今年夏までに国の考え方を明確に示したい」(この事故の責任者=東京電力は大喜び)
〇 帰還か移住か、二者択一を迫る
こどもを守りたい一心で、逃げたお母さん。新しい地でいじめや、差別もあった。更に、夫との二重生活という苦しい中でお母さんは何とか生きてきた。
そして、5年経った今、「この地で生きていこう」と決心したお母さんもいた。
それも、住宅提供があったからこそ。それを来年の3月に打ち切ると!
帰ればそこは20ミリシーベルトの「ふるさと」、とどまれば「さらなる貧困」
〇 ふるさとへ帰りたい「ふるさとへの思いをしっかりと」受け止める?
帰りたいのは「汚されていない」元のふるさとだ!
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┗■2.一体のものとしての原爆と原発
|  潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その3
└──── 武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)

◯ 他方、アメリカから見れば、日本の反共は生ぬるいものだった。共産党もいて、活動しているわけです。知識人の多くはマルクス主義を受容していた。日本共産党の影響力とは別に、知識界、言論界でのマルクス主義の影響は非常に強かった。そしてアジアは革命的激動のなかにあり、中国では共産党が権力を握って、中華人民共和国を建国し、朝鮮半島では、米軍と北の共産主義者そして中国の義勇軍とのあいだで本格的な戦争が戦われたばかり。そういうなかで日本が共産化するのではないか、そうでないまでも冷戦において米国から離れて中立化するのではないか、という米国の恐怖はとても大きいものがありました。
◯ そのさなかに、1954年、米国の核実験に反対するすごく大きな原水禁運動が起った。米国の眼にはこれが反米運動と見えた。これはいかん、危ない、というのがCIAも含めた米国当局の判断でした。それで本気になって日本に原子力平和利用を広めるということになったわけです。
有馬哲夫さん(早稲田大学教授)は、地道にワシントンにある国立公文書館の資料を調査していろいろな興味深いことを発見してきた方です。彼は『原発・正力・CIA』(新潮新書、2008年)で、讀賣新聞の創業者で日本テレビのオーナーでもあったもと警察官僚の正力松太郎をCIAが手先としてリクルートし、「ポダム」という組織名まで与えて、原子力平和利用を戦後日本社会に持ち込ませたいきさつを明らかにしました。
◯ 当時CIAは、将来性のある若手や野心家にツバをつけて、やがて彼らが国の指導的地位につくよう系統的に手を打って、大成功をおさめています。私の友人のジョン・ロバーツという米国の記者がこのことをよく調べています。(『軍隊なき占領―戦後日本を操った謎の男』グレン・デイビスとの共著、講談社)
正力はその典型的なケースです。正力というアメリカのエージェントは、後に初代原子力委員長、初代科学技術庁長官になっていくのです。その正力が先述の世界中を巡回していた原子力平和利用の展覧会を日本に持ち込んだわけです。讀賣新聞を中心に、朝日新聞も加わって、日本の上層部をまきこんで受け入れ体制を作って、東京を皮切りに、全国主要都市を巡回し、ついに広島に持ち込んだ。
◯ 結局、原爆資料館を空にさせてそこで展覧会をやった。被爆者たちは怒ったのですが、これを押し切ったわけです。広島の「アメリカ文化センター」が米国政府の外交的な出先ですが、資料館の使用に抗議する森滝さんに、フツイというその所長は「平和利用で広島を塗り潰してみせる」と叫んだそうです。森滝さんは日記にそう書き残しています。
◯  讀賣新聞は「ついに太陽を捉えた」という続き物の大特集をやります。そして全国的に原子力平和利用の大々的な宣伝をします。これは正力が権力の階段をのしあがっていく第一歩でもあったわけですが、平和利用はいいことだという考えで日本中が席巻されます。「原子力時代」という言葉が生まれます。
原子力時代というのは、蒸気機関車が発明されたのよりももっとすごい人類史上最大の進歩である、将来は原子力ですべてがまかなわれるようになるだろう、エネルギーの心配はいらなくなる、石油も石炭もいらなくなる、というわけです。◯ 私が高校時代、その当時の米国の雑誌『LIFE』の原子力特集で、台所のガス代のかわりにウラニウムの塊りが据えてある挿絵が載っていたのを覚えています。調理も交通機関も全部原子力になる、こういうことがわーっとはいってきました。
原子力には、米国の威信、米国文化の偉大さといったもののデモンストレーションの意味がありました。米国の代表する文明モデル、とくに巨大開発のすばらしさで、戦後日本を圧倒する効果は絶大なものがあったと思います。
◯ ついでながら、この文脈で、原子力平和利用と一緒に入ってきたのが、TVA(Tennessee Valley Authority、テネシー川流域開発公社)のプロジェクト・モデルでした。テネシー川を堰き止めてダムを建設する話です。これは米国のルーズベルトの時代のニューデール政策の最大のプロジェクトで、人間による「自然改造」が讃えられた時代の産物です。戦後日本の開発モデルとしてTVAと原子力は双璧をなしていたと思います。【次回へ続く】

※連載その1は「4/11【TMM:No2754】」掲載
連載その2は「4/12【TMM:No2755】」掲載

〔「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」連続学習会第3回講演記録
より 参照Web http://www.nonukesocialforum.org
問い合わせ:小倉 ogr@nsknet.or.jp
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「チェルノブイリからフクシマへ 風しもの村 貝原浩原画展」

日 時:4月16日(土)から26日(火)12:00より
会 場:ギャラリー古藤(東京都練馬区栄町9-16 TEL 03-3948-5328)
トークイベントあり 要予約:各回1,000円
17日:島田 恵 20日:神田香織 21日:岡村幸宣
22日:アーサー・ビナード(満席)
23日:永田浩三 24日:アライ=ヒロユキ
トークイベント予約先  kazashimonomura@gmail.com
主 催:福島原発事故緊急会議
詳細は http://2011shinsai.info を参照。
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┗■4.新聞より
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◆避難指示解除の自治体で初の首長選 楢葉町長選ルポ
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仮設で揺れる心 「戻りたくても戻れない」「国や県と積極的に交渉して」
「原発ないに越したことないが」
人口7300人 帰還6%強470人 7割超5400人 いわき市内で避難生活

東京電力福島第一原発事故による避難指示が昨年9月に解除された楢葉町で7日、町長選が告示された。全町避難を終えた自治体としては初の首長選だ。だが、町民の6%強しか町に戻っていない。事故前の生活を取り戻す方策はあるのか。原発推進姿勢に逆戻りした政府との関係を含め、町長に何を期待できるのか。町に戻った人、いまも仮設住宅暮らしを強いられている人たちに尋ねた。
(中略)
≪デスクメモ≫
楢葉町によると2月末現在で、福島県外で暮らしている町民は943人。北海道から沖縄まで30都道府県にまたがる。福島県内の別の市町村で暮らすのは5969人。いわき市以外では、郡山市に128人。会津若松市に64人。ほかは24市町村に点在する。いつになったら、帰れるのか。 (文)
(4月9日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

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