たんぽぽ舎です。【TMM:No2782】
2016年5月17日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.茨城県で震度5弱
今回のかなり大きな直下型地震は
東日本の中央構造線が動いていることを示していそう
東日本の中央構造線も危ないかも知れません
植田泰史(茨城県在住)
★2.【特集】〈復興〉のかけ声の下の棄民政策―原発震災後5年
雑誌『季刊ピープルズ・プラン』72号(2016年・春)のご案内
ピープルズ・プラン研究所
★3.「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」のおもいで
目的についての論争、名称についての議論―今の時代に共通する話
柳田 真(たんぽぽ舎)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆5/21福島原発事故から5年-手をつなぎ、
たたかい続ける被害者たちの今―
お話:佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団 団長)
★5.新聞・雑誌より
◆不思議の国 鎌田 慧
(5月17日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
◆原発事故と生き物 消えた福島第一原発 20キロ圏の貝たち
文/おしどりマコ
(「DAYS JAPAN vol.13 No.4 2016 APR」より抜粋)
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※5/18抗議行動にご参加を!
伊方原発動かすな!第8回四国電力東京支社抗議行動
日時:5月18日(水)18時30分より19時30分
場所:東京銀行協会ビル前(地下鉄大手町駅D4出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
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※訂正1つあります。
昨日発信の【TMM:No2781】★4.読者からのイベント案内で
5.22被ばく学習会で
正:参加費:800 円(学割有り)
誤:参加費:500 円(学割有り)
訂正しておわび致します。被ばく学習会より連絡あり。
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┗■1.茨城県で震度5弱
| 今回のかなり大きな直下型地震は
| 東日本の中央構造線が動いていることを示していそう
| 東日本の中央構造線も危ないかも知れません
└──── 植田泰史(茨城県在住)
◯ 5月16日(月)21時23分の地震は当地ではかなり大きな感じでした。もちろん東日本大震災の時とは違いますが…。
縦波と横波が一緒に来たので近いと思いましたが、茨城県南部(たぶん震源は古河市付近)震源でした。わが家は茨城県北部です。
熊本地震で、中央構造線が問題になっていますが、今日の地震はフォッサ・マグナの北側(東日本側)の中央構造線付近で起きたと思われます。
◯ たんぽぽ舎メルマガでたびたび問題にされている中央構造線ですが、関東地方では群馬県下仁田から茨城県鹿嶋市に抜けているとされています。
今回のかなり大きな直下型地震は、東日本の中央構造線が動いていることを示していそうです。
◯ ちなみに、中央構造線は一旦太平洋に抜け、くの字型に曲がって、東海村付近を通り、福島県棚倉から山形県酒田に伸びると言われています。酒田から棚倉への直線を伸ばすとほぼ東海村に突き当たります。
東海村は久慈川(茨城県第三の河川)右岸の渡頭集落が出発点ですが、川が流れるということは大地の亀裂と相関があると思われます。
東日本の中央構造線も危ないかも知れませんね。
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┗■2.【特集】〈復興〉のかけ声の下の棄民政策―原発震災後5年
| 雑誌『季刊ピープルズ・プラン』72号(2016年・春)のご案内
└──── ピープルズ・プラン研究所
今号では、〈復興〉という名の下で進行する避難指示の解除と賠償の打ち切り、さらには、「帰還」政策、これら一連の〈復興〉キャンペーンを、「棄民政策」 として主題化する。原発事故はいまだ収束していない。にもかかわらず、復興庁は〈復興〉を強調し、「帰還」政策(「原子力災害からの福島復興の加速 に向けて」)を強行している。その意図は何なのか。多彩な執筆陣が解明する。
【特集】〈復興〉のかけ声の下の棄民政策―原発震災後5年
・【インタビュー】鎌田慧さんに聞く
原発立地を歩いて―近代日本と棄民/聞き手:天野恵一・白川真澄
・奪われた生活、強いられた苦悩―原発震災5年後の現状/中路良一
・「人間なき復興」―帰還促進と健康リスク/満田夏花
・被曝労働者は二重の意味で「棄民」/なすび
【小特集】空爆と「テロリズム」
・「テロとの戦争」が意味するもの―第一次大戦100年後の回帰/
報告:西谷修、コメント:鵜飼哲
・フランス、恐怖国家の現在 いかにして分断を超えるか/須納瀬淳
【いまを読み解く】
◇TPP批准阻止に向けて/内田聖子
◇誰にとっての「解決」か―「日韓妥結」以前の「慰安婦」被害者不在/
熱田敬子
◇アベノミクスの破綻とグローバル資本の繁栄/金子文夫
発行:ピープルズ・プラン研究所 定価:1300円+税
(たんぽぽ舎でも扱っております)
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┗■3.「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」のおもいで
| 目的についての論争、名称についての議論―今の時代に共通する話
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
◎「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」の目的についての論争
劣化ウラン兵器禁止市民ネットワークの立ち上げのときに目的について2つの見解があった。
1つの見解は劣化ウラン兵器の禁止をめざして、啓蒙、宣伝、学習会、禁止条約締結をめざす活動などをやること、
もう1つの見解は1番目は当然として、加えて劣化ウランの被害者の支援、救援、医療後援等を目的に入れて、2つの目的(劣化ウラン禁止と被害者救援)でやろうというものでした。
第1の見解者は、医療支援等の必要性は認めつつも、誕生したての小さい団体の力量からみて2つの目的はムリ、1つの目的でやろう(のちに劣化ウラン研究会になる)。
第2の見解者は、劣化ウラン兵器の非人道性を訴えて禁止の世論をつくるためにも、劣化ウランの被害者―とくにイラクの子どもたちのがん多発―を救援してこそ運動の重みもでてくる。力量的にはキツイが両者をやることで運動の幅が厚くなると主張した(のちに「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」となる)。
(ただし、「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」は、名前が示すようにネットワーク組織で、たんぽぽ舎も前出の劣化ウラン研究会も参加し、約10団体の構成となった。)
このときの論争は、現在の反原発運動へもつながっている。
我々が当面の反原発運動の重要目標を2つにしていること、
第1は福島支援…福島連帯、第2は原発再稼働阻止の活動をしていることに、それはあらわれている。
◎劣化ウラン兵器は放射能兵器か、核兵器か?―議論
北海道の今井君らが、劣化ウラン兵器の性格を核兵器と名付けて、印刷物紙上で発表していたが、私たちはそうではなくて、放射能兵器と規定した。
核兵器だと定義づけると核爆発を伴う。劣化ウラン兵器にはそれがない。放射能はしっかり出す。
それゆえ核兵器でなく、放射能兵器といちづけた。又、劣化ウランの名称に誤魔化されて「劣化」ゆえに放射能は少ないと思いがちだが、「劣化」ウランといいつつ60%を占めるということも指摘しておきたい。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆5/21福島原発事故から5年-手をつなぎ、
たたかい続ける被害者たちの今―
お 話:佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団 団長)
日 時:5月21日(土)午前10時~12時
場 所:千葉県市川市「市川教育会館」3Fホール
(JR本八幡駅南口下車徒歩約7分)TEL 047・376・0770
主 催:戦争はいやだ!市川市民の会
連絡先:090・6948・8998 (菊池)
資料代:500円
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┗■5.新聞・雑誌より
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◆不思議の国 鎌田 慧
神戸の友人の電話で、20年前の阪神大震災で家を失い、市の借り上げ住宅に住む被災者が、明け渡し請求の裁判に訴えられていることを知らされた。まるで不法占拠あつかいだ。住宅が基本的人権の基盤であることは、今回の熊本大地震での避難者の悲惨な姿でも痛切に感じさせられた。
憲法で保障されている「健康で文化的な最低限度の生活」を守るのが行政のはずだ。裁判にかけて追い出すことがまかり通ると、福島や熊本で、家族や家を失った人たちへの精神的な圧迫になりかねない。すでに自主避難者には福島県から来年3月には仮設住宅の供与が終わるので移転せよとの通知文書が届けられ、東京都からは3月末の退去通告がなされている。
これらは、国の避難指定区域の早期解除や帰還促進、賠償打ち切りの政策に沿ったものである。復興、自立などが声高に語られている。が、自然災害の地震だったにせよ、困窮住民の最後の一人まで救済するのが国と自治体の責務と思う。
まして、原発事故によって避難生活を送っているひとたちは、国策とそれに乗った私企業の利益追求の犠牲者なのだから、経済的、精神的な補償ばかりか、健康診断の義務化なども必要だ。
どれだけ被害があってもだれも責任をとらず、犠牲を市民に押しつけ平然として許されている国は、まったく不思議な国だ。(ルポライター)
(5月17日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
◆原発事故と生き物 消えた福島第一原発 20キロ圏の貝たち
福島第一原発事故後、どのぐらいの放射性物質や有害物質が海に流れ込んだのか、そして海の生態にどれほどの影響を与えたのかは、いまだ明らかにされていない。そんな中、原発20キロ圏の海の生物の減少を明らかにした論文が注目を集めている。 文/おしどりマコ 写真/おしどりケン
海の異変
2月4日、国立環境研究所の堀口敏宏室長らの論文が、英国科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に掲載された。その内容を研究室に伺い取材したので紹介する。
論文の内容は、東日本大震災及び福島第一原発事故後、岩手県から千葉県の潮間帯を調査したところ、福島第一原発周辺の生物の種類と棲息量が減っているというもの。潮間帯とは、満潮時の海岸線と、干潮時の海岸線にはさまれた場所のことで、そこに棲息する生物は、二枚貝や巻貝、甲殻類(フジツボ類やヤドカリ類など)などである。堀口室長によると、この潮間帯生物の減少は、震災・津波だけで引き起こされたものだとは考えにくく、原発事故の影響(放射性物質だけでなく様々な有害化学物質の影響)が示唆されるため、引き続き調査を継続するという。
(中略)
「公害に第三者はいない」
…私は水俣病の取材をしているときに、故・宇井純氏の著書と出会った。宇井氏は水俣病の調査に際して、市民の立場に立ち、現場を追及して、権力を追い詰めた環境学者である。宇井氏の言葉に「公害に第三者はいない」とうものがある。公害にあるのは被害者と加害者だけ。傍観者は中立ではなく、権力者に加担すること。公害の被害者は初めに、体の弱い者、幼い者、弱者に少数出てくる。そのとき多数の傍観者が黙っていることは、権力者側につくことなのだ。この言葉を知ってから、私は様々な問題を知るたび、第三者にならないためにはどうすべきか自問自答している。 (後略)
(「DAYS JAPAN vol.13 No.4 2016 APR」より抜粋)
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