たんぽぽ舎です。【TMM:No2791】
2016年5月27日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.九州縦断の大地震だ。原発が超危険だ!
日本人はノンビリしすぎ、立ち上がれ、自分と子孫のために
広瀬隆さん「日本列島と人々の危機」を訴える講演
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.東電福島第一原発事故「オトモダチ作戦」で被曝した
元米兵らの基金を構想
直ぐにも「原発をゼロにして再生可能エネルギーに」
私の生きている間に全原発を廃炉にするため頑張る
5/26「小泉純一郎氏講演」をきいて・感じたこと
山田和明(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.5月30日(月)学習会・古川美穂さんのお話、ご参加下さい!
『東北ショック・ドクトリン』
「創造的復興」という名の大惨事便乗型資本主義
今、被災地はどうなっているか?
渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)
★4.巨大地震に弱い震度計の問題点
役場や庁舎内に設置、停電で動作せず…
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその151
島村英紀(地震学者)
★5.新聞・WEBより2つ
◆熊本地震を受け 再稼働中止要求「民間規制委」
(5月26日愛媛新聞より)
◆伊方原発安全審査見直しで請願
(5月26日NHK四国NEWS WEBより)
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●明日=5月28日(土)は「地震と原発事故情報」の発信を
お休みさせていただきます。5月29日(日)に発信致します。
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※5/28(土)槌田ゼミにご参加を!
第18回原発基本講座
「4/25四国電力との公開ヒアリングの報告と今後の方針」
・特別報告(小若順一さん)は都合により6月に延期されました。
日 時:5月28日(土)14時より16時
お 話:槌田 敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
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※5/29(日)学習会にご参加を!
「日本でえん罪がなぜ多発するか」
-日本の司法には正義を実現する構えがない、
日本には三権分立がない、裁判官・弁護士・検察官は三位一体
お 話:浅野健一さん(元共同通信記者)
日 時:5月29日(日)14時より16時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
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※5/30(月)学習会にご参加を!
「東北ショック・ドクトリン」今、被災地はどうなっているか?
「創造的復興」という名の大惨事便乗型資本主義
お 話:古川美穗さん(フリージャーナリスト)
日 時:5月30日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
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┗■1.九州縦断の大地震だ。原発が超危険だ!
| 日本人はノンビリしすぎ、立ち上がれ、自分と子孫のために
| 広瀬隆さん「日本列島と人々の危機」を訴える講演
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
◎5月26日(木)「熊本大地震と原発-唯一、稼働中の川内原発は大丈夫か?」-地震と原発連続講座第2回広瀬隆さん-が開かれました。(第1回は、地震学者島村英紀さん)
その講演の要旨を報告。参考文献は「DAYS JAPAN」6月号の16頁特集。
◎はじめに、(気象庁のいうような)熊本地震ではない。熊本大地震プラス大分地震・阿蘇噴火プラスであり、「九州縦断大地震だ」という方がより実態をあらわした命名だと思うと発言。
今の状況は、日本壊滅前夜というのに、(日本列島が地震・火山・津波活発期=活動期だ。今までのような静穏期でないというのに)日本人はノンビリしすぎていないか、…と会場参加者に迫った。(しった激励した)
◎熊本大地震は日本近代史上「初めての中央構造線の巨大地震である」とのべ、その理由を写真と文章で説明。「日本の全ての原発と青森県六ヶ所再処理工場は、このような熊本大地震の内陸直下地震に対して、マグニチュード(M)6.5を超えると福島第一原発と同じように大破壊されてしまう」
◎日本一の巨大活断層群である中央構造線はどこまで延びているか?で、テレビ・新聞の誤りを具体的に指摘した。
「新聞に描かれた説明図で、中央構造線の断層が熊本県で終わっている図も多々見られたが、これは間違いである。中央構造線は、細い1本の断層ではなく、多数の断層を束ねたような太い帯状の『活断層群』であり、鹿児島県・川内原発の直下を走って、沖縄から台湾まで続いている。つまり、本州から九州の南に沖縄と台湾が陸地として並んでいるのは、そのためなのである。」
◎川内原発近くで大地震が起きたら、原発はもたない。住民ヒナンはむつかしい。原発をやめるのが最良の対策である。
★次回(3回目)の「地震と原発連続講座」の講師を、5年前に浜岡原発を止めた菅直人氏に依頼したところ、国会は衆参同日選挙のうわさで、とても忙しいと秘書さんの回答。
皆さん、「地震と原発連続講座」にふさわしい講師をご存じでしたらご紹介下さい。
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┗■2.東電福島第一原発事故「オトモダチ作戦」で被曝した
| 元米兵らの基金を構想
| 直ぐにも「原発をゼロにして再生可能エネルギーに」
| 私の生きている間に全原発を廃炉にするため頑張る
| 5/26「小泉純一郎氏講演」をきいて・感じたこと
└──── 山田和明(たんぽぽ舎ボランティア)
◯ 小泉純一郎元首相は5月26日、東京有楽町朝日ホールで講演。700名余り満員で、みんな熱心に傾聴。
今月中旬の米国訪問の話から始まり、脱原発、再生可能エネルギーに賭ける強い意志を披歴、参加者から感動の拍手が。
◯ 米国では東日本大震災の「オトモダチ作戦」で被曝した海兵隊員から聞き取り調査を行った。
白血病など400人以上の隊員が何らかの病状を訴え、もし病のため除隊されたら、裕福でない彼らは治療も満足に受けられないという話。「お見舞いのつもりで会ったが、実情を聞き、何が出来るか考えた」結果、元米兵らの基金を構想したという。(政府は何もできないという返事)今後具体的に取り組むそうだ。
昨年10月被曝したロナルド・レーガンが横須賀基地に配備されたとき、安倍首相が2万人近い人たちと乗船、すっかりはしゃいでいたことを思い出す。私は被曝した米兵に謝罪の言葉が先ではないかと雑誌に書いたが、かつてのお友達、小泉と安倍の距離を実感する。
◯ 小泉さんは講演で、なぜ自分が原発を推進したかを正直に話した。
「当時経産省、原子力保安委員など周りの人たちは「資源のない日本では原発は必要、何重にも防護してあるから安全」などの言葉に騙された。
3・11の事故を見て、過ちに気がついた。その後勉強して彼らの主張(安全、安いコスト環境に優しい)がすべて嘘だという事が分かった。
フィンランドのオンカロに行き、ますますその意を強くした。地震と火山の国日本では原発の廃棄物を処理出来るところは何処にもない。
直ぐにも「原発をゼロにして、再生可能エネルギーに」と考えています。
私の生きている間に全原発を廃炉にするため、まだまだ私は頑張る」と、締めくくった。
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┗■3.5月30日(月)学習会・古川美穂さんのお話、ご参加下さい!
| 『東北ショック・ドクトリン』
| 「創造的復興」という名の大惨事便乗型資本主義
| 今、被災地はどうなっているか?
└──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)
◯『ショック・ドクトリン』とは?
政変でも自然災害でも、とにかく破滅的な出来事の直後、
人々がショック状態に陥っている隙に進められる急激な新自由主義的改革の事。
◯大惨事を奇貨として 舌なめずりする大企業…。
東北もまた、例外ではなかったのです。
◯安倍さんの大好きな「トリクル・ダウン」
市場原理による規制緩和などで上部が潤えば、その滴りが下にも落ちる。
巨額な復興予算を使ってできた「東北メディカル・メガバンク」とは何か?
フリージャーナリストの古川美穂さんが様々な事例をもとにお話ししてくれます。
5/30(月)学習会
「東北ショック・ドクトリン」今、被災地はどうなっているか?
「創造的復興」という名の大惨事便乗型資本主義
お 話:古川美穗さん(フリージャーナリスト)
日 時:5月30日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
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┗■4.巨大地震に弱い震度計の問題点
| 役場や庁舎内に設置、停電で動作せず…
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその151
└──── 島村英紀(地震学者)
◎ 一連の熊本地震では震度7が2回ということになっている。だが、この両方とも、いわくつきのものだった。
震度7は、1949年に気象庁が新たに導入して以来熊本地震までに3回しか記録されたことはなかった。2011年に起きた東日本大震災以来、熊本地震までは5年間なかったものだ。
熊本地震での最初の震度7は4月14日だった。益城(ましき)町の役場に置いてある震度計が7を記録した。
◎ 4月14日の地震のマグニチュード(M)は6.5。大きな直下型地震で震源が浅かったから、震度7を記録したのだった。
だが、震度7を記録したすぐ外側の震度は、次の震度である6強ではなくて、ひとつ飛んだ下の6弱だった。震度は震源から遠くに行くにつれて順に下がっていくものだから、かなり不自然なことだった。
震度計は地震計の一種だ。このためちゃんとしたところに設置しないと正確なデータが取れない。ところが実際には、役場などの庁舎内に置いてあることも多い。
2日後の4月16日にM7.3の地震が起きた。こちらの地震の方がずっと大きな地震で、地震のエネルギーとしては20倍近くも大きかった。政府やNHKが「家に帰れ」と指示したこともあり、犠牲者数もずっと多かった。
◎ しかし、気象庁から発表された震度は6強どまりで、震度7を記録した場所はなかった。このため、当初、この地震は震度6強の地震として発表された。
震度7がなかったのは、前のM6.5の地震のときに震度7を記録した益城町の役場に置いてあった震度計が、停電のために動作していなかったためである。
震度は震度計がある場所でしか観測できない。周囲の地震計から数値を求めるMとは違う。
震度計は停電していたら動作しない。せめて電池によるバックアップの仕組みくらいは持つべきであろう。
◎ そもそも、一般の人にとっては地震のMよりは震度の方がずっと身近なものだ。
その後、建築学者が益城町などの家屋の損壊状況を調べ、どう見ても震度7に相当する被害だったことを発表した。
7より上の震度はない。つまり青天井の震度で、震度7があったかなかったは、大違いなのである。
気象庁はあわてたに違いない。地元を管轄する福岡管区気象台だけではなく、首都圏にある傘下の研究所からも職員を派遣して震度を調べ直した。そして、このM7.3の地震の最大震度を震度7として発表しなおした。震度計のデータが送られなかった数値を後から発表することになったのは異例なことだ。
◎ 気象庁の報道発表用の資料では「益城町および西原村の震度計のデータは送られてきませんでしたが、この2か所のデータを現地調査により収集し解析した結果、下記の震度が観測されていたことがわかりました」とある。何を、どう調べたかは書いていない。
今回の熊本・大分の地震は震度計の弱点も明らかにしてしまったのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より5月20日の記事)
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┗■5.新聞・WEBより2つ
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◆熊本地震を受け 再稼働中止要求「民間規制委」
市民の立場で原発の安全性を検証する「原子力民間規制委員会・いかた」などは25日、松山市湊町6丁目の四国電力原子力本部を訪れ、熊本、大分両県での地震を受け伊方原発で重大事故の危険性があるとして再稼働中止を求めた。
委員会は1月、独自に18項目の安全対策を要求する「規制勧告」を四電に提出。熊本県益城(ましき)町で最大加速度1580ガルを観測したとして、中央構造線断層帯に近い伊方原発は再稼働してはならないと5月上旬に追加勧告していた。
勧告に対し四電は25日、「1580ガルは軟らかい地盤での評価で、固い岩盤上では約200~300ガルだった」と強調。伊方3号機の耐震設計の目安(基準地震動)最大650ガルなどに適合した安全対策を実施していると回答した。
委員会は、熊本などでの地震を中央構造線断層帯を震源とする群発地震とし「現在も進行中で、断層帯の間近にある伊方原発に影響がないとは言えない」と指摘。四電は「新たな知見が得られた場合は検討し、必要があれば対策を行う」とした。
(5月26日愛媛新聞より)
◆伊方原発安全審査見直しで請願
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160526/5590641.html
四国電力がことし7月に再稼働を計画している伊方原子力発電所3号機について、全国の自治体の議員200人余りが連名で、安全審査の見直しを原子力規制委員会に働きかけることなどを求めた請願書を、愛媛県と伊方原発30キロ圏内にある市と町に提出しました。
愛媛県伊方町にある伊方原発3号機は、去年7月、原発事故のあとに作られた国の新しい規制基準に基づく安全審査に合格し、四国電力はことし7月下旬に再稼働させる計画を進めています。
これに対して、全国26の都道府県にある自治体の議員、あわせて209人が連名で、愛媛県と伊方原発30キロ圏内にある7つの市と町に、26日、請願書を提出しました。
このうち愛媛県庁では、東京・清瀬市議会の布施由女議員が代表し、「住民や子どもたちが安心してふるさとで暮らせるよう尽力してほしい」と述べて、中村知事に対する請願書を手渡しました。
請願書では、一連の熊本地震を踏まえて、安全審査の見直しを原子力規制委員会に働きかけることなどを求めています。
これに対して、愛媛県の原子力安全対策課の担当者は、「熊本地震を受けて、避難などを含めた安全対策を見直しているところです。知事にはしっかりと伝えたい」と答えていました。
布施議員は、「熊本地震の前後で住民の感情は一変していると思う。不安を取り除くためにも伊方原発の再稼働はやめていただきたい」と話していました。
(5月26日NHK四国NEWS WEBより)
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