たんぽぽ舎から TMM:No2802

たんぽぽ舎です。【TMM:No2802】
2016年6月9日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.2つの好論文を紹介します-おススメ
日本の原子力安全を評価する-田中三彦さん
熊本地震は異例ではない-大局的に活動の意味を考える-石橋克彦さん
広瀬 隆
★2.6/23(木)映画「NO」の上映会(無料上映)
原発再稼働・安保法制などをゴリ押しする安倍政権に
「NO」を言う状況と共通
新進気鋭の広告マンが国民の気持ちをつかんでPRする
これがピノチェト独裁政権を敗北へと導く
水尾寛己 (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.すべてをのみ込む「泥火山」の恐怖
マグマ活動とは直接の関係なし
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその153
島村英紀(地震学者)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆7/2映画「シロウオ~原発立地を断念させた町~」上映会のお知らせ
「浪江っ子・のびのび支援プロジェクト」門馬昌子さんによる
アフタートークあり 会場:北とぴあドームホール
★5.新聞より2つ
◆大飯の揺れ「関電の手法は過小評価」 元規制委委員長代理が陳述書提出
3・4号機差し止め控訴審    (6月8日朝日新聞3面より見出しのみ)
◆福島 進まぬ中間貯蔵 用地確保 国は「東京五輪年度に7割」
現状わずか2.2% 地権者に不信感「土地返す気あるか」
(6月6日東京新聞3面「核心」より抜粋)
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・脱原発川柳【かもめーる 脱原発の たより出す】 乱 鬼龍 (転載自由)
【放射能 飛び散る土地に 帰還させ】 へらずぐち亭 誤字脱字
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※▲6/20(月)菅直人元首相の講演会決定!!▲受け付け中
菅  直人首相(2011年当時)は、浜岡原発(静岡県)を止めた!
安倍晋三首相(現)は、いつ川内原発(鹿児島県)を止めるの?

講 師:菅 直人衆議院議員
日 時:6月20日(月)18:30開場 19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
申し込み:予約して下さい。定員に達し次第締め切ります。
定員に達したらメールマガジンでご案内致します。
ご予約は電子メールか電話(03-3238-9035、月曜~土曜13時以降)で
ご氏名、電話番号をお知らせ下さい。予約受付番号をお伝えします。
当日、受付で予約受付番号をお伝え下さい。
●電子メールの受付は定員にかかわらず6月17日(金)20時で締め切りと
させていただきます。
問い合わせ:たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035)
キャンセルは、極力ご遠慮下さい。
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※6/11(土)2つの抗議行動にご参加を!
★伊方原発再稼働やめろ!第9回四国電力東京支社抗議[全国共同行動第2回]
日時:6月11日(土)16:30より17:30
場所: 大手町東京銀行協会ビル前
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
★川内原発今すぐとめろ!九電東京支社抗議[全国共同行動第2回]
日時:6月11日(土)18:00より19:00
場所:有楽町電気ビル前(JR有楽町駅日比谷出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
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┗■1.2つの好論文を紹介します-おススメ
|  日本の原子力安全を評価する-田中三彦さん
|  熊本地震は異例ではない-大局的に活動の意味を考える-石橋克彦さん
└──── 広瀬 隆

◎ 岩波書店の雑誌『科学』2016年6月号に、「特別企画─日本の原子力安全を評価する」と題する、大変な内容の、長大な論文が掲載されています。
執筆したのは、元国会事故調の田中三彦さんですが、現在の肩書きは、「国会事故調」のKokkaiを(「もう一回」と引っかけて)Mokkaiとし、「もっかい事故調」世話人となっています。
要するに、福島第一原発事故の徹底的な検証がなされていない現状で、原発再稼働など許されるのか、という高度な技術的解析に取り組んでいるグループが「もっかい事故調」です。
しかし、6月号の『科学』の田中三彦論文は、技術的な問題にととまらず、あらゆる原子力発電のリスクを評価するという内容ですので、再稼働阻止のための裁判や、地元の原発反対住民運動に活用できる項目を列記して、これでもかこれでもかと追及し、緻密に論証したものとなっています。
伊方原発の再稼働が目前に迫っていますが、仮処分申請が広島県・愛媛県で相次いで出され、大分県でも来月に出されます。こうした裁判でのこの論文の活用は、最も有効な手段として使えると思います。

◎ 忘れてしまいがちなことですが、現在の原子力規制委員会・規制庁の審査は、そもそも日本に原子力発電所を建設できる適地はどこに存在するかという第一条件を定めた原子力の憲法「原子炉立地審査指針」を抹消して、デタラメの条件でスタートしています。
そうした根本的な疑問を徹底的に洗い出したこの内容を、一つのバイブルとしてご活用いただけることを願って、以上お知らせします。

◎ なお、この6月号の『科学』には、やはり国会事故調委員だった地震学者・石橋克彦先生も、「2016熊本地震は異例ではない─大局的に活動の意味を考える」という論文を掲載しています。つまり、新聞報道で書かれているような「想定外の地震が起こった」、「これまでに前例のない・・・」といった文言に対して、石橋先生が過去の地震記録を徹底的に数えあげ、「嘘を言ってはいけない。異例ではない。当たり前のことが起こったのだ」と論証しています。
「危険性が一層われわれの目の前に近づいている」現在への重大な警告です。
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┗■2.6/23(木)映画「NO」の上映会(無料上映)
|  原発再稼働・安保法制などをゴリ押しする安倍政権に
|  「NO」を言う状況と共通
|  新進気鋭の広告マンが国民の気持ちをつかんでPRする
|  これがピノチェト独裁政権を敗北へと導く
└──── 水尾寛己 (たんぽぽ舎ボランティア)

この映画は、1988年のピノチェト軍事独裁政権、南米チリでの出来事で「テレビPR」に注目。
独裁大統領の継続信任を問う国民投票で反対派「NO」が、投票までの27日間、
許可された連日わずか15分間のテレビPR。
新進気鋭の広告マンが、国民の気持ちをつかんでPRする。
これがピノチェト独裁政権を敗北へと導く。
この映画は、原発再稼働・安保法制などをゴリ押しする安倍政権に「NO」を
言う状況と共通のものがあります。
是非ともご視聴ください。

映画「NO」の上映会
日 時:6月23日(木)18:00開場 18時30分から20時30分まで
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
問い合わせ:たんぽぽ舎 (TEL 03-3238-9035)
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┗■3.すべてをのみ込む「泥火山」の恐怖
|  マグマ活動とは直接の関係なし
|  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその153
└──── 島村英紀(地震学者)

インドネシアで10年間も続いている災害がある。終わりはまだ見えない。
ジャワ島のシドアルジョという「泥火山」。ちょうど10年前の2006年5月から途方もない量の泥を噴き出しはじめた。
そして、いまも衰える兆候もなく、毎日3~6万立方メートルという大量の泥を噴出し続けている。この量は、オリンピック競技用のプール約20個分に相当する。
いままでに吐き出された泥で、サッカー場650個分もの広大な地面が、深さ40メートルの泥に沈んでしまった。
近傍の家は埋まり、村は放棄された。10年前の最初の爆発では、突然だったこともあり10数人が死亡した。このほか多数の村、農地、工場、商店や幹線道路が破壊されて、約4万人が避難した。
その後も泥の噴出が続いて、地元の人たちは、家も収入も失って途方に暮れている。
泥火山とは、泥と一緒に、地下からガスや水が噴出することによって噴出孔のまわりにできる泥の丘のことだ。
丘の頂上に火口状の穴があり、穴からは泥が火山の溶岩流のように流出している形が火山に似ているので泥火山と言われる。だが、マグマ活動とは直接の関係がないし、温度も1000度C前後あるマグマよりもずっと低い。
インドネシアのこの泥火山は世界最大の規模のものだが、もっと小さいものは世界中で見つかっている。
火山の噴気地帯や温泉地帯など、高温の水蒸気の噴出孔に泥火山ができる。また油田や天然ガス田などでガスが噴出しているところに泥火山があることが多い。
日本では秋田県・後生掛(ごしょうがけ)温泉の泥火山や北海道・新冠(にいかっぷ)や北海道・阿寒(あかん)のボッケ温泉のものが知られている、しかしこのインドネシアのものに比べるとはるかに小規模なものだ、。
ところで、この大規模なインドネシアの泥火山がなぜ出来て、なぜ、泥の噴出が続いているのかは、じつはナゾなのだ。
いちばん疑われているのは、泥火山の噴出口から150メートルしか離れていない天然ガス田での作業である。
しかし、ガス田側はこれを否定した。泥火山が噴火した2日前にジャワ島中部で発生したマグニチュード(M)6.3の地震を原因としたのだ。だが、震源からここまでは約260キロも離れている。日本の震度でいえば、1か、せいぜい2だ。
地震の揺れがあまりに小さいだけではなく、この説は分が悪い。科学者によると、噴火発生の初期に測定された地下ガス濃度の分析結果は、泥の噴出を誘発した原因が天然ガスの掘削調査であることを示している。
噴出を止めるために、巨大なセメントの球を詰める対策が行われたが、成功しなかった。
まだ、噴出を止める努力は実っていない。この災害はいつ、終わるのだろう。

(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より6月3日の記事)
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆7/2映画「シロウオ~原発立地を断念させた町~」上映会のお知らせ

日時:7月2日(土)1回目10:00-11:45 2回目14:00-15:45
会場:北とぴあ(6階)ドームホール(JR京浜東北線王子駅徒歩2分)
お問い合わせ・お申込み・主催:
映画「シロウオ」上映実行委員会+(株)橋本新企画
TEL 080(4075)2884 E-mail t2oji@yahoo.co.jp
チケット:前売一般1000円・高校生以下500円
当日一般1200円・高校生以下700円

30年以上も前、住民の反対運動により、原発計画を追い出した町があった。
原発事故が起きた今こそ考えたい。なぜ原発マネーを拒否できたのか。
故郷を、自然を、仕事を、そして家族を守りたい―原発反対運動を成功させた人々を追う。住民らの証言を中心にしたドキュメンタリー映画。
各回終了後、福島県浪江町より避難し、「浪江っ子・のびのび支援プロジェクト」実行委員長として活動中の門馬昌子さんによるアフタートーク(30分程度の予定)あり。
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┗■5.新聞より2つ
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◆大飯の揺れ「関電の手法は過小評価」
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3・4号機差し止め控訴審   (6月8日朝日新聞3面より見出しのみ)
◆福島 進まぬ中間貯蔵 用地確保 国は「東京五輪年度に7割」現状わずか2.2%
地権者に不信感「土地返す気あるか」

東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た汚染土などの廃棄物が土のうに詰められ、福島県内各地に積み上げられている。
環境省は東京五輪が開かれる2020年度までに6割近くを原発周辺に計画中の中間貯蔵施設に集め、土のうの山を減らして復興をアピールする考えだが、用地の確保はまだ2%強しか進んでいない。(後略)
(6月6日東京新聞3面「核心」より抜粋)

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