たんぽぽ舎から TMM:No2906

たんぽぽ舎です。【TMM:No2906】
2016年10月14日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.泉田新潟県知事と日本の原発-再稼働問題を考える
「免震重要棟を東電につくらせた」など大きな功績
福島第一原発事故の検証と総括なしに再稼働の議論はできない
柳田 真(たんぽぽ舎、「再稼働阻止全国ネットワーク」)
★2.安倍首相、自民党二階幹事長が泉田裕彦県知事と会談
「自民推薦の森民夫候補を応援してくれ」(ズーズーシイ)
米山 創(メールマガジン読者)
★3.送電線火災事故と首都圏での大規模停電について(部分改訂版)
「電線は耐用年数25年」なのに
東京電力は35年も使用して火災事故に…
渡辺悦司(市民と科学者の内部被曝問題研究会会員)
★4.メルマガ読者からイベント案内
(問い合わせは主催者へお願いします)
◆10/28軍学共同反対シンポジウム
講演・山崎正勝「日本の科学者の平和主義、その『節操』と『誇り』」
シンポジウム・池内了、井原聰、杉原浩司
★5.新聞より
◆「国がかばうのはおかしい」 東電株主訴訟原告
津波の認識 焦点  勝俣元会長調書 開示へ「一歩前進」
(10月13日東京新聞夕刊9面より抜粋)
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・脱原発川柳【原発の ツケは国民 総負担】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※すでに、毎週金曜日の官邸前抗議行動で配布しているビラやたんぽ
ぽ舎のホームページ(予定・スペースたんぽぽ)では削除されており
ますが、明日15日に予定されていました山崎久隆氏の講演会は、
ご本人のやむを得ない事情により延期となっております。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。
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※10/22「反原子力の日東京行動」にご参加を!
「『もんじゅ』は廃炉!次は六ヶ所再処理工場だ!」

「『もんじゅ』-廃炉めぐる状況と今後の課題」 伴 英幸
「六ヶ所再処理工場-廃炉の影響と再処理の未来」 山田清彦
「地震と原発-新規制基準と耐震性の問題」 山崎久隆

日 時:10月22日(土)13:30より デモ出発15:30
会 場:千駄ヶ谷区民会館(東京都渋谷区)
主 催:原発とめよう!東京ネットワーク
資料代:800円
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※10/27「人権とメディア」連続講座第7回
「世界から見た安倍政権の外交・経済政策-米大統領選の
行方を展望して」

お 話:霍見芳浩(つるみよしひろ)さん(国際経済学者)
日 時:10月27日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.泉田新潟県知事と日本の原発-再稼働問題を考える
|  「免震重要棟を東電につくらせた」など大きな功績
|  福島第一原発事故の検証と総括なしに再稼働の議論はできない
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、「再稼働阻止全国ネットワーク」)

◎新潟県の泉田裕彦知事は、日本の原発問題、再稼働問題で歴史に名を残
す大きな功績をあげた人だとみる。全国に46人の知事がいるが、政府や電
力会社にこれだけキチンと言えた人、しかも巧みに表現した人は、他には
いない。知事会でもさぞや孤立したろう。3年前と今年の東京都知事選挙
で、泉田さんに味方する知事が登場していればよかったのに…と残念に思
う。

泉田裕彦知事の発言で印象に残るのは
・「福島第一原発事故の検証と総括なしに再稼働の議論はできない」
・「東京電力に免震重要棟をつくらせた-新潟と福島に」
・「東電福島第一原発の炉心溶融を『新潟県原子力発電所の安全管理に関
する技術委員会』をつくって追及し、白状させた」等々

◎たんぽぽ舎も横断まくに上記の泉田裕彦知事の言葉をかいて、東京電力
本店合同抗議行動のさいにかかげた。又、泉田裕彦知事と新潟市長へ激励
のハガキを送る活動をつづけ、好評を得ていた(ハガキ運動のうち5番目の
ハガキ)。

◎「新潟日報」の報道はよくなかった。同社は「報道の自由」をいうが、
泉田知事の発言を報道せず、「うそを書き続けた」(泉田知事の発言)責任
は大きい。もし意見がちがうなら、泉田知事と「新潟日報」の両論併記で
やれた筈。新聞社とテレビ局の各社は「報道の自由」の美名の下での「新
潟日報」側にかなり味方した。偏った報道をしたが、今後、調査報道をつ
づけて、「新潟日報」の報道の問題点を検証してほしいと願う。「報道の
自由」を守るためにも。

◎毎日新聞10/12夕刊が、退任前の泉田裕彦知事にインタビューしている。
3つの柱からなる好読み物で、今週16日(日曜)の新潟県知事選挙投票の
結果の前に紹介したい。
記事の3つの柱は
1.原点は「原発震災」体験=2004年(新潟県中越地震)と2007年(新潟県
中越沖地震)の2つの体験から
2.「問題は東電の体質」=メルトダウンを隠し、虚偽説明をつづけた、
プラス「原子力規制委員会」の自治体無視。
3.「私がいると迷惑」= 「新潟日報」にうそを書かれ続け、県の主張
を黙殺されたらへこむ。(立候補しない)理由はそれだけ。

※退任前に泉田・新潟知事語る 原点は「原発震災」体験
「問題は東電の体質」「私がいると迷惑」
(10月12日毎日新聞夕刊2面「特集ワイド」より抜粋)

原発再稼働に慎重な立場を取ってきた新潟県の泉田裕彦知事(54)が、24
日で任期満了を迎え、県庁を去る。4選を目指してきた「モノ言う知事」
が立候補の撤回を突然表明したのは8月下旬だった。東京電力と対峙(た
いじ)してきた原動力は何か。立候補見送りの背景には何があったのか。
退任を前に語った。 (中略)
2度の震災を経験したことで、見えたものは何か。(中略)
県は、原発と連絡がつかなかったことを重視。東電にホットラインが通
じるよう強く求め、原発敷地内に免震重要棟が設置された。(中略)
新潟県の行動は、他の原発の防災体制の見直しにもつながった。「『免
震重要棟が新潟だけにあるのはおかしい』という声が強まり、福島第一原
発にも設置されたのが東日本大震災の8カ月前。もし、私たちが主張しな
かったら、福島第一原発に免震重要棟はなかったかもしれない」
巨大地震と大津波に襲われた福島第一原発は、免震重要棟があったため
に事故対応が続けられた、とされている。

「問題は東電の体質」

福島第一原発事故後、泉田氏は東電や原子力規制委員会との対決姿勢を
鮮明にした。柏崎刈羽原発の再稼働を目指す東電に対し「事故の検証と総
括なしに、再稼働の議論はできない」と言い続けた。13年7月に東電の広
瀬直己社長と面会した際には「安全安心と、お金、どちらが大事なのか」
との質問を突き付け、話題になった。
東電は福島第一原発の炉心溶融(メルトダウン)を隠蔽(いんぺい)し
てきたとも批判してきた。「問題なのは東電の体質。メルトダウンを隠し、
虚偽説明を続けてきた。情報を開示せず会社を守ろうとする組織では駄目。
うそをついたり、保身に走ったりする人を排除する組織でないと、原発は
安全に運転できない」。今も東電への不信感は消えていない。
震災後の新規制基準を定めた原子力規制委に対しても「基準は原発立地
自治体の意見に耳を傾けずに作られた。住民避難に責任を持つ機関と調整
もしないやり方は初めて」と批判した。
住民避難の在り方を定めた国の原子力災害対策指針については「非現実
的」と突き放す。
問題視するのが、指針で原発から5~30キロ圏の緊急防護措置区域では
屋内退避を原則と定めたことだ。「新潟県では圏内に約44万人が暮らして
います。事故後、放射性プルーム(放射性雲)が飛んでくる前に、(地方
自治体の)誰が甲状腺を守るための安定ヨウ素剤の配布を命令し、誰が住
民に配るのか。それに熊本地震では本震が後から襲って、家の中に避難し
犠牲になった人がいることを無視してはいけません」
住民を避難させるにしても、主要道路が損壊したり、避難用バスの運転
手が見つからなかったりするなどの問題がある。「誰が被ばくのリスクを
背負って作業に当たるのでしょうか。一方、米国では、放射線に対応する
知識や装備を備えた人に事前に宣誓書にサインしてもらい、いざという時
に現場に向かうシステムがある。日本の対応は不十分な点が多すぎる」

「私がいると迷惑」

(中略)
「新潟日報は毎日40数万部配られている。その新聞にうそを書かれ続け、
県の主張を黙殺されたらへこむ。理由はそれだけ。(後略)
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┗■2.安倍首相、自民党二階幹事長が泉田裕彦県知事と会談
|  「自民推薦の森民夫候補を応援してくれ」(ズーズーシイ)
└──── 米山 創(メールマガジン読者)

○ ついに自民党二階、安倍首相が動き始めた。彼らの戦術は圧倒的支持
のある現泉田知事を使おうとしています。
報道によれば13日、二階幹事長は12年間の泉田県政を慰労するためにと
称し、泉田―安部会談をセットした。
1.「米山隆一を後継とするな」、2.泉田氏の後援会(地元財界、地
元企業、各種団体)を使い自民推薦の森民夫を援助しろと迫っている。
要は写真・記事を使い、泉田=自民である事、3.泉田後援会リストを
使い真の後継者は森民夫(実は泉田降ろしの張本人)である事を承認し
ろと迫った。
報道によれば自民党内には「泉田氏に何らかの“再就職先”をにおわせ、
身動きを取らせなくしたのでは」(中堅)との臆測もある。

ここまで自民・政府・森民夫陣営は焦っています。
安倍自民党に痛打を与えよう!

とりわけ森の拠点=長岡市在住の知人・友人への電話かけはより有効で
す。
○ 今週常駐のSさん(脱原発市民勝手連のメンバー)によれば、13日には
このメルマガをみた女性が首都圏より応援に入ったとの事です。

新潟県の知人、友人に「米山隆一」を呼び掛けて下さい
情勢は横並びを超えようとしています
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┗■3.送電線火災事故と首都圏での大規模停電について(部分改訂版)
|  「電線は耐用年数25年」なのに
|  東京電力は35年も使用して火災事故に…
└──── 渡辺悦司(市民と科学者の内部被曝問題研究会会員)

○ 東京電力による地下送電線の火災とそれによる首都圏の広い地域での
停電が示したものは、
(1)電力設備が極度に老朽化していること(同種の送電線の耐用年数
が20~30年のところ、設置後35年も経過していること)、
(2)東電が保守点検をまともに行っていないこと(年に1回、しかも
目視検査のみ)、だと思います。
マスコミの報道もこれを認めています。
だが、これは全国の原発でも、まったく同じ状態にあることは、ほとん
ど言われていません。
(2)の保守点検については、今回の送電線の場合以下の状態です。関
電高浜では、重要な1次系高圧バルブの点検が8年間も行われていません
でした(以下参照のこと)。
http://www.torikaesu.net/data/20160812_watanabe_saikado.pdf
○ 今回のような事態は、再稼働した、あるいは再稼働しようとしている
原発において、十分に起こりえるばかりでなく、原発において起こった場
合には、大量の放射能を放出する苛酷事故に繋がりかねません。
政府機能の中枢までを混乱に陥れた今回の停電事故を、東電の責任とし
て徹底して追及していくとともに、ぜひとも、原発再稼働の危険と結びつ
けて、多くの皆さまに訴えていく必要があると思います。

☆原稿募集- 送電線、地下ケーブル、原発の送電線の問題など、詳しい
方の投稿をお待ちしています。なるべく600文字以内でお願い致します。
〔事故情報編集部〕
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内
|    (問い合わせは主催者へお願いします)
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◆10/28軍学共同反対シンポジウム

講演 山崎正勝「日本の科学者の平和主義、その『節操』と『誇り』」
シンポジウム 池内了、井原聰、杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク)
日 時:10月28日(金)18時45分~21時
会 場:明治学院大学白金校舎2号館2102教室(白金高輪駅徒歩10分)
主 催:軍学共同反対連絡会 http://no-military-research.jp/後 援:明治学院大学国際平和研究所
問い合わせ kodera.t311@gmail.com
資料代:700円、事前申し込みは不要です

日本学術会議は1950年と67年、「軍事目的のための研究を行わない声明」
を発した。
しかし今、防衛省の資金による研究が全国9大学で始まり、大西学術会議
会長は「自衛のための研究は許される」と公言する。学術会議はどこに向
かおうとしているのか、その流れを食い止めるために今、市民は何をすべ
きか。
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┗■5.新聞より
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◆「国がかばうのはおかしい」 東電株主訴訟原告
津波の認識 焦点  勝俣元会長調書 開示へ「一歩前進」

政府が公開しなかった東京電力元幹部の調書が明らかになるのか-。
福島第一原発事故を巡る13日の株主代表訴訟で、政府事故調査・検証委
員会に答えた勝俣恒久元会長(76)らの調書の提出命令を出すかどうか、東
京地裁が検討することを表明した。調書は事故原因や元幹部らの責任の有
無を把握するのに不可欠。原告側からは「一歩前進」を歓迎するとともに、
調書を公開してこなかった国に対し「一私企業をかばうのはおかしい」と
批判も上がった。(中略)
原告の一人で訴訟の事務局長を務める木村結さん(64)は「いまだに家に
帰れない福島県民がたくさんいる」と原発事故の影響の大きさを強調した。
(10月13日東京新聞夕刊9面より抜粋)

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