たんぽぽ舎です。【TMM:No2913】
2016年10月21日(金)地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.泊原発(北海道電力)の再稼働阻止めざして
10月4日函館から札幌(8日にさよなら原発全北海道集会)まで
約450kmを自転車隊と共に駆け抜けた集中行動の意義
瀬尾英幸 (全後志(しりべし)・広報行動隊)
★2.もしも稼働中であれば苛酷事故に導く危険性があった
志賀原発2号機雨水浸水による配線トラブル・重要な3つの点
大雨や洪水による建屋内への浸水については
ほとんど対策が立てられていない
渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会会員)
★3.「免震機能なし緊急時対策所」で認可してはいけない!
東電前社長談「あれ(免震重要棟)がなかったらと思うと
ぞっとする」を忘れるな
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その115
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.新聞より
◆「共存共栄」はうそだった 鎌田 慧
(10月18日東京新聞27面「本音のコラム」より)
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※明日です!10/22「反原子力の日東京行動」にご参加を!
「『もんじゅ』は廃炉!次は六ヶ所再処理工場だ!」
「『もんじゅ』-廃炉めぐる状況と今後の課題」 伴 英幸
「六ヶ所再処理工場-廃炉の影響と再処理の未来」 山田清彦
「地震と原発-新規制基準と耐震性の問題」 山崎久隆
日 時:10月22日(土)13:30より デモ出発15:30
会 場:千駄ヶ谷区民会館(東京都渋谷区)
主 催:原発とめよう!東京ネットワーク
資料代:800円
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※10/27「人権とメディア」連続講座第7回
「世界から見た安倍政権の外交・経済政策-米大統領選の
行方を展望して」
お 話:霍見芳浩(つるみよしひろ)さん(国際経済学者)
日 時:10月27日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.泊原発(北海道電力)の再稼働阻止めざして
| 10月4日函館から札幌(8日にさよなら原発全北海道集会)まで
| 約450kmを自転車隊と共に駆け抜けた集中行動の意義
└──── 瀬尾英幸 (全後志(しりべし)・広報行動隊)
自転車隊は3日に六ヶ所村を出発。大間を経由走行してフェリーで北海
道に上陸、4日早朝に函館市役所で本隊車と、出迎えの函館などの仲間30
数人の出迎えとガイド伴走車役を命じられた私もここで合流。出発式、メ
ディアの取材を受けすぐ110km先の宿泊地・長万部を目指し出発。
翌日から3日間かけていよいよ泊原発立地管内の後志地方。
1.後志南端の黒松内町から北端の小樽市までの14市町村を3日かけて回
り、各自治体行政TOPに泊原発再稼働反対を申し入れした行動が最大の
成果と考えます。
10数人が自転車と車も数台を乗り付けました。当初黒松内町役場は玄関
先で書面を受けるだけと考えていたようだが、先導の私が押切り会議室を
用意させ30分余の対談会にしました。(ここでいきなり私が対談会合の進
行役に指名されました)。
これ以降小樽市まで全部この方式になりました。(町村間の横の連絡?
歴史の商都・小樽市の応接室はさすが立派)。
私の運動論の1つとして、「公式を取りに行く」ことがあります。もう
すでに私たちの総合ポスティング(チラシ投函+街頭情宣+街角交流と対
話+役場へのアピール)の展開でかなり獲得し、公印付き書面でほぼ全面
的に成功済み。
今回で完全に強化されました。次は「我らが公式になる」ことです。
2.自転車隊は札幌の集会になだれ込み、参加者に拍手で歓迎を受け、そ
の後のデモ後そこで解散。大変大変お疲れ様!!
一行はバスで倶知安に引き返し、その夜と翌9日朝にかけて、ホテル羊
蹄での約100人余(本州勢が80人)参加の全国相談会。
私も特別報告の機会を与えられました。総合ポスティング戦略の方式と
実践・実績は高く評価を受け、実行委員会から毎月1万円の家賃補助金(こ
れは行動隊会計へ)と全後志へは広告看板代の10万円支出が決められまし
た。(大感謝!!)
また討議では、私の提起の道民対象の「後志ふるさと応援団」、本州の
人対象の「名誉道民」制度構想案は会場内の周囲の人から関心を呼び、柳
田代表の集約でもほぼ内定の課題になりました。
文字通り全国民の泊原発包囲網構想です。
3.南は鹿児島、福岡、四国から青森まで、及び多くの札幌圏の仲間との
強固なつながりができました。(これが自治体への大きな圧力になりまし
た。特に仁木町は四国出身の開拓者の名前が町名なので大変な話題に)
4.この相談会で「泊原発再稼働阻止実行委員会」の継続組織化が決定し
ました。大きな援軍を迎えました。
泊原発再稼働に対しては、むしろ全国の仲間の危機感がものすごく強く、
再稼働に連動し、北海道に核ゴミ処分地が確定するのではないかと。
5.今回この実行委員会のチラシ作成を佐藤英行さんから直前に指示され、
あわてて起文し点検にパス。これの英訳文を仲間のマシオンさん夫妻が一
夜で作成。和文英文併記のチラシも印刷、配布しつつあります。管内には
今や世界的リゾート地になった倶知安ヒラフとニセコ山系があり、冬の最
盛期には1万数千人が来訪滞在します。大きな紙爆弾になりそうです。
これの延長に、東京での外国人特派員協会での記者会見構想があります。
6.そのチラシの結語部分に、多分チラシとしては全国先駆け的な“放射
能と化学物質の氾濫の負の相乗効果=「多重複合汚染」”への告発と、そ
れでも我らは立ち上がり挑戦し闘争する決意を記載しました。
7.最終日の10日には、<行動する市民科学者の会>主催の泊原発立地周
辺の地質調査バスツアーがあり、予想以上の70名が参加。
私はやはり伴走車役ながら新知識を大いに獲得し、核施設の危険さを強
烈に再認識しました。(例えば溶岩流と火砕流の違い。大昔の火砕流が
1000m余の高山・羊蹄山をも乗り越え、泊原発の目の前まで迫っていた
!!)
多くの皆さん本当にありがとうございます。頑張りましょう!!!
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┗■2.もしも稼働中であれば苛酷事故に導く危険性があった
| 志賀原発2号機雨水浸水による配線トラブル・重要な3つの点
| 大雨や洪水による建屋内への浸水については
| ほとんど対策が立てられていない
└──── 渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会会員)
10月19日のニュースで、志賀原発2号機建屋に雨水が浸水し、それに
よって非常用分電盤がショートしたという報道がありました。
NHKとテレビ朝日の報道は以下にあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010735261000.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000085874.html
◎ 重要な点は、少なくとも3つあります。
第1は、今回のトラブルが、きわめて深刻な事故につながるもので、
「原子炉の非常用の冷却設備などに電気を送るほかの分電盤も水につ
かり、安全上重要な機器の電源を失うおそれがあった」という点です。
もしも、稼働中であれば、苛酷事故に導く危険性があったと考えるべ
きものです。
第2は、大雨や洪水による建屋内への浸水については、ほとんど対策が
立てられていない現状を、明らかにしたことです。原子力規制委員会と田
中委員長自身が「規制に抜けがあった」ことを、公式に認めています。
第3は、私は一貫して電力会社の保守・安全への姿勢の恐るべき欠如を
強調してきましたが、数日前に起こった東京電力の地下高圧線の火災とそ
れによる首都圏中枢部の大停電に続いて、この安全保守体制の自壊傾向を
改めて示したことです。
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┗■3.「免震機能なし緊急時対策所」で認可してはいけない!
| 東電前社長談「あれ(免震重要棟)がなかったらと思うと
| ぞっとする」を忘れるな
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その115
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
9月13日の審査会合で九電から川内も玄海も緊急時対策所は免震構造で
なく耐震構造に変更する説明をし、規制委から異論がなく、川内は当初本
年3月完成予定の免震重要棟を造らず、玄海も免震棟無しで設置変更許可
が認可される見込みだ(但し、さらに工事計画認可、保安規定、使用前検
査があり「合格」とは言えない)。
すでに、浜岡でも伊方でも島根でも免震重要棟が造られたことが示すよ
うに、多くの電力会社が免震重要棟を造るつもりであった。
ところが、電事連で申し合わせたかのように、九電に続き多くの会社も
免震機能なし緊急時対策所での申請に切り替えた。電力会社は基準地震動
が上がったからとか、免震ゴムが持たないからとか言い訳をしているが、
規制委はこれを認めてはいけない。
東京電力の前社長は「あれ(免震重要棟)がなかったら、と思うとぞっ
とする」と話したことを忘れていないか?
イチエフ(福島第一原発)事故の「国会事故調報告書」には
次の記述がある。
≪被災当時、これらの発電所内に「免震重要棟」と呼ばれる緊急時対策施
設が既にあったことは、…、原子炉事故を回避するための対応を完遂でき
た背景として大きな意味を持つと考えられる。≫
泉田新潟県知事が、2007年の中越沖地震の折に東電サイトを連絡が取れ
なくなった経験から、東電に強く要求して柏崎刈羽のみならず福島第一原
発にも設置させた免震重要棟。
イチエフで完成したのは3.11事故の8か月前で、そのお蔭で私たち
は本州で生きていられるのだ。
それゆえ、「新規制基準」にも次の条項がある。
≪実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則
(緊急時対策所)
第四十六条 工場等には、一次冷却系統に係る発電用原子炉施設の損壊そ
の他の異常が発生した場合に適切な措置をとるため、緊急時対策所を原子
炉制御室以外の場所に施設しなければならない。
(緊急時対策所)
第七十六条 第四十六条の規定により設置される緊急時対策所は、重大事
故等が発生した場合においても当該重大事故等に対処するための適切な措
置が講じられるよう、次に定めるところによらなければならない。
一 重大事故等に対処するために必要な指示を行う要員がとどまることが
できるよう、適切な措置を講ずること。
二 重大事故等に対処するために必要な指示ができるよう、重大事故等に
対処するために必要な情報を把握できる設備を設けること。
三 発電用原子炉施設の内外の通信連絡をする必要のある場所と通信連絡
を行うために必要な設備を設けること。
2 緊急時対策所には、重大事故等に対処するために必要な数の要員を収
容することができる措置を講じなければならない。≫
免震機能のない緊急時対策所で上記が実現できるとは思えない。「新規
制基準」の中で、イチエフ事故を踏まえた数少ない「売り」である「緊急
時対策所」の手抜きは許されない。
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┗■4.新聞より
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◆「共存共栄」はうそだった 鎌田 慧
「よかった」「よかった」と友人たちと言い交わしている。新潟知事選
での米山隆一氏当選への安堵の声である。自民・公明推薦の候補が圧倒的
に強そうだった。肝心の民進党は腰が定まらず、勝利は危ぶまれていた。
それでも勝ったのは、政府・東電が強行を図る原発再稼働への不安と批
判が強かったからだ。もはや原発賛成では当選できない。鹿児島県知事選
につづく、原発立地地域の審判である。ますます深刻化するフクシマの悲
劇と沖縄を変えた「オール沖縄」共闘の教訓だ。
再稼働の欲望とは、破綻したアベノミクスの押しつけであり、電力経営
者のいまさえよければの偏執である。会社の一瞬の利益のために、地域の
将来といのちを犠牲にする。かつては地域との共存共栄を謳(うた)ってい
たが実は「独存独栄」だった。
東電の例でいえば、広大な地域を汚染し、人びとを離散させ、大量の動
物を殺し、補償も満足にできず、国におんぶにだっこの経営。とはいって
も、実際はそのツケは巧みに消費者にまわす。
住民の避難計画が必要な工場とは、まるで戦時体制の恐怖である。いま
はだれも、絶対事故は起こらない、と言い切らない。事故も防げない、補
償もできない、避難も除染もできない。そして被ばく労働者がふえる一方。
原発は非合理、不道徳、無責任。その現実が世論に浸透して批判票につ
ながった。 (ルポライター)
(10月18日東京新聞27面「本音のコラム」より)
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