たんぽぽ舎から TMM:No2932

たんぽぽ舎です。【TMM:No2932】
2016年11月14日(月)地震と原発事故情報-
6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.避難の現実、引き起こされた家族間の亀裂、子供へのいじめ、
不登校、精神的、経済的負担
11月9日福島原発被害東京訴訟を傍聴して
にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.危惧していたように、フクシマはチェルノブイリを確実に後追い
福島県立医大病院では血液内科の患者が急増しており、
入院患者が入室待ちの状態
子どもが病気にならないためにできるだけ早く移住してほしい
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.原発ゼロに舵を切った台湾・蔡政権
(出典:コモンズ11月号「世界潮流」より)
★4.メルマガ読者からイベント案内
(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/17甲状腺検診縮小の論拠は示されたか?
報告:瀬川嘉之、温品惇一
主催:放射線被ばくを学習する会
◆国・東電は労災の責任をとれ!健康被害への補償を行え!
福島第一での被曝労災に対する損害賠償を求める11.23集会
主催:被ばく労働を考えるネットワーク
★5.柏崎市長選勝利のため力を貸して下さい
井上 啓 (たんぽぽ舎メールマガジン読者)
★6.新聞より
◆福島廃炉・賠償費 新電力負担案に批判
経産相の有識者会合  (11月12日毎日新聞 mainichi.jp/ より)
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・脱原発川柳【フクシマの 深い悲しみ 海となる】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※11/22(火)学習会にご参加を!
「フクシマの放射能汚染」
年間20ミリシーベルトを下回れば人が住めるのか?

お 話:小澤洋一さん(南相馬・20ミリ撤回訴訟原告団事務局長)
日 時:11月22日(火)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※11/24(木)学習会にご参加を!
「格差と貧困はなぜ拡大か」(その2)
日本版タックスヘイブン(租税回避)VS庶民大増税

お 話:浦野広明さん(立正大学法学部客員教授 税理士)
日 時:11月24日(木)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.避難の現実、引き起こされた家族間の亀裂、子供へのいじめ、
|  不登校、精神的、経済的負担
|  11月9日福島原発被害東京訴訟を傍聴して
└──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)

○新橋に着くと青空、厚着をしてきたので、歩くと暑い。裁判所の合同庁
舎に入る初めての事なので、少々緊張。11時45分103号法廷到着、既に満
席、ロビーに6,7人が空席待ち、待っている人が午後は1時半からと教
えてくれたので昼食後にまた出直す事に。後で聞いたけど、この20回目に
初めて傍聴席が満席になったんだって。
私も今日は、たまたま仕事が休みだったので、来る事が出来たけど、働
いていたらなかなか傍聴にはこれないね。傍聴する事で、皆んな関心があ
るんだって知らせなきゃいけないのに…
12時45分、再び103法廷。席は8割方埋まり、官邸前でよく会う人達が
チラホラ。ドアのそばの席に着くと間も無く、スーツを着込んだ被告代理
人達がゾロゾロ登場、小柄な人なら入れてしまいそうな大きなスーツケー
スを引っ張ってる、中には資料が詰まっているのか、おもたいゴロゴロ音
をさせながら、一つ、二つ、三つ、四つも持ってきた。スーツを着込んだ
代理人達は、中の資料を机に積み上げる。

○裁判長が入廷、証人の宣誓から原告の尋問が始まる。この原発事故がな
ければ、生涯、裁判所などには縁のない人達だったのでは、と思える人達
だ。
彼らは時折声を詰まらせる事はあるが、冷静に、時には記憶を確認する
ように、避難の現実、その現実により、引き起こされた家族間の亀裂、
子供へのいじめ、不登校、精神的、経済的負担を、話した。
それに対し、原告代理人は、福島県のホームページで線量がいくつでそ
れを見ているかとか、線量が下がっている事を知っているかとか。線量の
事ばかり。その大量の資料には、何が書いてあるの?被害者の悲しみや、
怒りが詰まってるんじゃないの?ちゃんと読んでる?
実際に鼻血なんか出したことのない子供がいきなり大量の鼻血を出した
ら、どんなにお母さんは、怖いか。
私が生まれ育った所を離れがたいように、この証人の人達もどんなに帰
りたいか。
国や東電の責任を追及していく、私も出来る事を続けていくしかない
ね、と改めて思った次第です。
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┗■2.危惧していたようにフクシマはチェルノブイリを確実に後追い
|  福島県立医大病院では血液内科の患者が急増しており、
|  入院患者が入室待ちの状態
|  子どもが病気にならないためにできるだけ早く移住してほしい
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

「フクシマはチェルノブイリを後追いしている。まだ始まったばかりで
す。」
―11月12日報告会「2016年夏子供たちの保養・チェルノブイリと福島」で
の黒部信一医師の話にショックを受けました。

11月12日の報告会はチェルノブイリ子ども基金、未来の福島子ども基金
と生活協同組合パルシステム東京、3団体の共催でした。報告者は3人で
下記の通りでした。
1、チェルノブイリ子ども基金事務局長、佐々木真理さん
チェルノブイリの子ども達の保養
ベラルーシ・子ども健康回復センター「希望」
2、沖縄・球美(くみ)の里スタッフ、増田満里奈さん
福島の子どもたちの保養「沖縄・球美の里」
3、未来の福島こども基金代表・小児科医・
すずしろ診療所所長、黒部信一さん
福島の現状・子どもたちの健康について

○佐々木真理さんは1997年にベラルーシの小児甲状腺がん患者の支援を始
めました。その後毎年夏にベラルーシ北部の「ナデジダ(希望)」という
名の保養所を訪れてレポートをしてくれています。ベラルーシには子ども
ための保養所が9か所ありますが、国の予算で運営する保養所が8か所
で、ナデジダはドイツ・日本などの国際ボランティアの支援する保養所で
す。職員が180人おり、子どもを一度に450人受け入れています。ここでは
主に重い病気の子どもが24日間保養(治療・教育含む)をしています。今
年多かった病気は脳腫瘍、目の腫瘍、白血病、血液病(血小板減少な
ど)、小骨盤の腫瘍、腎臓がんなどです。まだ甲状腺がんもあります。現
在の病気の子どもたちの数は、直接被ばくした親の世代よりも多いという
ことです。

○沖縄・球美の里は2012年夏に始まり4年と少し経ちました。増田満里奈
さんは福島から来た子どもを羽田飛行場で迎えて、那覇経由久米島に引率
しています。幼稚園児は母親と一緒に来ますが、小中学校生は子供だけで
参加します。球美の里のスタッフは6人だけですが、久米島の人たちが手
伝ってくれます。老人クラブ、高校生ボランティア、サンシンサークルの
人たちが子どもを楽しませて、支援してくれます。球美の里では甲状腺の
検診もしています。保養を始めて3年目から体調の悪い子どもが増えてい
るそうです。それまでは来るとき静かだった子供が皆元気になって帰って
いったのに、去年から熱中症など体調を悪くする子どもが増えているそう
です。

○黒部信一医師は総合小児科医師で内科医師でもあります。1991年から
チェルノブイリ子供基金の顧問医師として病気の子どもを支援してきまし
た。日本では学校でのレントゲンをやめさせる運動をやってきました。日
本は先進国ではずば抜けて医療検査被ばくによる癌の発症が多い国です。
黒部さんのプレンゼンの内容は下記の通りです。
「危惧していたように、フクシマはチェルノブイリを確実に後追いして
います。福島の子どもたちの変化は始まっています。子どもの甲状腺がん
はこれから増加します。球美の里に来る子ども達は当初は皆元気でした。
去年くらいから病気の子どもが増えています。病気でキャンセルする子ど
も出てきました。来てから病気になる子もいます。
福島市・郡山市・いわき市北部はチェルノブイリの基準では強制避難地
区に当たりますが、日本政府は避難指示を出しませんでした。こうした人
口の多い都市で、甲状腺がん、白血病とその他の病気、そしてアレルギー
の子どもが増えています。発達障害の子どもも増えています。発達障害は
難しい病気で、球美の里では対応できないので参加を断っています。
福島県の大都市ではこのため学級崩壊が起きているということも聞きま
す。福島県立医大病院では血液内科の患者が急増しており、入院患者が入
室待ちの状態です。大人の白血病や悪性リンパ腫も増えているようです。
福島県はすべての医者が県立医大出身という特殊性があり、福島の人々
の病気の実態は隠されていますが、少しずつ明らかになっています。
子どもが病気にならないためにできるだけ早く移住してほしい。それが
できない人は、親子で検診を受けて親子で保養に参加してほしい。母親は
一人で悩まないで、保養所などで母親同士で話し合い、出来ることをすべ
てやってほしい。
そうして、国の予算で検診と保養プログラムが当たり前に実施されるよ
うにしなければならない。」
黒部医師の話の内容は予想していたことではありますが、実際に起こっ
たと思うとショックでした。
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┗■3.原発ゼロに舵を切った台湾・蔡政権
└──── (出典:コモンズ11月号「世界潮流」より)

台湾の民進党政権が原発ゼロに舵を切った。その一方で、インドは原発
大国をめざして突き進み、安倍政権はそれを全面支援する姿勢を強めてい
る。アジアの原発をめぐる2つの動きを紹介する。(おおの)

台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権が原発ゼロに舵を切った。2025年
に「原発ゼロ」にする。
行政院(内閣)は、再生エネルギー事業への民間参画を促す電気事業法の
改正案を10月20日に閣議決定、太陽光と風力発電を中心に再生エネの割合
を20%まで高めることを目指す。
改正案は近く立法院(国会)で審議に入り、年内の成立をめざす。改正案
は25年までに全原発停止と明記している。
台湾は現在、第一から第四まで8基の原発を保有し、そのうち3基が稼
働している。
原発の発電量は全発電量の14.1%(2015年)を占めている。台湾政府はこ
の原発に代わる電力源として、太陽光と風力を柱とする再生エネルギーを
位置づけている。
また改正案は、これまで台湾電力に独占されていた電力事業を逐次民間
に開放することにしている。第一段階では再生エネルギーの発電と売電を
民間に開放する。
台湾政府が、原発ゼロに舵を切ったきっかけは日本の福島第一原発の事
故にある。
ノーニュークス・アジアフォーラムによると、東芝・日立が原子炉を輸
出した台湾第四原発は、ほぼ完成していたが2014年4月27日5万人のデモ
隊が台北駅前の8車線道路を15時間占拠し、稼働を阻止。凍結にもちこん
でいた。
2016年7月28日、台湾立法院(国会)で、凍結にかかわる予算が削除さ
れ、廃炉に大きく近づいた。こうした反原発市民運動の高まりが今回の政
権の判断の背後にあった。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内
|       (問い合わせは主催者へお願いします)
└────

◆甲状腺検診縮小の論拠は示されたか?
-第5回福島甲状腺がん国際会議報告-

日 時:11月17日(木)18時開場、18時15分~21時15分
場 所:文京区・アカデミー茗台・学習室A
(地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅から徒歩8分)
参加費:500円
報 告:瀬川嘉之(高木学校)
温品惇一(放射線被ばくを学習する会・共同代表)
内 容:8月8日の「福島民友」記事を契機に「甲状腺検診縮小」の
動きが活発になり、9月末にはウクライナ、ベラルーシ、
ロシア、日本などの研究者、さらにはIAEA(国際原子力機
関)など国際組織を総動員して、福島市で第5回福島甲状腺
がん国際会議が開かれました。甲状腺検診縮小のお墨付きを得
ることが目的です。
果たして、甲状腺検診縮小の論拠は示されたのでしょうか?
国際会議を傍聴・質問した2人から国際会議の内実を伺います。
主 催:放射線被ばくを学習する会
申込み anti-hibaku@ab.auone-net.jp
090-3577-4844(温品:ぬくしな)
チラシPDF http://goo.gl/ONvBfU
ホームページ http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/blog/
◆国・東電は労災の責任をとれ!健康被害への補償を行え!
福島第一での被曝労災に対する損害賠償を求める11.23集会

提 起:海渡雄一(弁護士、脱原発弁護団全国連絡会共同代表)
「福島第一原発作業員の被曝労災と損害賠償、
原発労働者をめぐる日本の法的・制度的問題」
飯田勝泰(東京労働安全衛生センター、
被ばく労働を考えるネットワーク)
「原発労働者の労働問題-この5年間の国との交渉から」
現場からのアピール
日 時:2016年11月23日(水、休)13時30分(13時15分開場)
場 所:文京区民センター2A
(地下鉄春日下車1分/後楽園駅下車3分・地図参照)
主 催:被ばく労働を考えるネットワーク
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11
山谷労働者福祉会館気付
090-6477-9358(中村)/ info@hibakurodo.net
資料代:500円
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┗■5.新潟県柏崎市長選勝利のため力を貸して下さい
└──── 井上 啓 (たんぽぽ舎メールマガジン読者)

11月13日から20日投票で柏崎市長選挙が始まりました。
「再稼働しない明日の柏崎の会」の竹内英子さんが闘いの先頭に立ってい
ます。
東電の横暴を許さないために、それぞれの場から竹内支援の声と力を集め
てください。
選対の連絡先は0257-47-7818です。
住所は945-0035 新潟県柏崎市北半田1-36-5です。
11月18日19時から選挙勝利決起集会が予定されています。
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┗■6.新聞より
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◆福島廃炉・賠償費 新電力負担案に批判
経産相の有識者会合

経済産業省の有識者会合「電力システム改革貫徹のための政策小委員
会」が11日開かれ、東京電力福島第一原発の廃炉や事故の賠償などにかか
る費用を、「新電力」と呼ばれる新規参入事業者にも求める経産省案に疑
問の声が相次いだ。想定より膨らむ費用に対応する狙いだが、年内の取り
まとめに向けて曲折も予想される。
「事故を起こした原発の廃炉費用を(大手電力だけでなく、新電力が大
手電力の送電網を利用する際に払う)託送料でというのは違う気がする」
「福島第一原発事故の負担のために、電力自由化の制度がゆがむことが
ないよう注意する必要がある」
電力自由化によって競争を促すために参入したのが新電力。有識者会
合では、新たな負担でその目的が達成されるかなどの懸念も示された。
(後略)   (11月12日毎日新聞 mainichi.jp/ より)

http://mainichi.jp/articles/20161112/k00/00m/020/104000c#csidx2cbaaa4a9cbd7abaafeb833fa07ae37
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