たんぽぽ舎です。【TMM:No3033】
2017年3月24日(金)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.故肥田舜太郎さんに贈る言葉
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.百聞は一見にしかずの沖縄の現状
たんぽぽ舎「沖縄、辺野古・高江」抗議・応援ツアー
欠陥機オスプレイの飛行中止、配備を即時撤回させよう
辺野古工事再開を許さない、新基地建設断固阻止しよう
山田洋子(たんぽぽ舎新運営委員)
★3.新幹線を止めたのは有馬温泉だった
非火山性の温泉、熱源のナゾ
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その190
島村英紀(地震学者)
★4.メルマガ読者からイベント案内
(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆1日も早く、初公判を!!早々に手続きを終え、
全ての公判日程の決定を!!
3/29東京地裁前要請行動のお知らせ
主催:福島原発刑事訴訟支援団・告訴団
★5.新聞より2つ
◆佐賀県知事、玄海再稼働を4月にも判断 臨時県議会招集へ
(3月23日佐賀新聞12:10配信より抜粋)
◆東電「統合推進で増益」福島処理費倍増で新計画
電力他社は慎重姿勢 政府の影響力に警戒感
(3月23日東京新聞朝刊2面より抜粋)
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※3/25(土)佐々木 寛さんの講演にご参加を!
<原発を選挙の争点にし>
原発を容認しない米山新潟県知事を誕生させた
反原発運動と新潟県知事選挙の経験
講師:佐々木 寛さん(新潟国際情報大学教授)
日時:3月25日(土)18時半~20時半まで 会費:無料
会場:専修大学神田校舎2号館104教室
主催:なの花の会(市民グループ) 連絡先 090-9384-9332
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※3/27ワンコイン上映学習会
「ペシャワール会」中村哲さんのDVD2本上映
1.「アフガンに命の水を」(ペシャワール会26年目の闘い)
2009年(語り:菅原文太)
2.「アフガニスタン用水路が運ぶ恵みと平和」
2016年(朗読:吉永小百合)
日 時:3月27日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
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※3/28(火)緊急行動
高浜原発動かすな!関西電力東京支社抗議行動
高浜原発3.4号機運転差し止め仮処分「抗告審」に
対する大阪高裁の判断が出される
日時:3月28日(火)17時30分より18時30分
場所:富国生命ビル前
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
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┗■1.故肥田舜太郎さんに贈る言葉
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
◎ 肥田舜太郎さんは、長い間、原爆被爆者と原発被曝者のために尽力さ
れました。そして一生かかって最大の疑問「ぶらぶら病」の原因(内部
被ばく)を解明されました。
本当にお疲れさまでした。私は、2011年3月11日の福島第一原発事故の
数か月前に、たんぽぽ舎で山田太郎さん(小倉志郎さん)から彼の学習会
の時に無料でいただいたアヒンサーの小冊子「死に至る虚構―国家による
低線量放射線の隠蔽」で初めて肥田さんのことを知りました。
◎ 福島第一原発事故後、肥田さんが広島で行ったアピールがネットで
ながれました。いろんなマスコミが取材に来ましたが、記事になったのは
「世界」だけだったと言っておられました。
その年の9月ころ、さいたまで行われた反核医者・医学者の会の講演会
で、私は初めて肥田さんのお話を聞きました。
もっと、聞きたいと思って、たんぽぽ舎に招いて講演をしていただき
ました。肥田さんとは直接コンタクトできなかったのですが、幸いそれ
以前たんぽぽ舎のボランティアをしていた竹野内真理さんが肥田さんと
親しかったので、彼女のアレンジで2011年11月15日に講演が実現しまし
た。これが私の初めて企画したスペースたんぽぽの学習会です。
原爆投下後に夫を探しに広島に入り入市被ばくした女性が、徐々に原爆
病に侵されて、死んでいく話を覚えています。髪の毛が抜け、肌が紫にな
り、鼻・口から血を出して死んでいくさまを聞きました。
低線量被ばくの時代を生き抜くには、免疫力を強くすることが大事だと
教わりました。睡眠を十分とり、ご飯はよくかんで食べるようにと教わり
ました。
講演後、たんぽぽ舎の別のボランティアの運転する車に同乗して、
肥田さんのさいたまの自宅までお送りしました。
◎ 私が福島の出身だと話したとき、二・二六事件の若い反乱将校の多
くは貧しい東北地方出身者だったとおっしゃいました。彼は、少年時代
に二・二六事件を目撃したのでした。
肥田さんは私が放射能被ばくを考えるときの一番の先生でした。
本当に有難うございました。
最後に彼の死を伝えた毎日新聞の記事を参考までにお伝えします。
… 広島原爆で被爆し、医師として被爆者医療に尽力した肥田舜太郎
(ひだ・しゅんたろう)さんが20日、肺炎のため亡くなった。100歳。
(中略)
軍医として広島陸軍病院在勤中の1945年8月6日に被爆し、直後から
被災者救護にあたった。戦後、東京や埼玉で低所得者向けの診療所を開設
し被爆者を診察。30年にわたって日本被団協原爆被爆者中央相談所(既に
解散)の理事長を務め、全国の被爆者への医療相談に取り組んだ。
医師の立場から原爆被害の実態を伝えるため、欧米など海外約30カ国も訪
問。各国の反核団体と連携して核兵器廃絶を訴えた。
2000年代の原爆症認定集団訴訟では証人として出廷し、長年の臨床経験
と海外の文献研究を基に証言。原爆投下後に広島・長崎に入った「入市被
爆者」が、飛散した放射性物質を呼吸や飲食で体内に摂取し、「内部被
ばく」を起こしてがんなどの原因になったと訴えた。国の認定手法の問題
点を突き、原告勝訴の判決を引き出す力になった。…
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┗■2.百聞は一見にしかずの沖縄の現状
| たんぽぽ舎「沖縄、辺野古・高江」抗議・応援ツアー
| 欠陥機オスプレイの飛行中止、配備を即時撤回させよう
| 辺野古工事再開を許さない、新基地建設断固阻止しよう
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎新運営委員)
◎ たんぽぽ舎で辺野古・高江の抗議・応援ツアーを募集し8名が参加し
ました。
たんぽぽ舎のホームページに参加者の写真付きの報告がありますのでご覧
ください。 https://goo.gl/AsdvOG
◎ 私たちの抗議・応援ツアーは、3月13日から名護に3泊し、レンタ
カー2台で行動した。
3月14日朝7時前、第2テントでカヌー隊と船団の打合せの後、荒天で
カヌー隊は出動中止となった。風が強く小雨で寒かった。
抗議船2隻で汀間(ていま)漁港から出航しフロートの付近を巡った。
カヌー防止のための奇怪な形状のフロートを真近に見た。
警戒区域に入ると、監視船がしつこくついてきてスピーカで警告して
くる。
3000メートルも掘れる大型掘削調査船ポセイドンが大浦湾を調査をし
ていた。
大浦湾のサンゴ礁でできた海底は、鍾乳洞や軽石のようにもろい地盤か
らできているとの見識もあり、基地に耐えうるか否かの調査だろうという
話もあった。
多くのトンブロックが投下され、7メートルの海水汚濁防止膜を設置し
ているが、海深50メートルの場所にも効果があるのかとの疑問を抱いた。
◎ 船を下りて、昼前からキャンプシュワブのゲート前座り込みに参加し
たが、すでに午前9時頃には工事車両が来て機動隊による座り込み排除が
行われ、ダンプカーが入ってしまったらしい。
座り込みは、歌やスピーチ等があって充実した時間を持つことができ
た。我々8名も前で出てリレートークをした。
15日は水曜の大集会の日であった。沖縄各地から大勢が参加する座り込
みとなった。大集会の日は排除の機動隊はこない。
体操指導の人の声に合わせて身体を動かした。日頃使わない筋肉に刺激
を与えてもらった。
工事車両が来ない様子に、浜の第一テントを訪ねた。沖縄の歴史、様々
な問題について詳細な話を聞き、認識を新たにした。
◎ 午後からは高江に移動した。N1テント前で「ヘリパッドいらない住
民の会」の方から高江の現状の説明を受けた。
N1ゲートには抗議する人もないのに多数の警備員が30分交代で直立し
ていた。
いくら費用が使われているのだろうか?ヘリパッド工事費用は見積もり
のない出来高払いらしい。
昨年は、まさに、お砂利様のダンプ行列を機動隊が護衛していた観が
あった。
3月から6月までは、ヤンバルクイナ、ノグチゲラが営巣期に入るので
協定により工事は中止しているようだ。
N1裏テントに移動し、基地反対の土木技術者から、プロジェクターを
使った詳しいお話を聞くことができた。
式典のために間に合わせたヘリパッドは、使い物にならず、崩れたり、
雨で法面から水が出て、芝生もはがしてやり直しをしているとか。
昨年末にヘリパッドの完成宣言が行われ、返還式もおこなわれたのに工
事は残っている現実がある。
百聞は一見にしかずの体験をすることができた。
☆第2弾(2陣)として、7月か8月頃に、たんぽぽ舎有志沖縄連帯行動
ツアーを予定しています。(定員10名位)費用は割安です。参加歓迎。
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┗■3.新幹線を止めたのは有馬温泉だった
| 非火山性の温泉、熱源のナゾ
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その190
└──── 島村英紀(地震学者)
3月のはじめに山陽新幹線がストップする事件があった。新神戸駅から
約4キロ東にある六甲トンネルで白煙が出て、119番通報が相次いだから
だ。
だが、トンネル内には火の気がなく、焦げた臭いもしなかった。白煙は
水蒸気だった。山陽新幹線の運転は間もなく再開された。
六甲トンネルは有馬温泉のすぐ南側を通る14キロのトンネルである。
六甲山近辺は温泉が湧きやすい場所だ。外気との温度差で水蒸気が発生し
たのだろう。
日本に温泉は多いが、そのほとんどは地下にあるマグマが地下水を暖め
て出来ている火山性のものだ。このため、マグマが生まれている東日本火
山帯と西日本火山帯に温泉が集中している。マグマがさらに上がってくれ
ば火山の噴火が起きる。
ところで有馬温泉や紀伊半島にある白浜温泉など、有馬から和歌山まで
の近畿地方の温泉は火山性ではない。これらの温泉は「有馬型温泉」と呼
ばれている。
つまり近畿地方には火山がないのに温泉だけがあるのだ。なかには沸騰
している温度のものもあり、塩分濃度が海水の2倍もあるものもある。
この非火山性の温泉 がなにを熱源にしているのかは、じつは大きな
ナゾなのだ。
「有馬型温泉」を生むメカニズムには諸説がある。なかでも有力なのが
フィリピン海プレートの潜り込みで生まれた高温の熱水が脱水されて上
がってきているという説だ。この辺の地下は、水が沸騰する温度よりは
はるかに高いが、それでもマグマを作る1000度Cほどの温度ではない。
この「有馬型温泉水」の地下深くにはフィリピン海プレートがある。
首都圏で関東地震(1923年)を起こしたプレートだ。本州の南にある南海
トラフや相模トラフから潜り込み、日本列島の下を通っている。
このフィリピン海プレートが潜り込んだ深さ100キロを超えるところま
で来ると周囲の温度が上がり、岩が溶けて火山性のマグマが生まれる。
他方、山陽地方や紀伊半島、そして四国ではフィリピン海プレートが
まだ「浅すぎて」マグマが生まれない。山陰地方だけに三瓶山と阿武
火山群という活火山があるのは、この構図のせいなのだ。
そもそも、潜り込んだプレートが持ち込んだ海溝からの海水がなければ
マグマが生まれない。
もちろん、水といっても、そのへんにある普通の水ではない。高温高
圧の水だ。実験室で岩を溶かしてみると、水がないときに比べて200度C
も低いところから岩が溶けはじめる。
深部でマグマを作る前に、その水の一部が出てきているのが有馬型温泉
だという説なのである。この温泉水は、ほかの地域のマグマ起源ガスと同
位体組成が極めてよく似ている。
有馬型温泉は海溝から取り込んでフィリピン海プレートが持ってきた海
水が起源なのだ。
つまり、有馬や白浜の温泉を楽しんでいる人たちは、はるか南方の
南海トラフから、はるか昔に沈み込んだ海水に浸かっていることになるの
である。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2017年3月17日の記事)
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内
| (お問い合わせは主催者へお願いします)
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◆1日も早く、初公判を!!
早々に手続きを終え、全ての公判日程の決定を!!
3/29東京地裁前要請行動のお知らせ
(日時)3月29日(水)12:00より13:00
(場所)東京地方裁判所前
(主催)福島原発刑事訴訟支援団・告訴団 info@shien-dan.org
2016年2月29日、東京電力の旧経営幹部3名が強制起訴され1年が過ぎ
ましたが、刑事裁判の初公判の期日は、未だに決まっていません。
報道では、3月29日に公判前整理手続きの第1回協議が開かれることが
報じられています。1年前には指定弁護士が4000点余の証拠を開示し、
早々に裁判を開くよう東京地裁に要請し、記者会見を開催。
私たちは、もう待てません!東京地裁に対し、公判前整理手続きを早々
に終え、初公判期日のみならず、すべての公判日程を決定するように
求め、要請行動を行います。
いまだ闇の中にある原発事故の真実とその責任の所在を、1日も早く
明らかにするため、行動し続けます。
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┗■5.新聞より2つ
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◆佐賀県知事、玄海再稼働を4月にも判断 臨時県議会招集へ
九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、佐賀
県の山口祥義知事は22日、4月上旬にも臨時県議会を招集し、意見を聴く
考えを示した。県はこれと前後して経済産業相、原子力防災担当相の来県
を調整している。これで山口知事が現時点で想定するプロセスは終わるこ
とになり、早ければ4月中に判断する見通し。
この日の2月定例県議会閉会後、山口知事は記者団の取材に対し、再稼
働に関する臨時議会の招集について「できるだけ早いタイミングと思って
いる」と説明した。招集時期は、委員会構成を決める臨時議会が4月25~
27日に開かれることを念頭に「(再稼働に関する臨時議会が)先になると
思う」と述べた。 (後略) (3月23日佐賀新聞12:10配信より抜粋)
詳しくはこちらを
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00010007-saga-l41
◆東電「統合推進で増益」福島処理費倍増で新計画
電力他社は慎重姿勢 政府の影響力に警戒感
実質的に国有化されている東京電力ホールディングスは22日、新しい
経営計画「新々総合特別事業計画」の骨子を発表した。政府が昨年末にま
とめた提言を踏まえ、中部電力との火力発電部門の「完全統合は必要
不可欠」として実現を目指すほか、送配電や原子力事業でも他社と
統合・再編を模索して利益を増やし、福島第一原発の事故処理費用に
充てる。(後略) (3月23日東京新聞朝刊2面より抜粋)
詳しくはこちらを
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201703/CK2017032302000132.html
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
※「川柳・俳句・」短歌」などについても投稿歓迎です。
掲載については編集部の判断とさせて下さい。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載する
ため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを
400文字以内でお送り下さい。
件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
メールマガジンには1回だけの掲載とさせていただきます。
日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出
し)及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して
下さい。送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙
面の都合上すべてを掲載できない場合があります。
たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあり
ます。予めご了承ください。
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ガ:地震と原発事故情報」をご参照下さい。
◆メールマガジンをお送りします
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