たんぽぽ舎から TMM:No3146

たんぽぽ舎です。【TMM:No3146】
2017年8月7日(月)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
★1.東電福島第一原発大事故の責任を問う 「上」(2回の連載)
勝俣・武藤・武黒の刑事裁判始まる
強制起訴から公判へ~やっと裁判、長い年月がかかった
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.最近のアメーバデモなどで聞いた原発立地・地元の声
7/21(金)京都での金曜行動配布チラシより 「下」
若狭の原発を考える会・木戸恵子
★3.メルマガ読者からの「新潟日報」情報3つ
金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★4.メルマガ読者からイベント案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 脱被ばく実現ネットの★☆首相官邸前抗議★☆(8月19日)
★5.新聞より1つ
◆ 核兵器は絶対悪 禁止条例の理念 次世代へつなぐ
72年「広島原爆の日」 日本条約不参加、首相言及せず
(8月7日東京新聞1面より抜粋)
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・脱原発川柳【この国が デブリのように 溶けてくる】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※8/20(日)学習会にご参加を!
「原子力空母の危険~映像から」  お話:沢園昌夫さん(横須賀)
「安保からみた原子力空母の防災問題」  お話:新倉裕史さん(横須賀)
日 時:8月20日(日)14:00より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※8/27(日)お話と激励会にご参加を!
「ますます悪くなる福島の現状」
お 話:木幡ますみさん(大熊町町会議員)
日 時:8月27日(日)14:00より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:1500円(軽食と飲み物含む)
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┗■1.東電福島第一原発大事故の責任を問う 「上」(2回の連載)
|  勝俣・武藤・武黒の刑事裁判始まる
|  強制起訴から公判へ~やっと裁判、長い年月がかかった
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

◎強制起訴から1年4ヶ月…東京地検が悪い(2回も不起訴)

東電の取締役3名、勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長に対
する「業務上過失致死傷罪」の刑事裁判が6月30日、初公判を迎えた。
2011年3月11日に発生した福島第一原発事故で大量の放射性物質を拡散させ、
16万人あまりの住民が避難を強いられた。
その際に大熊町の双葉病院や介護施設のドーヴィル双葉から避難した患者44名
が死亡、事故収束に当たった作業員など13名が負傷した、業務上過失致死傷罪を
問う刑事裁判が始まった。
刑事告発が原発震災の翌年2012年6月、2013年9月に検察が不起訴処分にした
ため、同年10月に経営陣6名に絞っての検察審査会への申し立て。
2014年7月に勝俣、武藤、武黒の3名について起訴相当の議決があり、検察が
再度捜査したものの2015年1月に東京地検が改めて3名を不起訴としたため、同
年7月31日に第5検察審査会は再度起訴相当の議決を行った。検察審査会が2回
「起訴相当だ」と議決した場合、被疑者は自動的に起訴される。その後、裁判所
が指定した弁護士が検察官役として立証を担う。
1万4千名あまりの市民が、東電取締役や国の責任者など40名を告発してから
5年、ようやく責任を追及する刑事裁判が始まった。

◎訴因…東電は以前から巨大地震と津波発生を予見できていた

原発が炉心溶融を起こし放射性物質を拡散させるに至った最大の原因は、福島
県沖を含む太平洋岸において発生する可能性が指摘されていた地震と津波だった。
東電は起訴された勝俣元会長と武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の3人が、
それぞれ社長、会長、あるいは柏崎刈羽原発所長、原子力立地本部長、あるいは
福島第一原子力発電所技術部長、原子力・立地本部長などを歴任した。
ただ単に東電取締役だったわけではない。経営と原子力安全の最高責任者だっ
た。
事故直後に勝俣会長は「原子力損害賠償法の第三条に基づく免責」を考えてい
た。これは、民事つまり損害賠償についての考え方だが、刑事裁判でも3被告は
同様に主張するだろう。すなわち「異常な天災地変であり予見可能性はなかった」
と。
しかし検察審査会では異なる判断が行われた。
東電は以前から福島県沖を含む太平洋岸で巨大地震とそれに伴う津波発生を予
見できたし、実際にしていた。そのための対策も立案し、実行直前に経営判断に
より先送りした。
結果として3.11で15mを超える津波により原子炉3基を炉心溶融に至らし
め、大量の放射性物質を拡散し多くの人々に甚大な影響を与えた。
その内の一環として事故対応作業に伴う障害の発生と、避難住民に犠牲者を出
した。 (下)に続く。

※『月刊たんぽぽニュース2017年7月号に掲載された原稿』

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┗■2.最近のアメーバデモなどで聞いた原発立地・地元の声
|  7/21(金)京都での金曜行動配布チラシより「下」 (2回の連載)
└──── 若狭の原発を考える会・木戸恵子

〇「原発事故が起きたら、ここだけの問題だ。」琵琶湖の水を関西一円で使っ
ているのでここだけの問題ではない、と答えた。      (美浜町久々子)
〇「今、介護で大変だが、原発事故の危機感はある。福島第一原発事故で若狭の
原発事故が一層身近な問題だ。」       (美浜町久々子 女性)
〇日曜日のため、多くの人が外に出ていて話せた。原発賛成の人には会わなかっ
た。
〇チラシの見出しを声を出して読み、「地震が多いから原発危ないわな。
やっぱりない方がいいわ。ごくろうさん」(美浜町 男性)
〇玄関に座っている80代男性、「暑いのにご苦労さんやなあ」 (美浜町)
〇「あんた、原発は反対か」。原発全廃を訴えてチラシを配ってますと答えると、
「原発は反対や」              (美浜町 男性)
〇玄関先に座っている80代女性にチラシを渡すと「あんた電気使っているやろ」、
掃除機や電子レンジを使わずコンセントをまめに抜いて10年前より電気代が1/3に
減りましたと言うと、「おお、頑張ってるんや。ご苦労さん」
(美浜東小学校付近)
〇暑い昼下がり、草取りをしている女性に渡すと「遠方ご苦労様」といって、
すぐチラシを読んでいた。(高浜町立正佼成会辺り)
〇「どこから来られたの?」京都、滋賀、大阪から来ています。意外と若狭の原
発から近いのですよ。それに私たちは皆、琵琶湖の水を飲ましてもらっています
から切実ですというと、「それはそうやね!飲み水がやられたら大変やな。そん
な遠くから?ご苦労さんです。」
〇1回目「ありがとう。」と手を出して丁寧に受け取って下さった。2回目、覚
えておられたようで「いつもご苦労さんです。」と笑顔で受け取って下さった。
〇通りの小さな体操(ヨガ?)教室にビラの説明をして1枚渡そうとしたら「私
もほしい。」と言われ皆さん(数人)に渡した。
〇40歳ぐらいの女性に手渡したところ「この辺の方ですか?」、京都、滋賀、大
阪から来ていますと答えると、「福井は原発地元なのに原発の情報がほんとに少
なくてこういう詳しいのをもらうととてもうれしい。助かる。この辺の新聞は地
方紙をとっている人が多いが、一つは政府寄り、もう一つもさらっと一通りのこ
としか書かない。」と言われ、若狭の各地に毎月来ているというと「頑張ってく
ださいね。」
〇校門近くで下校する高校生に渡した。半分ぐらいの生徒は受け取ってくれた。
興味深そうにその場で読みながら行く生徒もいたし、全く関心なさそうな生徒も
いた。
〇保育園、幼稚園近くではお迎えのお母さんたちはチラシをよく受け取ってくれ
た。
〇家庭菜園の畑に出かけようとしていた70歳前後の女性。「自分のうちで食べる
分をお金の節約と楽しみで作っている。年金生活なので畑で賄えるのは大きいよ。
今の生活が気にいってる。原発は怖いなぁ。何かあったらここに住んでこういう
生活できなくなるんやから…。原発関係で働いている人がこの辺多いから言えな
いけど私は原発反対。」

・5月8日~12日の高浜町-福井市リレーデモの途中で多く聞かれた声

〇5月7日の高浜原発前集会、高浜町内での現地集会、高浜町内デモの翌日、福
井市までのリレーデモに出発して1時間、家の玄関が開けられていて、通りすが
りに中を見ると、上りかまちの薄暗がりの中で3人の方がデモ隊に何度も会釈を
されていた。
私も帽子を取って会釈した。  (高浜町)
〇アメーバデモの鳴り物、スピーカーから流れる原発全廃を訴える声と反原発の
赤旗をみて、草刈りの途中だった男性、鎌を持ったまま玄関に表れて「原発反対
や、がんばってや」(越前市 男性)と言われた。
〇チラシをポストにいれていたら、音を聞いて玄関前まで出てこられて、「わし
は原発反対や、原発は危ない」(越前市男性)と訴えられて、後から来た街宣車
に乗っているHさんにも訴えておられた。
〇高齢の男性は、リレーデモに手を合わせておられた。
〇女性が、リレーデモをわざわざ追ってこられ「一緒に歩けませんが…」とカン
パをくださった。
〇福井市内に入った時、鳴り物やスピーカーから流れる音を聞きつけて、路地か
らリレーデモを見に来られた男性は、ちらしを他所のポストに入れているのを見
て、「わしにもください」と走って来られた。
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┗■3.メルマガ読者からの「新潟日報」情報3つ
└──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

◆ 新潟で初のタウンミーティング‐知事と学生、率直に意見交換
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20170805339127.html
◆ 原発再稼働反対の三条市民ら‐米山氏支援組織発足へ

昨年の知事選で米山隆一氏を支援した三条市の市民有志らが来月22日、米山氏
を支援する市民組織を発足させる。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に反対する弁
護士や自営業者らが呼び掛け人となり、再稼働反対の世論と知事への支持の広が
りを目指す。
新組織は「米山知事の原発に対する姿勢を支持し支える市民の会」。代表は置
かず、環境団体関係者や高橋一夫元市長ら23人が呼び掛け人となる。発足当日に
市内で記念講演会を開き、活動を始める。後援会とは一線を画する。関係者によ
ると、組織発足については知事も了承しているという。
4日に呼び掛け人6人が市内で記者会見を開いて発足を発表し、「再稼働反対
の声を大きくすることが、米山知事を支えることにつながる」と強調した。会見
には藤田博史県議(未来にいがた)、小林誠三条市議(共産党)らも同席した。
(8月5日「新潟日報」紙面のみの掲載)

◆「IAEA、柏崎原発再調査」
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170804339029.html
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 脱被ばく実現ネットの★☆ 首相官邸前抗議 ★☆

日 時: 8月19日(土)18時半~19時半
主 催: 脱被ばく実現ネット

♥子どもを被ばくから守ろう!自分も家族も!

未だ福島の原子力緊急事態宣言は解除されず、毎日二号機からは放射性物質が
吐き出され、山の幸、海の幸も台無しにされています。
関東にまで汚染は広がり深刻な健康被害も懸念され、西の方へ移住している人々
が多くなっています。
この様な状況下で福島では次々と避難解除され、被ばくを避けて逃れた人々に
汚染の酷い故郷へ帰還を迫る有り得ない棄民政策。
未来ある子ども達を守る為に共に怒りの抗議をお願いします。

*(国会議員会館前の総がかり行動終了後、官邸前での抗議にご参加を下さる
のをお待ちしています)
連絡先 090-8494-3856 (岡田)

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┗■5.新聞より1つ
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◆核兵器は絶対悪 禁止条例の理念 次世代へつなぐ
72年「広島原爆の日」 日本条約不参加、首相言及せず

広島は6日、原爆投下から72年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記
念公園で「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、松井一
実市長は平和宣言で、7月に採択された核兵器禁止条約に触れ、核廃絶への取り
組みをさらに前進させるよう各国に提唱。日本は条約に不参加で、安倍晋三首相
は式典でのあいさつでも条約に言及せず、式典後の面会で被爆者団体が「怒りを
込めて抗議する」と直接批判した。
核軍縮が停滞する中、条約を「核なき世界」実現への一歩としたい被爆地・広
島だが、米国の「核の傘」に依存し条約に反対する政府との立場の違いが際立っ
た。

松井市長は政府に対し、条約の締結促進を目指し「核保有国と非保有国との橋
渡しに本気で取り組むよう」に要求。「絶対悪」である核兵器の使用は人類とし
て許されない行為と断じた。
安倍首相は式典で、核廃絶のためには核保有国と非保有国の参画が必要とし
「わが国は双方に働き掛け、国際社会を主導する決意だ」と強調。面会では、被
爆者団体の批判に対し「非核三原則を堅持し、核廃絶の努力を続ける」とだけ述
べ、条約不参加への直接の回答を避けた。(中略)

6日夕には原爆ドーム前の元安川に約一万個の灯籠が流され、集まった人々が
犠牲者をしのんだ。
(8月7日東京新聞1面より抜粋)

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