たんぽぽ舎から TMM:No3184

たんぽぽ舎です。【TMM:No3184】
2017年9月28日(木)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
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★1.10/4(水)10時、原子力規制委へ緊急抗議行動・ご参加下さい!
新潟からも申入書をもって規制委抗議に参加されます
東電柏崎刈羽原発の再稼働を認めるな、フクシマは認めない
「再稼働阻止全国ネットワーク」
★2.「原発と大津波 警告を葬った人々」(添田孝史)を読んで
津波の安全率1.0を「とりあえず」で決める
原発の再稼働は認められない
今井孝司(地震がよくわかる会)
★3.メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
・原発40年超運転を容認せず いちき串木野市議会
★4.メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ
金子 通 (たんぽぽ舎会員)
・柏崎原発、審査書案を公表-規制委『合格』来月4日以降
★5.新聞より2つ
◆柏崎刈羽原発「適合」 フクシマが認めない
(9月28日東京新聞朝刊5面「社説」より抜粋)
◆カネといのち   鎌田 慧(ルポライター)
(9月26日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
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※9/30東海村JCO臨界事故を忘れない!18年目の追悼と抗議
ぜひご参加を!そしてこれも高速炉「常陽」の燃料か?
6月6日発生…大洗のPu被ばく事故!
日本原子力研究開発機構(旧動燃も含む)の追及も!

日  時:9月30日(土)朝10時から11時(抗議・黙祷・献花)
場  所:経産省別館前(経産省の飯野ビル側)
よびかけ:たんぽぽ舎
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※10/1原子力空母いらない!オスプレイNO!爆音なくせ!
原発ゼロ!戦争法廃止!市民と野党の共同で安倍政権の退陣を!
母港化に反対する10・1横須賀集会にご参加を!

日 時:10月1日(日)15:00より
会 場:ヴェルニー公園(京浜急行汐入駅下車3分)
主 催:神奈川平和運動センター/三浦半島地区労働組合センター
共 催:平和フォーラム/全国基地問題ネットワーク/
関東ブロック連絡会議
たんぽぽ舎も旗を持って参加します。ご一緒にどうぞ!
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※10/4(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.玄海原発再稼働やめろ!九州電力東京支社抗議行動
日時:10月4日(水)17時30分より18時15分まで
場所:有楽町電気ビル前(JR有楽町日比谷出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549

2.第49回東京電力本店合同抗議のご案内
東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は現在も継続中です
東京電力へ抗議の声を挙げましょう
日時:10月4日(水)18時30分より19時45分頃まで
場所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか128団体
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┗■1.10/4(水)10時、原子力規制委へ緊急抗議行動・ご参加下さい!
|  新潟からも申入書をもって規制委抗議に参加されます
|  東電柏崎刈羽原発の再稼働を認めるな、フクシマは認めない
└──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」

日時:10月4日(水)10時~13時(定例会議は10時30分より12時)
場所:六本木ファーストビル前(港区六本木1丁目9番9号)
東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から
「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分 (小雨決行)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
及び「原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動」
※たんぽぽ舎も参加します

○ 54基の既存原発の再稼働を推進してきた原子力規制委員会が、柏崎刈羽原発
の設置変更許可の認可(「合格」と報道されている)について、この数週間の定
例会議でバタバタと異例の議論をしてきたが、とうとう10月4日(水)に柏崎刈羽
原発の設置変更許可を事実上承認しパブコメにかけることを目論んでいます。

福島第一原発事故を起こした東電、イチエフの収束も廃炉への道も被害者賠償
も見えない中で膨大な費用を国民に税金と託送料金で払わせている東電、免震重
要棟の基準地震動未達を3年もひた隠しなど数々の不祥事を起こしている東電、
トリチウム汚染水問題で漁連を怒らせた東電、こんな東電に原発再稼働を許すこ
とはできません。

○ 田中俊一委員長体制で強引に決めようとした原子力規制委員会ですが、市民
運動やメディアの批判にさらされてなかなか決められず、いよいよ福島第一原発
と柏崎刈羽原発を並べて「あれはあれこれはこれとはいかない」と言っていた更
田豊志新委員長体制が柏崎刈羽原発の設置変更を認めようとしています。
怒りを結集しましょう!

○ 10月4日(水)も、10時半から定例会議が開催されます。
定例会議開始前の10時に原子力規制委員会前に集まって抗議を開始し、定例会議
を傍聴する方はそのまま中に入り、残った者は続けて外から抗議を続けましょう。
また、今回は、新潟から及び福島からの規制委への申入書を10時10分に提出す
ることにしました。みなさん、是非少々六本木ファーストビル前に結集願います。
また、可能な方は原子力規制委員会定例会議の申込みをして傍聴してください。
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┗■2.「原発と大津波 警告を葬った人々」(添田孝史)を読んで
|  津波の安全率1.0を「とりあえず」で決める
|  原発の再稼働は認められない
└──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに
東電の取締役3名(勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長)に
対する刑事裁判の初公判が6月30日に行われました。
現在は東電が津波を予見できたかということが大きな争点となっています。と
はいえ、この公判の中身を理解するのは内容が多岐かつ膨大なため大変です。
そこで、おさらいの意味もこめて、「原発と大津波 警告を葬った人々」(添
田孝史)(2014年11月20日)を再読しました。
本にある年表と、「もっかい事故調オープンセミナー」での資料、及び、
当会HP( http://jishinga.com )で新規に作成した地震年表(【地震原発資料】
の「地震年表」)の内容等を組合せたものを当会HPにアップ(【特集】の「原
発と大津波(添田孝史)」)しました。
皆さんの「原発と津波問題」の理解の一助となれば幸いです。

○特に注目した項目(※以下の括弧付き数字はHP内のカウンタ)
(9)1966/12/15 福島第一原発1号機.設置許可申請
東京電力は1951年から1963年(12年)までの観測による小名浜港の潮位から3.
1メートルの津波を想定。
(15)1986年 仙台平野で貞観地震の津波堆横物見つかる
「海沿いの地層に、その跡が残るはず」と直感。実際に痕跡を見つけることに
成功した。そして1986年には、仙台平野で津波堆積物を地層の中からみつけた。
ここ3000年の間に少なくとも3回の大津波が起きていることがわかり、それは内
陸4キロまで入り込んでいた。
(25)2000/11/03 「とりあえず」安全率1.0(土木学会評価部会)
・主査・首藤伸夫・東北大名誉教授「議論もあるかと思うが、現段階では、と
りあえず1.0としておき、将来的に見直す余地を残しておきたい」
・今村文彦・東北大教授「安全率は危機管理上重要。1以上が必要との意識はあ
ったが、具体的に例えば1.5にするのか、従来の土木構造物並びで3まで上げる
のか決められなかった。本当は議論しないといけなかった」
(28)2002/03 土木学会が津波評価技術(土木学会手法)を策定
2002年2月3日「とりあえず」(首藤氏の発言)定められた土木学会手法に従っ
て、東電は福島第一原発で想定される津波の高さを5.7メートルに見直し、保安院
に報告書を提出した。
(40)2008/03 東電が津波地震の津波高さを計算 東電による津波想定(15.7m)
同じ月、シミュレーションの結果、津波地震が福島第一原発に高さ15.7メート
ルの津波をもたらす可能性があるとわかった。同年6月、東電の土木調査グルー
プは、武藤栄・原子力立地副本部長と、津波想定を担当する吉田昌郎・原子力設
備管理部長らにこの予測結果を説明する。
(42)2009/06/24 東電が貞観津波を想定していないことを耐震バックチェックW
Gで指摘される
(45)2011/03/07 東日本大震災4日前の「お打ち合わせ」(東電と保安院)
発電所の津波対策については、土木学会原子力原子力土木委員会津波評価部会
における審議状況、貞観津波を視野に入れて社内検討を実施する。(現在検討中)
(56)2014/09/26 吉田所長の証言 逃がした対策の機会 自然を侮り 利益優先
-東北電力女川原発(宮城県)では、869年の貞観津波を考慮している。福島で
は。
「福島県沖の波源(津波の発生源)は今までなかった。いきなり考慮するのは、
費用対効果もある。お金を投資する根拠がない」

○まとめ
特に恐怖を感じたのは、津波の安全率1.0を決めるに際して、科学的根拠もほぼ
なく、「とりあえず」という惰性で決められたというくだりだ。安全率1.0でとり
あえずいいという工作物がこの世にあったとは信じられない。このような非常識
がまかり通る原発はやはり再稼働してはならない。

補足:「安全率1.0」とは、エレベーターの定員・最大重量で言えば、「10人乗り」
の場合、11人乗れば落ちてしまう。
仮に、「安全率2.0」とすれば「10人乗り」に「20人」乗った場合の重量でも落
ちないだろう。
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┗■3.メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.原発40年超運転を容認せず いちき串木野市議会
MBC南日本放送9/27(水)19:08配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170927-00025631-mbcnewsv-l46
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┗■4.メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ
└──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

◆柏崎原発、審査書案を公表-規制委『合格』来月4日以降

原子力規制委員会は27日、東京都内で開いた定例会合で、東京電力柏崎刈羽原
発6、7号機の再稼働の前提となる審査結果をまとめた審査書案を公表し、内容
の妥当性を議論した。事実上の合格証に当たる審査書案では東電福島第一原発事
故を踏まえてつくられた新規制基準に「適合している」と結論付けたが、委員か
ら質問が相次ぎ、結論は出なかった。合格は10月4日以降になる見込み。(中略)
今後、審査書案がまとまれば、意見公募や東電の適格性について経済産業相へ
の意見照会などを経て正式に合格が決まる。工事計画の審査や地元同意の手続き
なども必要で、再稼働の時期は見通せない。
(9月28日「新潟日報」より抜粋)
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170928348643.html┏┓
┗■5.新聞より2つ
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◆柏崎刈羽原発「適合」 フクシマが認めない

「ほかとは審査のレベルが違う」と言いながら、原子力規制委員会はすんなり、
柏崎刈羽原発再稼働への道を開いた。フクシマは認めてくれるだろうか。
規制委は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非にかかわる審査に際し、原発運
転の「適格性」という、法律に定めのない領域に踏み込んだ。
福島の事故を引き起こした東電に再び原発を動かす資格があるかないかの判断
だ。

私たちも忘れていない

東電の隠蔽(いんぺい)体質の根深さを、私たちも忘れていない。
2002年、原子炉内のひび割れを隠すなど点検記録の改ざんが長年続いていたこ
とが、内部告発で発覚した。
3・11後も変わらなかった。柏崎刈羽で昨年十月、東電が「ない」と主張し
ていた液状化による防潮堤損傷の恐れが「ある」と分かった。
この2月には、災害時の指揮所になる免震重要棟の耐震不足を約3年間、規制
委に報告していなかったことが明るみに出た。
そもそも福島第一原発で、15メートル超の津波が予想されながら、十分な対策
を怠った隠蔽と安全軽視の体質こそ、長い悲劇の始まりだった。時間をかけて、
よほどの覚悟と具体的根拠を見せないと、国民の不信と不安はぬぐえまい。
(中略)

審査体制の再構築を

そう、今回、はっきりしたことが2つある。
1つは、規制委の審査適合は再稼働の合格証ではないということ。このことは
規制委自体も「安全を保証するものではない」(田中前委員長)と示唆してきた。
もう1つは、原発事業者の適格性や安全文化を審査するには、技術者ばかりの
規制委の現陣容では不十分だということだ。
指針づくり、法整備に加えて審査体制の再構築が、必要になったということだ。
(9月28日東京新聞朝刊5面「社説」より抜粋)
※詳しくはこちらを
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017092802000138.html
◆カネといのち   鎌田 慧(ルポライター)

先週末、ふたつの裁判があった。東電原発被害訴訟の判決と電通過労自殺裁判
の初公判。原発の安全神話をバラまいてきた政府と東電、それで大もうけした電
通。おなじ紙面に掲載された。
「常習的犯行で、刑事責任は軽視できない」とは電通への検察論告。危険無視、
利益優先は電通ばかりか、原発会社特有の行動様式である。
国は原発を国策として誘導する政策をつぎつぎに打ちだして、現在ばかりか、
遙か彼方の未来にわたる重大な危険を招いている。そればかりか、電力会社を使
嗾(しそう)して核発電をさせ、核兵器に転用されるプルトニウムを備蓄している、
海外から疑われている。
福島事故のあと、地震大国での原発再稼働は無謀、と分かったはずだ。使用済
み燃料ひとつとってみても解決策はなく、原発稼働は「人格権の否定」(福井地裁
判決)として、人間と核との対立の認識が深まった。
ところが、先週末の千葉地裁判決は、原発避難者への賠償には一定の理解を示
しながらも「回避措置をとったとしても事故は回避できなかった可能性もあり」
と国への責任追及を回避した。
原発事故は不可抗力というものだが、それだったら、健康、人命、仕事、ひと
の繋がり、故郷、そのすべてを破壊する犯罪的行為の責任を、誰も取らなくてす
む。人命よりカネ。裁判所の判断である。
(9月26日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)

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