たんぽぽ舎です。【TMM:No3207】
2017年10月26日(木)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
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★1.沖縄の米軍ヘリ墜落事故は放射性物質放出事故だ
日本に駐留する米軍の意味と誰に向かって武力行使しようと
しているのか真剣に考える必要がある (その1) (2回連載)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.書籍の紹介
矢部宏治著「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」
なぜ、日本は米軍の意向を「拒否」できないのか?
官邸とエリート官僚が国民に知られたくない、
最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★4.メルマガ読者からの「新潟日報」情報2つ
金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★5.メルマガ読者からのイベント案内
(お問い合わせは主催者へ)
◆10/31落合栄一郎さん懇談会
主催:放射線被ばくを学習する会
会場::文京区アカデミー茗台・学習室B
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※10/28(土)第26回槌田ゼミにご参加を!
「民間規制委員会からの勧告に対する東電からの回答について」-
東電の回答に対する対策と方針-
講師:槌田 敦さん
日時:10月28日(土)14時より16時 資料代:800円
会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
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※10/31(火)講演会にご参加を!
「京都朝鮮学校襲撃事件」から考える
この日本の地で朝鮮人が生きるとはどういうことか
お 話:中村一成(いるそん)さん(ジャーナリスト)
日 時:10月31日(火)18:30開場 19:00より21:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.沖縄の米軍ヘリ墜落事故は放射性物質放出事故だ
| 日本に駐留する米軍の意味と誰に向かって武力行使しようと
| しているのか真剣に考える必要がある (その1) (2回連載)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
目次━━
(その1)
1.沖縄の苦悩 日本政府が向いている先は
日本国民ではなく米国政府である
2.繰り返されるヘリ墜落事故
3.放射能拡散事故
(その2)
4.放射性物質の拡散量は
5.防災体制は無し
6.「日米地位協定」の見直しだけで良いのか
日本に駐留する米軍の意味と誰に向かって武力行使しようと
しているのか真剣に考えるべき
1.沖縄の苦悩 日本政府が向いている先は
日本国民ではなく米国政府である
辺野古への普天間基地機能移転や北部訓練場の返還などで、沖縄県民への危険
性は低下するなどと政府・自民党は主張する。
現実は全く逆で、基地負担に伴う危険性では、例えば北部訓練場のヘリパッド
移設においては東村高江地区の人々にとり家の直ぐ隣にヘリパッドが移転するよ
うなものだし、辺野古への移転は海兵隊の基地負担を増加させるものであり、名
護市辺野古地区だけではなく、オスプレイなどの発着の増加や飛行ルートの拡大
で、沖縄全域にリスクが拡散していく。
見せかけの「負担軽減」ではなく本当に負担を軽減するというのならば、普天
間基地などに所属する海兵隊を国外に移転させ、普天間基地や北部訓練場を代替
施設無しで無条件で返還することだ。
民主党政権時の鳩山首相の失敗は「最低でも県外」ではなく「代替施設無しの
無条件返還」を求めなかったことだ。困難なのは当たり前だが、要求をし続ける
道を作っておけば、現在のような国と沖縄の対立は起こらなかったかも知れない。
日本政府が向いている先は日本国民ではなく米国政府である。
2.繰り返されるヘリ墜落事故
一年に何度も外国軍隊の軍用機が落ちる国ニッポン。今回、住民が巻き込まれ
て死傷しなかったのは奇跡的だが、このままでは、いつかは宮森小学校への米軍
機墜落(1959年6月30日)による痛ましい事件のようなことが繰り返されるだろ
う。
2004年8月13日の沖縄国際大学へのヘリ墜落事故でも、地位協定の壁に阻まれ、
地元警察はもとより、航空機事故調査を行う日本の機関も具体的な調査は何一つ
出来なかった。
過去一年を振り返れば昨年12月13日には名護市沖にオスプレイが墜落、今年1
月11日には今回のヘリ墜落事故が発生した。立て続けに起きた事故は、危険と隣
り合わせの現状を表しているが、ここにもう一つの危険が「乗って」いた。
3.放射能拡散事故
墜落したヘリには部品として放射性物質「ストロンチウム90」を使う装置が搭
載されていた。
それが火災に巻き込まれ、損傷した可能性がある。
米軍は「全量を回収」と発表したが、その証明は何もされていないので、それ
を信用する理由はない。
墜落したヘリはCH-53Eスーパースタリオンである。2004年に沖縄国際大
学に墜落したのは同じCH-53D型シースタリオンだが、ほぼ同じと考えてよ
い。なおD型は既に全て退役している。
このタイプのヘリには、回転翼(ブレード)の損傷検出システムに「IBIS」
と呼ばれる装置を使う。In-Flight Blade Inspection Systemというのだが、訳す
と「飛行中回転翼検査システム」となる。
回転翼はエンジンからつながるメインローターのシャフト(回転子)に取り付
けられているが、中空の内部が加圧されている。飛行中に回転翼に劣化や衝撃な
どで破損すると内圧が抜ける。その減圧を検出してトリガーが外れ、IBISの
先端部からストロンチウム90を密封した端子が飛びだす。通常は遮蔽されてい
るから放射線は出ていないのだが、飛びだすことでベータ線が飛ぶ。
ストロンチウム90のベータ線の飛程は短いが娘核種として放射平衡(同じ放射
線量率)になっているイットリウム90が高エネルギーのベータ線を出し、1mほ
ど離れていても計測される。機体上部に取り付けられている放射線検出器が、飛
びだした線源から来るベータ線を感知して、信号を送ることでコックピットにお
いて回転翼の損傷を警告する。
この一連の流れがIBISの役割だ。
事故時に機体がどんな落ち方をするかで、線源が破壊されるか、放射性物質が
拡散するかが決まってしまう。2004年の事故では回転翼に取り付けられた線源の
うち一つが拡散したと見られている。米軍は実際に周辺土壌を削り取って持ち去
っている。
今回の事故については、線源は全て回収したとされるが、炎上した状況を映像
で見る限り、最も激しく燃えたエンジン部の真上に線源があったことから、大部
分が拡散したのではないかと疑われている。 (その2)に続く
(初出:月刊「たんぽぽニュース」2017年10月号)
※関連新聞記事
ヘリ炎上:米軍、地主の事前同意得ず土壌運び出す
日本側に渡さず 10/21(土)沖縄タイムス7:55配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00159000-okinawat-oki&pos=2
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┗■2.書籍の紹介
| 矢部宏治著「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」
| なぜ、日本は米軍の意向を「拒否」できないのか?
| 官邸とエリート官僚が国民に知られたくない、
| 最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
この本を読んで、いままですっきり理解できていなかったことが矛盾なく理解
できるようになりました。
たとえば日本国憲法のこと、あのすばらしい序文の「平和を愛する諸国民の公
正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という諸国
とは第二次世界大戦の連合国のことでした。
日本国憲法は国連憲章に範を得て作られたものとは知っていましたが、このこ
とは知りませんでした。
以下、日本人が「知らなければならない」事実を抜粋して引用します。
◎『国連は元々連合国のことですから(英語では同じ、united nations)国連憲章
に則って諸国が自国の防衛を国連軍に任せる、という取り決めです。
さらに連合国がポツダム宣言に基づいて、敵国日本を永遠に武装解除するとい
う意味もあったわけです。
武力を持たない国は国連軍が守るという取り決めでした。
しかしその国連軍ができなかったために、国連軍ができるまでの暫定的取り決
めができて、世界的には集団的自衛権になります。』
◎『しかし日本の場合は朝鮮戦争が勃発したためにアメリカが日本の協力を得る
ために必要に応じた武力を持たせるという展開になりました。アメリカが持ち込
んだ平和憲法をアメリカが実質的に否定しなければならないというジレンマが無
理な憲法解釈に帰着したわけです。
これまでの政府はアメリカの持ち込んだ平和憲法を盾にしてアメリカの戦争協
力要求を一定程度拒否して来ました。
集団的自衛権は違憲として来たのは、アメリカの戦争協力要求を断るためです。
なぜなら、NATOのような集団的自衛権は日本にはアメリカが決して認めない
とわかっていたからです。
アメリカが求め続けて来たのは、米軍の指揮の元で戦争に参加する軍隊です。
集団的自衛権に基づいた戦争参加ではありません。このことは極めて重要です。』
◎『そもそも日米安保条約も相互的条約ではなく、米軍の戦争行為(基地その他準
備行為含む)に日本が必ず協力するという条約です。
このような、植民地国に対するような戦争協力条約は世界中例がありません。
朝鮮戦争で日本を協力させる必要からひねり出されたトリックです。このトリ
ックを考案したのは当時の国務長官、ジョン・フォスター・ダレスです。
このトリックとは、国連軍ができるまで、米軍が「疑似国連軍」として、日本
に自由に基地をおく「基地権」と自衛隊(軍隊)の「指揮権」を持つという国連
憲章の解釈です。アメリカが作った日本国憲法をアメリカが否定しなければなら
ないというジレンマに悩んでいたマッカーサー元帥も納得したのです。』
◎『いわゆるサンフランシスコ・システムは戦後レジームではなくて、朝鮮戦争
レジームです。
その方程式は「米軍自身が書いた旧安保条約」=「戦後の正式な条約や協定」
+「密約」です。
この密約体制を維持するシステムが日米合同委員会で、月2回高級官僚と在日
米軍司令部が協議し米軍の方針を確認する会議で、国会と憲法を超越した機関で
す。』
◎『安保関連法の「集団的自衛権」は国連憲章の集団的自衛権とは違います。安
倍政権の幻想です。
自衛隊の指揮権は米軍が持っています。「集団的自衛権」によって海外に出て
ゆく自衛隊は米軍の世界戦略によって戦闘することになります。
自衛戦争ではありません。平和国家日本が米軍の指揮のもと世界中で戦争する
国になることを意味します。これを防ぐためには「朝鮮戦争レジーム」から脱却
しなければなりません。』
矢部宏治著「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」
講談社現代新書 264頁 本体840円+税
目次紹介
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追 記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか
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┗■3.メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.樹木に蓄積、放射性セシウム 5年かけ表層土に移動
筑波山や福島、雨や落葉で 森林総研
茨城新聞クロスアイ10/25(水)4:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000003-ibaraki-l08
2.<大飯原発>避難計画を策定 「高浜と同時」想定せず
毎日新聞10/25(水)21:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000124-mai-sctch
3.韓国政府「2038年には原発14基」に縮小目標…
「国民とともに脱原発」の強い意志
閣議議決「脱原発ロードマップ」の意味
国家文書に未来の原発数明示 政権が変わっても
覆すことができないよう明確化
10/25(水)ハンギョレ新聞18:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00028786-hankyoreh-kr
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┗■4.メルマガ読者からの「新潟日報」情報2つ
└──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)
◆「米山知事『県民の不安出た』-県内小選挙区野党系過半数」
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20171026353929.html
◆社説「米山知事1年-顔の見える県政へ努力を」
http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20171026353920.html
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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
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◆10/31落合栄一郎さん懇談会
日 時:10月31日(火)18時開場 18時半~21時15分
場 所:文京区アカデミー茗台・学習室B
地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅下車、「春日通り」改札を
出て右折、春日通りを右へ 徒歩8分、
茗台中学校と同じビル隣りの入口から7階へ
主 催:放射線被ばくを学習する会
参加費:700円
申込先:anti-hibaku@ab.auone-net.jp
チラシPDF https://goo.gl/vVsUuT
カナダ在住の化学者・落合栄一郎さんは「原爆と原発」、「放射能と人体」、
「放射能は人類を滅ぼす」などの書籍を出版、放射能の危険性に警鐘を鳴らして
こられました。
今回来日された落合さんは「放射性物質からの放射線は、生き物にとって非常
に危険。原発事故のみならず、あらゆる場での放射線によるこれまでの健康障害
を概観し、なぜそうなのかを考えてみたい。放射線を出す物質はもうこれ以上作
り出してはいけない。核兵器禁止ではなく、「核禁止」をこの世紀のうちに実現
しなければならない」ことを訴えられます。
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故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
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