たんぽぽ舎から TMM:No3225

 

たんぽぽ舎です。【TMM:No3225】
2017年11月17日(金)地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
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★1.再処理工場で安全管理トラブル続出
原燃社長が審査対応の中断を表明
「故障したら補修、点検」という体質の企業に
「原子力事業をおこなう資格はない」
今井孝司(地震がよくわかる会)
★2.泊原発はすぐ近くの火山の危険を無視してはならない!!
北海道電力・火山噴火に対する安全思考の軽視
連載〔泊から・5〕
瀬尾英幸(後志・原発とエネルギーを考える会)
★3.メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
集計漏れの福島の子どもたちの甲状腺がん数、
いまだ把握せず…ほか   黒木和也 (宮崎県在住)
★4.新聞より4つ
◆「核のごみ」説明会の謝礼、経産相が追加調査を指示
「説明会の運営の類を外注するということ自体、
仕事のやり方としてどうか」(世耕弘成経産相)
(11月17日 TBS News i 15:15配信より)
◆<福島第一>台風で汚染水1万トン 降雨で地下水量増加
10月は1日当たり約310トンに急増
(11月17日河北新報 ONLINE 12:56配信より)
◆原電の廃炉費、大幅不足 原発建設に流用、全基停止後も
(11月17日朝日新聞デジタル 7:05配信より見出し)
◆<環境省>指定廃棄物の最終処分場が稼働 福島・富岡町
(11月17日毎日新聞11:50配信より見出し)
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※11/19(日)東海村の行動にご参加を!
【東海第二原発なくても?…大丈夫!!】
原発のない未来を考える吉原 毅さん講演会

日 時:11月19日(日)13:30より  参加費・無料
会 場:東海文化センターホール(東海村船場768番地15)
お 話:吉原 毅(城南信用金庫相談役)さん
デ モ:15:45より 東海文化センター→東海駅→東海文化センター
主 催:原発いらない茨城アクション実行委員会
連絡先:東海第二原発再稼働問題署名実行委(029-282-3619)
たんぽぽ舎も参加します。
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※11/25(土)学習会「先月・今月・来月の原発問題」ご参加を!
原発問題の最新の情報をもとに分かりやすい解説をお話します。

講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
日 時:11月25日(土)14:00より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※11/26(日)第27回槌田ゼミにご参加を!
「民間規制委員会からの勧告に対する東電からの回答について」(後編)
東電の回答に対する対策と方針(2)

講 師:槌田 敦さん
日 時:11月26日(日)14:00より16:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.再処理工場で安全管理トラブル続出
|   原燃社長が審査対応の中断を表明
|  「故障したら補修、点検」という体質の企業に
|    「原子力事業をおこなう資格はない」
└──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに

日本原燃の六ケ所再処理工場やウラン濃縮工場で安全管理上のトラブルが続出
した。
そのため、工藤健二原燃社長は、原子力規制委員会定例会で、設備の保守管理
体制が整うまで再処理工場の審査対応を中断すると表明(2017年10月11日付東奥
日報より)。
どのような経過であったのか、2011年以降の六ヶ所再処理工場等の安全管理ト
ラブル関連の記事を当会HP( http://jishinga.com )にアップしました。
タイトル名は「再処理工場で安全管理トラブル続出」です。
この問題に関する皆さんの理解の一助となれば幸いです。

○特に注目した項目(※以下の括弧付き数字はHP内カウンタ)

(8)2014/1/7 日本原燃が再処理工場等の安全審査を規制委に申請
(10)2014/08/19 再処理工場 非常用発電1機 一時動作不能に
(14)2015/11/10 再処理工場 非常用電源が故障 一時機能失う
故障したのは非常用ディーゼル発電機が給電開始するまでの
約15秒間を補う電源装置の1系統。もう1系統は点検中で、
一時機能喪失状態となる
(21)2016/05/17 再処理工場 非常用電源が故障
(22)2016/06/28 再処理工場 非常用電源また故障
(25)2016/09/06 再処理工場 A系非常用電源の警報 作業ミスが原因
机を移動時、机に設置されていた非常用電電装置につながる
電源ケーブルを信号ケーブルと勘違いして取り外し、ケーブルの
端子同士が接触
(34)2016/12/23 再処理工場の1系列の非常用発電機 一時動作不能に
(38)2017/03/28 再処理工場 非常電源の故障原因は「ケーブル接触不良」
非常電源装置を収納している箱の扉にケーブルが挟み込まれ、接触不良
(40)2017/05/11 再処理工場 軽微故障を未処置「異常な状態」と規制庁
(43)2017/07/08 ウラン濃縮工場 非常用発電機から火
点検作業の試運転を行った際に発火、制御盤の約15センチ四方が焦げた
(44)2017/08/09 原燃・ウラン工場で出火 発電機部品28年交換せず
規制庁「部品の保証期間や交換期間は10~15年で長く使いすぎだ」
(45)2017/08/22 再処理工場 発電機に続き排気測定設備も
13年交換せず故障
(47)2017/09/06 再処理工場建屋雨水流入 14年間点検せず
対象の配管誤認 別の場所を誤って点検していたのにもかかわらず、
確認欄にチェック
(48)2017/09/07 再処理工場 雨水流入に
「何やってんの?」規制委員長代理
(49)2017/09/09 核燃サイクル訴訟 再処理工場「電源対策不十分」
原告側は非常用ディーゼル発電機に関する事故が過去8年間に10回
あったと説明。「重要な機器のメンテナンスを東京電力福島第一原発
事故後も放置しており、原子力事業をおこなう資格はない」と指摘。
(51)2017/09/18 再処理工場・雨水流入
規制委 管理体制「信頼揺らぐ」
規制委「原燃に再処理事業をやらせていいのか」
(53)2017/09/22 原燃また雨水流入 再処理工場、配管室に110リットル
規制庁、原燃幹部は相変わらずの現場任せ、
台風の影響を予見できたと指摘
(54)2017/09/23 ウラン濃縮工場 機器3500件が未点検
原燃は安全に直接関わらない設備・機器の場合、故障したら補修、
点検する「事後保全」管理で点検は必要ないとしていた
(56)2017/10/11 安全管理問題で 原燃社長
再処理工場の審査対応中断を表明

○まとめ

どのトラブルも核施設という安全な上にも安全を求められるものでありながら、
お粗末としかいいようがないが、特にひどいと感じたのはのウラン濃縮工場の非
常用ディーゼル発電機の発火(上記項目(43))だ。
自前の消防設備がないのか、119番通報をして、化学消防車、救急車など4台が
駆けつけたという。非常時・緊急時に使う機器で火事を起こしているとは本末転
倒も甚だしい。
そして、こういった重大なトラブルが続出しながら、日本原燃にあまり危機感
が感じられないのが不思議であった。
これは、「故障したら補修、点検」(上記項目(54))とあるように、トラブルが
あっても、そのつど補修、点検すればいいんだという開き直りのような体質があ
り、そのため危機感が出てこないのではと推察する。
こういった体質の企業には「原子力事業をおこなう資格はない」(上記項目
(49))と私も思う。

 

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┗■2.泊原発はすぐ近くの火山の危険を無視してはならない!!
|  北海道電力・火山噴火に対する安全思考の軽視
|    連載〔泊から・5〕
└──── 瀬尾英幸(後志・原発とエネルギーを考える会)

全後志(しりべし)・広報行動隊が出した公開質問状への10日付けの北海道電力
からの回答書には、神戸製鋼所問題の他、別途提出していた質問への回答もいっ
しょに記載がありました。
それは火山噴火の可能性のものです。回答は門外漢にも北電のその安全思考の
軽視が分かるものです。

*気象庁が警戒監視を続けているニセコ山系を無視!!

他の原発のことであるが、9月19日付け「原発、噴火で冷却不能か/全国8基/
灰で発電機目詰まり」との北海道新聞の記事を引用してのものです。
◇質問状=「泊原発はどうなっていますか?その他の施設、機器類にもその影響は
大きいものと思料します。それらについてもご説明お願い致します」
◇北海道電力回答=「泊発電所敷地に積もる火山灰の層厚は、安全側に40cmと評価
しています」(安全側の意味不明)。「当社では、降下火砕物濃度が高い環境下
においても、非常用ディーゼル発電機を運転できるよう、吸気フィルタの閉塞防
止措置を強化することを検討中です。また、泊発電所から半径160km以内の検討対
象火山については、設計対応不可能な火山事象(火砕流等)が運用期間中に影響
を及ぼす可能性は十分小さいと評価しています」。

だが、私が札幌気象台に電話取材したら、「ニセコ山系には自動警戒装置を要
所要所に配置し、ヘリコプターを年に1、2度飛ばし上空からも監視を続けてい
ます」とのこと。
北海道電力、おかしいぞー!!  (続く)

 

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┗■3.メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
|    集計漏れの福島の子どもたちの甲状腺がん数、
|    いまだ把握せず…ほか
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.集計漏れの福島の子どもたちの甲状腺がん数、いまだ把握せず
福島県「県民健康調査」検討委員会
週刊金曜日11/16(木)17:09配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171116-00010000-kinyobi-soci
2.エネルギー小国日本の選択(13)-東日本大震災と原発
THE PAGE 11/16(木)11:48配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171113-00000012-wordleaf-bus_all
 

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┗■4.新聞より4つ
└────

◆「核のごみ」説明会の謝礼、経産相が追加調査を指示
「説明会の運営の類を外注するということ自体、
仕事のやり方としてどうか」(世耕弘成経産相)
(11月17日 TBS News i 15:15配信より)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171117-00000061-jnn-bus_all
◆<福島第一>台風で汚染水1万トン 降雨で地下水量増加
10月は1日当たり約310トンに急増
(11月17日河北新報 ONLINE 12:56配信より)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000015-khks-soci
◆原電の廃炉費、大幅不足 原発建設に流用、全基停止後も
(11月17日朝日新聞デジタル 7:05配信より見出し)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000012-asahi-soci
◆<環境省>指定廃棄物の最終処分場が稼働 福島・富岡町
(11月17日毎日新聞11:50配信より見出し)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000045-mai-soci
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