たんぽぽ舎から TMM:No3451

たんぽぽ舎です。【TMM:No3451】

2018年9月3日(月)地震と原発事故情報-

5つの情報をお知らせします

転送歓迎

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★1.(放射性)トリチウムが安全なら、東京湾へ放出せよ

福島県南相馬市前市長 桜井勝延さんの「福島からの訴え」

茨城県水戸市で開かれた東海第二原発STOP大集会1000人

柳田 真 (たんぽぽ舎、とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

★2.空間線量の日本と世界の基準は年間1ミリシーベルト

「子ども・被災者生活支援法」を守れ

8/30原発被害者集団訴訟千葉第二陣結審を傍聴して

冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.地震発生の「時刻」が引き起こす悲劇…

季節や時間で異なる被害の大きさ

警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その262

島村英紀(地球物理学者)

★4.後藤政志氏(元原発技術者)が「放射性トリチウム汚染水を薄めて海洋

放出する」方針を批判 大型タンクに100年以上

保管する方法が現実的…ほか

メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

黒木和也 (宮崎県在住)

★5.新聞より1つ

◆MOX燃料の再処理断念 電力10社、費用計上中止

(9月3日茨城新聞朝刊3面より抜粋)

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※9/5(水)2つの抗議行動にご参加を!

 

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

日本原電本店抗議行動

 

日時:9月5日(水)17:00より17:45

場所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)

共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会

 

2.「第60回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 

日 時:9月5日(水)18:30より19:45

場 所:東京電力本店前

呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

賛 同:東電株主代表訴訟ほか131団体

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※9/10(月)学習会にご参加を!

「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」

新ちょぼゼミシリーズ16回

 

講 師:安田節子さん (日本有機農業研究会理事ほか)

日 時:9月10日(月)18時から21時 (安田さんの話は19時から)

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円

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┗■1.(放射性)トリチウムが安全なら、東京湾へ放出せよ

|  福島県南相馬市前市長 桜井勝延さんの「福島からの訴え」

|  茨城県水戸市で開かれた東海第二原発STOP大集会1000人

└──── 柳田 真 (たんぽぽ舎、とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

 

○9月1日(土)、2日(日)2つの集会と1つのデモが茨城県水戸市で開かれた。

1つは、東海第二原発再稼働STOP!茨城県大集会(1000人)と市内デモ、2

つめは再稼働阻止全国相談会(22回)である。

11月27日が日本原電・東海第二原発の40年運転終了の日。3ヶ月弱に迫った重

大な日を前に、ストップ大集会は盛り上がった。(主催者の予想を超える参加者)

その後開かれた全国相談会も内容の濃い集まりとなった。

当日の内容の一端を紹介する。(詳細は別途)

 

○東海第二原発ストップ大集会は10人の挨拶と訴えがあったが印象深かったのは

「福島からの訴え」という桜井勝延南相馬市前市長の話。

 

・7年半前の福島第一原発大事故で、日本のマスコミは南相馬市へ誰も来ず、見

捨てられた民、見捨てられた市になった。

・(放射性)トリチウムが安全と言うならば、東京湾へ放出せよ。日本の保守は米

国から押しつけられた原発にNOを言え!(米国に押しつけられた憲法NOという

保守の人々を思い出した)。

南相馬市は「原発いらない市」宣言をした…等、自らの体験に基づいて7年前

の福島第一原発事故のこと、日本の原発政策を痛烈に批判された。

「市長だった時の発言よりもずっと、良かった」これは聞いていた人々の実感。

 

○「トリチウムが安全なら東京湾へ放出せよ」も強烈な発言で東京電力会長・社

長や規制委員会の更田委員長らに聞かせたかった。

安全というならばトリチウムを放出した東京湾の水を毎日飲んで生活してもら

いたい。

原発を進めたい人々(原子力ムラ=原子力帝国の人々)がつくった神話「原発の

安全神話」と同じたぐいのものだ。

 

・トリチウムは水と混じって区別できない。ベータ線は身体の内部に入って遺伝

子を傷つけ、やがてガンになる。トリチウムの海洋放出をやめて「安全な陸上部

保管せよ」

日本にはその技術があり、費用もオスプレイ3機分(300億円)だ。

 

 

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┗■2.空間線量の日本と世界の基準は年間1ミリシーベルト

|  「子ども・被災者生活支援法」を守れ

|   8/30原発被害者集団訴訟千葉第二陣結審を傍聴して

└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 

◎ 涙を誘う原告「自主避難者」の訴え、苦しい避難生活の連続-チェルノブイ

リ法があったなら!と思いました。

弁護団の最終弁論はパワーポイントを使って、緻密な論理展開をしました。

東電の津波対策先延ばし、国の規制権限不行使、予見可能性、結果回避可能性

の証明、2002年推進本部の長期評価を取り入れて対策取るべきという政府・他電

力会社の方針に反し2008年東電だけ先延ばしした結果の東電福島第一原発事故。

茨城県の東海第二原発(日本原電)は、防潮堤強化など、対策を取った結果かろ

うじて事故を回避できた。

千葉二陣の原告はすべて自主避難者、福島市やいわき市、南相馬市から紆余曲

折を経て千葉に移住してきた。自宅は未だに放射能が強く、帰れる状態にない。

庭や家の周りの土壌は平米当たり4万ベクレルを超えている。(一般人が入れな

い放射能管理区域)

除染は中途半端にしかされてない。空間線量は年間1ミリシーベルトをはるか

に超えている。

 

◎ 弁護団は日本と世界の基準が年間1ミリシーベルトであることを詳しく証明

した。

東電側弁護士は相変わらず、年間100ミリシーベルト以下では健康被害は出ない

という1990年代に否定された論理を繰り返し、今や年間20ミリを下まわっている

からなんの補償も必要ないと主張している。20ミリ近い所に帰ったならば5年経

てば100ミリの被曝になるから、健康被害が出るのではないか?このような犯罪的

な政策がなぜ採られているのか、まったく理解できない。(チェルノブイリ法は

年間1ミリシーベルト以上の場所にいれば、生まれたばかりの子どもも人生の後

半に100ミリシーベルトに達するので、健康被害を防ぐために避難の権利がある区

域と定めて、移住の支援をすることを決めました。)

 

◎ 子どもが体調を悪くして心配のあまり自宅を離れた原告たちが多いのです。

今でも用事があって自宅に戻ると本人も体調悪くすると訴えています。原告5人

が陳述しました。初めての陳述をした原告もいます。声を振り絞って発言し、終

わった途端にふらふらで退場しました。避難する前に避難先の子どもの学校のこ

とを役所に問い合わせしたら、インターネットで調べろと言われたそうです。仕

事をするにも避難者とわかると首(解雇)になったり、差別されたり理不尽な事ば

かりだったそうです。避難するまえは国が助けてくれると思っていたので本当に

失望したそうです。

 

◎ 私はそれを聞いてチェルノブイリ法があれば、学校も仕事も住宅も面倒みて

もらえるのにと思いました。

しかし、チェルノブイリ法はなくとも、日本には「子ども・被災者生活支援法」

があります。

この法律で原告を助けることはまったくできないのでしょうか?

国が法律違反の意図的無作為を行っていると思います。国はこの立派な理念法

の基本方針つくりを伸ばし、骨抜きにし、ほんのわずかな支援政策でごまかし、

被災者の意見を聞かず法律違反を続けています。

国に少しでもこの法律を守らせて原告が満足できる金額を勝ち取ってほしいと

思います。

 

 

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┗■3.地震発生の「時刻」が引き起こす悲劇…

|  季節や時間で異なる被害の大きさ

|   警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その262

└──── 島村英紀(地球物理学者)

 

◎ いまからちょうど122年前の1896(明治29)年8月31日に「陸羽(りくう)地震」

が起きた。直下型地震としては最大級のマグニチュード(M)7.2で、209人の犠牲

者を生んだ。

震源はいまの秋田県と岩手県の境だったが、被害は秋田県南部に集中した。秋

田の被害は死者205人、住家の全壊5682軒、山崩れ9899ヶ所と、いずれも被害の9

割以上を占めた。

震源が浅い内陸直下型地震ゆえ、震源の真上での震度は大きかった。秋田県・

千屋(せんや)などいくつかの集落では、全戸数の7割以上が全半壊するほどだ

った。

 

明治4年に「廃藩置県」が行われて、それまでの藩が県に再編されたが、その

後も実質的には藩体制が続いていた。東北地方はかつて陸奥国・陸中国・陸前国

・羽後国・羽前国の5つからなっていた。この地震名は、藩の名前の「陸」と

「羽」から来ている。

陸羽地震が起きたのは午後5時6分だった。まだ明るい夏の夕方だったから、

多くの男たちは畑仕事をしていて外にいた。一方、多くの女たちは家庭で夕食の

準備をしていて、家が潰れて被害に遭ってしまった。

 

もし、地震が発生したのが多くの人が家にいる夜だったら犠牲者はもっと多か

ったに違いない。

兵庫県北部に起きた北但馬(きたたじま)地震(1925年)でも、女たちの被害

が多かった。M6.8の地震だったが、死者は430人にもおよんだ。

 

◎ この地震が起きたのは5月23日の午前11時9分。昼食の準備の時間だった。

各家庭で火を使っていて、大火が起きてしまった。犠牲者の大半は炊事中に倒壊

した家にはさまれたまま火災で焼死した女たちだった。

地震が起きた時刻ゆえの悲劇は近年にも起きている。M7.3の阪神淡路大震災

(1995年)が起きたのは午前5時46分。6400人以上が犠牲になった。

神戸大学の学生の死者は39人、うち37人は下宿生だった。

神戸大学が特別に下宿生の割合が高かったわけではない。下宿生は古い木造家

屋に住んでいることが多く、それゆえ午前6時前の大地震で、学生は下宿で寝て

いて、多くが犠牲になってしまったのである。

 

◎ ちなみに、地盤がいい高台にあり、建物も強い神戸大学では建物はひとつも

倒壊しなかったから、もしこの地震が昼間だったら、これらの学生は命を落とさ

ずにすんだだろう。

他方、この地震が起きた時刻は新幹線が走り出す十数分前だった。地震では落

ちないと言われていた新幹線の鉄道橋がいくつか落ちた。もし新幹線が走ってい

たら大事故はまぬがれなかっただろう。

 

◎ 地震が起きた時刻は被害の様子に大いに影響する。首都圏でいずれは起きる

大地震や、恐れられている南海トラフ地震の被害想定も、季節と時間で大いに違

う。いちばん被害が多いのは冬の夕方だし、一番被害が少ないのは夏の昼間だ。

同じ大きさの地震が起きても、被害は十倍以上も違うのである。

 

(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より8月24日の記事)

 

 

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┗■4.後藤政志氏(元原発技術者)が「放射性トリチウム汚染水を薄めて海洋

|   放出する」方針を批判 大型タンクに100年以上

|   保管する方法が現実的…ほか

|   メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

└──── 黒木和也 (宮崎県在住)

 

1.後藤政志氏(元原発技術者)が「放射性トリチウム汚染水を薄めて海洋

放出する」方針を批判 大型タンクに100年以上保管する方法が現実的

9/2(日)15:40配信「HARBOR BUSINESS Online」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180902-00174006-hbolz-soci

 

2.トリチウム水公聴会日程終了「長期保管も議論」

放出反対受け山本一良委員長

9/1(土)12:16配信「福島民報」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180901-00001029-fminpo-l07

 

3.大間原発 工事再開延期へ 24年度運転、ずれこむ公算

規制委審査、終了めど立たず

9/1(土)11:40配信「デーリー東北新聞社」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180901-00010007-dtohoku-bus_all

 

 

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┗■5.新聞より1つ

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◆MOX燃料の再処理断念 電力10社、費用計上中止

 

通常の原発でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサー

マルを巡り、原発を持つ電力会社10社が、一度使ったMOX燃料を再処理して再

び燃料として利用するための費用の計上を、2016年度以降中止していたことが2

日、分かった。

政府は核燃料サイクル政策の一環としてMOX燃料を再利用する方針を掲げて

いたが、電力各社が費用計上をやめたことで資金面での根拠を失い、事実上、M

OX再処理の断念となる。

MOX再処理には新たな再処理工場の建設が必要で、巨額の費用がかかること

が断念の理由とみられる。(後略) (9月3日茨城新聞朝刊3面より抜粋)

 

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