たんぽぽ舎から TMM:No3455

たんぽぽ舎です。【TMM:No3455】

2018年9月7日(金)地震と原発事故情報-

5つの情報をお知らせします

転送歓迎

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★1.北海道で強い揺れ

全道295万世帯の停電ではとてつもないことが起こっていることになる

積丹半島西岸沖の海底活断層の存在が指摘されている泊原発

佐藤英行(北海道岩内町在住)

★2.福島第一原発事故「収束」の真実  (下)

圧力容器の土台を突き抜けた炉心 100年経っても取り出すのは無理

今生きている誰もが事故の収束は見られない

小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所)

★3.モニタリングポスト11カ所停止=泊原発30キロ圏内、

道内では計20カ所停止 地震による停電で-規制庁…ほか

メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内

(お問い合わせは主催者へ)

◆9/25(火)コンテンポラリー・コラージュ・ムービー

『預言者の生首』上映会

〔3・11以降、虚無感に囚われた人々が何をするか?〕

◆10/8STOP!武器輸出

お話:杉原浩司さん(武器輸出反対ネットワーク)

会場:高円寺グレイン

★5.新聞より2つ

◆トリチウム水 海洋放出案反発続々

専門家「DNA傷つける」 国側は固執「薄めれば安全」

責任 福島に負わせるな ヨウ素129も検出 解明ないまま

保管限界論は説明不足

(9月6日東京新聞朝刊26-27面「こちら特報部」より抜粋)

◆緊急冷却配管 耐震性に誤り 東通、柏崎、浜岡の3原発

(9月6日茨城新聞4面より抜粋)

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※9/10(月)学習会にご参加を!

「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」

新ちょぼゼミシリーズ16回

講 師:安田節子さん (日本有機農業研究会理事ほか)

日 時:9月10日(月)18時から21時 (安田さんの話は19時から)

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円

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※9.11脱原発テントひろば記念集会~福島は終ってない!

原発は終りだ!

日 時:9月11日(火)18:30より20:30

場 所:経産省本館前

主 催:経産省前テントひろば 070-6473-1947

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※9/13(木)東電株主代表訴訟第42回口頭弁論

日 時:9月13日(木)10:30開廷

場 所:東京地裁103法廷

12:30より報告会 映画上映「わたしの終わらない旅」と

坂田雅子監督のトークなど

会 場:衆議院第二議員会館多目的会議室

連絡先:東電株主代表訴訟 nonukes0311@yahoo.co.jp

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※9/13(木)福島原発被ばく労災あらかぶさん裁判

第9回口頭弁論と報告集会

日時:9月13日(木)13:00より東京地裁前アピール行動

14:00より口頭弁論(103号大法廷)

場所:東京地裁  終了後、報告集会の会場へ

15:00より報告集会(14:30より通行証配布)

会場:衆議院第二議員会館第1会議室(地下1階)

・弁護団からの報告と学習企画あり

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┗■1.北海道で強い揺れ

|  全道295万世帯の停電ではとてつもないことが起こっていることになる

|  積丹半島西岸沖の海底活断層の存在が指摘されている泊原発

└──── 佐藤英行(北海道岩内町在住)

 

◎9月6日午前3時8分に携帯電話が「緊急速報 北海道内で地震発生 強い揺れ

に備えてください 気象庁」とけたたましくが鳴った。同時に行政防災無線(各

戸に設置)が最大ボリュームで同じ内容を放送された。

それから30分後停電となった。そんなに長い時間ではないだろうと考えたが、

1時間2時間経つにつれて、私たち有志でアワビの陸上蓄養をしており、酸素の

供給、海洋深層水の循環を電気で行っているので、心配が募ってきた。急遽集ま

り、発電機2基を用意し配線の設定をした。燃料はガソリンなので、燃料の調達

を皆ですることとした。

 

岩内町の停電は16時間続き、知り合いの酪農家は発電機を用意し燃料を調達し

搾乳の準備に走り回っていた。乳牛は搾乳をしないと乳房炎にかかる。搾乳した

生乳は4度Cに冷やすことができるバルククーラーに入れるが、これも停電では

OUT。

岩内町でこうなのだから全道295万世帯の停電ではとてつもないことが起こって

いることになる。

 

◎北海道最大の石炭火力発電所の苫東厚真火力発電所が止まった。

以前、厚真火力発電所を視察した方からこのようなことを聞いたことがある。

質問:「東日本大地震のような地震や津波が来たらどうしますか」

回答:「どうもなりません、ただ壊れるだけです」(厚真火力担当者)

 

今回の厚真火力が2基のボイラーの配管が破壊され、タービンからの出火も報

告されています。復旧に1週間ほどかかると報道されています。

また、信号機がすべて電気が来ないので作動しなくて、このことで警官の手信

号も間に合わず路線バスは止まったまま。

 

◎泊原発も核燃料を冷却するための3系統で電気は来なくなり、デイーゼル発電

機に切り替えた。規制庁は危機感を持ち北電に泊原発に早急に電気を供給するよ

うに指示を出し、かろうじて1系統からの電気が供給された。(注)

積丹半島西岸沖の海底活断層の存在が指摘されている泊原発に重ね合わせてみ

ますと、毎日、泊原発をわが陋屋からを見せられている身としてぞっとします。

泊原発の場合は、ただ壊れるだけではなく、ただバスが止まるだけではないの

だ。T。

 

(注)9/6発信【TMM:No3454】★1.の3「泊原発、全ての外部電源が復旧」を

参照して下さい。

 

 

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┗■2.福島第一原発事故「収束」の真実  (下)

|  圧力容器の土台を突き抜けた炉心 100年経っても取り出すのは無理

|   今生きている誰もが事故の収束は見られない

└──── 小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所)

 

Q:福島の現状は?

 

◎ 敷地内と外と二つに分けて説明します。まず、原発敷地内です。福島第一原

発1・2・3号機は、全て炉心が熔融し、冷却水を注ぎ続けなければならなくな

っています。

この汚染水は、既に100万トンを超えて、貯水タンクも敷地一杯に広がり、汚染

水は海に流されています。

東京電力は、事故収束に向けたロードマップを作っていますが、最終的には、

熔け落ちた炉心を安全に回収するか、閉じこめることが絶対必要です。

 

当初東電は、熔けた炉心を掴み出し、安全な容器に封入して保管することが事

故の収束だと言ってきました。30~40年の計画でした。

ところがこの計画の破綻が確定しました。なぜなら、この計画の前提は、「炉

心は圧力容器の真下に饅頭のように堆積している」との想定でしたが、各種調査

の結果、炉心は、圧力容器の土台であるペデスタル(コンクリート製の台座)を

突き抜けていることが確定したからです。

 

仮に炉心が格納容器の真下にあったとしても、そのままでは猛烈な放射線が放

出されていますから、東電は、格納容器を修理して水で満たし、放射線を遮って

取り出し作業をする計画でしたが、これも不可能であることが確定しています。

格納容器は、地震と水素爆発によるダメージでボロボロになり、あちこちに穴

が開いているので、いまだに水を貯めることができないのです。

 

事故から7年半経って、格納容器のどこがどんなふうに壊れているかすらわか

っていないのです。これらを全て修理して水を満たすことなどできません。

そこで東電は、ロードマップを書き換えました。格納容器の胴体に穴を開けて、

特殊な工具を入れて炉心を取り出す計画です。

しかし放射線を遮る水が使えなくなるので、作業者は、膨大な被ばくを強いら

れます。100年経っても無理だと思います。今生きている誰も、事故の収束を見る

ことはできないのです。

 

◎ 広島原爆1000発分の放射性物質が放出されている

 

次に敷地外の状況です。原発事故によって大気中に放出された放射性物質は多

様です。そのうち、私が人間に対して一番危害を加えると考えているセシウム1

37は、日本政府のIAEAへの報告書によると、広島原爆168発分だとされてい

ます。その他にも汚染水として貯まり続け、そして海に流れ出ている分を含める

と、福島原発事故は、広島原爆の死の灰の数百~1千発分の放射性物質を環境中

に放出したのです。

ただし、大気中の放射性物質のうち8~9割は、偏西風に乗って太平洋に運ば

れました。 したがって、日本列島に降り注がれた放射性物質は全体の1~2割

程度です。

しかしそれでも、放射線管理区域に指定されなければならない4万Bq/平方m

以上の汚染がある地域は、14000平方kmにものぼります。

 

放射線管理区域では、飲食は禁止されていますし、そこにあるものを区域外に

持ち出すことも禁止されています。人が生活してはいけない場所です。

そのうち1100平方kmは、猛烈な汚染のために日本政府は避難を命じましたが、

残りの12900平方kmの地域では、法律で人が生活してはいけないとされる場所に、

数百万人の人が棄てられてしまっています。

 

さらに強制避難を命じた1100平方kmのうち6~7割にあたる地域では、昨年

3月に避難命令が解除され、帰還しなければ住宅補助をはじめ一切の補助が打ち

切られる事態となっています。それでも自力避難している人はたくさんいますが、

帰らざるを得ない多くの人たちが帰還を始めています。

 

◎ 避難者も残された住民も同じ被害者

 

さらに問題なのは、住民どうしの分断です。帰らない人たちに対し「帰って復

興しよう」という呼びかけがなされ、さらに「帰らないことは、汚染を認めるこ

とになるので、復興の邪魔だ」と攻撃してしまう事態にもなっています。

強制避難させられた人は無論被害者ですし、本来放射線管理区域に指定される

べき地域に棄てられて生活を強いられている人々も被害者です。

また、子どもたちを守るために帰還をせずに頑張っている自主避難者も被害者

です。このように多様な被害者が、お互いに非難・反目しあうという事態が生ま

れています。

 

その一方で加害者である東京電力や政府は、誰一人責任をとることなく、次々

と原発を再稼働させ、海外に輸出することまでやろうとしています。

被害者は、お互いに多様な苦悩があることを認めあって、団結して加害者と闘

うという歴史を作っていくことを願っています。

 

◎ 最後に、事故当日に出された「原子力緊急事態宣言」が未だに続いていると

いう異常事態を指摘しておきます。

「緊急事態」が1週間続いたというのなら理解できますが、7年半も続いてお

り、いつ解除されるかもまったくわかりません。100年経っても無理でしょう。

なぜなら、主要な汚染物質であるセシウム137の半減期は、30年です。100年

経っても10分の1です。帰還困難区域に指定されている370平方kmについては、

100年後でも、管理区域である4万Bq/平方mを越えてしまいます。

 

緊急事態宣言は、解除できないのです。

敷地内の原子炉は、100年経っても収束できないし、敷地外の悲劇は100年経っ

てもなくせないという事故は、今も続いているのです。 (了)

(人民新聞2018年8月25日号より了承を得て転載)

 

 

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┗■3.モニタリングポスト11カ所停止=泊原発30キロ圏内、

|   地震による停電で-規制庁…ほか

|   メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

└──── 黒木和也 (宮崎県在住)

 

1.モニタリングポスト11カ所停止=泊原発30キロ圏内、

道内では計20カ所停止 地震による停電で-規制庁

9/6(木)20:17配信「時事通信」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180906-00000135-jij-soci

 

2.震度2で電源喪失寸前だった北海道・泊原発

「経産省と北海道電力の災害対策はお粗末」

岡村真高知大名誉教授(地震地質学)

9/6(木)14:16配信「AERA dot.」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180906-00000047-sasahi-soci

 

3.北海道・泊原発は非常用電源に 川内原発の対応の仕組みは?

9/6(木)19:46配信「MBC南日本放送」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180906-00031819-mbcnewsv-l46

 

 

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内

|           (お問い合わせは主催者へ)

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◆9/25(火)コンテンポラリー・コラージュ・ムービー

『預言者の生首』上映会

〔3・11以降、虚無感に囚われた人々が何をするか?〕

 

日 時:9月25日(火)開場13時 上映開始13時30分

(上映時間3時間18分)

会 場:「スペースたんぽぽ」

東京都千代田区神田三崎町2-6-2ダイナミックビル4F

TEL 03-3238-9035

お問い合わせ:090-4253-2879(立花方)

料 金:御浄財 500円

 

 

◆10/8STOP!武器輸出

 

日 時:10月8日(月・休)13:30より15:30

お 話:杉原浩司さん(武器輸出反対ネットワーク)

会 場:高円寺グレイン 03-6383-0440

JR高円寺駅北口徒歩2分 http://grain-kouenji.jp/access/

主 催:緑の党グリーンズジャパン東京都本部

予約・お問い合わせ:03-5364-9010(火~金12:00~18:00)

Email:gjtokyob*gmail.com (*→@)

参加費:1,500円(1Drink付)

 

NAJAT(武器輸出反対ネットワーク)は発足から2年半、「武器輸出三原

則」が「防衛装備移転三原則」となって以来、武器輸出計画や軍事技術研究にブ

レーキをかけてきました。

しかし日本政府は、オスプレイやイージス・アショアなど不要で危険な米国製

高額兵器の爆買いによる軍拡を進め、沖縄辺野古の新基地建設、南西諸島の自衛

隊基地建設計画が自然環境と市民生活を脅かし、周辺国との緊張を増大させてい

ます。

杉原浩司さんに武器輸出を含む安倍政権による軍拡政策の実態をうかがいます。

北東アジアが歴史的な転換点にある今、持続可能な平和を作り出すために市民

に何ができるのか、意見交換しましょう。

 

 

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┗■5.新聞より2つ

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◆トリチウム水 海洋放出案反発続々

専門家「DNA傷つける」 国側は固執「薄めれば安全」

責任 福島に負わせるな ヨウ素129も検出 解明ないまま

保管限界論は説明不足

 

東京電力福島第一原発の敷地には所狭しとタンクが並ぶ。中には放射性物質を

含む水が入っている。国側は、これを薄めて海に流そうと前のめりだ。

とはいえ、8月末の公聴会では、当然ながら地元の人らから反発が相次いだ。

怒りをかうと分かっているのに、なぜ「海」で処分しようとしているのか。

放出したら健康や地域への影響はどうなのか。ほかに解決策はないのか考えた。

(後略) (9月6日東京新聞朝刊26-27面「こちら特報部」より抜粋)

 

 

◆緊急冷却配管 耐震性に誤り 東通、柏崎、浜岡の3原発

 

東北電力は5日、の東通原発(青森県)で、緊急時に原子炉に冷却水を送る配

管の耐震性の計算に誤りが見つかったと発表した。

配管の一部で地震時にかかる負荷を、想定される大きさの10分の1近くまで過

小評価していた。

東京電力は柏崎刈羽1号機(新潟県)で、中部電力は浜岡原発4号機(静岡県)

で、同様に配管の耐震性の計算を誤っていたと明らかにした。

3原発とも、東芝が計算を誤っていた。いずれも計算をやり直した結果、必要

な性能基準を満たしていたという。

8月下旬、東芝から東北電に連絡があり判明した。

東北電によると、誤りがあったのは「緊急炉心冷却装置(ECCS)」と呼ばれ

る設備で、原子炉内の冷却水が失われる事故時に、注水する系統の配管と、その

接続部。(後略) (9月6日茨城新聞4面より抜粋)

 

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