たんぽぽ舎です。【TMM:No3817】
2019年12月14日(土)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島原発刑事裁判無罪判決と特重施設の問題はつながっている
第二の福島第一原発事故を阻止できない理由はここにある
(その1)誰が見てもおかしい福島原発刑事裁判無罪判決
山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
★2. 新刊・小冊子の紹介
『無実の人・袴田巖さんに今こそ再審無罪を』
弁護団が語る えん罪をめぐる諸問題
袴田事件弁護団発行、80頁、500円
柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.サクラエビの不漁はダムのせいか、
それとも「南海トラフ地震」の前兆なのか
警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識 その327
島村英紀(地球物理学者)
★4.福島原発事故の除染、放射線レベル低下も森林に「問題残る」
調査…ほか
メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★5.新聞より1つ
◆ 桜マルチ“お墨付き”与えたのは安倍首相本人
ジャパンライフ元社員が重大証言
(12月14日(13日発行)日刊ゲンダイ3面より抜粋)
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※12/16(月)読者会にご参加を!
冊子『たんぽぽ舎30年-反原発の歩みと展望-』を読んでみた
感想を自由に、語り合う集いです。
部分的にしか読んでいない方も歓迎です!
日 時:12月16日(月)18時30分より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
お問い合わせ:たんぽぽ舎 参加費:無料
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※12/18(水)被災原発「女川原発2号機」の再稼働を許すな!
東北電力東京支社抗議にご参加を!
日 時:12月18日(水)17時より18時
場 所:東北電力東京支社前(千代田区丸の内1-8-3
丸の内トラストタワー本館)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」
問い合わせ先:070-6650-5549
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※12/18(水)学習会にご参加を!
「れいわ新選組は次の衆議院選挙にどう取り組んでいるか」
講 師:渡辺てる子さん(れいわ新選組)
日 時:12月18日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
シングルマザーとして2人の子供を育てながら、派遣労働者17年
働いてきた渡辺さんの闘いから日本の現実が見えてくる。
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※たんぽぽ舎年末年始のお休みは以下の通りです。
【12月28日(土)~1月7日(火)】1月8日(水)より平常通りとなります。
なお、メールマガジンもお休みとさせていただきます。
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┗■1.福島原発刑事裁判無罪判決と特重施設の問題はつながっている
| 第二の福島第一原発事故を阻止できない理由はここにある
| (その1)誰が見てもおかしい福島原発刑事裁判無罪判決
└────山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
世界でも例のない「3基の原発の同時炉心溶融」を引き起こした福島第
一原発事故。その責任を誰が取るのか。福島原発刑事裁判は強制捜査もさ
れず、身柄も拘束されず、検察が起訴せず、市民が構成員の第五検察審
査会で二度にわたり「起訴相当」と議決しての「強制起訴」でやっと公判
が開かれた。
そして9月19日判決で、永渕健一裁判長は「被告人を全員無罪」とする
驚くべき判決を下した。問題点はどこにあるのだろうか。
1 避難中の住民死亡認定の誤り
この裁判は、元東電取締役3名に対して業務上過失致死傷罪に問う裁判
だった。検察官役の弁護士は求刑で禁固5年を求めた。
論告求刑によれば、勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社
長の3人は、東電の原子力事業を推進してきたが、その中で、2011年3月
11日の東日本太平洋沖地震において何の備えもなく原発を地震と津波によ
り壊滅的破壊に至らしめ、その後に双葉町の双葉病院などから「原子力災
害対策特別措置法」による広域避難を余儀なくされ、避難中または避難後
に少なくても44名の住民を死に至らしめる「業務上過失致死傷罪」に問わ
れる罪を犯した。
初公判は2017年6月30日、3月12日までの37回の公判を経て結審していた。
判決では、双葉病院の患者の死亡は認めたものの、それが放射性物質の
拡散により自衛隊も避難活動を繰り返し中断し、治療はおろか水や食料さ
えもないままに放置されていたこと、原発事故により避難も妨げられてい
たことが触れられていない。避難中とその後の死亡には原発事故による放
射性物質の影響があったことが認定されなければ、原子力災害との関係は
見えてこない。意図的に外したと思われる。
2 津波対策の先送り認定の誤り
津波対策工事は、東電経営陣により先送りされていた。
被告は津波対策工事を計画していたにもかかわらず、それを実施しなか
った東電の責任者である。
2002年7月31日、文科省に置かれた地震調査研究推進本部は、三陸沖か
ら房総沖にかけての長期評価を公表した。それによれば日本海溝沿いで、
今後30年以内にマグニチュード8.2前後の津波地震の発生確率は20%と
評価、それに関し原子力安全・保安院が長期評価に基づき津波の評価計算
を求めた。しかし東電は、それを先送りした。
さらに保安院は2006年9月に耐震バックチェック(新耐震設計審査指針
に基づき原発の安全性を再評価すること)を求めた。
ところが2007年7月16日、中越沖地震が発生し柏崎刈羽原発が大被害を
受けて全原発が止まった。そのうえ東電は復旧作業に巨額の費用を費やし、
2年間にわたり赤字に陥った。
2008年1月に東電が東電設計に委託して行った耐震バックチェック用の
計算を実施した。この結果15.7メートルの津波に襲われることを計算で導
き出し、保安院に報告書を提出した。
勝俣会長以下の経営陣は、その結果と対策についても担当者から報告さ
れていたのだが、裁判では「説明を受けた記憶はない」などと被告人質問
で証言していた。
2008年6月には、東電担当者から武藤副社長に津波対策が説明され、15.7
メートルの津波が到達するまでの時間や到達の様子を報告していた。それ
に対して沖合防波堤建設の許認可手続についてや、機器類への対策、津波
被害を低減させる方法の検討を指示するなど、対策を進め始めていたこと
が証言されていたのだが、これは裁判所が認定をしなかった。
原発事故は、何としても防がなければならないはずだ。ところが永渕裁
判長はそのような認識はなかった。つまり原発委事故の恐ろしさについて
理解がないとしか思えないのである。
判決文でも「絶対的安全性の確保までを前提として(規制されて)はい
なかった」などと書いている。しかし本件事故のような「全電源喪失」
「炉心溶融」「原子炉圧力容器破損」「格納容器破損」でヨウ素換算にし
て90万テラベクレル(希ガスを除く。チェルノブイリ原発事故の17%程度)
もの放射性物質の拡散、などという事故が起きる可能性については、国も
事業者も「各種安全対策を施しているため起こりえない」「チェルノブイ
リ原発事故のような事故は日本では起きない」としていたことはみんな知
っている。震災前は「仮想事故」として、およそ起きるとは考えられない
ような事故の想定でも86テラベクレルつまり福島の1万分の1を想定して
いたに過ぎない。
3 伊方最高裁判決違反
1992年の伊方原発差止訴訟の最高裁判決では、「災害が万が一にも起こ
らないようにするため、原子炉設置許可の段階で十分な審査を行わせる」
と書いている。
伊方原発は原子炉設置許可処分取消訴訟(行政訴訟)であり、訴訟の性
格は異なるものの、認定事実に違いはないから、原発の事故に関する裁判
所の認定として、今回は大きな誤りを犯している。
原発の過酷事故は「起こりえる」との判断をした。
確かに原子力規制委員会は「事故は起こりえるもの」として、新規制基
準において福島第一原発事故の100分の1以下に放出放射線量を抑制するこ
とを目標に新規制基準を決めたが、あたかもこの考え方が事故以前からあ
ったかのように書いている。しかしそんなわけがない。
新規制基準はそもそも、「万が一にも起こらないように」すべき過酷事
故を発生させた規制行政と、事業者の不十分な事故対策についての反省か
らスタートしている。言い換えるならば伊方判決に求められていた事故を
防止するための規制と対策が、福島第一原発には実施も採用もされていな
かったことが露呈した。
「住民が大規模な避難を余儀なくされる事故は起こりえない」。震災前
の安全神話は3・11で脆くも崩壊した。ところが永渕裁判長は、崩壊した
安全神話に対して「絶対的安全性」は規定されていなかったなどという。
言い換えれば、福島第一原発事故のような事故にまで備えよとはされてい
ないと言い出した。もともと「あり得ない」としてきたことを無視したう
えで、起きたことに責任を負わなくて良いならば、およそ裁判の意義など
なくなってしまうだろう。
これは原発推進を後押しするための判決である。(その2に続く)
※「市民の意見」NO.177(2019/12/1)より了承を得て転載
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┗■2. 新刊・小冊子の紹介
| 『無実の人・袴田巖さんに今こそ再審無罪を』
| 弁護団が語る えん罪をめぐる諸問題
| 袴田事件弁護団発行、80頁、500円
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
かれ
静岡市内の袴田事件弁護団が発行したA4判80頁(500円)の好適な小冊子。
袴田事件がよくわかります、おすすめします。
目次を抜粋して紹介します
・袴田秀子さん 勝つまで闘う!無実だから勝てる
・書簡集 袴田巖さん 獄からの手紙
・塩谷立衆議院議員 巖さんに無罪判決を! その日までともに歩みます
・新田渉世日本プロボクシング協会理事
支援に乗り出したボクシング関係者たち
・田中薫元弁護士 録音テープはものがたる…それは無実の人の自白
・戸舘圭之弁護士 再審制度は誰のため…憲法違反の現状を憤る
・西嶋勝彦弁護士 袴田事件は無罪が出発点
耐えがたい刑事司法の闇に挑む
☆『無実の人・袴田巖さんに今こそ再審無罪を』の取り扱い先
「アマゾン」でタイトルを検索して下さい。
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┗■3.サクラエビの不漁はダムのせいか、
| それとも「南海トラフ地震」の前兆なのか
| 警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識 その327
└──── 島村英紀(地球物理学者)
昨年に続いて今年も駿河湾(静岡県)のサクラエビがとれない。
サクラエビは「駿河湾の宝石」といわれ、日本では駿河湾だけしかとれ
ない。不漁は地元漁師にとっては大変な痛手だし、経済や観光への影響も
大きい。
サクラエビは体長4センチほどの小型のエビだ。日中は水深200-350メー
トルで生活するが、夜には20~60メートルまで浮上するので、夕方から夜
に漁が行われる。
サクラエビは県が指定する120隻だけが漁を行う。漁船は全て桜えび漁
業組合に所属している。組合は昨年の秋漁から自主規制し、今春以降も
規制を継続している。
この秋、サクラエビの資源調査が行われた。その結果、サンプルが採捕
できたのは、湾の中部では三保沖や清水港付近だけで、湾奥はゼロだった。
このため、サクラエビの資源枯渇の犯人探しが取り沙汰されるようにな
った。
ひとつは、駿河湾に流れ込む富士川水系の雨畑川にある雨畑ダムだ。
身延山の西、山梨県早川町にあるこのダムは日本軽金属が持つ発電専用
のダムで、高さ81メートル、長さ148メートルある。2016年度の雨畑ダム
の堆砂率は93%で、全国約500カ所ある中規模以上のダムの中でいちばん
大きい。
このため、ちょっとした雨でヘドロが流れ出す。下流の駿河湾では深刻
な濁りを、そして上流では水害を度々引き起こしてきた。この秋にも町道
の一部が冠水し、つり橋が崩壊した。また台風19号によって70人近くが孤
立した。雨畑川には、昔はヤマメやワカサギがたくさんいたが、姿を消した。
ダムから出る灰色の濁りは駿河湾に到達し、海洋環境に影響している可
能性が高い。雨畑ダムには魚も棲まない。
さて、サクラエビの不漁はこの水のせいだろうか。
もうひとつの可能性は南海トラフ地震だ。来るべきこの大地震の前兆が
起き始めているのではないかというのである。
駿河湾は深さが2000メートルを超える。湾が深いのは海溝が駿河湾の中
を走っているからだ。海溝の名前は駿河トラフという。
駿河トラフは南西方向に南海トラフ、そして琉球海溝にまで続いている。
この一連の海溝からフィリピン海プレートが西日本の地下に潜り込んで
いるのだ。このフィリピン海プレートの衝突と潜り込みが、南海トラフ地
震を起こす。
南海トラフ地震のひとつ前の「先祖」は分かれて起きた。1944年の東南
海地震(マグニチュード=M=7.9)と1946年の南海地震(M8.0)だった。
しかし、この二つをあわせても、歴代の先祖よりも小さかった。震源は東
端が駿河湾の入り口で止まった。
このために地震エネルギーがまだ残っていて、今度来る南海トラフ地震
は、もっと大きいのではないかと考えられている。遠い先祖である1707年
の宝永地震は二つに分かれずに一挙に起きて、先代よりもずっと大きな地
震だった。
さて、地震の前兆なのか、ダムのせいか。地元をはじめ、地震学者は固
唾を呑んで見守っているのである。
(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より12月13日の記事)
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┗■4.福島原発事故の除染、放射線レベル低下も森林に「問題残る」
| 調査…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.福島原発事故の除染、放射線レベル低下も森林に「問題残る」 調査
12/13(金) 13:44配信AFP=時事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191213-00000026-jij_afp-int
2.高浜町元助役から地元警察へ金品、調査求める請願が不採択に
福井県議会常任委
12/13(金) 12:06配信福井新聞ONLINE
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191213-00010001-fukui-l18
3.NZの噴火 なぜ悲劇を防げなかったのか
12/12(木) 18:25配信ナショナル ジオグラフィック日本版
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191212-00010001-nknatiogeo-
sctch
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┗■5.新聞より1つ
└────
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◆ 桜マルチ“お墨付き”与えたのは安倍首相本人
ジャパンライフ元社員が重大証言
総額約2000億円もの被害を出した悪徳マルチ「ジャパンライフ」問題。
被害拡大の“元凶”は、山口隆祥元会長を「桜を見る会」に招待した安倍
首相自身にあることが、いよいよハッキリしてきた。
きのう(12日)の野党追及本部に、ジャパンライフの元社員A氏が出席。
生々しい証言からは、いかに「桜を見る会」が顧客に信用を与えていたか
がよく分かった。招待状の写真が掲載された宣伝チラシを顧客だましの
ツールとして利用していた。(中略)
「(安倍首相と)個人的な関係がないなら、なぜ招待状が元会長に送ら
れたのか。被害に遭われた方に納得してもらえるような説明を首相はして
いただきたい」と訴えた。
A氏の証言を裏付けるように、被害者からは「桜を見る会の招待状を信
用し、ジャパンライフに財産を預けました」「桜を見る会の大きな写真を
見てすごい会社だと安心し信用し、老後のお金を全部預けて生活できませ
ん」といった悲痛な声が、野党追及本部に届いている。(中略)
「山口元会長への招待状に印字されたナンバリング『60』は、昭恵夫人
が配った招待状にも記されていました。そのことから『60』は『首相枠』
であったことが確定的です。つまり、山口元会長は安倍首相に招かれたと
考えられる。その招待状がジャパンライフにお墨付きを与えたわけですか
ら、安倍首相の責任は重大です。山口元会長は30年以上前から『問題人物』
として有名でしたから、『知らなかった』という言い訳は通用しないで
しょう」
(12月14日(13日発行)日刊ゲンダイ3面より抜粋)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266196/2
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故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
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