たんぽぽ舎です。【TMM:No2120】
2014年3月19日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.米国で始まった脱原発の動き (上)
プルサーマル、ウラン濃縮、新型炉開発
急激に縮小する原子力開発計画 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.川内原発優先審査・再稼働方針に抗議する
「立地審査指針」を新安全基準から意図的に外した理由は、福島並みの
事故時には「立地審査指針」を満たすことはできず、すべての原発設置
許可は無効となる 井上 啓
★3.4/12第2回被ばく労働問題連続講座
除染作業現場からの報告と「被ばく労働者春闘」統一要求
「スペースたんぽぽ」
★4.新聞より8つ
◆エネ計画閣議決定、来月以降に (3月19日毎日新聞より)
◆アルプス全停止 福島第一 (3月19日毎日新聞より)
◆原発の火山灰対策「交通面も」 火山噴火予知連絡会
(2月26日朝日新聞見出しより)
◆川内への降灰量 数値の検証必要 田中規制委員長
(3月15日朝日新聞見出しより)
◆中国電、町道造って寄付? 原発計画中断の山口・上関
町が依頼、費用2億円 (3月16日朝日新聞見出しより)
◆濃縮ウラン供給 米の企業が破綻 日本の原発停止響く
(3月6日東京新聞より抜粋)
◆解体核 MOX工場凍結 米政権、建設費増大受け
(3月6日東京新聞より抜粋)
◆ビキニ水爆実験 被害追う 被ばく60年福島と重ね
前双葉町長や避難者も参加 横浜で上映会
(3月1日東京新聞より抜粋)
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※3/24原発立地自治体住民連合による安倍内閣あて公開質問状の提出
日時:3月24日(月)12:30より17:00
場所:参議院議員会館1階講堂(340人) 市民の参加歓迎!
主催:原発立地自治体住民連合、
協力:再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎気付)
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┗■1.米国で始まった脱原発の動き (上)
| プルサーマル、ウラン濃縮、新型炉開発
| 急激に縮小する原子力開発計画
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 米エネルギー省は、解体核兵器から取り出されたプルトニウムを燃やす「プルサーマル計画」を事実上断念した。世界で進行していた、プルトニウムを軽水炉で燃やすという計画は、これでフランス以外は商業規模では全部消滅した。
もちろん、日本も現在、止まっている。
福島第一原発震災が世界に与えた衝撃が巨大だが、米国においても大きな方針転換につながっている。
○米国プルサーマル終焉か
共同通信などが伝えているところでは、オバマ大統領は3月5日、核兵器級プルトニウムを混合酸化物燃料(MOX燃料)に加工する施設への予算を凍結し、事実上の計画断念を2015年度予算教書で発表した。
この施設は「混合酸化物燃料製造施設(MFFF)」と呼ばれ、サウスカロライナ州エイケンのサバンナ・リバーサイトに「ショー・アレバ・MOX燃料サービス社」が建設中だ。名前の通り、フランスのアレバ社との合弁企業で、施設はフランスのメロックス社製MOX燃料施設をベースに作られている。
米国では商業再処理は行われていないので、プルサーマル計画は唯一、解体核兵器の処分方法として2002年に計画された。
米ロのSTART(戦略兵器削減交渉)などにより保有できる核弾頭の数が大幅に削減され、それに伴って解体核兵器から取り出される、高濃縮ウランと核兵器級プルトニウムの処理方法について議論になった。
高濃縮ウランは天然ウランや劣化ウランと混ぜて希釈すれば、そのまま核燃料になるが、プルトニウムは、そのままでは燃やせる原子炉は存在しない。そこで米国では解体核プルトニウムの半分を天然ウランと混合してMOX燃料を作り、原発で燃やすことを計画した。
およそ34トン(その後25トンに減らされている)の核兵器級プルトニウムから年間3.5トン程度のMOX燃料を作る予定で2007年に施設の建設は始まっていた。当初の完成予定は2016年、それが大幅に遅れ現時点までの進捗は60%で操業開始も2019年と先送りにされていた。(下につづく)
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┗■2.川内原発優先審査・再稼働方針に抗議する
| 「立地審査指針」を新安全基準から意図的に外した理由は、福島並みの
| 事故時には「立地審査指針」を満たすことはできず、すべての原発設置
| 許可は無効となる
└──── 井上 啓
ようするに原子力規制委員会は、福島事故並みの大事故は地震によってしか起こらないとの前提に立って、安全再審査を行うと言うことなのですね。
かつて原子炉等規制法に基づく原子炉設置許可申請に伴う「安全審査」の基本原則を放棄したと言うことです。全電源喪失や、配管破断にともなって起き得る炉心溶融事故などは「起こることはない」との想定で、どのような事故時でも周辺の住民の被曝災害をもたらすことはない、そういう立地条件を満たすので設置の許可を出す、ということで安全審査をクリアしたはずです。
「立地審査指針」を新安全基準から意図的に外した理由は、福島並みの事故時には「立地審査指針」を満たすことはできず、すべての原発設置許可は無効となるからです。
耐震性能、つまり巨大地震時でも電源喪失にはならない条件がそろえば、大事故は起こらないとの前提に立った「変更審査」を進め、再稼働を強引に許可しようという魂胆は見え見えです。
どのようなシビアアクシデントが起きようとも、周辺住民の被曝は十分小さいということを規制委員会はどう保証するのでしょうか?その保証もなく設置認可できないはずなのですが、そういった事故想定はしなくても良いと言うことなのですね。620ガル程度の地震に耐えれば炉心溶融などという事態にはならないと判断しているわけですね。福島の事故は津波によってのみ起きたとの想定にたっているわけですが、福島事故は未だに事故進行中という事態で、事故原因は未だ究明中というのが真相です。
一方で、周辺自治体に対しては、福島並みの事故時の避難計画を求めているのですから、やることがめちゃくちゃです。
公開討論会を要求したらいかがでしょうか?
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┗■3.4/12第2回被ばく労働問題連続講座
| 除染作業現場からの報告と「被ばく労働者春闘」統一要求
└──── 「スペースたんぽぽ」
日 時:2014年4月12日(土)開場13:30 開始14:00~16:30
お 話:◇除染労働者からの報告
◇被ばく労働者春闘統一要求と今後の闘い:なすびさん
(被ばく労働を考えるネットワーク・山谷労働者福祉会館活動委員会)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
資料代:800円
問い合わせ:「スペースたんぽぽ」TEL 03-3238-9035
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┗■4.新聞より8つ
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◆エネ計画閣議決定、来月以降に
自民、公明両党は18日、政府のエネルギー基本計画案を巡るワーキングチーム(WT)の会合で、再生可能エネルギーの数値目標を盛り込むかどうかを議論したが、賛否が分かれ結論を先送りした。次回の24日は公明党が廃止を公約している高速増殖原型炉もんじゅの扱いを検討するが、WT幹部は次回で全体を決着させるのは困難だ」と明言。基本計画の閣議決定は4月以降にずれ込む見通しとなった。 (3月19日毎日新聞より)
◆アルプス全停止 福島第一
東京電力は18日、福島第一原発で汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去装置「ALPS(アルプス)」の3系統全ての処理を停止したと発表した。アルプス3系統のうち、1系統で水処理後も放射性物質濃度が十分に下がっていないことが判明。東電は残る2系統も止めて原因を調べることにした。
東電によると、問題が発覚したのは18日午後から洗浄するため停止した「B系等」。通常は、処理後の水に含まれるストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度は検出限界未満まで下がる。しかし、B系統で17日に処理した水を調べたところ、処理前に1リットル当たり1億ベクレル程度だった濃度が、処理後も同1000万ベクレルと高濃度のままだった。(3月19日毎日新聞より)
◆原発の火山灰対策「交通面も」 火山噴火予知連絡会
(2月26日朝日新聞見出しより)
◆川内への降灰量 数値の検証必要 田中規制委員長
(3月15日朝日新聞見出しより)
◆中国電、町道造って寄付? 原発計画中断の山口・上関
町が依頼、費用2億円 (3月16日朝日新聞見出しより)
◆濃縮ウラン供給 米の企業が破綻 日本の原発停止響く
原発の燃料となる濃縮ウランを供給している米企業ユーゼック(メリーランド州)が5日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請して経営破綻した。2011年の東京電力福島第一原発事故後に日本の原発が相次いで稼働を停止したことが一因となり、資金繰りが行き詰まったもようだ。事業は継続するという。
日本の電力会社への販売が落ち込んだほか、需要急減による濃縮ウランの価格下落も足を引っ張った。ユーゼックはウラン濃縮の世界大手で、東芝は優先株を保有している。(後略)(3月6日東京新聞より抜粋)
◆解体核 MOX工場凍結 米政権、建設費増大受け
オバマ政権は5日までに、解体した核兵器から出たプルトニウムを、商業用原発で使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料に加工する工場の建設を、コスト増と計画遅れのため凍結すると発表した。
取り出したプルトニウムは核兵器に転用される恐れがあるため、核安全保障局(NNSA)が長期保管など別の処分方法を検討する。米国で唯一の燃料工場建設が行き詰まったことで、核兵器からのMOX燃料を使ったプルサーマル発電の実施は難しくなった。(後略) (3月6日東京新聞より抜粋)
◆ビキニ水爆実験 被害追う 被ばく60年福島と重ね
前双葉町長や避難者も参加 横浜で上映会
1954年、米国が太平洋・ビキニ環礁で行った水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくして1日で60年。福竜丸以外の漁船の被害を追った映画「放射線を浴びたX年後」の上映会が28日、横浜市中区であった。福島県双葉町の前町長、井戸川克隆氏ら東京電力福島第一原発事故の避難者も参加した。
「-X年後」は南海放送(松山市)が2012年1月に制作したドキュメンタリー番組を83分に拡大。核実験による船員の健康被害を調べた高知県の高校生と教師の活動を軸に、日本列島にも及んだ放射能汚染を米国の機密文書で明らかにした。上映後、伊東英朗監督が「被災60年とか、3.1ビキニデーという言い方は、1946年から62年まで行われた核実験を矮小化する。記念日をつくることは事件を過去にしてしまうことで、福島ではつくってはならない」と訴えた。
井戸川氏は、原発再稼働に進む政府を批判したうえで、住民の避難が続く現状に触れ、「映画のように人権無視の状態を放置してはならない」と述べた。(後略) (3月1日東京新聞より抜粋)
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