たんぽぽ舎です。【TMM:No2219】
2014年7月8日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1. 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その10
設計段階に遡らない「新規制基準」の大問題
既存の原発を稼働させるための甘すぎる基準だ
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.原子力規制委員会と規制庁は「殺人者」か「ただの馬鹿か」(中)
田中俊一委員長:現行の規制基準に適合しているかどうかだけを判断しているのであって、絶対安全という意味で安全ということを言われるのでしたら、私どもは否定しています
広瀬 隆 (上・中・下の3回に分けています)
★3.韓国の反原発運動-現状と課題。日本との関係について
李 大洙(い です)さん講座記録 6月24日第三弾の報告
西村(スペースたんぽぽ講座委員)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 私たち福島からの避難者の声を聴いてください!
原発被害救済第一次集団訴訟 第7回裁判期日 (7月11日)
◆“放射線健康被害を含めた日本人の健康をどう守るか”西尾正道氏
一橋大学社会学部「人間環境論」公開講演会 参加歓迎 (7月12日)
★5.新聞より1つ
◆「今後も原発ゼロ運動」小泉元首相、政府批判 (7月8日 東京新聞より)
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※7/9川内原発再稼働をやめろ!全国一斉規制委抗議行動第2波
日時:7月9日(水)12時~13時半
場所:原子力規制委員会(港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル)前
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク
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※7/9川内原発の再稼働を許さない緊急集会
<緊急国会前集会>7月9日(水)12:00~13:30 衆議院第2議員会館前 リレートーク
<川内原発再稼働を許さない!さようなら原発7・9緊急集会>
7月9日(水)18:00~19:00集会後デモ予定
代々木公園野外ステージ:日音協、トーク:落合恵子、鎌田慧、澤井正子ほか
主催:さようなら原発1000万人アクション
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┗■1.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その10
| 設計段階に遡らない「新規制基準」の大問題
| 既存の原発を稼働させるための甘すぎる基準だ
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○「二重格納容器とかコアキャッチャーというのは設計段階から入っていかないといけないので、そう簡単ではないわね。」
これは、7月2日の記者会見における田中委員長の答弁。「新規制基準」施行1年にあたって、コアキャッチャーみたいなものを加えた具体的な形で、さらに厳しい基準にレベルアップしたものに見直しをしていくというような考えが今後あるか、とのテレビ朝日の質問に対する答えだ。
イチエフ事故を踏まえたといいながら、実は設計段階に遡らないで既にできてしまった既存原発を作り直すことなく稼働させることができるように「新規制基準」を作ったことを、田中委員長が白状したのだ。
○私たちは、「新規制基準」は、イチエフ事故検証もせず特に地震による配管破断の有無も確認せず、原発立地指針を無視し、複数基立地・稼働を容認し、地震にも火山噴火にも大甘の要求をしている、まさに既存の原発を稼働させるための甘すぎる基準だと言ってきたが、田中委員長は現「新規制基準」についても今後の規制基準改定にあたっても、設計段階にまで遡るような規制をしないつもりなのだ。
規制委の設置目的である「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全…に資する」ことよりも、既存原発の再稼働を優先させているのだ。にもかかわらず、未だに「世界最高レベル」の基準と標榜し、安倍政権が関係閣僚会議も開かずに川内原発の再稼働を決定することを黙認しようとしている。
原子力規制委員会が原発再稼働推進委員会であることの証明だ。
なお、九電が8600ページの再修正申請書を出して2週間も経っていないのに、川内原発について、島崎委員や更田委員が別々に座長を務める「新規制基準適合性に係る審査会合」を一度も開催していないのに、7月9日の規制委員会定例会合でいきなり川内原発の「合格証案」(審査書案)を決定しようとしている。抗議の声を上げよう。
☆7月9日(水)規制委員会抗議行動 昼の12時から13時30分まで
東京六本木の「六本木ファーストビル」(原子力規制庁)前に参加しよう。
※編集部:「次週に延びる」という報道もありますが、9日(水)抗議行動は予定通り行われます。
(主催者からの連絡で)
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┗■2.原子力規制委員会と規制庁は「殺人者」か「ただの馬鹿か」(中)
| 田中俊一委員長:現行の規制基準に適合しているかどうかだけを判断しているのであって、絶対 | 安全という意味で安全ということを言われるのでしたら、私どもは否定しています
└──── 広瀬 隆 (上・中・下の3回に分けています)
○そのあと、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、3月26日の会見で、「新しい規制基準、現行の規制基準に適合しているかどうかだけを判断しているのであって、絶対安全という意味で安全ということを言われるのでしたら、私どもは否定しています」と明言している。
そこで、これらの重大な暴言を踏まえて、最大の危機に襲われている原発立地自治体住民連合の議員さんが、日本政府あてに公開質問状を提出し、「大事故が起こると予想して再稼働するつもりなのか」と尋ねた。だが、政府が無回答だったので、参議院議員の山本太郎氏から質問主意書を提出してもらって、同文の質問状を提出して、「YESかNOか答えよ」と求めたが、やはり政府は答えられなかった。つまり「次の大事故が起こることを前提に再稼働する」という意思を持っているのだ。この政府回答文を代筆したのが資源エネルギー庁や規制庁の役人であることは、官僚的文章の字句から明白である。
○5月29日には、再稼働阻止全国ネットワーク主催で規制庁の役人を呼んで、川内原発の再稼働問題について質疑を重ねた。
冒頭に、彼らがどこの省庁出身かを尋ねた。原子力規制部安全規制管理官(地震・津波安全対策担当)の渡辺桂一と(加圧水型原子炉担当)の布田(ぬのた)洋史は、共に、あの福島原発事故を起こした最高責任者である原子力安全・保安院出身であった。住民避難を担当している放射線防護対策部原子力防災政策課の喜多充もまた、福島原発事故を起こした最高責任者である原子力安全基盤機構(JNES)出身であった。「あなた自身が、川内原発の耐震性の計算をしているのか?」と渡辺桂一に尋ねると、「している」と答えた。世間から、この規制庁の役人たちは、顔も姿も見えないが、福島原発事故の前と同じ無責任・無知な人間が、原子力規制委員会の事務方としてすべてを取り仕切っているのだ。日本国中から「保安院はアホの代表」と言われてきたこの人間たちがおこなう審査を経て原発が動き出せば、次の大事故がすぐに起こらないはずがないだろう。原子力規制委員会・規制庁とも、二年前の発足当初から、フクシマ事故前と何も変らないメンバーが雁首をそろえていたのだ。
○そもそも、この規制庁の人間に、耐震性の計算ができるかどうかを5月29日に質問しても、ほとんど基礎的な知識を持っていないことが、その言辞から明らかである。断層長さと、それによって起こる地震の規模(マグニチュード)の関係も、松田時彦の計算式が当てにならないことさえ知らない。金井の式を使って、震源距離から揺れの大きさを予測してきた原発の耐震設計が、まったく間違えていることさえ知らない。震源深さとマグニチュードの関係を求めてきた飯田の式が破綻していることさえ知らない。
規制委員会・規制庁とも、その発足以来、「原発の敷地に活断層があるか・ないか」だけを議論してきた。この人間たちに何度言えば分るのか。ほんの6年前の2008年6月14日に起こった岩手・宮城内陸地震は、「活断層がない」とされていた地帯での内陸直下型の地震だ。岩手・宮城内陸地震で、震源断層の真上で観測された最大加速度4022ガルが、人類史上最大の揺れとして、ギネスブックの記録に認定されたのだ。特に、上下動3866ガルを記録したことは、全国の地震学者に、もはや日本に原発を建設・運転できる適地は存在しないということを知らしめた。
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┗■3.韓国の反原発運動-現状と課題。日本との関係について
| 李 大洙(い です)さん講座記録 6月24日第三弾の報告
└──── 西村(スペースたんぽぽ講座委員)
○韓国では現在23基の原発が在り、現在22基が稼動中である。
韓国では1970年-80年代に市民による原発建設反対運動が小規模におこなわれていたが、福島原発事故以降、脱原発運動が空前の盛り上がりをみせている。
私達の世代は後の世代の人々にフクシマ世代と呼ばれるようになる事だろう。
なぜなら福島原発事故はスリーマイルやチェルノブイリよりも大きな影響をアジアだけでなく世界中に与えているからである。
福島原発事故による放射能汚染がアメリカやカナダの西海岸に到達し始めている、フクシマは太平洋全体に影響を及ぼしているのだ。
○悲しい事だが、日本は核兵器、原発事故の甚大な被害をうけた。
日本は原爆投下後、アメリカや政府のマスコミを利用したプロパガンダによる誘導によって、核の平和利用の道を進んだ。
韓国も似たような状況で原発を受け入れた。
振り返って見ると、1970年-80年代の高度成長期時代のつけで、いま私達は苦しんでいるとも言える。
福島原発事故以降、欧米の原発推進派の科学者達の中にも憂慮を示す者がおり、将来、チェルノブイリやフクシマよりも巨大な原発事故が起こるであろうと予測しているのであるが、日本がそれを受け入れる状況にないと憂いる。
○韓国の脱原発運動は三つの柱からなる。
(1) 原発が在る地域、及び原発建設予定地の脱原発運動。
(2) 韓国の環境団体による運動。
(3) 福島原発事故以降、全国各地で拡がっている小規模な動き。
2014年の統一選挙ではサムチョクの首長に脱原発候補が当選し、二人が議員
として当選した。
サムチョクでは原発建設計画をことごとく跳ね返しており、原発建設の是非は
住民投票で決定することになっている。
プサンの近くのコリ原発は30年以上たっており、住民の脱原発運動が展開している、この原発は2017年、寿命が40年を迎える、そこで脱原発運動が最高潮に達すると予想される、しかし残念な事にエムルチンでは原発建設推進が進んでいる。
ソウルの環境団体は、福島原発事故以降、盛んに展開しており、循環エネルギーを推進しているが、日本のソフトバンクのソーラー発電のような、大企業の動きは見られない。
※次回の講座のお知らせ:第四弾 7月26日(土)18時-20時
☆インド特別編 映画「ハイ・パワー」上映
☆講師 プラディープ・インドゥルカール監督
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 私たち福島からの避難者の声を聴いてください!
原発被害救済第一次集団訴訟 第7回裁判期日
日時:2014年7月11日(金)午前10時30分
場所:千葉地方裁判所・新館601号法廷
報告集会:午前11時30分頃から
千葉県弁護士会館3階講堂
☆傍聴席の抽選はなく、先着順です。
皆様どうぞご参加ください。
連絡先:原発被害救済千葉弁護団 TEL: 043-222-1831
◆“放射線健康被害を含めた日本人の健康をどう守るか”西尾正道氏
一橋大学社会学部「人間環境論」公開講演会 参加歓迎
放射線治療医として常に臨床の最前線に立ち続け、市民サイドで歯に衣着せぬ鋭い論評と共に、福島の市民に寄り添い、放射線の専門医として活動を続け、いま最も注目されている西尾正道医師(北海道がんセンター名誉院長)をお招きしています。日本の放射能の状況は本当はどうなのか、健康被害は本当はどうなのか、直近のチェルノブイリ視察を踏まえ、核心をたっぷり話していただきます。
日時:2014年7月12日(土)午後2時~5時30分(1時30分開場)
場所:一橋大学・東2号館2201番教室(国立市中2-1)
講師:西尾正道・北海道がんセンター名誉院長
定員:300名・入場無料・申込不要・直接会場へお越しください
主催:一橋大学大学院社会学研究科・フェアレイバー研究教育センター
市民のためのがん治療の会
問合せ先:會田(携帯090-3138-9165 email: aida@coral.ocn.ne.jp)
林(email: h.hayashi@r.hit-u.ac.jp)
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┗■5.新聞より1つ
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◆「今後も原発ゼロ運動」 小泉元首相、政府批判
小泉純一郎元首相は7日、東京都内で講演し、細川護煕元首相を支援した2月の都知事選について「選挙は敗れたが、今後も原発ゼロに向けて国民運動を展開していかなければならない」と、脱原発を目指す活動を続ける考えを示した。
また、国主導で進める高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定について「(原発を)ゼロにすると決定してからでないと国民の協力は得られない。住民の方から手を挙げないから、政府が場所を決めるといっているが、甘い見通しだ」と政府の対応を批判した。
(7月8日 東京新聞より)
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