はは測定所開設記念講演のお知らせ

「ストロンチウム-90を測る」

人工放射性物質から子どもたちのいのちと尊厳を守るために

 

3.11東電福島原発大惨事は、事故原発のある福島県はじめ日本中を、世界全体を人工核物質で汚染しました。8年経つ今も「原子力緊急事態宣言」下にあり、年間1ミリシーベルトという日本の被曝上限規制は、福島県では20ミリシーベルトに引き上げられたままです。

大気や飲食物を介する内部被ばくは、放射能の影響をより受けやすい胎児や子どものいのちと尊厳を脅かしています。ところが、健康に大きな影響を及ぼすストロンチウム-90を、日本政府は系統的に測定していません。

ストロンチウム-90は、主に骨や歯に蓄積されます。したがって、「乳歯に含まれるストロンチウム-90を分析する」ことで内部被ばくを知ることができます。

2015年9月私たちは、“乳歯を保存しよう”と訴え、「乳歯保存ネットワーク」を設立しました。そして、大気圏内核実験が盛んだった1950 年から現在までストロンチウム-90測定を一貫して測定し続けているスイス・バーゼル州立研究所の支援と指導を受けてきました。

その後2017年2月測定所開設のために「株式会社はは」を設立、北海道から沖縄まで全国のみなさまの出資によって、乳歯のストロンチウム-90 測定所がスタートしました。

開設を記念して、スイス・バーゼル州立研究所のマルクス・ツェーリンガー化学博士を招聘いたしました。バーゼル州立研究所は、スイスの国家プロジェクトの一環として、1950年から半世紀以上に渡って、乳歯、牛乳、草、土、穀物及びライン川の魚などのストロンチウム-90の測定を続けている研究所です。

この機会にぜひ乳歯保存及び乳歯中ストロンチウム-90の測定の意義、放射能から子どもたちのいのちと尊厳を守ることの大切さを、多くのみなさまに知っていただきたく存じます。特定地域の問題ではなく、広く日本全国の子どもたちの問題として、市民にも地方及び国会議員にもメディアにも訴えたいと思います。またみなさまの知恵と力をお借りしたく存じます。

講演会は、2019年3月24日(日)岐阜市および3月28日(木)東京・議員会館において開催します。
詳しくはホームページ http://hahainc.jp/  で ご覧ください。