ひとは、どのようにも生きてしまえることが、・・

著者: 大木 保 おおきたもつ : 心理カウンセラー
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 わたしたちはこのようにやっかいな者だが・・

 さて、
マスメディアの紙面を読めば、
自分たちが世界を前にして不明におちいっていることを如実にしめす言葉でうめつくされています。

日本の国がおかしくなっていくことによほど関心があるようだが、
世界についてはほんとうのところは付け足しでお茶を濁している。

その日本についても、おかしいという指摘自体が的外れもいいところ。
なにせ、かれらのありがたがる指導書が
米国レーガン以来のグローバルスタンダードっていう如何物の翻訳ものだから始末が悪い。

いま、この国がたいそう悪い時代にあることが政治家の所為にされているが、
その政治家をえらんだのは国民であり、
その政治家たちを切り崩し、国民への裏切りを誘導したものこそ、
マスメディアのフレームアップによる徹底したプロパガンダであった。

すなわち、いちども本腰の政策を実行させずについに落城させた手腕はみごとというほかない。
こうしてまた振りだしにもどって、いよいよ難儀を背負わされるのは国民ってことです。
さて、世界屈指のおだやかな国民はどこまで苦難を苦難とおもわずに生きられるのでしょうか?
そういえば、・・最後の敗戦の日まで、だれもギブアップと言わなかったようにおもいます。
まるで 聖書に登場する人のように。・・・

ひとはこのようにも、生きてしまえることが、いつのまにか忘れさられて久しい。・・

形容しがたい狂気、末おそろしい従順さを、のみこんだ観念の者というべきか。・・

だがしかし、わたしたちがこのようにやっかいな者であるけれども、
わたしたちにとってもっとも本質的なことであります 《 個の存在 》が
消費世界観のなかでどんどん切り捨てられ、見捨てられていくことを
指をくわえて待っているわけにもいかない。・・

このまま見過ごすことは、
わたしたちの 《 自己喪失=> 絶望 》 を意味するものです。

わたしたちの 《 個の存在 》 の自立に向けて、
欺瞞にみちた思想(グローバリズム、民主主義 )を解体し、

虚妄の時代を解体するために、

今年も微力を尽くして書きつづけていきたいとおもいます。

・・(ブログ・心理カウンセラーがゆく!http://blog.goo.ne.jp/5tetsuより 転載.)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion0745 :120105〕