アワーストライキ

著者: 藤井光 ふじいひかる : 美術家・映像ディレクター
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   東京スカイツリーの足下で進行するジェントリフィケーション。墨田区は、
路上生活を強いられる不安定労働者の生命線である空き缶拾いに罰金20万
を課す条例を10月1日に施行した。
そして、観光都市として再生を計る墨田地区は、そのアーキテクトの道具
として、今後さまざまなアートプロジェクトを象徴資本を利用する企業と
設計し、「持たざる者たち」と同様に、多くのクリエイティヴ・レイバー
(芸術労働者)を投入し、使い捨てていくであろう。

例えば、このアートプロジェクトもそのひとつに違いない。
WEB版:http://silentlinkage.com/archives/22
インスタレーション版:2010年10月9日-17日 12:00-20:00
@アサヒ・アートスクエア(東京生活転回法-How to invert urbanism展)
http://asakusa.survivart.net/wp/?page_id=40

「芸術と労働」の問題に関するコメントが静かに増殖を続けていることに
希望を感じながらも、今、このプロジェクトを設計した者としての責任を
今後どう引き受けていけばいいのか悩んでいる。
http://silentlinkage.com/archives/180

藤井 光(ふじい・ひかる)美術家・映像ディレクター
http://hikarufujii.com/