昨日2月10日、大高正二さんの冤罪裁判(第8回公判)の傍聴に行きました。彼は、ここ10年間にわたり、ほぼ毎日、裁判所前で裁判官たちのデタラメブリを糾弾し続けたために裁判所から憎まれ、裁判所の職員に暴行したなんぞというデッチアゲをされて刑事被告人にされています。
この裁判の裁判官(裁判長・多和田隆史)と裁判所職員の横暴ぶりについては『イマドキ裁判官は、江戸時代のお代官サマ!?』でレポートしましたが、なにしろ、今まで2回、私は法廷から追い出されています(笑)。1回目は「帽子(いつも帽子を被っている有名な琉球大学の憲法学者、高良鉄美教授のお帽子とは違い、ほとんどツバの無いもの)を取れ」と多和田裁判長さんに言われ、『裁判するのに私が帽子を被ってようがいまいが全く関係ないでしょ? 私が帽子を被ってたら裁判できないわけ?』と思い、取らなかったら追い出され、2回目は多和田裁判長さんが「開廷前に注意しますが、録音機を持っていたら退廷させます」と言ったので「どうして録音したらいけないんですか?」と質問したら追い出され、3度目の正直!?
でも、もちろん、増田サンは、タダでは起きないのですぞっ!?(笑)・・・では、スカーフ被ってたら、どう出るかしら? スカーフで、裁判長&裁判所職員の反応をテストしてやりましょう! とモクロミ、ムスリムの女性たちのようにスカーフを被って傍聴席に入りました。すると、入る時に警備職員が小さい声でしたが「スカーフを取ってください」というではありませんか・・・無視して入りました。すると、入るや否や、また、別の男だと思いますが、やはり小さな声で「「スカーフを取ってください」というのです。もちろん、ムシムシ(笑)・・・
そして、一番前の真ん中の席、多和田裁判長さんの一番目につくところに陣取りました。何か言うかな? と期待したんですけど・・・あらららら・・・今回は横暴極まりない多和田裁判長さんも何にもモンク付けてきませんでした。では、いったい、どの法律・規則に「傍聴者はスカーフを被っていてはいけない」と書いてあって、裁判所の警備職員が二人もそんなことを私に言ったんでしょうか? 公判が終わったら、警備の一番エライ人に確認しなくっちゃ、と決意しました!
さて、やっと3度目の正直で、今回は大高冤罪裁判の傍聴ができました! この事件は、2010年8月10日に東京地裁(高裁)の第2南門において、大高さんが施錠中の警備課長の頭を、門の外から鉄の門扉の上に登って2度殴り、5cmの瘤を負わせる暴行をしたとの容疑で、同年11月2日、丸の内警察署前で逮捕されたことに始まります。この経緯自体が、変ですよね?
8月10日の「暴行」の「犯人」は大高さんと分かっていて、なぜ、「現行犯逮捕」もせず、11月2日までほおっておいたのでしょうか? それから、同年12月12日に大高さんは東京拘置所に監禁され、何回保釈請求しても釈放されませんでした。万に一つ、この「犯罪」が真実だったとしても、ほんの微罪ではありませんか? それなのに、なんと、約1年1ケ月も拘禁されていたのです。そして、やっと200万円で保釈されましたが、その条件が『東京地裁、高裁正門前での宣伝活動禁止』他! です。大高さんが何のために「罪」をデッチ上げられたか、とても分かり易い!
さて、本日の法廷は警備課長氏の診断書を出した最高裁判所医務室の医者による「警備課長氏の5センチの瘤は約4時間後の診察の時の触診では消えていた。レントゲンもCTにも何の異常も無かった。しかし『頭部打撲、頸椎損傷』で1週間の加療が必要という診断書をだした」ということの信ぴょう性について被告人側証人の医師に尋問する、ということでした。
この医師は外科医としての長い経験から「瘤というのは内出血によるものだから、4時間で無くなるということは有り得ない」とハッキリ証言されました。といって・・・小さな内出血でも4時間で消えることなど無いことは誰でも経験から常識で分かりますけど・・・そして「もし『頸椎損傷』が事実なら、1週間で治癒することなどあり得ないし、すぐ入院が必要で、『頸椎損傷』の患者が歩いてそのまま帰る、などということは考えられない」と証言されました。
検事の反対尋問では、最初に「あなたは東京民医連の副会長をしておられますね?」などと、何の関係もないことをかなり執拗に聞くのです。「東京民医連は政治団体と、」と、検事がここまで言った時、さすがに被告人代理人から強硬な異議が裁判長に出されました。「何の関係もないことを尋問するのはやめさせてください」・・・だったかと・・・なにしろ、録音できませんので、正確ではありません。多和田裁判長さんは検事の肩を持とうと何回か試みた末、異議を受け入れました。
その次に検事が執拗に尋問したのは「頬を平手打ちした場合は、内出血しなくても腫脹(しゅちょう)が出ますよね? その場合は4時間でも消えるのでは?」ということです。つまりは、「瘤」とハッキリ、被害者と称する警備課長氏が主張しているものを、なんとか「4時間で消えた」ことを医学的に有り得ることにしないといけないので、今度は、頬をビンタした場合の内出血無しの場合と同様にしたい、という意図です。
しかし、経験の長い外科医は「その場合も、何らか皮膚の下の細胞が壊れて浸出液が出ているのですから、4時間で腫脹が引くということは通常、有り得ません」と、キッパリ、答えられてしまいました。つまりは、警備課長氏の主張や、彼の言うまま(裁判所のもくろみのママ?)診断書を書いた医師の診断はデタラメ、で、犯罪事実は無い、暴行の事実は無い、大高さんは無実だ、ということが、この医師の証言で明確になったのです。
実は、この公判で「裁判長・検察官一体」といっていいような姿が眼前に展開しました・・・いつものことのようなのですが・・・被告人代理人が検事の「しゅちょう、しゅちょう」という、普通は使わない言葉に対して「どんな漢字を書くんですか?」と検事に質問したところ、横暴な多和田裁判長が答えて曰く「顔がハレルという『しゅ』『腫』という字に、張り出すの『ちょう』『張』で、しゅちょう、『腫張』ですね」。それで、検事から「いえ・・・『ちょう』は『にくづき』なんですけど・・・」と言われ、傍聴席にはクスクスと忍び笑い・・・思いっきり笑うと追い出されますので・・・が広がりました。
でも、やっぱり、一人、多和田裁判長の横暴の犠牲者=追い出された傍聴者がいました。検事とのやり取り、被告人代理人とのやり取りの中で、どう見ても「裁判長・検察官一体」なので、一人の傍聴の女性が「裁判長はフェアーにやってください」という趣旨のことを思わず言わずにはいられなくって言葉に出しました。そして、即「退廷っ!」と多和田裁判長に言われ、警備職員に拉致され法廷から連れ出されていきました。
なにしろ、本当に多和田裁判長と検察官一体のアンフェアーぶりは誰の目にもハッキリ見えます。あまりにも証人の医師の証言が明確で、これでは大高さんの無罪は明確です。そこで、検事は刑訴法では禁じ手である違法な「証人申請」を8回目の公判の今になって申請してきたのです。例の出鱈目な診断書を書いた最高裁判所の医務室の医師を証人申請・・・もし、これが証人採用されると大高さんは防御できないではありませんか? 大高さんの無実を証明する医師の尋問は終わってしまったのです。
大高さんが要求した監視カメラの映像も検察官は頑として出さないし、多和田裁判長もその申請を却下するし・・・なんと、429号法廷から徒歩数分の南門の所での、現場検証も多和田裁判長は却下しています・・・支援者代表の国本勝さん他で行った現場検証は下記をクリックしてください。
http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1401.html
通常、裁判官は「行政のイヌ」と評判の裁判官の場合でも、法廷では「私は公正に裁判しますからね~」というポーカーフェイスを、それはそれは見事に作ります。ところが、この多和田裁判長さんは、本当に分かり易い人で、検事と一体となっていることがミエミエ、なのです。出廷していた大高さんの二人の代理人が交互に、「そんな刑訴法違反の証人申請は許されません」と強硬に異議を出す中で、多和田裁判長さんときたら六法全書・・・に見えましたけど・・・の、大高さん代理人がいった条文を見ながら(見るふりをしながら?)、「まぁまぁ、解釈はいろいろありますからねぇ」などと何度も言うのです。
その顔には、ハッキリと、この「後出しジャンケン証人を採用するもんね~」と書いてありました。でも、さすがに口に出したのは「この法廷で採用するともしないともは結論は出しませんが」ですって!? ここで「採用します」なんぞと言ったら、それこそ、ブーイングの嵐だったでしょう。「全員退廷」と言われても、ほとんど終わっていましたから(笑)・・・
長~い時間をかけての、大高さん代理人と裁判長さんとの攻防の後、「では、証人の件は期日外で」という結論。そして、次回2月27日(月)13:30~429号法廷での公判は、そのままやることになり、閉廷。
さぁって・・・警備責任者を、とっ捕まえなくちゃ! ・・・近くにいた警備職員に「どなたが、ここの警備責任者?」と聞いて、カップクのいいオヤジサンを捕まえ「法廷に入る時、二人の警備職員から『(被っている)スカーフをとってください』と言われましたが、どんな法律・規則にそんなことが書いてあるか、文書を見せてください」と言いました。彼は「まず出てください」と言って、法廷前の廊下のバリケード(笑)・・・何のため?・・・の外に私を押し出しました。それで、仕方がないので私はバリケード柵の外から「文書を見せてください、どんな法律にスカーフを被って傍聴しちゃいけないと書いてあるんですか?」と聞いたのですが、警備責任者は脱兎のごとく逃げ去り、消え去っていました!?(笑)
つまりは、裁判所の警備職員たちは、多和田裁判長さんは、スカーフを被っている女性を見たら「退廷っ」と言うに決まっている!? と、裁判長の気持ちを忖度して、別に、そんな「決まり」はどこにも無いのに、そう言ったんですかしらん?
「裁判所は人権救済機関」と中学生の公民教科書には書いてあるのですけど・・・東京の裁判所は、自分たちを批判するので気に入らない場合は、何の罪もない人を犯罪者に仕立て上げ、その人の支援傍聴者には、とにかく、できる限りのイヤガラセをする・・・というところのようです。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1821:120213〕