オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶

七年近く前に亡くなった父が電通に勤めながら原発推進に尽力し、定年後の90年代にはいっても反原発運動家へのいやがらせ活動をおこなっていたことは、折に触れ語ってきました。今年の311の記念日にフェイスブックで、この八年間の思い出話としてそのことを述べたところ、80人以上にシェアされ推定数千人に読まれた結果、私への凄まじい攻撃がはじまりました。現在は私の投稿に対するヘイト報告が集中し、一か月ごとに一か月の投稿禁止処分となり、つまり全く投稿できない状態です。酷いもので五年前に書いた「東京裁判で松井石根は南京大虐殺について問われ、大虐殺はやるにはやったがあれは全部部下が悪いので部下の責任だと語って、卑怯なジャップという印象を世界に与えた」という文などがヘイト認定されたもので、フェイスブックからは「審査の結果問題ないとわかりました。ご迷惑をおかけしました」と通知が来ながら、一か月投稿禁止が連続しています。言論空間としてのフェイスブックの公平性と信頼性には疑問を抱かざるを得ません。

そうした背景があればこそ、電通の影をうかがわせる組織がそこまでがむしゃらに攻撃を加えてくればこそかえって、亡父と原発の話はより広く知ってもらう必要があると思うようになりました。

そこでこのような連載をはじめることにしました。「オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶」

http://www.sairyusha.co.jp/saimaga/kioku01.html 

この連載を通じて、「ただで安全に無限の電気を与えてくれる」原発を正義だと信じ、その「原発に歯向かう汚いアカども」と戦い続けた父の生涯をふりかえりたいと思います。