『ウクライナ危機の責任は欧米にある』とのアーギュメントで有名なミアシャイマー教授のインタビュー動画をご紹介させていただく。
このインタビューは今年の2月23日に行われたものだが、インタビュアーであるCGTNのXu Qinduo氏の適切な質問に対して、ミアシャイマー教授は簡潔に解りやすくご自分の見解を説明して下さっている。
ミアシャイマー教授は「この戦争はどう決着するのか」という質問に対して、「予測困難であるが、ウクライナの中立化、意義ある和平協定締結という形にはならないであろう」と、きわめて悲観的な予測をしている。また、ドイツとロシアとの友好関係が破壊されてしまったことにも触れ、独露関係が正常に戻るまでには何年も何年もかかるだろう、と語っている。
さらに教授は、「バイデン政権は全体的にトランプ政権よりも攻撃的で好戦的であり、バイデンのロシアに対する敵対的態度がウクライナ戦争の主因である」との見解を述べている。
その他、教授は世界の多極化についても触れ、世界が多極化しているのは確かだ、と言明している。
動画(日本語字幕付き)へのリンクは:
https://www.youtube.com/watch?v=ny01c0CDMiA
ジョン・ミアシャイマー (John Mearsheimer)教授について
Source: http://mearsheimer.uchicago.edu/images/jjm-photos/jjm04-2228×2782.jpg
米国の政治学者、国際関係学者、空軍軍人。シカゴ大学政治学部教授。
ミアシャイマー教授はご自身のブログで、こう自己紹介している:
『私は国際関係理論家である。もっと具体的に言うと、私は、大国が国際システムを支配し、常に安全保障上の競争を繰り広げ、それがときには戦争につながることもある、と考える、リアリスト(現実主義者)である。私は学問に人生を捧げてきたが、同時に、その時々の政策論争にも関わるように努めてきた。例えば、私は、2003年のイラク戦争勃発以前から、最も率直なイラク戦争反対論者の一人であった。』
以上
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion13146:230725〕