シリーズ 目取真俊『魂魄の道』を読む
今年2月、沖縄在住の作家・目取真俊の短編集『魂魄の道』(影書房)が刊行された。5つの短編に錯綜するテーマは沖縄戦の中で沖縄の民衆が負った記憶だ。それは「被害」か「加害」かに截然と色分けできるものばかりではない。各短編には自らの記憶の圧迫に苦しみ続ける人が出てくる。その一人ひとりの記憶を見る、聴く、読む、想像する。そういう努力なしには、直接の体験をもたない私たちに、「私」の問題とはならない。『沖縄「戦後」ゼロ年』で目取真が語ったところである。ここに目取真文学と取り組む現代的意義を認める。
◇第1回 沖縄戦の記憶に向き合う作家の想 像力
講師=越川芳明(明治大学名誉教授/アメリカ文学者)
日時=2023年12月23日(土)13時~16時
◇第2回 『魂魄の道』を読む――その1
報告=田代ゆき(近代日本文学研究)
日時=2024年2月23日(金・休) 13時~16時
◇第3回 『魂魄の道』を読む――その2
報告=土田宏樹(『伝送便』編集委員)
日時=2024年3月20日(水・休) 13時~16時
会場 本郷文化フォーラム(HOWS)ホール
〒113?0033 東京都文京区本郷3の29の10飯島ビル1F
最寄り駅は地下鉄丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅
問い合わせ 要事前予約
? 080-9816-3450