シンポジウム「日中友愛外交の道を探る」の報告(転載)

10月4日(日)に、明治大学・政治制度研究センターとNPO日本針路研究所の共催で、東京・御茶ノ水の明治大学で開催されました下記シンポジウムの報告を共催団体のNPO日本針路研究所代表の村岡到氏の報告から転載させていただきます。

当日は元首相の鳩山友紀夫氏も登壇、特別発言をされるということもあり、右翼の街宣車が多数押しかける中での、それに対応する警察の厳重な警備の中での開催となりましたが、定員を大幅に超える多数の方が来場され、せっかく来ていただいたのに、入場できずに帰っていただいた方もおられました。

なおこのシンポジウムの録画は下記のユーチューブサイトでご覧いただけます。

UPLAN(ユープラン) https://www.youtube.com/user/77209088

https://www.youtube.com/watch?v=JE36VI8r47E    (前半)

https://www.youtube.com/watch?v=aAk3eUwEyLM (後半)

(以下転載)

「日中友愛外交の道を探る」会場あふれる熱気:村岡到

一〇月四日、東京・御茶ノ水の明治大学グローバルフロントで、シンポジウム「日中友愛外交の道を探る」が開かれ、会場にあふれる二六〇人が参加した。明治大学・政治制度研究センターとNPO日本針路研究所が共催。司会は、高野孟氏(ザ・ジャーナル主宰)。報告とテーマは次の三つ。

・矢吹晋氏(横浜市立大学名誉教授):「原点から再考しよう」

・孫崎享氏(東アジア共同体研究所所長):「独仏は協力、日中は対立、なぜ?」

・荒井利明氏(元滋賀県立大学教授):「私たちにとって中国とは何か」

特別発言として鳩山友紀夫氏(東アジア共同体研究所理事長・元首相)。

開会挨拶は西川伸一氏(政治制度研究センター)、閉会挨拶は村岡到(NPO日本針路研究所)。

会場への道路で鳩山氏の登壇を妨害しようとする右翼の街宣車が早朝からがなりたてるなかで、会場を満杯にして実に内容のあるシンポジウムとなった。司会の高野氏の好リードで、質疑も充実していた。特に、民主党政権の限界についての質問に、鳩山氏が誠実に答える姿勢が好感を呼んだ。アンケートと質問が参加者の四分の一近くもあったことは、参加者の熱心な関心を表している。

閉会挨拶で、村岡は、憲法には出てこない〈友愛〉の大切な意味を理解したことが、クーデンホーフ・カレルギーから学んで〈友愛〉を政治理念にした、鳩山さんの祖父・鳩山一郎(元首相)を知り、鳩山さんとの接点が生まれるきっかけとなったと明らかにした。

集会の後に、報告者・司会者も交えて歓談した。高野氏は、翁長雄志沖縄県知事選挙の勝利を勝ち取った「オール沖縄」の結集にいたる「裏話」を語った。孫崎氏は、政治への関心が激変していることを、三月の京都での講演・デモへの市民の冷ややかな反応と、最近の国会デモの様相との違いを指摘して強調した。

シンポジウムの詳しい内容はいずれ何らかの形で明らかにします。(村岡到)