シンポジウム「日中友愛外交の道を探る」
日時: 10月4日(日)午後1時30分~ (開場は午後1時)
場所: 明治大学グローバルフロント1F グローバルホール
(御茶ノ水駅・新御茶ノ水駅下車)
アクセスマップ: http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
キャンパスマップ: http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
資料代: 700円
報告: 矢吹 晋さん (横浜市立大学名誉教授)
「原点から再考しよう」
報告: 孫崎 享さん(東アジア共同体研究所所長)
「独仏は協力、日中は対立、なぜ?」
報告: 荒井利明さん(元滋賀県立大学教授)
「私たちにとって中国とは何か」
特別発言: 鳩山友紀夫さん(東アジア共同体研究所理事長、元首相)
近著:鳩山友紀夫・高野孟など『なぜ、いま東アジア共同体なのか』(花伝社、2015年)
司会: 高野 孟さん(ザ・ジャーナル主宰)
開会挨拶: 西川伸一(政治制度研究センター)
閉会挨拶: 村岡 到(NPO日本針路研究所)
共催: 明治大学・政治制度研究センター
NPO日本針路研究所
矢吹 晋さんから
無人島尖閣は日清戦争の勝負がつきそうな時点で「無主地」として、「先占」された。半世紀後の戦争で今度は日本が敗れたが、勝者は誰か。米軍に敗れたことは明らかだが、柳条湖事件あるいは盧溝橋事件に始まる中国との勝者は誰なのか。 中華民国か、中華人民共和国か。尖閣は沖縄返還に伴い、「197 2年に日本に返還された」と日本人は考える。だが、戦勝国の米国も、その同盟国の蒋介石も、蒋介石と戦い勝利した毛沢東も「日本に返還された」とは、認識していない。尖閣衝突はここに始まる。相互理解への道を原点から再考し、現代中国を論じてみたい。
近著『尖閣問題の核心』(花伝社、2013年)
孫崎 享さんから
第二次大戦以降きわめて大きな変化は、① 核兵器の出現により大国同士は戦争できないこと、② 長年戦争をしてきた独仏が「憎しみ」を超え、密接な相互協力関係を築き、誰もが独仏戦争はありえないと思う関係を持つに至ったことである。同様に、アセアン諸国も宗教、政治体制の異なりを超え、武力紛争を避ける体制を築いた。
東アジアは、今、世界で最も繁栄の可能性を持っている。
日中関係も、周恩来首相と田中首相の会談で、尖閣諸島という領土問題を超え、発展の基礎を作った。今なぜ尖閣諸島が紛糾しているのか、米国の思惑を見てみたい。
近著『戦後史の正体』(創元社、2012年)
荒井利明さんから
「脱亜」の道を歩んで敗戦に到った近代の日本・日本人にとって、その致命的な誤りは中国認識・対中政策にあった。あれから70年 、巷にあふれる中国崩壊論、中国脅威論、中国異質論は、現代の日本・日本人を再び「敗戦」に導こうとしているのではないか。 私たちにとって中国は敵か友か、ライバルかパートナーか。 私たちがめざすべきは対立・対抗の対中包囲網か協力・ 提携の東アジア共同体か。日中の協調なくして東アジアの平和と繁栄はない。今、私たちにとっての最大の課題は、隣の台頭した大国をいかに認識するかである。
近著『転変する東アジアのなかの日本』(日中出版、2014年)
これまでのシンポジウム
第1回 2014,10,19 「領土問題の打開策を探る」
若宮啓文・岡田充・岩下明裕
第2回 2015,3,29 「戦後70年 私たちの課題」
浅井基文・村岡到・荒井利明