◆ 地震と原発事故情報 その259 ◆
4つの情報をお知らせします(12月6日)
★1.ストロンチウム390億ベクレル流出か?
海を汚染し続ける東電の重大な責任
山崎久隆
★2.再稼働を急ぐ電力会社8社へ抗議し、経産省を一周するデモ
ぜひ参加を!12月11日(日)
★3.最近感じたこと
3.11以来世論はあまり変わっていないのでしょうか?
冨塚元夫
★4.☆今年最後の東電前アクションやります☆ 12月23日
東電に原発扱う資格なし!
今すぐ柏崎刈羽のすべての原子炉の廃炉手続きを!
東電は福島事故のすべての被害者に真摯な賠償を!
★1.ストロンチウム390億ベクレル流出か?
海を汚染し続ける東電の重大な責任
だから警告をしていたのに、東電はまたしても汚染を止められず海に流してしまった。
現在行われている汚染水の浄化作業では、セシウムをゼオライトなどで吸着しているが、ストロンチウムを除去する能力は無いと思われる。そのため、汚染水のセシウム濃度は処理後は1000ベクレル/リットル以下だが、ストロンチウムの濃度はストロンチウム89が54000000Bq/リットル、ストロンチウム90が76000000Bq/リットル(9月20日時点のデータ、しんぶん赤旗12月6日より換算)というから、すさまじい汚染値だ。
12月5日の記者会見で明らかにしたことは、いつ頃かはっきりしないが汚染水を蒸発させ、放射能を取り除く装置の内部で漏えいが4日になって確認され、処理建屋内部で45トン(45000リットル)が漏れ、そのうち300リットルほどが外部に出て、一部は10メートルほど離れた排水路を通って海に流出したと見られているが、これも東電評価値なので信頼性無し。
どれだけのストロンチウムが外部流出したのかは、もう誰にも分からないが、このレベルの汚染が常時原発及びその地下に存在することを改めて思い知らされる。
東電は「海に流出したかどうかはβ核種分析を見て判断する」としているが、その分析には二週間程度掛かると、いつものとおり調べる気など毛頭無い態度。ストロンチウムやプルトニウムの汚染については、本当に知られたくないのだと言うことが分かる。検出に時間が掛かるとか、言っている場合では無い事態になって既に8ヶ月が経とうとしている。やる気にならない国や東電の無責任さは、拍車が掛かっている。
この蒸発装置は、漏えい検知器さえ無かったそうだ。何を取り扱っているのか、その扱っているものが福島の人々を傷つけているという意識も無いらしい。放射能を無主物と言い放った東電は、敷地内にある段階から既に「放射能に責任を持つつもりは無い」と宣言しているに等しい。
今回の流出事件は、たまたま見える場所で起きたから分かっただけとも言える。
地下止水壁を作らなければ、漏えいした汚染水は地下で海に流出する。しかし東電はいつまで経っても工事を行おうとしない。準備がどうのと言っているうちに、汚染水は今も確実に海に流れている。その中には相当量のストロンチウムがあると考えるのが妥当だ。
リットルあたり1億ベクレルのストロンチウム汚染が拡大する前に、せめて原発の陸側地下に止水壁を作って、地下水の流れを原発直下から隔離すべきなのだ。
(山崎久隆)
★2.再稼働を急ぐ電力会社8社へ抗議し、経産省を一周するデモ
ぜひ参加を!12月11日(日)
全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ
集合:12月11日(日) 午後1時、日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)
※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
※たんぽぽ舎関係者はデモの先頭グループになります。12時50分に集合し10分簡単な打ち合わせをします。
<集会内容>
・原発現地から
・脱原発運動の現場から(原発輸出反対、避難の権利、被曝労働問題など)
・寸劇(東電前アクション) など
・午後2時: デモ出発
※プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎
東電→九州電→四国電→北海道電→中国電→東北電→東電→中部電→関西電→経産省をぐるっと一周してゴール!
・8つの電力会社と経産省に再稼働反対をアピールし、申し入れ文を出します。
各地域(出身)のみなさまへ、地元の原発に反対する申し入れ文を持参ください!
※全長7.5キロのロングコースデモです。JR有楽町駅、東京駅、地下鉄大手町駅などから途中合流や離脱もできますので、自由にご判断下さい。
デモコース地図はこちら
http://2011shinsai.info/node/1118
★3.最近感じたこと
3.11以来世論はあまり変わっていないのでしょうか?
11月20日に福島県で県議会選挙が行われました。福島市選挙区は定員8人に対し11人が立候補しました。反原発陣営からは佐々木慶子さんが立候補しました。
前回の選挙でも立候補したと聞きました。前回は最下位で落選したとしても今回は当選するのではないかと期待しましたが、結果は最下位落選でした。
私は昨年11月30日渋谷区消費センターで開かれた「プルサーマルを止めて原発震災を防ごう!in 渋谷」に参加しました。報告者は白鳥良香さん(浜岡原発を考える静岡ネット代表)と福島から佐々木慶子さん(「沈黙のアピール」呼びかけ人代表)でした。参加者が少なく内容が難しかったと記憶しています。「沈黙のアピール」は昨年2月16日佐藤雄平知事がプルサーマル受け入れ容認発言を聞いて、全国全世界に呼びかけてプルサーマル導入反対運動をしてきたものです。昨年8月6日に県知事は正式に受け入れて福島第一の3号機にMOX燃料が入ってしまいました。この時の報告では、福島原発では1年に何度も事故が起こっていることを知りました。例えば6月17日第一2号機で電源喪失・原子炉緊急停止事故がありました。
3.11の事故で佐々木さんたちの危惧が現実になり、今や佐藤雄平知事がすべての原発を廃炉にすると表明したように様変わりしたのですが、どうして佐々木さんは最下位落選なのかわかりません。
千葉県でも反原発の市民ネットの議員は2人しかいません。定数95人の約半数は自民党系です。3.11後でも多くの人々の意識は変わっていないのでしょうか。
さようなら原発1000万人署名でも現在集まった署名は100万人を少し超えたほどと聞いています。このままでは目標達成が危ういという危機感も加わって11月29日船橋では市民ネットワーク千葉県等の呼びかけで「さようなら原発1000万人署名・千葉の会」発会が行われました。発会記念講演では鎌田慧さんが2時間近く話されました。
鎌田さんがおっしゃるように、今回の原発事故とその後の政府の対応を見るとき、原発絶対体制のもとで、民主主義が無かったことに気が付きました。40万人と言われる原発労働者は日常的に被曝していても、その中で労災を認められたのは13人だけだそうです。憲法25条が保障する生存権がありません。国民に年間1mSvの放射線を浴びせるのは法律違反です。発がんの危険があります。いわば発がん性物質です。発がん性物質には農薬・重金属・添加物等多数あり、それぞれに法律で規制値が定められています。残留農薬の場合には、数百という農薬が食品衛生法によって、個々に規制値が定められています。 0.01ppmという厳しい規制の化学品も多数あります。ある食品に一つでも規制値を超えた化学物質がふくまれていると判明した場合、その食品はリコールされます。輸入品ならば輸入許可されません。
この場合、製造者や政府が「食べてもただちに健康に影響はありません」とか「問題の食品を食べて健康に被害がでたという例もないのに、お母さんたちは何をさわいでいるのか」とはマスコミは言いません。同じ発がん性物質なのになぜ放射線はそのように優遇されて、一般国民(消費者)は我慢して受け入れなくてはならないのでしょうか?
官僚、自民党、御用学者やマスコミの責任も大きいと思います。
鎌田さんがおっしゃるように彼らが創った原発体制は日本をいびつな社会にしてきたと思います。民主主議と憲法を取り戻すために1000万人署名運動は地域に深く浸透させなければならないと思います。
(冨塚元夫)
★4.☆今年最後の東電前アクションやります☆ 12月23日
東電に原発扱う資格なし!
今すぐ柏崎刈羽のすべての原子炉の廃炉手続きを!
東電は福島事故のすべての被害者に真摯な賠償を!
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【東電前年末ジャンボ・アクション】
~ 柏崎刈羽を廃炉に!@12.23 ~
呼びかけ:東電前アクション!
http://toudenmaeaction.blogspot.com/
Email: toudenmae.action@gmail.com
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
□日時:12月23日(金・休)
18時開始
□場所:新橋東電本店前にて
東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
□鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
□このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。
☆「ふざけんな東電!11.6デモ」おかげさまで盛況のうちに成功しました!
http://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/11/116.html
【今年最後の「東電前アクション」やります!】
☆福島大事故に明け暮れた2011年の締めに、原発に振り回された怒り・嘆き・悲しみをもう一度東電にぶつけてやりませんか?
福島第一原発は、免震棟で最も放射能を避けていたはずの吉田所長までが倒れ、いよいよ収束作業にあたれるエンジニアの枯渇が現実味を帯びています。
そして、とうとう東電・政府は溶けた燃料棒の地底への沈降(チャイナシンドローム)が進行していることを認めました。
☆この破滅的現実を招いた当の東電は、一方で11月16日に横須賀で作られた核燃料棒を7基の原子炉を有する柏崎刈羽原発に搬入しました。東電は、まだまだ原発を動かす気満々ということです。
すでに2007年の中越沖地震でダウンして、大火災と放射能漏れを起こしているこの柏崎刈羽原発、そのときの地震で敷地内の地形が160cmも変動しています。
直近に三重もの活断層が確認されている柏崎刈羽原発が次の大きな地震に耐えられるかどうかは「神のみぞ知る」の領域です。東電は、いまだにこんな「サバイバルゲーム」に私たちを巻き込み、呑み込もうとしています。
☆11月16日に核燃料棒が搬入される際に、柏崎刈羽原発の前では現地の人々の抗議の声が響きました。柏崎刈羽現地では、2001年に住民投票によって「プルサーマル計画」を断念させています。
問われているのは、東電本店と政治の中枢を抱え、そして≪原発-の危険≫を地方に押し付けながら、無自覚に原発の電気も享受してきた東京・首都圏の私たちではないでしょうか。
そう、東電管内で生活する東京・首都圏の私たちにこそ、柏崎刈羽原発を止める責任があります。
もう核の恐怖に怯える時代も、迷惑施設を地方に押し付ける社会のあり方も2011年で終わりにしませんか?私たちのジャンボな怒りの声で訴えよう。
東電に原発扱う資格なし!
今すぐ柏崎刈羽のすべての原子炉の廃炉手続きを!
東電は福島事故のすべての被害者に真摯な賠償を!
そして12月23日に東電本店前で、2012年を「原発ゼロ元年」として迎えることをともに宣言しましょう。
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[編集部より]
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