5月23日の口頭弁論についての記録は傍聴記などあります。淵上代表の陳述については経産省前テントひろばのブログで公表されています。これはもうひとりの代表である正清太一さんの陳述書です。 (M/O)
正清太一代表の陳述書
1 国が起こした訴訟に対して、私は強い憤りを覚えています。
経産省は、国策として「原子力発電」を進めてきた張本人です。彼らはこれまで、重要な情報は隠したまま、原子力は安全でグリーンなエネルギーだと偽って国民をだましてきました。地震が起こっても原発は大丈夫だと言い続けてきました。そうして気が付いたら54基に及ぶ原子力発電所が、多額の国費をつぎ込んで建設されていました。
そして、一昨年3月11日、東日本大震災によって福島第一原発が史上最大の暴発事故を起こし、大量の放射能物質が大気中に放出されました。そのたまに多くの人々が帰るべき家や土地を失い、生活を破壊されました。そして現在もなお、放出された放射能は人々に健康や身体を蝕み続けています。これが自然災害などではなく、人災であることは明らかです。
2 私自身は8回、福島の各地に赴き、被害者の実害、思いをつぶさに見てきております。みんな原発事故による放射能漏れに対する不安と焦燥を覚えながら避難所での暮らしを余儀なくされていました。そして、政府、行政が何一つ被災者の期待する救済策を行っていないこと、被災者たちが政府、行政に対する不信と憤りを強く持っていることも判ってきました。
そして、一昨年の9月11日の夕刻、仲間たちと一緒に私はテントを立ちあげました。それは、福島で私が見てきたこと、そして感じてきたことを出来るだけ多くに人に伝えたいという思いがあったからです。
3 テントは「原発の再稼働をやめろ」「福島をはじめとする子供たちのいのちと健康を守る政策の実施」を要求してきました。このことは福島をはじめとする、国民多数の要求でもあります。昨年3月からは毎週金曜日の夕刻から「原発やめろ」という何万もの人々が首相官邸をはじめ、各省庁におしかけるようになってきております。今,止めなければならないのは原子力発電なのです。今問われるべきは国民のいのちと健康を守るのか、一部大企業の利益を守るのかという問題です。国民の世論を無視して、原発の輸出や再稼働を強行しようとする政府の姿勢は必ず国民から見放されるでしょう。
4 今日まで、全国から多くの人々がテントを訪れ、人々に知られるようになりました。「原子力発電」の今後のあり方について誰でも自由に参加して議論するこのテントは、憲法に保障された国民の意見の表現の一形態として認められるべきと考えています。
このことを政府、行政は正面から受け止めようとせず、逆に強制排除に向けて訴訟を起こしてきました。しかし、既に事故から2年以上経た今日に至るまで。政府。経産省が一体何をしてきたと言うのでしようか。誤りをp認める事も、事故の責任をとることもなく、被災地と被災者を放置し続けてきただけではないですか。
自分の責任さえ取ろうとしない政府や経産省が、テントの立ち退きを要求して訴訟をおこすなど、職権の乱用であるとしかいいようがありません。
◇◆◇◆◇◆ 「脱原発テントといのちを守る闘い」今後の日程 ◇◆◇◆◇
6月 3日(月) テント裁判を考える講演会 18:30~ 明治大学リバティホール http://tentohiroba-saiban.info/index/img/endan_yobikake.pdf
◇◆◇◆「脱原発テントといのちを守る闘い」テントからのお願い ◇◆◇◆
<「土地明渡請求訴訟取り下げ署名」への協力・拡散のお願い>
現在、テントひろばでは、「土地明渡請求訴訟の取り下げを求めるための署名」を経産省前テントひろば受付と、インターネットでお願いしております。
「土地明渡請求訴訟」取り下げを求める請願署名 (ネット署名〆切は、5月末まで延長しました)http://tentohiroba.tumblr.com/post/48968694817
署名への協力、ツイッター、フェイスブック、メーリングリスト、ブログ
などでの拡散も宜しくお願いします。署名提出とテントからの連絡以外には一切使用しない事をお約束いたします。
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