テント日誌番外編6月22日~テントひろば壁新聞(試用版)第4号

前回から、何ヶ月ぶりでしょうか!みなさんのあずかり知らぬところで紆余曲折を経て、テントひろば壁新聞(試用版)第4号です。

いやあ、せめて月二回発行にしたい。ホントしたい。
毎日、暑いです。座り込みには、帽子と飲み物とマスクを。日差しが辛い時には無理しないでテント内で休んでくださいよー。(壁新聞係 壁)
壁新聞めにゅー
●. 紹介!「第二テント日直だより」
●. 抵抗は文化に!
((φ(・ω・´;)<「経産省の誤算」 φルリホコリφさんから
○. ★原発とめよう!九電本店前ひろば★
~日刊報告から紹介!
○. 「テントひろばから~」アーカイブ

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●.紹介!「第二テント日直だより」

経産省前テントひろばに、三つのテントあり。
受付のある第一テント、女の人が中心になっている第二テント、さらに小さめサイズの第三テント。
上映会やお話会、ワークショップに休憩所…と活躍をする第二テントの日々を日常の目線で伝える「第二テント日直だより」!
そこから、なんとな~く日々の風景を紹介します。
『4月23日(火)』
今日はほんとうに良い日和、外の作業が心持よい。今日の横断幕は「大飯をとめろ くり返すなフクシマ」で、
昨日たんぽぽで準備したのが何とか間に合いました。縦120幅275で、下がブルー約30、上が白で約90、どんな物が仕上がるか、
みんなのアイデアのよせあつめが楽しみ。
【K.T】

『5月15日(水)』
五月晴れで、夏を予感させる陽気。
明日から始まるハンストの準備のためなどに訪れる方も多く、活気がありました。第2テント内では男性のONさんがハンスト宣言(呼びかけ文)を紙に書く作業をされ、あれこれ屋さんがいろいろとお世話されていました。
午後2時からと夕方6時半からの2回、「テントで会いたい!特別企画、からだノビゆるワーク&霞が関スキップ&福島と共に生きたい茶話会」(企画、菊地びよさん)が行われました。1回目は3名、2回目は6名の参加者。1回目はテント内でのからだワーク中心、2回目はテント前での体ワークに続いてスキップ(経産省前→文科省前→国会前と巡るもの)、そしてお話会。ふだんあまり知り合うことのない方々といい交流ができました。

【メーテル】
『5月27日(月)』

石川県七尾市の友禅染め作家の志田さんから、本とあんどんが送られてきた。
志田さんは志賀原発反対を闘っておられて、再稼働阻止ネットワークの羽咋(はくい)での合宿交流会で、第二テントのTさんと会って話をして、第二テントにあんどんを送ることにしたということでした。府中から来たAさんがずっと座り込む。精神障害の人たち(代表、山本まりさん)が国会前で座り込んで、それに参加した車椅子の人が、テントはどうなったかと訪ねてきてくださる。
「精神障害者の人権を否定し、差別を固定化する精神保健福祉法改悪を許すな」の主張。テントはみんなをつなげる!

【あれこれ屋】

*全文はブログに掲載されています!
「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」
http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
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あんどんは夜に行くと点灯されてるかも?
消えてるのは見たけど、消えててもカッコよかったですよー。
(壁)
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●. 抵抗は文化に!
((φ(・ω・´;)< 詩 「経産省の誤算」 φルリホコリφさんから
〇経産省の誤算
おどかしは お門違いだ 経産省(1100万)
始末すべきは フクイチの己れのオムツだ 甘えるな!
過去も未来も 命も金も
汚ぶつまみれで、汚だぶつよ
八方やぶれの誤魔化しも
これ程漏れたら 収まるまい

被害拡大 くい止めて
逃げずに解決 仕事しろ!
撤去すべきは、核(原発)の誤算だ!
φルリホコリφ
そーだそーだ!テントじゃなくて原発撤去しろー…おっと失礼。
こういうリズミカルな詩をデモでコールするのもいいかも!
(壁)
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○. ★原発とめよう!九電本店前ひろば★
~日刊報告から紹介!
おなじみの九州電力本店前ひろばテントの報告メールから!
大ボリュームの情報満載メール「【報告】★原発とめよう!九電本店前ひろば★」のすごいところは…… とにかく情報の幅が広い!
日本国内、海外、音楽、中継動画の紹介、それに反原発のデモ情報に元原発作業員が起こした裁判の情報。
いや~、スゴイ。九電本店前ひろばが、多くの賛同者に支えられていることがリアルに伝わって来ます。
【6.2 NUKES DAY 九州では? ~6月3日 報告より】
6月2日(日)NO NUKES DAY 13時集会(鹿児島市真砂本町公園)
鹿児島・川内原発再稼働阻止行動!鹿児島県庁を二重三重の人の輪で取り囲む。

★ 佐藤敦子 さんから:
みなさま
6月2日、鹿児島集会の感想。
参加、2,000名。鹿児島県庁を、人の輪でつなぎました。
主催者が集会の終了を告げても、なお、県庁前では、人垣があちこちにできて、歌を歌ったり、記念撮影したりと、今までにない、雰囲気で、運動が、九州規模に広がる、転換点になるような感じがしました。女性が多い。「反原発」の特長らしいです。
★ 今村 さんから:
集会では、九州各地の運動報告があり、絶対再稼働を許さない、これ以上の原発新設は絶対許さない、鹿児島で展開されている金曜行動の中で明らかになった九電の不誠実な対応をこれからも厳しく質していくことを確認。九州全体で連帯して活動を続けていこう!との呼びかけがされました。
【6.5九州電力本店交渉 ~6月6日の報告より】
★ 後藤富和 さんから:
九州電力との交渉昨日、原発の廃炉を求める市民たちが合同で九州電力に対して申し入れを行いました。原発なくそう!九州玄海訴訟・風船プロジェクト実行委員会からは、これまで2回のプロジェクトの結果(玄海町から飛ばした風船が数時間後には中国地方や四国地方で発見され、奈良県でも発見された)を踏まえて、速やかな廃炉を要請しました。
この申し入れには、九電のOBも6名参加。彼らは、玄海や川内で事故が起これば九州はおろか日本全土の崩壊につながるとして、彼らの古巣である九電に対して、原発を再稼働するな、廃炉にしろ、新設するな、など要求しました。意見交換はまだまだ続きます。
*日刊報告メールの配信お問い合わせはこちら!→ y-aoyagi@r8.dion.ne.jp
★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
6月26日九電株主総会行動。とのこと。
ホテル・ニューオータニ福岡前に午前8時集合
午前10時総会開始。その後、デモ・パレードを予定。
ちなみに…東京電力の株主総会もこの日!なんだか、
ひろーいところでやるみたいですよ?
(壁)

○.「テントひろばから~」アーカイブ!

毎週金曜16時からの情報共有、あおぞら放送「テントひろばから~」
生放送はアーカイブとして公開されています。
最近、あおぞら放送の存在に気がついた方も、過去の放送をご覧になれます。
…などと言っても、なかなかの量、そろそろ40回に届きそう…
これをこれから見返すとなると、どこから見ていいものか。
ということで、これまでの放送の中から「いま、改めて見たい」放送回を紹介します!

あおぞら放送テントひろばから~
最新放送はこちらから~↓!
http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
【 紹介!第28回 2013/4/5放送分 】
放送URLはこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/30911835
~反原発でいこう~
井戸川前双葉町町長が登場。
町長だったころから、テント主催の集会などにたびたび参加されていた。
現職時代は言えないことが沢山あったと語る。辞職し現在はフリーの井戸川さんに、司会の松本さんの「昔は原発推進だったんですか?」という率直な質問。
「事故前は原発は事故を起こさないという言葉を信じていた。
しかし事故が起きたら、政府も東電も引いてしまって、我々が仮設住宅に住んでいることだけが残った。原発は危険だと訴えて行かなければと考えたが、事故当時は国も東電も誠意をもって被災者に対応してくれるだろうという希望があり、批判的なことは言えなかった…」国、東電と交渉する立場であり、自分の判断が住民の生活に直接影響するさまを直に目にする立場でもあり、厳しいことが多かったのではないか。
町長辞職のきっかけになった、環境省の双葉郡内の中間貯蔵施設建設計画については、発事故で地元を裏切った国と信頼関係は築けない…「多くの住民は納得してないと思います。」という言葉。
司会の堀田さんから、他の原発立地地域では原発推進したいという首長たちもいるが伝えたいことはありますか?という問い。
井戸川さんは「我々の本当の気持ちを伝えることができれば…」と、情報流通の不公平に言及。お金をかけてCMを打てる電力会社に対して、被災した人たちは本当の思いを多くの人達に伝えていく場を持っていない、それは大きな悩み、という答え。
次に、国はすべてにおいて、被災した当事者を抜きで決めていく…というお話があり、静かな語り口でありながら、なまなましく、忸怩たる思いが伝えられた。
「政府事故対策本部に当事者が入っていれば、今は全然違っていたはず。
最近の事例で言えば、区域の見直し。賠償問題と絡めて都合よく一方的に進められている。我々を排除したところで我々のことが決められていく。あってはならない。」
ひとしきりお話を聞いたところで、司会の松本さんから、双葉町は、事故前はどんなところだったんですか?という質問。
「双葉町は、人知れず生涯をまっとうできるような。精神的に満足できる土地だった。」そう言われると、お金ではない豊さを求めて福島に移住した人々が多くいたことを思い出す。

最後に世界に向けて、また福島県内に向けて。
「全世界のみなさんに、これ以上、放射能を自然環境に出すことを許してはいけない。原発を作っていくなら、排気をシェルターに閉じ込めて、外に一切出さないようにしなくてはならない。そのことを世界のみなさんと共有していただきたいと思います。
福島県内のみなさんに、放射能にさらされて我慢させられていること自体が犯罪です。強くなってください。みなさんが自分の人権を守ろうとするのに、それに異議を唱える人はいないはずだし、いてはいけません。被ばくさせられていること自体が違法です。我々は福島県民として大人し過ぎます。
強く出てください。」
社会全体がさまざまな方面で福島原発の被害に「慣れて」しまっていくと感じるいま、井戸川さんのお話を改めて、心に留め直したいです。(0.k)

~福島から世界へ~
東日本大震災、東電の原発事故以降、避難所や仮設住宅をまわって言葉を集めて来た富岡町出身の矢内世夫さん。政府から財物賠償の基準が発表されるや、その内容に危機感を感じ、避難所などをまわっていた自身の経験を元に「福島の嘆きと怒り 原発被害者は主張する」という本を出版。自費出版だが、全額被災者支援にカンパという。

物資の支援をする中で、はたと気づいたのは「東電の賠償がなくなったら生活に困る人が出る」ということ。そこで原発被災者の生活補償法を作ろうと署名あつめをはじめたという。完全に失業した人への補償、仮設・借り上げを出ることになった後の家賃をカバーする法律を作りたいと奮闘中。

署名を集めながら仮設をまわるが、2年たって、仮設住宅に住んでる人たちは精神、肉体、経済面で弱ってしまっている。東電の精神的賠償毎月10万では、バラバラになった家族の間で発生する余分な経費、仮説から病院に通うための燃料費もかさむ。精神的、肉体的に健康状態が悪化しているが、こういう環境に落とし込んだ、国や東電の責任。
原発の問題は、賠償と汚染の問題。人権侵害の問題だ。
被害者はもっと声を上げなければならない。
政府の出した基準で賠償されても、人生をリセットするには全く足りない。
主権は被害者なのに、それが完全に無視されている。

矢内さんは、自分は原発被害者の運動をやっている。法律を作ろうと動いているので原発反対、推進というような次元では運動できない、と語る。
…精神的賠償は毎月50万出せ!という訴えは、人権を安く買いたたけると思うな、という意味だったんですね。
そう言われたら、50万だって安い!(0.k)
~この週のジョニー・Hさんは…?~
大きなのっぽの古時計をアベナイカクしていましたよ!
~通りすがりは…?~
浪江町から通りすがった、クリスチャンのY木さん。
テントには5回目の来訪。原発の危険を訴えながら、全国を歩いて回る旅の途中だそうです。無事、終えられたのかな? この放送回では、原発事故から深刻な人権侵害が続いていること、各個人が、自分の立場から動き続けつながりを作り続けることが大事だと再確認しました。当事者が排除されたまま色んなことが決まっていくのは、やっぱりおかしいです。
(文責:壁新聞係 0.k)
テントひろばの情報はここで!↓
経産省前テントひろば 公式ブログ
http://tentohiroba.tumblr.com/

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