テント日誌1月14日版

経産省前テントひろば1807日後

懲りずに使用済み核燃料のプルトニウ化の企て 1月7日(木)

11時半過ぎ経産省前に着いたらYさんがもう荷物を降ろして準備中だった。

空は晴れて陽ざしが暖かくコートを脱いだほどだったが、少しすると冷たい強い風が吹き椅子に座っていないとバナーや幟が倒れてしまう状態になる。

12時過ぎに斉藤さんがやってきた。お元気そうで良かった。

その後しばらく訪れる人もいなかったのでテントに届いたいつも支援して下さる方の手紙を回し読みする。絵をお書きになる方で高円寺のギャラリーでの「ことほぎ猫展」の案内も入っていた。何人かが猫の絵を出展される様で興味深い。ヨーカンさんと出来たら行って見たいねと話す。

そのあとビックイシューを読んでいたら伴英幸さんの記事が目に留まった。

廃炉作業中の「ふげん」の使用済み核燃料をフランスに運ぶ計画が進行しているというのだ。ふげんの使用済み核燃料は731体あるそうで東海でも六ケ所再処理工場でも再処理できないが、使用済み核燃料をすべて再処理してプルトニウムを利用するという日本の原子力政策によるものだとか。

フランスで処理するかは未定だが今は輸送容器の設計・製造を行っているとのこと。2026年に搬出開始のフランスとの契約に133億円、でもそれだけで済みそうもないらしい。問題山済みの原発、本当にこれ以上の核のゴミを増やさないためにも早く政府に脱原発を決意させるべきと思う。2時半近く毎週来て下さるOyさんが来てくれ、後半当番の人も来たので私とヨーカンさんは家路に着く。(I.K)

幕末の天皇すり替えの話をして行く人あり 1月8日(金)

今日はイロハの女性陣2人が急遽お休み。それでも3人の女性たちと座り込みセッテングをすることになる。今日は昼間も飛び切り寒いという予報があったので、事務所からオーバーズボンをはいて出た。今シーズン初めてはいた。歩いていると流石に寒さを感じない。

経産省前まで来て セッテングを しているとやはり寒い。この寒さゆえか目の前を通る官僚たちも数が少なく見える。今日の座り込み参加者はSa、W、Mi、Yo、と私の5人でスタート、じきにHoさんが加わった。みんな揃うとお菓子の配給が始まる。毎週いろいろなお煎餅やクッキーをご馳走になる。

寒いのでトイレが近くなる。トイレに行っている間に自転車でやってきたおじさんが冊子を渡して話しをしていったとの事。幕末に長州藩であったことだと言って、孝明天皇が暗殺され明治天皇に擦り変えたんだと言っていたそうだ。昔テントの住人からそんな話を聞いたことがあったが、歴史学的にはどうなっているのかわからない。又来ると言っていたそうだがその後は来なかった。

暫くしてからOさんがやってきて、暫く前からテントに来ていないHoさんの話をする。年末と新年明けてから何回か自宅まで出かけて行ったとのことで、様子を語ってくれた。特に Oさんと話をしていく中で状態がだいぶ改善しているとのことだ。詳しいことがなかなか書けないのが歯がゆいが、良い方向に向かっていくことを願うばかりだ。(S・S)

脱原発実現まで闘うぞ!  1月8日(金)

2時半に到着、あいにく雲がかかっていて寒い。暖まろうとしてチラシまきをしてもあまり手が出ず受取りも寒い。

それでも「座り込め、ここへ」の歌声で寒さを吹っ飛ばして抗議行動を開始。まず。この日の東京新聞<視点 原発「持続可能」は変だ>(経済部長・池尾伸一)を紹介。SDGsや地球温暖化対策を口実に原発再稼働や原発の新・増設が必要と説くことを変だと批判、事故被害と使用済み燃料問題から原発が「持続可能」でも「確立した技術」でも全く無いと主張。

続いて、Taさんが原子力規制庁の検査体制が福島原発事故以前より大幅に退歩していると再稼働推進委員会たる原子力規制委員会を批判。4都県の緊急事態宣言が発令されたこの日も東京都感染者2300人を超え、菅政権の新型コロナ対策への糾弾も相次いだ。さらに、脱原発を訴えるアピールとコールと歌を続けて18時過ぎに終了。コロナ下であるが、マスク着用密回避、マイク消毒、など自分たちの身体を自分たちで守りながら、経産省抗議を続けることを確認した。参加は約35名。 (K.M)

菅内閣は何を展望しているのか 1月9日(土)

いつもの場所は日陰になっていてかなり寒かったので日向へ移動した。今日も雲ひとつない青空だったが時間がたつにつれ雲が大きくなり数も増えていった。雪だるまのように、あるいは綿飴のように、成長する羊のように。やはり白い雲は青空のパートナーだね。

〇ショート劇場 「スガ機長、最後のフライト」

副操縦士:右エンジン停止!左エンジン出力低下!緊急事態です!

機長  :真摯に受け止めています。

副操縦士:高度低下!空港へ引き返しますか?それとも不時着?

機長  :全力で取り組みます。勝負の3時間です。

副操縦士:悠長な!具体的に言ってください!

機長  :なんとしても難局を乗り越えていきたい。極めて深刻に受け止めている。

副操縦士:だからどうするんですか!

機長  :メーデー、メーデー、メーデー。乗客の皆さまのご協力を

賜りますことをお願いして私からの挨拶とさせて頂きます。

副操縦士:パーティか!

機長  :誤解を招くという意味では真摯に反省をいたしております。

副操縦士:操縦桿よこせ!

(O・O)

コロナへの無為無策の菅内閣に未来はない 1月11日(月)

引き続き寒気が日本列島を覆っているので空気が冷たく防寒具に身を包んでいるのだが震えながら事務所に着いた。今日は成人の日なので昔テントが建っていた経産省の角に、のぼり・バナーをくくりつける。慣れてきたので皆さん手際よくくくりつけられた。

 

コロナが蔓延していて緊急事態宣言も出ていて休日なので霞が関周辺を通りかかる人などいないだろうと思っていたが予想以上に通り掛かる人が多かった。その中でも家族連れ、自転車を利用する人が多かった。政府は不要・不急でない外出は控えて、と言っているが、こういう時こそ乗り物も空いているし好きなところに行きたい、と考えて出掛けて来たのであろうか?

この寒空の中、担当者のほか4人が応援の為に座り込みに来てくれました。

今朝の東京新聞は共同通信社の世論調査で菅内閣の支持率が41%に急落して遂に不支持率43%が逆転したことを伝えている。日本医師会等が反対するなかGO TOキャンペーンを強引に押し進めてコロナウイルスを全国に撒き散らし、現在の緊急事態を招いた故の当然の結果である。

日本は永年に渡って医療費を抑制するため病院・保健所と医師・看護師を減らしてきたので医療崩壊を招いていることが知れ渡った結果でしょう。      こういう中で菅は原発の再稼働に並々ならぬ意欲を示しているという記事も載っている。今秋の衆議院選挙で菅内閣打倒❗するしか日本の未来はない。(保)

故渕上太郎さんの本を出す予定だ テント日誌  1月12日(火)

正月4日の集会報告を書いたニュース209号を印刷し、12時ぎりぎりに経産省前に到着すると、雪交じりの小雨が降りはじめる。幟旗など簡単にセットを済まして座ると、大量の座り込み支援物資を昨年末にカンパしてくださった久世さんから手紙が届いたと言って、YさんがB4表裏2面の「World Report」最新号を見せてくれた。

そこには「グレート・リセットが促す大いなる覚醒」という見出しで「国際情勢の分析」が書かれていた。その記事は、グレート・リセットが人類全体にgreat awakening-偉大なる覚醒を促す結果になっている、と結ばれていた。これを発行している中丸薫さんという方、過去に私費を投じて紛争国の仲介役を務めるなど、民間外交に尽力されたそうだ。暫くして2時過ぎにAさんが、さらに中澤さんもやってきた。

中澤さんとはかつて一緒に渕上太郎さんからテントひろばの来歴を聞き、それを出版しようとしていた仲間。渕上さんが存命中の2017年にヒヤリングを始めて翌18年には出版を企画していた。だが、渕上太郎さんはその年の夏に癌を発病し、翌年3月に亡くなり一緒に企画に関わっていた桝本純さんも2019年9月に亡くなったため、宙に浮いていたもの。本のタイトルは「テント、ここに在り-渕上太郎遺稿と聞き書き-」(予定)で2月上旬に入稿、311に間に合うよう完成予定-乞うご期待。(O・E)

学生との話が弾んだ一日だった 1月13日(水)

今日から寒さ緩む。セッテングのときはコートを脱ぐ。そのまま座り込みという具合。のぼり旗やバナーを見栄えよく設置したいと思うが手間取る。頑張ってにぎやかになるようにセッテング。

最初は当番2人で静かに開始。今日最大の訪問者は都内の大学の政治学科に通う学生。「ちょっと聞かせてください」と言って、この座り込みはいつからやっているのか、あなたたちは福島の人か、経産省の人や経産省に出いりする人の反応はどうか、原発反対運動にとって座り込みは意味があるのか、座り込み行動はいつまでやるのか等々を聞いてきた。また、経産省や国はどうして原発をやらないと言わないのですか、かれらはどういう目的を持っているのですかとも聞いてきた。私は「核爆弾、プルトニウムを手にしていたいからだと思う」と言った。

こちらは当番3人で対応。大学生と話しているとき、たんぽぽ舎のYさんが「裁判で来たので挨拶に」と挨拶。また規制委員会抗議の倉田さんやヨーカンさん、ゲタさんが来られる。ヨーカンさんは六ケ所が建設される段階から原発反対で現地行動をされていたことを大学生に伝える。倉田さんは経産省批判演説の前に、大学生に大学生たちの政治意識を何とかしてほしいと訴えた。そして、スエーデンの教科書を読むようにと紹介していた。

大学生は頑張ってくださいと言って帰った。

その他、今日は長老のSさんとか9条改憲阻止の会の人などが座り込み。レジェンド斎藤もさっぱりした感じで登場。勝爺も遅番に入られた。10人以上にもなった。夕方からは東海第二原発再稼働反対の本店抗議とその後の東電抗議がある。大学生にも言ったが、「福島で作っていた電気は東京で使っていた」。私たちは福島を忘れてはならないし、座り込みを続けなければならない。福島原発事故はなにも解決していない。10年たっても肝心のところにはなにも手がついていない。

年末のニュースで、福一のデブリをとりだす方法をイギリスの会社に頼んだのだが、コロナではかどらず、したがって、デブリの取り出し計画は大幅に遅れると言っていた。おいおい変だぞ!東電や経産省は、デブリの取り出しのロボットアームの開発・作業は日本で十分やれると宣伝していたのではなかったか。ウソツキ!(T・I)

斎藤さんのことが少し気がかりだ 1月14日(木)

曇一つない快晴、真冬の真っただ中にしては気温は高くて、その上風も無く快適な座り込み!セッテングの時には、うっすらと汗をかいた程だ。前半は当番の3人だけであったが、後半は長老のSさん、英語の先生、Oさん姉妹、

当番者と賑やかになったが、ただ心配なのはレジェンド斉藤さんの事です。

昨日はサッパリとした格好で来ていたようですが、一昨日はお休み、今日もお休み、それまでは連日来ていたのに体調が悪いのか?ちょっと心配です。

ご本人が、その日の体調で調整をしているのであれば良いのですが…(Y・R)

感染拡大が続くコロナ禍の中で 1月14日(木)

経産省前の一隅にテントを張って寝泊まりをしていた頃に、思わぬことに気がついた。それは季節について敏感になったことである。季節について、そんなことはと言うかもしれないが、暑さ寒さについて、季節の移り変わりを僕らはそれほど敏感に感じるというか、思いをはしないできた。特に、都市の中の暮らしというか、生活にはそんなところがある。「暑さ寒さは彼岸まで」という言葉がある。よく知られた言葉だし、口にすることもあるが、この言葉を実感込めて感得しているわけではない。僕はテントに泊まり込みながら、季節というか、その動きに敏感になった。これは思わぬことだったのだが、寒の入りとか、「小寒」「大寒」という言葉も実感できた。季節感というか、季節の移ろいに感じるものが、日本の文化にあることも認識しえた。いつの間にか、『俳句歳時記』が机の片隅におかれ、何かの折にひも解いている。今年も寒の入りになり、やがては「大寒」に入ろうとしている。それはまじかである。

もう、日常化している座り込みであるが、巷は感染拡大が続くコロナ禍の中にある。政府が非情事態宣言を発出したからではないが、コロナ禍についての対応を意識せざるを得ない。個人的にいえば、かつて新型インフルエンザから肺炎になり、おまけに敗血症までなった経験をかえりみれば、俗にいう基礎疾患を抱えており、感染すればやばいと思っている。だからといって、密を避けてひたすら家に閉じ籠っているということには疑問もあり、結講出歩いてもいる。コロナ以前と日常行動が変ったこともない。

連れ合いのように仕事に出掛けるという事はないが、コロナ禍が出現する以前の生活形態というか、日常的な行動形態を続けている。頻繁に手を洗いマスクは着用している。世には不評だったアベノマスクも珍重していた。何度も洗って使っていた。今はもう使っていないが洗えばまだ使えるかもしれない。自粛というのは感覚的に受けつけない。自分の判断で行動する。これが、こういう事態に対しては何よりも必要なのだと考えている。

コロナ禍というのは何だろうか。政府のコロナ対策についての疑問も含みながらよく考える。新型コロナウイルスが発見されてから、もう1年を経るのであるが、この間に僕が考えて来たのは何よりも、感染の拡大(流行)は抑えたいしいうことだった。新型コロナウイルスが弱毒性のものであろうが、なかろうが、

感染すればそれによってもたらされるものは厳しいものであることを想像するからであり、高齢者であり、基礎疾患を抱えていると考えれば当然もことである。

感染拡大が終息していくことを願ってきた。これは誰しもが願ってきたことだろうが、そう簡単に収まらないとも予測してきた。こうした中で、もし感染すればきちんとした医療を受けたいと思ってきた。その意味では感染の拡大によって医療崩壊のような事態は避けて欲しいと思ってきたし、医療の現状を注視してきた。政府などの医療対策には疑問や不安を持って見て来たし、なぜ、本格的な医療体制の構築に至らないのか疑問を含めて考えてきた。そしてさらに、このコロナ禍で生活を直撃され困窮する人々を支援したい、しかし、具体的な方法がなかなか、見つからないということも含め贈与経済的な考えが経済活動に必要なのであり、それがなければ、いくら困窮者に対する対策と言ってもなかなかすすまないのだと考えて来た。社会全体が災害も含めてこうした事態に立ちいったときに、有効な動きが取れないのには等価交換的な経済概念というか、意識が足かせになっていて、贈与経済的な考えが必要なのだと思う。また、集団免疫ができるまで、早くワクチンが開発されればいいと思ってきた。ごく平凡な反応と言っていいのだが、そういうことを考えてきたにすぎないとも言える。

この間、感染拡大を避けるために、人の接触(直接的な接触)を避けるという事で、様々のことが提示されてきた。不要不急の外出を控えることとか、外での飲食を控える等である。テレワークが奨励され、会議などにもオンラインでやることがやられてきた。僕はやはり面倒なのでオンラインでの会議などはパスしてきたし、僕の周辺での試みは自然に消えた。会議などは参加するまでの手間や面倒を考えればメリットもあるのだろうと思ったが、もう一つ積極的にはなれずにきた。個人的には感染したら、治療を受けることであり、そのために医療機関だけは受け入れ可能な条件を保持して欲しいと思ってきた、

コロナの感染拡大の中で僕が考えてきたことは、割と単純な事である。それは真型コロナウイルスの人が怖れを持ち、恐怖感を抱かせられるのは自然であるが、それを高め恐怖が共同的(共同幻想的)なものとなること、その事によって引き起こされる事態は避けたいということだった。新型コロナウイルスの出現が人々を怖れさせ、恐怖させるとしたら、それは自然である。問題はこの恐怖感や怖れにどう対処するかだ。このために歴史的に感染症と呼ばれるウイルス(病原菌)の出現にどう対応したかが、参考になるのだと思う。この怖れや恐怖に対応するにまず必要なことは、このウイルスの正体を科学的知見において明らかにすることであり、その事によって過剰な怖れや恐怖から解放されることである。コロナウイルスという相手を知ることであり、そこから発生する無用な怖れや恐怖をとりのぞくことだ。もちろん、科学的知見がウイルスの実態を解明することは容易ではないし、限界を持つものであるにしても、さしあたってはそれが有効な方法であることは明白である。それを情報として正しく伝えることが付け加わる。これは公的なものが果たすべき最低に役割と言えるかもしれない。科学的知見による究明とその正確な情報というのは誰もが当たり目のこというかもしれないが、現代の政府がそのように機能していないことは明瞭だし、よく知っておく必要のあることだ。

感染者の治療と感染防止のための行動といったものが、それ既に述べたウイルスの科学的究明という上に立てられるべきものである。先のところで何故に医療体制が構築されないのか、何よりもそれが第一に考えられないのか、という疑問を呈しておいたが、これは新型コロナウイルスのようなものの出現を、現未来の問題として、現在の政治が考えられないということにあるように思う。これはコロナ出現で明瞭になったことのように思うが、これは既に原発問題や気候変動問題において出てきていた問題なのである、と思う。命というか生命の問題、その安全保障の問題は国家間対立、つまりは戦争の問題であるということが長くつきまとってきたことであり、この思考の枠に現在の政治的思考が呪縛されているということに他ならない。これは安倍晋三にとって生命を守るという事は、他国から侵略からまもるということであって、コロナのようなものに対応することなど及びもつかなかった。彼には武器や軍人のことしか頭にないのである。これは現在の政治哲学の問題でもある。原発問題の時にこれは政治哲学を要する問題だと言われたが、同じことがコロナ問題についても言われるはずなのである。

医療体制の問題は最低限の問題というか、どうしても確立しなければならないものだが、感染防止のために「密「とよばれる人間的な接触を制限するという

事が出て来る。接触を制限することは感染症との闘いの歴史に中で生まれた古典的な方法であろうが、これは一般的にいわれているように経済活動を停滞させ困難に陥れるだけでなく、人間的所業の問題に重大な問題を投げかけるのである。例えば「会食」ということが悪のように取りざたされるが、会食ということが果たしてきた文化的意味というか、生活的な意味が問われてはいない。こういう問題は随所にみられるが、接触の制限ということが、感染防止のための根拠を持っているのか、それはどの範囲なのか、明瞭ではないということがある。非常事態宣言というのは接触という行動制限の提起でもあるが、ここでの最大の問題はこれがどこまで感染防止に有効なのかの根拠である。確かに、接触の制限は感染症との闘いで経験してきた知恵のようなものだが、ここでは疑問となることも多々あったのである。かつて僕は結核で隔離された病院にいたことがあるが、感染防止のための隔離策の問題も知った。感染をさけるためには接触を制限するというのは基本的なことのように考えられているが、ここは問題の多い所であり、接触の制限を制限するための努力のいるところである。どんなに接触を制限しても感染することもあれば、頻繁に接触していても感染はしないこともある。それがウイルスであるし、人から人へと感染して行くことの実態ではないのか。そうであればこそ感染した場合の医療ということが重要なのである。医療崩壊を防ぐために感染を防ぐ、そのために接触制限というのは合理的に見えてどこかまやかしがある。ここのとこを僕らはよく考えるべきではないか。

最後に一つだけ気にかかることを書いて置く。接触を制限することで感染防止すということには、感染が接触によって行われるということが前提的になっている。本当はどういう接触が感染の契機になり、どういう接触は制限すべきか、検討がいる、ここは難しいところだが、僕は接触が容易に感染に結びつけられているところに、新型コロナウイルスの出現の恐怖感が転移しているように思える。接触が感染と安易に結び付けられているところは,言ってみれば共同幻想化しているところのように思う。新型コロナウイルスの出現がもたらす恐怖、その恐怖が共同的なものに転移しているのではないか。だから、人は感染を恐れることは接触を恐れることになっている、人によって感染することを、あるいは感染したことを怖れ隠そうとする。感染は自然現象であり、接触は経験的にその契機が多いという事にすぎない。感染したからといって恥じることでもなければ、怖れることでもない。隠すべきことではない。また、感染者を差別すべきではないし、それは馬鹿げたことである。感染は自然現象に属することであり,堂々と治療を受ければいいことだ。治療体制がないことは問題だが、その場合の責任は公的機関が負うべきものだ。接触と感染という曖昧な、明確にされていないところを幻想化しているところは、危険なところである。人々がコロナに感染することの病的な怖れより、世間的関係を恐れるというのはとんでもないことだが、それはコロナがあぶりだしている社会的病理なのだ。僕らはこの辺に注意を喚起しているべきだ。(三上治)

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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その3国IRSNは福島原発事故影響を過小に見せたい!?~福島原発事故研究者を解雇=自由侵害と仏機関に非難~        

2021年1月7日  木村雅英

2021年1月7日夕刻の報道をご覧いただきたい。

<福島原発事故研究者を解雇=自由侵害と仏機関に非難2021年01月07日 15時44分 時事エクイティhttps://equity.jiji.com/oversea_economies/2021010700965【パリ時事】フランスと日本の研究者ら16人が7日付の仏紙ルモンドに寄稿し、仏公的機関で東京電力福島第1原発事故の社会的影響を調査中の仏学者が解雇されたのは研究の自由の侵害だと非難した。研究所と研究者の間に亀裂が生じている。

寄稿によると、社会人類学者クリスティーヌ・ファセール氏は放射線防護原子力安全研究所(IRSN)で、パリ政治学院や東京工業大と共同研究を行っていた。しかし「不適切な行動」と「上司への度重なる不服従」を理由に昨年6月、解雇された。

ファセール氏は同紙に、複数の論文発表後に上層部から妨害を受け、内容の変更を迫られ、学会参加も阻まれたと訴えた。共同研究を行った長谷川玲子氏も同紙に「われわれの分析がIRSNの望む方向でなければ変更を強要された。研究分野では考えられない行為だ」と非難。事故後に日本国民が政府への信頼を失ったことを記すと修正を強いられるなどしたと説明した。>

本シリーズその5でコリン・コバヤシ「国際原子力ロビーの犯罪~チェルノブイリから福島へ」が示す<IAEA-WHO-ICRP-UNSCEARによる支配体制>を紹介した。フランスの放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は、同書の「資料6 放射能防護関連を中心とする国際原子力ロビー 人脈と構造図」に、ICRPとフランス政府と直結する組織として図示されている。

社会人類学者クリスティーヌ・ファセール氏や長谷川玲子氏へのIRSNからの変更強要の詳細は分からないが、原子力ロビーによる真実のねじ曲げの氷山の一角であろう。  そう言えば、IAEAが東電福島第一原発に溜まった放射能汚染水の海洋放出を後押しし続けている。<IAEAの事務総長、また日本の味方”福島第一原発の汚染水処理に協力”=韓国報道2020/12/21https://news.yahoo.co.jp/articles/f1b343b9334babb8b6356d0a91360b0f1b7c5fd2>

イチエフ事故後10年。国際原子力ロビーたちの「事故過小化」「被曝強要」の動きを監視し拒まないといけない。国内でも、菅政権による日本学術会議弾圧など、原子力ロビーによる事実のねじ曲げを許してはいけない。

安倍・菅政治を許さない!首相官邸前抗議行動(第24回)

森・加計・桜・黒川・検事長法・コロナ対策もろもろ隠蔽を糾弾するぞ!

日時 1月18日(月)18時~19時 (時刻注意)

日本学術会議の任命拒否糾弾、憲法・法律を守れ

一昨年(2019年)12月の国会閉会日に開始した行動。

安倍政権が退陣しても、もっとひどい菅政権を責め続けるぞ!

敵基地攻撃など軍拡糾弾、辺野古基地建設止めろ、日米安保条約・地位協定を改定せよ

脱原発を直ちに実現せよ、放射能汚染水を海に流すな、核のゴミを増やすな

憲法を守れ、国民主権・立憲主義・平和主義・民主主義を破るな

安倍晋三は国会議員もやめるべき

声を上げ続けましょう!

場所 首相官邸前

プラカードや鳴り物などをご持参ください。

呼びかけ 安倍・菅政治に物申す会(乾喜美子、片岡洋子、木村雅英)

連絡先  乾  drykimiko@pslabos.com)

木村 kimura-m@ba2.so-net.ne.jp)

 

JKS47 月例祈祷会

立花健夫氏の撮影による下記の映像で御覧ください。

https://onl.tw/HwDvXYJ

2021年の来春1月は下記の通り、27日(水)に開催します。

日時:2021年1月27日(水)午後3時より

会場:経産省前テントひろば

予定:15:00 ~  芸能の時間

15:30 ~ 「月例祈祷会」 厳修

16:30 修了   JKS47事務局  合 掌