テント日誌1月20日

経産省前テントひろば1807日後

停止している原発はどんどん再稼働しろ、何を言ってる 1月16日(水)

今日は臨時に水曜担当を引受けて11時半近くに事務所に着く。経産省前に運ぶ椅子などを台車にセットしようとしていると、今日の相方がそば屋から出てくる。台車を押して先に行ってもらい、一瀬弁護士を訪ねて打ち合わせ。書類を受け取ってから、急いで台車を追いかける。

昼前の経産省前の歩道では天気は良いが北風が時々強く吹き、さすがに冬らしい。しばらくすると近くで働いている女性が立ち寄り、しばし歓談する。ことしの新年、経団連会長が原発コスト高を指摘して「国民が反対するものはつくれ
ない」と言ったとか。その中西宏明会長は、英国中西部のアングルシー島で原発建設を計画している日立製作所の会長である。当然にも、安全対策の強化で必要な投資額はケチれないことは当然にご承知のはず。それでも昨日の記者会見で、停止している原発については「再稼働はどんどんやるべき」などと本音を言ってしまう「困ったさん」なのだ。自分の懐が痛まない限りは「お金を儲けたい」という姿勢、それをどうしても崩せないのだろう。

やはり、経産省前も太陽が雲に隠れてしまうと一段と冷える。経産省入口の警備員も寒そうに一人で立っているが、彼らは30分交代のようだ。歩道側に座る私は2時過ぎになって後半のメンバーがやってきた頃、知人のMから電話で呼び出しがあって遅い昼食をとってから電車で出かける。(O・E)

3・11記念集会のことも話題になって 1月17日(木)

事務所に11時頃到着すると、既に保ちゃんが出発の準備をしていた。
直ぐに準備も整ったので早めに事務所を出発11時半には、座り込みのセットは完了した。

12時頃、一瀬弁護士と長谷川弁護士さんが寄られて、13日(日)に鹿児島の川内テントで行われた新年会に、あの渕上さんが行かれたとの話題で暫し話し込み皆さん一様に渕上さんの気力に脱帽していました。

また3・11の8周年集会についても、関心を持って質問をされていました。
13時頃には「ふくいち周辺環境放射線モニタリング・プロジェクト」の岡本さんという人が来ましたが実は明日行われる「南相馬20ミリシーベルト避難基準撤回訴訟」の応援に来たとの事で日にちを勘違いして来たようです。この人は福島行動隊もやっていると言っておりました。(Y・R)

南相馬裁判で来られた人の経産省前集会もあり  1月18日(金)

今日は女性4人で経産省前でセッティングをしました。テーブルを組み立て始めたところ、中央の2つのビスが無くなっていることに気づきました。テーブルを立てることが出来ない為、事務所に持ち帰り、次に大きいテーブルを持ってきました。今後、もしセッティング用品の不具合に気づかれた場合は、その旨メモして頂き、他のお当番の人にも分かるようにして頂ければと思います。

強風の中、そんな予想外のこともあって、ちょっと疲れ気味? でしたが、美味しいお菓子の差し入れがあり、元気を頂きました。今日18日は、南相馬・20ミリシーベルト基準撤回訴訟の口頭弁論の日。FoE Japan他、支援の方達が経産省前に集まり、抗議集会のセッティングが始まりました。

13時頃から、南相馬からバスで来られた方々も抗議のアピールをされ、その後、東京地裁前でアピールされるとのことで移動されました。また、13時半には、木村さん、Iさん、Nさんが東海第二原発の追加署名提出の為、経産省に入って行かれました。

アピールの方達と入れ違いに、レジェンドSさんが座り込みに来られました。ちょっと風がありましたが、陽ざしは穏やかで、Sさんは道路の日の当たる所に椅子を置いて座り込みをされていました。(M・Y)

経産省は早くエネルギー政策を転換せよ 1月18日(金)

1時に本館前に到着したら、20人程が抗議行動。「20ミリシーベルト解除で帰還を強要するな」「公衆の被ばく限度は年間1ミリシーベルト」「土壌汚染を認めろ」の横断幕やのぼり旗を掲げて、南相馬から来られた方たちが経産省に訴えていた。

1時半からは、とめよう!東海第二原発首都圏連絡会の署名提出行動。3人で「東海第2原発の運転延長・再稼動反対署名」2万筆を応接室に持ち込んで資源エネルギー庁原子力政策課に提出し、口頭で署名を受け取らず送り返してきた日本原電を指導するように訴え、ADR仲裁和解案を蹴った東電に金を出させて再稼動させる問題を指摘。過去3回も提出し、通算で49244筆、5万筆足らずを経産省に提出した。

座込みに戻り、冷たい風に耐えながら、辺野古リーフとテントニュースのセットを通行人に配布。久方の元区議Mさんが上品で美味しいケーキを持って来られ、座込み組内で先着順にいただく。
文科省前で高校無償化を訴える抗議行動が始まる。多数の若者とともに、米国から来た人たちも日本政府の差別を糾弾した。

5時からは経産省抗議行動。コールや「座り込めここへ」などの歌とともに、次々に経産省の誤った原発推進政策を糾弾した。原発輸出破綻、中西経団連会長の弱音、柳瀬唯夫ダイナブック天下り、早野龍五の被曝強要論文の大間違い、東海第二署名提出、東海第二住民説明会、宇井純の教え、安倍政権による嘘と金によるオリンピック招致、辺野古土砂埋め立の強行、3.11大間裁判報告・古賀茂明講演集会案内、…。経産省は、柳瀬唯夫も居なくなったのだし、世界の笑いものになっている原発推進政策を早く転換しないか。
(K.M)

迷走する原発輸出 初めから分かっていたことじゃないか 1月19日(土)

〇極上の陽気

暖、寒、暖と極端に天気が変わる土曜日。日差しを遮る雲ひとつなくポカポカ陽気で時間のたつのが早く感じた。

今日は久々にTさんが来てくれた。総がかりに行く前にKさんOBさんも寄ってくれた。初めてお会いする女性も座り込みに参加してくれた。

〇迷走

英国での原発建設計画を凍結し事業を中断すると発表した 日立製作所は2019年3月期に3千億円の損失を計上する。原発は計画するだけでも危険ということが事実として明らかになった。原発輸出は成長戦略の柱と言うが成長すべきは「人」だろう。

「国内でだめなら海外で」が海外でこけてしまった。次はまた国内で、国内でこけたら再び海外で・・・ネバーエンディングストーリーとならぬように成長しよう。

〇よく気が付いたね

経産省の敷地にある大きな換気塔(?)の上に鳩が一羽とまっていた。通りがかった若い女性二人のうち一人が「可愛い」といいながらスマホで撮影を始めた。連れが先に歩き出しても名残惜しそうに鳩をみていた。女性たちが去ってしばらくして鳩は勢いよく飛び去っていった。その羽ばたく姿は鷹のように精悍だった。(O・O)

今年は原発の年だねと年賀状でいわれていたのだけれど1月20日(日)

いただいた年賀状に「今年は原発の年だね…」とあった。安倍や政府与党は原発問題をひらすらネグレクトしてきた。正確にはそれは政治的にはということであり、裏では経産省を中心に原発再稼働は進めてきたということになるのだが。まぁ、現在、稼働している原発は9基だが、果たしてこれは再稼働がシナリオ通り進んでいるのか、そうではなくあまり進んではいないことになるのか。いつ,事故が起こるかもわからない状態だから僕らは一基たりとも稼働してもらいたくはない。こういうあたりまえのことが無視されて再稼働は進められてきたのだが、なるべく人前につかぬようにして進められてきた原発行政というか原発事業だが、そうは行かなくなってきている。それがいろいろの方面で露呈しはじめている。

毛団連の会長で、日立の会長でもある中西某がイギリスでの原発建設の断念(凍結という表現だが)を表明したのは、もはや隠し立てをしながら進め着て来た原発推進がたちゆかなくなってきていることのあらわれである。人の目ににつかないか、関心を呼び起こさないかを想定しての原発輸出だった、経済成長の柱というのがうたい文句だったが、国内で苦境に陥っている原発事業を様々の面でささえる回路として原発輸出は構想されていたのだろうが、原発の時代の終わりという世界の趨勢からパンチを食らったという事だろう。この中西某は東芝の失敗を見ていて、3000億の損失で手を打とうとしたのだろう。この発言を政府筋でとがめられたのおか、翌日には国内の原発の再稼働を強調する始末であるが。

国会で立憲民主党などから提案されている原発ゼロ法案などは棚上げにし、審議の入口さえ封じてきた安倍内閣だが、そうはいかなくなってきているのだと思う。2020年のオリンピックを名目に福島の復興を急ぐだけではなく、原発事故はなかったかのように処理しょうとしてきたことも、その実態が暴露され、違った展開になっていく予感もある。やがて、3・11から9年目に入る時期を迎えるが、極力隠ぺいされてきた原発事故の実態が表に出てくると思う。これは僕らがやらなければならないことだが、今年は「原発の年だね」ということを、僕らが意識的にする必要があるということだ。変りもなく淡々と続けられる座り込みだが、そこにはこんな意志や意向がある。(三上治)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その104
柳瀬唯夫(経産省で原発推進、首相官邸で加計嘘つき)が東芝子会社に天下り
~東芝経営破綻、イチエフ事故、東電残して原発推進、加計「記憶にございません」7連発~
2019年1月17日  木村雅英(経産省前テントひろば)

昨年7月に退任した柳瀬唯夫(経産省事務方ナンバー2経産審議官)が退任して半年、昨年年末に東芝関連会社ダイナブックの非常勤取締役に就任した。
加計学園問題で愛媛県職員と首相官邸で面会し「本件は首相案件」と発言しておきながら、国会では「記憶にございません」7連発の言い逃れをして、事務次官への昇格を逸した「国民」の敵だ。

「その39」(「記憶にございません」7連発の嘘つき柳瀬唯夫経産省審議官を罷免せよ!)に書いたように、大嘘つきであるばかりか、2004年に資源エネルギー庁原子力政策課長として「原子力ルネッサンス」構想を打ち出して原発輸出を推進し、東芝のウェスチンブハウス買収を後押しして東芝の経営危機をもたらし、2011年3月のイチエフ事故後には東電を潰さずに原発生き残りを図った張本人だ。

その人が今、イチエフ事故の責任も、原発輸出政策破綻の責任も、原発推進エネルギー政策失敗の責任も、加計学園問題における汚職隠しの責任も、全く取らずに7月に退任して、シャープグループ傘下の東芝子会社「ダイナブック」に天下ったのだ。

ダイナブック広報担当は就任経緯について「お答えできない」そうだが、この再就職も「首相案件」だろうか。大きな施策の誤りの責任もとらずに、大企業の役員に天下る経産官僚。この仕組み変えないといけない。
一方で、大失敗官僚柳瀬唯夫なき経産省・資源エネルギー庁、少しはまともな行政を行ってもらいたいが…。
原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その6
早野龍五(東大名誉教授)が住民同意なしにデータ使用して線量過小評価論文
~放射線審査会も「放射線リスクに関する基礎的情報」も「放射線のホント」も嘘だ!~2019年01月18日  木村雅英
早野龍五東大名誉教授(物理学)が、伊達市の住民同意なしに個人被曝線量データを使っただけでなく、累積線量を3分の1に過小見積りしたことが、国際専門誌で明らかになった。朝日新聞は16日「市民の被曝線量を過小評価した論文 専門家が新たな疑問」と報じた。https://www.asahi.com/articles/ASM1D5VCRM1DULBJ007.html
被曝線量の過小評価が明らかになった早野龍五・東大名誉教授らの論文
東京電力福島第一原発事故の放射線被曝を分析した東京大の早野龍五名誉教授らの論文に、市民の被曝線量を過小評価する誤りがあった問題で、掲載した国際専門誌が「誤りは論文の主要な結論に影響する可能性がある」との声明を発表した。また、国内の専門家が、論文には他にも不自然な点があるとして、近く同誌に指摘する予定だ。

2本の論文では、伊達市が市民の同意を得ないまま、被曝線量のデータを早野氏の側に提供していた問題も明らかになっており…

詳細は新聞またはウェブをご覧いただきたい。
そればかりか、福島民報は<国の放射線審議会は昨年の会合で、事故後に策定された放射線基準を検証する資料として(この)論文を使用しており、事務局の原子力規制庁担当者は「今後の扱いを検討する。不確定な内容があれば、資料から除く可能性もある。」と話した。>と報じている。

この現在進行中の問題は、空間線量と個人線量との関係とガラスバッジを使用した個人線量の過小評価問題を伴う怪しげな調査において、2つの重大で愚かなミスを犯して、原子力ロビーによる「放射線被曝の押付け」の目論みのひどさを白日の下に晒した。
おまけに、御用学者と呼ばれる早野龍五氏は、10省庁による「放射線リスクに関する基礎的情報」の<ご確認やご助言をお願いした専門家・有識者の皆さま>に名を連ねている。役人たちが使う「基礎的情報」が全く信用できないことをも明らかにしている。
また、復興庁「放射線のホント」にも【この冊子の作成にあたり、お話を聞いた先生】10人の一人が早野龍五氏なのだ。「放射線のホント」の「嘘」が明らかだ。

(参考)<原子力規制委は放射線審議会を使って被ばくを強要する委員会~ガラスバッジ測定から「毎時0.23マイクロシーベルト」を緩めるな!>(連載「原子力規制委員会は再稼動推進委員会」)http://www.jca.apc.org/~kimum/NRAno157.html

「福島被ばく訴訟第13回口頭弁論」井戸川裁判1月23日(水)

地裁103号10時30分開廷 報告集会:12時 衆院第一議員会館大会議室

福島原発被ばく労災賠償裁判(あらかぶさん裁判) 1月23日(水)

地裁103号13時30府開廷

1月24日(木) 月例祈祷会 「死者の裁き」

15時 経産省前ひろば  日本祈祷団(JKS47士)

1月25日(金)経産省前抗議行動 17時~18時

官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~