テント日誌1月4日…美味しいお餅で今年の出発を祝う

経産省前テントひろば1577日

美味しいお餅で今年の出発を祝した

今年は暖かだった。でも、風が吹けば冷たいし、日が落ちればそれなりに冷え込むから警戒はしているが、それにしても異様な陽気だ。寒さに震えさせられるよりはいいが、そのうちに寒さも戻ってくるのだろう。テントが本当に寒いのは1月半ばからであるが、テントに関わっている人たちには高齢者も多いから少しでも温かいのは歓迎だ。あっという間に年末年始は過ぎて行った。例年の事だが、少しは時間が取れて、まとまったことができそうな幻想を持つが満足にやったことはない。そんなボヤキが出てくる年のはじめだが、テントでは今日は恒例の餅つきだ。いろいろと準備をしてくださってみなさんのおかけでこれは成功だった。僕はつきたての餅をいただいただけだが本当に美味しかった。

僕の近所では年の暮れ(12月15日・16日)とはじめ(1月15日・16日)には世田谷ボロ市が開かれる。そこでの楽しみは代官餅というつきたてのお餅であるが、それに劣らず美味しかった。祭りやめでたい時にお餅つきというのは伝統的なことだろうが、テントという闘いにはお祭りの要素もあるのだから、ふさわしいことである。とはいうものの、やはり準備は大変だし、スタッフの皆さんありがとう。

テントは5年目に入った。足しかけ6年目になる。テントの闘争にはいろいろの評価があるが、その渦中にある人には行動がよくわからないように分からないところがある。いろいろと考え、考えられることはあるが、どうしてもそういう枠からははみ出してしまうところがある。ただ、言えることはこうした闘いが何らかの影響をあたえそれは予想超えた浸透をしているということだろう。だから、テントひろばの創出という闘いの結末とは関係なく、これは広がって行く、つまりは形を変えながら転移して行くにちがいない。脱原発や反原発の運動の展開と同じである。電力自由化をめぐる電力会社とのと闘いが原発再稼働や保存に立ちはだかる力となるかもしれない。人々の原発に対する意志(考えが)が変わらない限りは脱原発や反原発の運動は持続的に多様な展開をすることはあきらかだかである。なるほど、経産省や電力業界はあれやこれやの手段を弄して再稼働をやっている。それは権力の力でなんとかこぎつけていると言える、だから、それでどうだというのだ。彼らは一番肝心の人々の原発に対する考えを変えることに成功してはいないのだ。時間が経てば、日本の国民はみとめることになるなんて思っているのかもしれない。そんな官僚的な思考は通用しない。それは歴史とし出てくるだろう。

今日は議面前で安保法案に反対する総がかり行動があった。国会前には3800人の人がつめかけ、年明け早々としては異例のあつまりだった。1960年の安保闘争の後のように、挫折ムードがなく、淡々と闘いを継続しようとする人々の姿がいい、と言える。法案の国会通過をめぐる決戦的な思考ではなく、持久戦型の闘いが浸透してきたことがみられる、それがどのような運動形態になって行くかは今後のことだが、巷の動きも悪い方向には行っていない、と思う。権力との闘いは何を主題にしても、そのあり方が大きく変わってきているのであり、それこそが歴史的なものだ。テントで時をすごし、国会周辺にも足を運びながらいつも考えてきたことだが、事態はそのように推移している。日本の社会の行方は描きにくいが、権力のありようとしての政治を変えることはどうしても避けられないこととしてある。そこのところに人々が気づき始めているのだ。茱萸坂を下ってテントに向かいながら自然に思い浮かんだことだが、誰しもが今、こころに描いていることだろう。月並みだが、今年もな、という思いを強めた一日だった。

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-テントの年始企画から

1月7日(木) 18:30〜21:00

第97回「After311〜霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ‼︎」

経産省前テント・オープンマイク

★主催:浦邉 力

●1月10日(日)14時―

新春講談・落語会

●関西電力東京支社抗議行動  高浜原発再稼働やめろ!
日 時:1月6日(水)17:30より18:30
 場 所:富国生命ビル前(地下鉄三田線内幸町駅A7出口すぐ)
よびかけ:再稼働阻止全国ネットワーク

1/6東電は原発事故の責任をとれ!第27回東京電力本店合同抗議行動 東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!原発再稼働は日本を滅ぼす
  日 時:1月6日(水)18:30より19:30
場 所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体

1月8日(金)は17時~18時から経産省前抗議行動

18時30分~からはいつもの官邸前抗議行動

経産省前テントひろば・反原発美術館

Occupy Kasumigaseki Anti-nuclear Tent Museum

「経産省前テントひろば・反原発美術館」がオープンしました!

反原発美術館は好評で毎日多くの人が訪れています。テントに顔を出したり、足を運んだ人だけでなく、通り掛りの人も寄っていただいております。

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経産省前テントひろば 反原発美術館

年中無休・入場無料

開館時間:12:00~20:00

※イベント開催時は、開館時間が異なる場合があります。

※原則無休ですがメンテナンス等の事情により休館している場合もあります。

美術館所在地:東京都千代田区霞が関1-3-1

最寄駅:東京メトロ「霞が関」駅A12a出口、銀座線「虎ノ門」駅7番出口

主催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに

コーディネーター:早川由美子(映画監督)