テント日誌10月14日…工事関係者から愚痴

経産省前テントひろば1807日

工事関係者から愚痴を聞かされた 10月9日(火)

出がけのテレビでは今日は暑くなると言っていたが、30℃にはならなかったようだ。12時前に経産省前に着いて椅子と横幕、パラソル、のぼり旗のセットが終わった時点でも、さすがに10月たいした汗は出なかった。

その後、間もなくしていつもは2時過ぎにいらっしゃる斎藤さんが早々とやってきて、早速お昼の弁当を広げた。また暫くして、時々お見えになるS氏が悠然と現れ、そこで並べた席の過半が埋まる。よくよく見れば、皆さんいずれも私より幾つも上の世代。そんなみなさん、食事が済むとそれぞれに瞑想(?)されてしまって、仕方なく通行人を眺めていると作業着の若者が立ち止まってこちらを見つめている。

その彼に私から声を掛けると、霞が関の地下鉄エレベータ設置工事に携わっている方だった。彼と立ち話しをしていると、経産省脇に停めた車両が駐車違反で罰金を取られたとか、高速出口では速度違反で罰金を取られたといった、落ち込む、愚痴のような話を聴かされてしまった。
後半のメンバーが揃ったころには10脚の椅子が埋まり、風もなく日差しも穏やかな秋の半日でした。

院内集会での井戸川さんの発言を報告してくれた 10月10日(水)

昼間は太陽がギラギラですごく暑かった。
福島のカレンダーを3部持って行った。
経産省前に行くと、K爺がすでに来ていた。

座り込みグッズがセットし終った頃、女性が「頑張ってください。再稼働なんておかしいですよね。皆さん偉いですね」と言われた。
今日は第12回井戸川裁判。いつも水曜日なので、当番の私たちはいけない。月曜日の当番のSさんが傍聴・院内集会の報告をしてくれた。
<今日は、新しい裁判長にこれまでの全体が解るように要点を弁護人から述べた更新手続きで終わった。院内集会では、井戸川さんが次のようなことを言われた。「前に、裁判で、我々に20ミリシーベルトの所に帰れというなら経産省全員がそこに住んでみればいい、その代わりに我々が経産省に住むから。経産省職員は自分の家族を福島に住まわせてみたらいいんじゃない、どう?」と聞いたら「家族と相談してみます」と言ったので、後日、会ったとき聞いたら、「まだ家族に相談してない」と言った。ふざけるな!>

新潟から用事で来た人が、前にテントに来たことがあるので、いまはどんな様子なのかと寄ってみたと言われた。福島のカレンダーを買ってくれた。「安倍やどうしようもない自民党を議員に選ぶ国民の側が悪い。本当に絶望的だ」と言っていた。

警察は話しかけてくることはない。前を通り過ぎたり、地下鉄の入口のあたりまで来て引き返したり、ずっと遠くで観察している。(T)

兵庫から上京した方が寄られて 10月11日(木)

朝からどんより曇っていたので雨具を持って出かけた。
12時10分くらい前についたらYさんがすでに来ていてほとんど準備されていた。傍らに女性が3人立っていたのでいつもと違った雰囲気だった。
最後のセットを手伝いながら話しかけたら、兵庫の方で東京の友達と寄って下さったそうだ。

彼女はテント日誌を読んで下さっているとのこと。嬉しいですね。
12時からと知らなく早くから待っていて下さったそうで申し訳なかったです。
兵庫でも関西電力支社前で毎週金曜行動をしていると言っていた。

しばらくして日の丸君が代裁判のとき必ず寄って下さるKさんがいつもの瓦煎餅と美味しいブドウを持って現れた。
そして兵庫からの女性たちとも歓談していた。
やっぱりまだテントは峠の茶屋ですね。
先に来ていた女性たちは待ち合わせがあると帰って行ったが、帰りがけにカンパをして下さり感謝です。

2時半ごろ毎週来て下さるたんぽぽ舎ボランティアのOさん・午後番の方たちが来てにぎやかになった。
たまに寄って下さるタクシーの運転手さんがチラシをくださいと降りてきた。
福島のご出身だそうで風評被害のことや子供たちの未来など色々心配していた。
そして会津と長州の怨念ついてなど興味深い話もしてくれた。
心配した雨が降らなくて本当に助かった。(I・K)

原発の再稼動も輸出も許されない 10月12日(金)

朝、いつもより家を早く出たのだが、電車が遅れて来たので、いつも通りに事務所に着く。準備を整えて事務所を出る。経産省前まで来て、座り込みの用意を済ませ座り込み開始。今日は体調を崩したのか、やや少な目の座りこみだ。

毎日座り込みに参加しているSさんは早くも1時頃にはやって来て、座り込む。今日は午後からは曇りだと言う予報であった。こんなときはよく予報が外れ、長く雨が降り続くことが多く、雲いきも怪しくなってきた。しかし、運よく空の色だけは真っ黒だったが降られずに過ごすことができた。

久しぶりに大きな傘のOさんがやって来た。高熱でダウンしていたとのことだったが、高熱は割りと早く治り、先週は孫の運動会で忙しかったとのこと。埼玉のHさんは、今日は埼玉で小泉元首相呼をよんで反原発の集会を主催するので来られないとのこと。代わりにiさんが来てくれた。4時になったので文科省前抗議に参加した。今日も多くの高校生の参加があった。(S・S)

3時に到着、ペットボトルに換る水筒の水を飲みながら雑談。斉藤さんが座込んで新聞を読んでいる。しばし東海第二チラシとテントニュースセットのちらしまき。続いて文科省前抗議行動に参加。いつもの学生たちとともに、関西からの学生も、韓国からの応援の方々も、抗議している。

元文部科学事務次官の前川喜平氏が13日に東京朝鮮第二初級学校で講演、「高校無償化の制度設計に関った。朝鮮学校も対象として作業していたが、排除された。他の外国人学校は対象となり、法の下の平等にも反する」と話したたそうだ(東京新聞14日)。安倍政権や今の文科省の職員たちに声が届くといいのだが。

5時からは経産省抗議行動。
日立製作所による英ウィルヴァ原発建設について福永正明さんが報告、何と日本原電が協力協定を締結して参加している。イチエフ刑事告訴裁判で被告(東電)側の証人として嘘偽り証言をした元原子力安全・保安院、現原子力規制庁の名倉安全管理調査官が、日本原電東海第二の工事計画審査の報告をした、誰が信用できようか?

経産省の愚かな「エネルギー基本計画」ゆえに九州電力が再生エネルギー発電を押さえつけていることを糾弾。原発推進・辺野古基地建設・格差拡大・排外主義の安倍政権をAさんが厳しく糾弾。また、「原発いらない・ふくしまカレンダー2019」や「10.20東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会」前売り券の案内も。終了後は、反原連の行動や首相官邸「裏」の抗議行動があり、遅くまでテントの峠の茶屋がにぎわった。(K.M)

世界の趨勢に逆行する九電は旧電である 10月13日(土)

後で調べたら気温は18度くらいだった。今にも降り出しそうな灰色の空に鉛色の雲がゆっくりと流れていった。

幟を立てたりして座り込みの準備をしていると自転車に乗った若い男性が声をかけてきた。「S大の学生ですが霞ヶ関周辺の調査をしています。写真を撮っていいですか」。いいですどころか大歓迎、是非撮って欲しいとお願いした。何を調査しているのか聞きそびれてしまったのが残念。

九州電力の太陽光発電の出力制御。出力制御なら火力こそがお手の物。自然エネルギーを狙い撃ちしたとしか思えない挑戦状。世界の趨勢に逆行する九電は旧電と呼ぶのが相応しい。(O・O)

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10月14日(日)午後1時30分より脱原発青空テント川柳句会

選者は乱鬼龍氏、席題は「内閣」「秋」3時20分投句締切、3時半過ぎより入選者の発表、披講となりました。                                          

雨が心配されていましたが降ることなく、涼しい風が吹く曇りの1日でした。

今回の参加者は7名、入選句の発表後、選者より入選者へ北海道の野菜や金沢のペン立てなどの景品が手渡されました。

入選句は以下の通りです。(S.E.)

「内閣」

特選
◆ 女一人三人分とはブラックな     - 芒野

秀句

  • 軍拡へ安倍内閣まっしぐら   原子力ドンキホーテ
  • せいご(背後)には米国様が控えてる 草地
  • 恥もなし変わらぬ組閣でんでん(云云)人事 –  藤康                                  
  • 四方の秋豊けき国の臣貧し  落葉                                  
  • 消費税より給料増やせ民のため  のら

「秋」
特選

放射能含む秋風ふいている  - 草地

秀句                      

  • 秋深し経産省前座り込み  原子力ドンキホーテ
  • 来るべき備え萬全秋の花  落葉
  • 秋ざんま食いつける人はまだ良きか  藤康
  • 秋なのに秋刀魚迷子の豊洲無理  芒野
  • 米国の企業に売られる収穫物  草地 

次回の脱原発青空テント川柳句会は11月25日(日)午後1時(予定)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その95
電力会社を解体せよ! エネルギー基本計画徹底批判
~週刊金曜日10.12の特集(金子勝責任編集)の紹介~
2018年10月15日  木村雅英(経産省前テントひろば)

玉城デニーさん知事選大勝の写真が表紙の週刊金曜日10.12号の特集「電力会社を解体せよ! エネルギー基本計画徹底批判」は金子勝(立正大)責任編集で、非常に面白い。
まず、リード文の一部を紹介する。
◆ 電力大手10社の解体と原発=不良債権の処理が不可欠だ
 官邸を支配する経産省・原子力ムラは、これまでデータ改竄や事故トラブル隠しを行ってきた元凶だ。福島原発事故の責任を放棄し、ひたすら原発再稼動を推進してきた。東芝を経営危機に陥れたように、もはや原発は時代遅れのエネルギーであり、世界では再生可能エネルギー(自然エネルギー)が急速に普及し、地域分散ネットワーク型の電力システムへの転換が進んでいる。
……
問題の本質は、安倍政権による電力会社の既得権益擁護に行き着く。…
このままでは日本は衰退する。安倍政権のど真ん中を射抜くことなしに、新しい社会も経済も生まれないのだ。
(金子勝)

以下は、特集のタイトルと著者。
◆ 世界から取り残される
お粗末な日本のエネルギー計画
(飯田哲也)
◆ 30基稼働は無理なのに…… 絵に描いたエネ計画
「原発がベースロード」に囚われた政府
原発依存度は2%程度しかないのに、「ベースロード電源」にこだわる日本。2030年に「原発比率20~22%」という第5次エネルギー基本計画はどこから見ても破綻している。
(鈴木かずえ/ショーン・バーニー)
◆ 原発優先から自然再生エネルギーへの転換を
「所有権分離」が電力大改革に不可欠だ
大手電力会社による地域独占と、原発依存を続ける「経産省原子力ムラ」が再生可能エネルギー転換への大きな障壁となっている。世界から大きく立ち後れる日本のエネルギー政策を変革するには、電力会社を解体するしかない。
(金子勝)
◆ 集中メインフレーム型では日本は衰退
分散ネットワーク型へシステム転換せよ
世界では今、「大量生産・大量消費」を前提とする産業構造の大転換が起きているが、日本はこの流れに取り残されようとしている。「分散ネットワーク型」による「エネルギー兼業農家」を提唱する筆者が日本再生の道を説く。
(新潟食料農業大学・武本俊彦)
◆ 道民が北海道電力の筆頭株主になろう
北海道にある自然エネルギーの便益を道民・地域が広く享受できるようにと北海道電力に求める
(北海道グリーンファンド・鈴木亨理事長)
福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさまへ
10月公判予定日

10月16日(火)、17日(水)、19日(金)、30日(火)は10時開廷。傍聴をしてください。

=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
https://shien-dan.org/

10月19日(金)経産省前抗議行動 17時~18時

官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!10.19国会議員会館前行動 18時30分~
場所:衆議院第2議員会館前~国会図書館前まで
共催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
安倍9条改憲NO!全国市民アクション

10月20日(土)東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会 会場:日本教育会館3F 神保町A1出口

10月24日(水)月例祈祷会{死者の裁き}

15時~ 経産省前テントひろば (日本祈祷団47士)

10月26日(反原子力の日)原電包囲ヒューマンチエ‐ン

場所:日本原電本店前 10月26日(金) 17時30分~19時