テント日誌10月17日…じわりと迫る警察監視

経産省前テントひろば1807日後  57日

怪我の鳩には連れ合いがよりそって 10月15日(土)

爽やかな天気の中、Kさんとふたりで座り込みを開始。風が少し冷たい。そろそろ防風・防寒を考えないと。

12:10 年配の男性に中日ビルへの道を尋ねられた。「作業中恐れ入りますが・・・」と恐縮するくらい礼儀正しくて、事務所の件を忘れることができた。でも作業って?

12:45 文科省から街宣の声が聞こえてきた。一台の街宣車から女性が叫んでいる。交差点を通り過ぎ外務省に向って街宣。

13:04 いつもの1BOXが内幸町方面からやってきて、お巡りさんがひとり降りてきた。「こんにちは」と挨拶すると「・・・・・してください。」、私は「はい」と会釈。何だかテントの風物詩になってきた。

TPPの集会・デモの帰りに女性2人が寄ってくれた。「地球にやさしい銀行を選ぼう」というパンフレットをいただいた。化石燃料・原子力関連へ投資している金融機関約60社の調査結果がのっていた。目を引いたのは蛙の可愛いイラストと綺麗な配色、これならつい受け取ってしまう。

Sさんと3人だけになったころ、見覚えのある鳩が。右足は爪が1本だけになっていたがなんとか両足で歩いていた。他の鳩がいなくなってから連れ合いと2羽だけで来たようだ。今までに片足の鳩は何度か見たがいつも1羽が寄り添っていた。群れには入れないけれど。(O・O)

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川柳句会もあり盛会な一日だった 10月16日(日)

今日はテント句会があるため、12時過ぎから続々と人が集まった。また「土と平和の祭典」「モンサント反対のデモ」もあり、そのおかげか、ちょっと短時間寄ってくれた人も多かった。人数合計は20人以上だと思う。座り込みしている人は常時10人以上。

経産省の見廻りはいつも通り無言。警察官は何回か来て、「あまり物を固定しないようにお願いします」等、最小限の言葉を言っては、こちらが反発しようが御構いなしに、えへらえへらとお世辞笑いして去っていく。街宣車が4台、国会前から日比谷公園方面へテント前を通り過ぎる時に暴言を吐いたが、たちまち公安2名が現れ、我々に対して黙礼をしたり挨拶をしたり、ひたすら笑顔だった。
一方、交差点の反対側、対頂角に当たる角で、4−5人の警官がかなり時間をかけてこちらの写真を撮っていた。

座り込み参加者の多くが句会に参加した。他には、おやつを食べたり、歌を歌ったり、持ってきた作業をやったりして時間を過ごしていた。
様子は添付ファイル(写真)をご覧ください。(H・Y)

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午後1時より脱原発青空テント川柳句会が開催された

選者は乱鬼龍氏、席題は「大」(だい、大きい)、「これから」3時投句締切、3時半頃より入選者の発表、講評となりました。

参加者は14名、テント撤去後の青空句会 となりました が大勢の方にご参加いただき 、 お天気も良く風も爽やかな秋の1日となりました。

入選句は以下の通りです。(S.E. )

「大」

特選
・去年(こぞ)今 年憤怒ムクムク成長し - ミネンコ

秀句
・いつまでも貢ぎ続ける防衛予算  -  藤康

・大事故の後も変わらぬ無関心   -  ワッシー

・心なき箱モノ連続大失敗   -  芒野

・放射能釈迦の大きい手に余り  -  落葉

・大好きな家族切り裂く放射能   -  へらずぐち

「これから」

特選
・美ら海の未来にかける若き友  -  白眞弓

秀句

・これからはゴッコじゃないぞ自衛隊  -  へらずぐち

・五年経ちこれから汚水はどこへ行く  -  はてな

・これからもいくら献納対米従属  -  藤康

・ 難民となる日近づく大日本  -  草地

・激流 に逆らう小石になれるかな  -  芒野

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 じわりと迫る警察監視  10月17日(月)

台車の荷を縛るゴムバンドが1本足らない。いつもは4本で縛り付けるので若干気になったが順調に外堀通りの交差点まで来て荷が崩れた。歩道から車道へ降りる僅かな傾斜で前方の荷が重さに耐えられずズリ落ちてしまったのだ。雨の中、なんとか縛り直したが次の信号でまたしても崩れる。未到着にMさんから連絡が入り助けを求めるが、場所の説明をしっかりせずにすれ違ってしまった。申し訳ない。いつもより20分も遅れてしまった。

すでにOさんら二人が待機しており、座り込み態勢を整える。旗を2枚重ねにしてのぼりのポールに結び付けるが長さが違い手古摺る。もう慣れたはずなのに旗を立てる手順を間違えていたのだ。12時半に警察官が5名訪れパラソルと椅子を片付けるよう伝えてきた。雨の日のパラソルは了解事項だと対応するが今日はかなりしつこい。しばらくして「雨が止んだら閉じて」と去るが1人だけテント前の交差点角に警察官が残った。今までにない対応となる。

1時15分ごろ雨が止む。1時半の交代警察官がパラソルを閉じるよう伝えたので右側を閉じる。警官は30分で交代する。聞くと今日から交差点前に立つという。近くにいる警察官は目障りだが通りがかりの人が行く先の道順を次々に尋ねる。2時の警察官が半開きにしておいた左側パラソルも閉じるよう伝える。今日は行きがかり上パラソルを閉じた。締め付けがじんわり迫ってきた。

2時過ぎにタクシーの運転手がテントニュースを求めに訪れる。たんぽぽ舎セットビラを渡すと「頑張ってください」と去るが戻ってきてカンパを寄こしてくれた。

3時にSさんが訪れる。この時間まで9名が参加。引継ぎで1号携帯がないことを伝えるとSさんも知っていた。終了時の荷物戻しにMさんの協力を確認し帰路につく。(I・M)

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目の前の警察官が目障りだ

今日は月曜日後半のSさんと交代したので、3時前には到着。雨が降りで濡れるだろうなと覚悟して、カッパをリックサックに入れて来たが、エスカレーターから降りたら雨はもう止んでいた。

並べられている椅子に腰を下ろすと、交差点の内側に(正に目の前に)警察官が一人で立って、ずっとこちらを監視している。前半のIさんに聞くと、警官はパラソルに対して異様に反応するという。「雨が降っているならいいが、今は止んでいるからしまうように」とケチをつけてくるようである。我々なんか監視しないで、経産省とか、豊洲に行って盛土をしなかった犯人でも探して来たらいいのにと思う。

Mさん達が落ち葉拾いやゴミ拾いを始めた。それを見ながら、もうそんな季節になったのだなと、この5年間を振り返って思った。これからの季節、掃いてもはいても落ちてくる枯れ葉、泊まり番の土曜日や明けの日曜日に一生懸命に掃き掃除をしたのを思い出した。事務所からの荷物に塵取りと竹箒があるといいかもしれない。

3時ごろやって来た男性が、「君たちの後ろにはCIAが付いているんだよ。」とか、「東日本大震災は地下で大きな爆弾を爆発させて起こしたんだよ。放射能なんて実は害は無いんだよ。」等々荒唐無稽なことを述べていった。「そんなこと言うなら福島第1発電所にいってきたら」と言うのだが、まともな議論にならない。

4時頃には、青空も顔をのぞかせるようなお天気になってきた。しかし、晴れれば晴れたで、気温が低下してくる。身体を動かしていないと寒さが堪える。そろそろ終わりかなと思う頃裁判所の方から見慣れた顔が姿を見せた。「今日は君が代不起立の裁判・KさんNさんの裁判で今終わったよ」と、YさんとTさんが傍聴してきたことを話してくれた。5時半ごろ周りが暗くなってきたので帰り支度をして経産省前を撤収した。(S・S)

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朗報はいつも遠方よりくる 

どの新聞も大々的に取り上げていたのが新潟知事選挙。出遅れて支援者をやきもきさせていたが、自民党や公明党の推薦で原発再稼働に反対ではない(ということは賛成)の森氏を米山氏が破っての勝利。家を出る時は時間がなかったので見出しだけを拾い読みした。テント前の椅子に座りながら丁寧に読んだ。あらためて、原発再稼働に反対する人々の存在を思いやった。人々の原発に反対する意識は時間で風化するのではなく、ずっと続いている。時間が経てば原発についての国民意識が変わることを期待する政府・官僚・電力業界を裏切るものだ。

やがて、政府や経産省は原発再稼働に必要な地元の同意の形態を変えてくるかも知れない。国民とか民意なんて最後は抑え込めばいいと思っているのが彼等の政治だからだ。そうはいっても、これはまずいと内心のあせりを募らせているのかもしれないと推察もできる。彼等の原発再稼働戦略は進まず、これに抵抗する動きがいろいろの形で出てくるからだ。原発再稼働に反対する動きは止まらず、次から次と多様な形態で出てくる。

「連帯を求めて孤立を恐れず」とは全共闘運動で有名になった言葉だが、闘う人のこころにはいつも心細さと孤立感がある。これは自然で避けがたいことだし、わかってはいてもやってくる。こんな気持ちを温かくほぐしてくれるのは朗報だ。朗報なんて滅多にくるものではないが、これは紛れもなく朗報だ。川内原発テントで寒風に晒されているかもしれない面々にも届いたのだろうと思った。

この中で連合新潟が森氏を支持していたことが心に引っかかった。それは民進党がスムーズに野党共闘にも参加できなかった因でもあった。これは労働組合に足を引きずられていることの象徴だが、民進党は労働組合から自立した政党にならなければ国民に信頼される存在にはなれないとあらためて思った。原発問題での民主党の態度の曖昧さは連合の意向が大きいのだろうが、これは脱原発の運動の足かせにもなっているのだ。労働組合だって多様で様々であり、労働組合一般が進歩的で、反体制的であるわけはないことは自明で、内には原発推進派の電気労連のようなものもあろう。それは承知のうえだが、政党は宗教団体や労働組合から自立しなければ市民社会に、あるいは地域社会に基盤を得られまい。かつての社会党が限界をなしていたことでもあったが、政党は社会団体の利害に左右されてはならない。原発問題はそれを試しているのだろうが、組合に引きずられていては市民や地域住民から見放されるだろう。民進党の面々の中でこのことを意識(自覚)している人はどれほどいるのだろうか。政党や労働組合の思惑を超えて行った市民や地域住民の動きこそ朗報であるが、僕らはあらためて民進党には厳しい目を向けるべきであろう。(三上治)

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●【案内】院内ヒアリング集会
「使用済み核燃料問題を問う」
日時:2016年10月21日(金) 13時半~16時半
場所:衆議院第2議員会館 多目的会議室(1階)
対象:経産省・資源エネルギー庁(14時~16時、予定)
主催:経産省前テントひろば
経産省前テントひろば
電話070-6473-1947 メールtentohiroba@gmail.com
ブログhttp://tentohiroba.tumblr.com/
紹介:参議院議員 福島みずほ事務所
テーマ:(1)使用済み核燃料問題の実態
(2)原発コスト  

2011年9月に経産省の敷地のポケットパークに設立した「経産省前テントひろば」は、福島の被害者たち、脱原発を訴える全国の人たち、また世界の人々に支えられて1807日間、日夜脱原発・再稼働反対を訴えてきた。
残念ながら、8月21日未明にテントは撤去されたが、私たち「経産省前テントひろば」の経産省・資源エネルギー庁への抗議行動を引き続き続けており、毎週金曜夕刻の抗議行動とともに、毎日午後に座込み・スタンディングを継続している。
さて、3.11東電福島第一原子力発電所(イチエフ)事故の責任を誰がとったでしょうか?
東電も経産省も自民党政権も事故の責任をとっていない。そればかりか、経産省は、原発が「安全、安い、クリーン(ゼロエミッション)、原料準国産、無いと電力が足りない」の誰も知っている大嘘をつき続け、東電は柏崎刈羽原発の再稼動を目論み、安倍政権・経産省・資源エネルギー庁は2014年4月に原発をベースロード電源とする「エネルギ―基本計画」を閣議決定して原発の再稼働と原発の輸出を推進している。
一方、ずっと店晒しになっていた原発の使用済み核燃料の問題は、川内・高浜・伊方の原発が稼働してからやっと報道されるようになり、もんじゅの廃炉問題、イチエフ事故対策費用や原発廃炉費用の「国民」や非核電力利用者にまでの転嫁などが論じられ始めた。
そこで、私たちは、原発の使用済み核燃料の実情を経産省・エネ庁にヒアリングしていわゆる「トイレなきマンション」の実態を明らかにするとともに、東電福島原発事故、核廃棄物、廃炉、核燃サイクル、その他の為の費用についても過去の実績と現状と今後の見込みを追及する。
多くの方々とともに、経産省に対して、原子力政策の矛盾を問い質したい。
是非ご参加を!(K・M)

●安倍政治を終わらせよう! 10月19日院内集会

日時:10月19日(水)午後5時~

場所:衆議院第2議員会館 第一会議室

講演:「南スーダン駆けつけ警護――PKOはどこまで変質するか」 前田哲男(軍事評論家)

主催:立憲フォーラム・戦争をさせない1000人委員会

会場が狭いため、参加者希望者は事前申し込みとさせていただきます。

参加希望の方はメールはfukuda@haskap.net、FAXは03-3303-4739へお申

込みください。

日時:10月19日(水)18:30~

安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!10・19国会議員会館前行動
場所:衆議院第2議員会館前~国会図書館前
主催:総がかり行動実行委員

●10月21日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催

18時30分~官邸前抗議行動(反原連)