テント日誌10月6日…あっという間の総選挙 ねじれた選挙

経産省前テントひろば1807日後(9・11から2118日)

風邪気味で調子がでない、こんな日も 9月30日(土)

日差しの暑さと風の冷たさがまだら模様で体を覆う。奇妙な感覚。空気をかき混ぜれば調度良いくらい。今日も人通りが少ない。機動隊員がひとり通り過ぎていった。目礼をするとあちらも目礼を返す。丸ノ内署のお巡りさんが「ここは歩道だから、早く移動してください」と今までと違うきっぱりとした口調で告げると車に戻っていった。相変わらず経産省前の道路は工事車両が何台も待機していた。

風邪気味なのか少し体がだるい。取り留めない考えが浮かぶけれども文章にならないのでこの辺で。(O・O)

しばらく姿の見なかったSさんあらわれ安堵 10月1日(日)

秋晴れの座り込み日和だ。今日の霞が関界隈はいたって静かだ。先週のイットクイベントのような賑わいもない。座り込み準備を整えて座り込みに入る。日差しはまだきついが椅子の傘が日除けとなって吹き抜ける風も心地良い。時折機動隊の若い隊員が農水省側から来ては地下鉄の出入り口に消えていく。Fさんがトランペットの練習をするがはた迷惑な感じもする。一年後には音楽らしい演奏になることを期待して我慢する。いつもの合唱隊のコアメンバーのIさんとWさんが別の集会に出るために早めに退散、しずかな合唱はそれでも続いた。Fさんがいつもより多くおにぎりを作ってきたので3個も戴いた。しばらく姿が見えなかったSさんの元気なご様子が嬉しかった。程なく無事に座り込みを終了し、事務所にてコーヒータイムを過ごしたあと家路についた。あとで聞いたところによるとFさんが腰の痛い高齢のSさんを自宅まで送ったそうだ。Fさん、いつもながらご苦労様でした。(S・K)

気持ちの重い一日だったのだが… 10月2日(月)

秋の気配が徐々に深まっているが夏日の蒸し暑さも残る。後ろの低い木立から、省内の植え込みからも虫の音がはっきりと聞こえる。警察官は遠めにチェックし引き上げる。国交省の道路パトカーがバナー位置を確認して立ち去る。今日は日誌を書くのを躊躇した。個人的な事情でテントの活動をしばらく停止せざるを得なくなったからだ。この件は先週の運営委員会で伝えたが、分担からの離脱と後任者が決められず気の重い日が続いた。そして今日、月曜のYさん、Oさん、後半の責任者Sさんに伝えた。Sさんは前半からの参加でも構わないと了解してくれた。そんな折、水曜日を担当しているS・Tさんから電話があり、月曜も担当してくれるという。テント仲間の心遣いがうれしかった。(I・M)

あっという間の総選挙 ねじれた選挙 10月3日(火)

あっという間の10月、そして総選挙。朝、小雨が降り始めて座り込む経産省前の天候が危ぶまれたが、昼に着いてみると陽が射して暑い。自民党に希望をなくして辞表を出した小池のおばさん、脱原発を掲げて自ら政権を「希望」する有り様、それで某夕刊紙には「女ヒトラー」とまで書かれている。
テントひろばは世論と共に脱原発を訴えて座り込み、運動を続けるしかない。火曜日後半の担当ABさんは先週入院してお休みしていたが退院されて経産省前に登場、後半のFさんと2人が揃ったところに、知人のN,Mさんらが激励にお出で下さった。今日も丸の内署の車は通過するだけで、もはや降りても来ない。来週の火曜からは総選挙が始まる。民主党も分解して「立憲民主党」になった、間違っても「利権」民主党にならないことを期待するのみだ

小池・前原の批判をせずにはいられない 10月4日(水)

経産省前に向かう途中で、TELあり。2つの新聞社からの問い合わせ
今日の東電前抗議行動には何人くらい集まるのか。
今日の規制庁前の抗議行動には何人くらい集まるのか。

座り込みを始めると少しして、顕彰会の女性たちが新聞を撒き始める。座り込みのそばで撒くので、この前では撒かないでくださいと頼むに、「私たちは許可をとっているので、どこで撒いてもいいのだ」という。「ビラや新聞を撒くのに許可を出すところなどない」と言っても聞かない。こちらは「私たちの座り込みを妨害することはやめてください」というと離れた。
顕彰会の人に「あなたたちは選挙ではどこに投票するのか」と聞くと「私たちは選挙の投票はしない。妙法の力で社会をかえるので選挙はしない」と言う。

今日も座り込みに参加する人たちは、小池批判、民進党前原批判をせずにはいられなかった。もちろん安倍批判は前提。改憲勢力が400になったのが同然だと嘆く人もいた。しかし、やはり、議員を選ぶ側の問題、「私たちの問題なのよ」という意見も出された。

今日は福島の井戸川裁判があり、終わってからテントに寄る人で座り込みの人数は増えた。また、群馬県から来られたYさん(女性)から携帯マット十個K差し入れがあり、座り込みをしている人達は大変に喜んだ。(T・I)

晴れ渡り気持ちはいいが、それでも寒さも そんな一日 10月5日(木)

今日は空がすっきりと晴れ渡り気持ちのいい日だった。
2時過ぎると日陰になり長袖を着ていても寒く感じるくらいだったけど。

12時少し前テントに着くとYさんがもう幟を付けたり準備中。
でも何やら騒々しいと思ったら座り込みの斜め向こうで顕正会の女性たちが新聞を読み上げながら配っていた。
はっきりは聞こえなかったが、安倍批判をし、原発反対を訴えていたようだ。
それは私たちも同じなのだけれど…
見ていると新聞の受け取りはいまいちの様だった。
私のところへも新しい記事ですと持って来たが受け取らなかった。
向学のために貰っておけばよかったとちょっぴり後悔する。
彼女らは1時間の行動で引き上げて行った。
帰宅後ちょっと顕正会のホームページを覗いたら信者が150万人もいるそうで驚く。そして「日本は今亡国の前夜を迎えている」と述べている。
実際そうなのだから信者が増えるのも無理ないか?

座り込んですぐ、地下鉄の入り口近くに機動隊が二人立ち様子をうかがっていた。どうやら私たちより顕正会の女性たちを気にしていたのではと思える。
数分して消えて行ったけれど・・・・

一時すぎ一ノ瀬弁護士が寄って下さりYさんとしばらく話して行かれた。
その後Mさん・ヨーカンさん・Oさんなどが座り込みちょっとにぎやかになった。3時前午後番のSさんが南相馬のお土産をもって現れた。
みんなで美味しくいただく。

座り込みの人数が増えたので私とヨーカンさんは安心して帰途に着いた。 (I・K)

やはり急に寒くなってきた、寒さとの闘いだ 10月6日(金)

ほんの1週間前までは、半袖で座り込みをしていても平気だったのが、今日は厚手の上着を着ていても寒さを感じる。11月の気温だと言う。座り込みもこれからが勝負の季節だ。しかも、 今にも降りだしそうな雲行きで、大分冷えてきた。持ってきたカッパも含めて着られるものは全部着込んだ。

Yさんがやって来て、渕上さんの被疑事件に対する不起訴処分の告知書のコピーを見せられた。一瀬弁護士が検事に請求した結果出てきたものだと言う。これで、警察、検察、裁判所によって振り回されたあの一件は一応の決着がついたのだが、何としてもしゃくにさわる。一度、丸の内警察や検事、裁判所に一泡ふかせてやりたいものである。

交代の3時までの間は、雨も大して降らず座り込みのメンバーも椅子が足りない程で賑やかだった。(S・S)

不起訴処分告知書、激しい雨ゆえ短く抗議して店じまい 10月6日(金)

3時過ぎに到着、テントニュースと安倍政治を許さないチラシを配布。
9月11日の不当逮捕について東京地方検察庁から「不起訴処分告知書」が届いていた。

記被疑者 渕上 太郎に対する 集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例違反被疑事件については、平成29年9月22日、公訴を提起しない処分をしました。

良かった。ついでに、9月11日に経産省に提出した申入れの回答を求めて経産省に電話、来週には対応の返事をもらう。

4時になって文科省から抗議の声が聞こえてくる。ぽつぽつ雨の中で文科省前に行くと大勢の朝鮮高校生が抗議の声、田中宏さんの姿も。差別反対の当たり前の声が文科省になぜ届かない? 経産省本館前に戻ると雨足が早くなってくる。皆と相談して激しい雨の中で経産省への抗議行動開始、Sさんが抗議のアピールをしたあと、暫らくコールして短時間で終わる。
激しい雨の中で、沢山の方の応援を得て座り込み道具を片付ける。 (K.M)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その45
廃炉・汚染水対策を延ばし延ばしにする経産省・東電
~廃炉ロードマップの4回目の改訂、使用済み燃料もデブリもなかなか手がつかない~
木村雅英(経産省前テントひろば)

経産省が9月26日に「東電福島第一原発の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」の改訂を決定した。2011年12月の制定後4回目の改訂だ。
○燃料プールの核燃料
当初計画は「全号機の使用済燃料プール内の燃料の取り出しの終了」を第2期(2021年12月まで)に終えることになっていたにも拘らず、1・2号機の燃料取り出し開始を2023年度目途と延期した。開始していつ終わるかも不明だ。
○燃料デブリ
当初計画は「燃料デブリ取り出しの準備を完了し、燃料デブリ取り出し開始」も第2期中とされ、今回の計画は「初号機の取り出し方法の確定2019年度、初号機の燃料デブリ取り出し開始2021年内」としている。
が、一方で「取り出した燃料デブリの処理・処分方法については、…必要な技術の検討を進め、燃料デブリ取り出し開始後の第3期に決定する」としている。第3期とは何と30年~40年後だ。デブリはやっと分かりにくい写真が撮れた程度であり、この計画もさらに延びるのではないか。
○放射能汚染水
汚染水を、サブドレン(井戸)の強化などで現状の1日約200トンから2020年内に約150トンに抑制。汚染水を保管するタンクは、安全性が高い溶接型に2018年度に切り替えるとしている。また、トリチウムを含んだ処理水については「技術的な観点に加え、風評被害などの社会的観点も含めて総合的な検討を引き続き進める」としている。これで当初計画「第2期中に滞留水処理の完了」ができるとは思えない。まだまだずるずる引き延ばすつもりであろう。

それ故、福島県知事が国に対して安全監視協議会の意見を提出し、「地域との意思融通の不足から様々なトラブルにつながった反省を踏まえ、…、県民に寄り添いその気持ちを汲み取った上で丁寧でわかりやすく説明することが基本である。…、地域との信頼関係の構築に取り組むことが最も重要である」と苦言を呈した。

このように、経産省・エネ庁は、イチエフ収束作業を延ばし延ばしにしておいて、既に5基の原発を再稼働し、原発輸出を目論み、おまけに東電の柏崎刈羽原発の再稼働を進めている。福島県民も国民もなめられている。

10月13日(金)5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)

官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)

10.15関電包囲全国集会の案内です
今回は再稼働阻止ネットで5千円の補助を出すことになりました。
申込み案内を添付します。
申込はFax 03-3238-0797
又は、info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

《再稼動阻止全国ネットワークからのご案内》
「10.15大飯原発うごかすな!関電包囲全国集会」に参加しよう
 全国から集会参加の皆様へ、交通費の補助を実施致します。<申込み必要>
[対象エリアー福井、近畿6県を除く個人参加の皆さん]

関電包囲全国集会 場所:関電本店前[大阪市北区] 13時~
集会後、15:15うつぼ公園集合→15:30御堂筋デモ出発→17:00終了予定
主催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ:原子力発電に反対する福井県民会議/若狭の原発を考える会