テント日誌10月6日…台風のことが気になってテントに足を運んだ

経産省前テントひろば1122日 商業用原発383日

台風のことが気になってテントに足を運んだ…

 台風も季節を忘れたか、その記憶装置を何処かに置いてきたか。我がテントにはあまりありがたくないのだが、次から次へとやって来そうだ。こちらのテントもさることながら気になるのは川内の久見崎海岸に出現したテントの方だ。この砂浜は大潮でも大丈夫ということらしいが、荒れる海は不気味だし、浜辺の強風は気になる。「浜の茶屋」という避難所をさせていただく所もあるのだが、心配で電話をした。電話の向こうではEさんの元気な声がした。しばらくの間は風のことでやきもきするしかなさそうだ。川内原発の再稼動に反対する闘いは地元も含めて高まっている。10月の下旬には大規模な集会も予定されているが、久見崎海岸のテントの見通しを立てるべく頑張って欲しい。辺野古も含めた短時間でも参加できる人は加わってもらいたい。連絡は経産省前テントひろば(070-6473-1947)でもOKである。

 早いものでいつの間にかテント裁判も第8回目の口頭弁論を迎えるに至った。この裁判を経産省や国側は安易にケリがつくものと思っていたのかもしてないが、彼らの予想通りには進行してはいない。彼らはそもそも原発問題の処理(再稼動→原発保持)を福島第一原発事故と関係なく決めていて、最後は強権的に解決して行こうと考えている。彼らには福島第一原発事故が原発存続の是非を突きだしているという認識も、国民の意志や意向も、頭にはないのだ。彼らも選挙や国民の審判は怖いだろうし気にはしていても、最後は権力で抑え込むということが心にある。口を開けば彼らは日本が法治国家であるというが、その根本にある国民主権ということは無視した上の事だ。権力が法の権限(解釈も含めて)を主体的に有するのであり、権力の独占的所業と法とは分かちがたくある。国民の意志や意向が法の実現(法を媒介にした事柄の実現)としてあらわれるのが困難であり、従ってそれは抵抗や非服従として出てくる他ない現j状がある。だが、僕らは原発問題を通してもこの権力の存在形態と闘いそれを変えて行くことを内在性として持つし、国家権力との力関係としてそれは現れる。そしてその力は権力の側が予想する以上に強いし、この権力形態を変えようとする動きは台湾や香港の例もみるまでもなく、世界的で歴史的にある。脱原発―反原発闘争は国家権力の側の勝手な振舞いを押しとどめているし、彼らの側からすればそう簡単に対応をできなくしている。再稼動をめぐる攻防が生み出している様々な事態ヲをみればこれはよく分かる。テント裁判の進行もこうした一環のなかにある。裁判はいよいよ占有問題に入るが、僕らはテントの存立の目的や意味をより明確にし、それが国民の意志や意向の実現であることを主張して行く。今回はこれまでと違って時間が変わったので間違わずに参加して欲しい。 (三上治)

10月14日(火)10時30分:テント裁判第8回口頭弁論 東京地裁大法廷(103号)これまでと時間が異なります。留意して下さい。裁判報告集会13時(参院議員会館講堂)

◆発言者 相沢一正(茨城県・脱原発とうかい塾)・勝又美佐子(原発いらない福島の女たち)・河合弘之(脱原発テントいのちを守る裁判弁護団長)

◆経産省前テントひろば・テント応援団共催