テント日誌11月29日

経産省前テントひろば1807日後

福島在住の方からカンパをいただいた 11月25日(月)

今日の天気予報ではいつどこにでも雨が降る可能性がある、とのことなので雨具の用意をして経産省前へ出掛けた。事務所に来た時には空は曇よりとしていて雨雲が覆っていたが30分後に事務所を出た時には空が晴れていたのでビックリした。

今日は天気予報とは反対に、風もなく気温も20度と高く座り込みにはうってつけの一日であった。今日はローマ法王がー昨日の長崎・広島に続いてー今朝早く東京に来ているので財務省と外務省の横に警察車両が配置され警官が警備をしていた一日でもあった。天気がいいので座り込み準備も順調に進みお昼前には終えることが出来た。早番のSさんは昼飯を後にして、早速道行く人達にトラメガによるアピールを始めた。

歩きながらおしゃべりをしている人達には馬耳東風のようであったが。     2時半過ぎには右翼の街宣車がけたたましくやって来て経産省・外務省の周りを二周して韓国批判をやって帰っていった。最後に今日のレジェンド・Sさん。何時ものように国会前での抗議の座り込みを終えられて4時半過ぎに来られ早番のSさんと共に最後のアピールをして今日の座り込みを終えました。

追加。今日はカンパとして大きなお札を頂きました。カンパしてくれた人は、私がテントニュースを渡そうとしたら何時も福島民報を読んでいるので分かっているので❗と言って足早に帰られた。福島在住で何かの用事でこちらに来て、経産省前を通られたようです。我々の旗を見てカンパせずにはいられなかったのでしょう。有難い事です。(保)

フランシスコさんの発言をどううけとめたか 11月26日(火)

昼前から小雨が続いて、気温は朝から7度、8度、9度Cと冷え込む(これは朝のテレビでの予報)。昼の12時前に経産省前のセッティングが終わり、とりあえずは風もなくいい具合ではあったが、昨日の東京や先週の経産省前に比べて格段に寒い。

外務省方向に眼をやると、国会前の通りには白と黄色の二色の旗が「日の丸」と並んで飾られている。4日間にわたるフランシコさんの来日に合わせて飾られたと思われるものでした。原爆、核兵器だけでなく、原発についてまで日本政府に直言し、「効率や秩序を優先せずに、弱者を!」と主張したフランシスコさんの発言を、安倍はともかく「令和」の天皇はどう受け止めているのだろうか。そんなことを考えながら小雨の中を座っていると、背後(車道側)で車が通過するごとに大きな音がする。車道を覗いてみるとそこには弁当のおかずを始めとして、空き缶、ペットボトルなどが散乱、とりわけて大きな音の原因はペットボトルが車輪に踏まれて潰れた音だった。

2時を過ぎると雨も小降りになり、いつもの交代メンバー2人も到着し、私は速やかに帰還しました。(O・E)

今日は座り込み3000日目である 11月27日(水)

12時前、座り込みグッズをセットする時は雨。一日中雨の予報だったがその後はほとんど降らなかった。風がなかったために、そう寒くは感じなかった。

昼過ぎに、浦邉夫妻が裁判のために前を通る。本日が座り込みを始めて3000日になることとお互いに頑張っていることを確認しあう。

しばらくして、Sさんが「3000日」と書いたプリントをつくってきてくれて、机とかパラソルにくっつける。よく3000日続けたね、でも、何といってもテントをあすこに建てたことが第一歩だったね、これからいつまでやることになるのかなどを話す。こういうことがあった。座りこんでいるところの後ろの大通りの端っこに、落ち葉と発泡スチロールの皿、プラスチックのコップなどが散乱していてきたなかったので、経産省の門番(帝国警備保障の守衛)に「箒を貸してください。かかる事情なので、私たちが掃除をするから」と頼んだが、経産省の警備も呼んできて、「箒はない。そういうことはできない。道路は国土交通省だからそっちに言え」などと言う。いやはや、経産省の箒もシュレッダーにかけたのかも?!

朝のニュースで女川原発2号機の再稼働のための計画書案が通った(適合した)と言っていたので、「女川原発再稼働反対」「座り込みをして3000日です」と声を出して訴えた。今日は「東海第二再稼働反対・日本原子力発電本店抗議」集会で、12時からの規制庁前抗議をした人たちは秋葉原に行った。倉田さんもその行動の後、座り込みに駆けつけてくれて、いつものように演説をされた。「今日はいっぱい集まった。原電が漸く抗議の署名用紙を受け取った」言っていた。座り込みの人たちの話題は、「桜を見る会」の腐った政治のことと、ローマ教皇が核兵器廃絶とともに、原発利用すべきではないとはっきりと表明したことだった。(T・I)

防寒対策ししてきたけど寒さはこたえる 11月28日(木)

朝からまた雨だったので早めに家を出る。地下鉄降りてレインコートを着込んで経産省前に着いたらもうYさんが準備中。急いで手伝う。

セットが終わったあと憲法審査会の傍聴をして来たヨーカンさんが到着。

しばらくすると都庁前でビラまきして来た「君が代」解雇させない会のKさんがいつもの美味しい瓦煎餅をもって寄ってくれた。彼女の今の仕事のことなど色々聞いて大変な思いをしている人たちのことを思う。

雨は降ったりやんだりだったが、2時近くなると冷たい風が吹きホカロン貼ったり防寒対策してきたにもかかわらず寒さがこたえた。外国の方が通りがかったのでヨーカンさんがNONUKESと叫んだら戻って来て今日本では原発か幾つ動いているのか?など流暢な日本語で話しかけてきた。

検査で止まっているのもあるけど、許可が下りているのは9基だと思うと話す。そして女川原発の審査が通ったことも伝えた。彼はスイスの人でスイスは日本より原発に頼っている割合が多いこと、でも将来原発ゼロを目指していると言っていた。

やはり世界の原発止めないといけないと思う。その後、時々顔を見せてくれる岩手出身のIさんが来てやはり女川の話になった。彼は岩手だけれど、女川に近いそうだ。そして現地の人たちはあまり原発に関心がないと嘆いていた。

愛媛のHさんからYさんに電話がありテントにミカンを送ってくれたそうだ。土曜日に着くとのこと楽しみです。毎年ありがとうございます。3時過ぎ遅番の人が現れたのでヨーカンさんと私はテントを後にした。(I.K)

雲一つない天気、だが寒い 11月29日(金)

久しぶりに雲一つない良い天気だった。昨日までの天気とは大違い。日差しが心地よい。経産省の敷地の欅の木の葉はまだ緑の色をしている。枯れ葉が落ちてくるのはまだまだ先のようだ。通り過ぎる歩行者もこの久しぶりの晴天にどことなく明るい表情だ。だが、寒い。今日も1月並みの冷え込みだと言う。

座り込みを開始したころは日差しがあって温もりを感じたが,陽が傾いてくるとともに寒さを感じるようになった。持参したポットのお茶を飲んで身体を温める。今日は千葉訴訟の会の裁判があったそうで、傍聴者が大勢我々の前を通って行った。報告集会が虎ノ門方面で開かれるそうだ。iさんも参加されるそうで千葉の人々とともに報告集会に向かった。

3時からは日本祈祷団四十七士(jks47)の祈祷会が開かれた。月1回の例会である。あれだけの甚大な原子力災害を引き起こしてもなお、原発再稼働を目論む原子力村や、経産省に対して怒りの念仏をぶつけるjksjks47。黒装束をまとい、念仏を唱え太鼓を打ち鳴らして糾弾するjks47。霞ヶ関の官庁街に怒りの念仏が響き渡る。私たちi座り込み者も一緒になって太鼓を打ち鳴らし念仏を唱える。

4時からは文科省前での、朝鮮学校へも無償化を即時適用せよ!の抗議行動に参加する。今日は朝鮮中学校の生徒が多数参加していた。そして、千葉訴訟の会の人々も大挙して参加し、日本人の参加が50名は超えていたのではないだろうか。心なしかビラの受け取りもよくなってきたように思える。何としても日本の世論を変えなくては無償化が実現しないだろう。諦めずに頑張るしかない。(S・S)

冷たい空気、溢れる怒り、反原発の熱気!  11月29日(金)

天気はいいけれど空気が冷たい。この冬初めて靴下を履いたら通りがかりの公安他何人かが私をからかう。祈祷を聞き、阻止ネットリーフを通行人に配り、文科省前の抗議行動に参加し、経産省前に戻って抗議行動。次のことが話題になった。

経産省(資源エネルギー庁)へ申入書を用意したが、先方が上司と(どのように対応するかを)相談する必要があると、受取りは来週延ばし。Hoさんが聞いたドイツから日本に来ていた方からの話、ドイツでは経産省前テントひろばの運動が良く知られている! そう言えばドイツ人記者が提供してくれた独語で書かれた日本の反原発運動紹介本を思い出した。

木内みどりさんが亡くなった前日11月17日にテントに来ていたギターを弾くダミアンさんが亡くなっていた。連れ合いさんから次のメッセージが届いていている。

 

ダミアンの連れ合いです。村上・ダミアン・勝は11月17日他界しました。

「彼は限りなく魅力的な人でした。愛情深く強くて正直で繊細な人でした。深刻な病気とも戦い抜いて信じられないような復活を何度もみせてくれました。今は全てから解放され安らかに眠っています。どうか時々彼のことを思い出してやってください。彼の思いが広がって次世代に引き継がれていきますように。お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。」

さらに、関電原子力マネー還流問題の告訴人は既に2500人を超えた、院内ヒアリング集会で経産省に訴えた結果日本原電がやっと署名を受け取った、関電でリレーデモが行われていて12月8日には関電本店包囲行動がある、森友・加計・桜と安倍政権打倒、などなどの厳しい抗議の声を経産省にぶつけた。首相官邸「裏」でも安倍はやめろと訴え続け、一方経産省本館前では「峠の茶屋」が夜9時頃まで行われて交流を深めた。

(K.M)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その128

トリチウム等不完全処理水856兆ベクレル超を海に流すな、東電福島第二原発に保管せよ!

~原子力マフィアのトリチウム等放射能汚染水の海洋への垂れ流しを許さない~  2019年11月28日  木村雅英(経産省前テントひろば)

11月18日(月)に「資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 原子力発電所事故収束対応室」が「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第15回)」を開催した。これを受け、同日にNHKが「海洋または大気に放出か トリチウム水処分 近く提言まとめへ」と報道した。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191118/k10012181751000.html

NHK報道から

◆ 福島第一原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどを含む水の処分方法について、国の有識者会議では海洋か大気に放出する案を中心に今後、議論が交わされる見通し

◆ 構内のタンクには現在およそ117万トンの水が保管され、毎日170トン前後、増え続けている

◆ 先月末時点の(10月まつ)貯蔵量117万トンの水に含まれるトリチウム量は856兆ベクレルと推定

◆ 福島の事故前、国内すべての原発から海に出ていたトリチウムの1年間(5年平均)の量の2.2倍

◆ 有識者「まだ未知の状況。かなり慎重に議論しないといけない」

国の有識者会議の会合のあと、委員を務める福島大学の小山良太教授は「技術的、科学的にできることはわかってきたが、実際には社会や地域、あるいは海外でどういう影響が起きるのか、まだ未知の状況にある。地域の産業の復興がようやく進んできている段階でもあるので水を海などに放出し、処分するというのはかなり慎重に議論しないといけない」と話し、風評被害の影響を含めてさらに議論を深める必要があるとしています。

また、経産省は11月21日に「東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の現状に関する在京外交団向けの説明会」を開催し、世界にも海洋放出に理解を求めた。

https://www.meti.go.jp/press/2019/11/20191121001/20191121001.html

ここでも、今迄世界中でトリチウム汚染水を海に流している図を示して、福島でも海洋投棄していいじゃないかと言わんばかりの説明。核実験や原発で海を汚し続けている証左なのに。

私は東電福島第二原発敷地(以下、ニエフ)に保管することを提案する。

イチエフ敷地にタンクが一杯で2022年夏には満杯になるから海洋放出をと経産省も東電も訴えるが、なぜ東電の敷地でイチエフから12km南に位置する福島第二発電所に持っていかないのか? ニエフは廃炉が決まっており、敷地面積が147万㎡もある。トリチウムは半減期12.3年であるし、東京電力もニエフの敷地を活用することの有用性を否定しなかった。

海洋放出する前にトリチウム以外の放射性物質について告示濃度比総和1を下回るまで二次処理する方針としているが、だったら二次処理水をニエフに運んで新しいタンクに保管すればいいではないか!

 

経産省への申し入れ書

経済産業省 経産大臣 梶山弘志様、副大臣 牧原秀樹様、松本洋平様、経産省の皆様

資源エネルギー庁 長官 髙橋泰三様、次長 平井裕秀様、資源エネルギー庁の皆様

原子力発電を直ちにやめよう!

1 原子力マネーの闇を明らかにしてください!

2 イチエフの廃炉・汚染水対策を抜本的に見直してください!

3 「原子力発電はクリーン」は大嘘、「原子力発電は死の灰を製造する」  !

4 トリチウム汚染水(トリチウム未処理放射能汚染水)を海に流してはいけません!

              2019年11月29日 経産省前テントひろば

私たち経産省前テントひろばは、2011年9月11日に経産省の一画にテントを建てて住み続け、経産省に脱原発を訴え続けてきた。不当にも2016年8月21日にテントを撤去されてからは、経産省本館前で毎日座り込んで原発推進を止めろと訴え続け、毎週金曜日の夕刻には本館前で抗議の声を届け続けている。

残念ながら、私たちの想いは未だに経産省・資源エネルギー庁に通じない様だ。

東電福島第一原発は、放射能汚染水のコントロールもブロックもできず、デブリの状況把握もできず廃炉への道も全く先が見えず、作業労働者に被爆を強いている。住民にがんや心臓病などが多発しているにも拘わらず被害者の救済も補償も被ばく防護も全く不十分なまま、被害者に高線量地域への帰還を強いている。正に棄民政策がなされている。

さらに、11月6日の原子力規制委員会定例会議の議題3「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に係る規制事務所の気づき等について」で福島第一原子力規制事務所長の報告では、現場の状況が人出不足・余裕不足・業務管理不可でトラブルを属している。

一方、全国の電力事情もイチエフ事故後に様変わり。再生エネルギーの普及と蓄電技術の進歩、送配電技術の進展で、原発が無くても電気が足りているばかりか、昨年の北海道地震における大停電、本年の千葉県における大風雨被害による大停電は、大電力会社による集中型電力供給の弊害を明らかにした。

さらに、本年9月に公表された関西電力の原子力マネー還流問題は、嘘と金と暴力で地方に押し付けてきた原子力発電の闇をほんの一部であるが明らかにした。さらに、月刊誌「選択11月号」における原子力規制委員会田中俊一前委員長の「日本の原子力政策は嘘だらけでここまでやってきた。」との発言は、脱原発を訴えてきた私たちの主張の正しさを証明している。

そう、多くの雑誌の特集に見られるように、もう原子力の終焉の時が来ている。

経産省でさえも、「第5次エネルギー基本計画」で「原発依存度の可能な限りの低減」とうたっているではないか。今原発依存度をゼロにすることが可能だ。

直ちに原発ゼロを実現するよう強く要望する。

そのためには、まずはトップが全く信用できない関電が稼働させている高浜3,4号機と大飯3,4号機を直ちに止めることを強く訴えます。

またイチエフに貯まっているトリチウム未処理放射能汚染水を海に流してはいけません。

 

経産省前テントひろば

〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F、070-6473-1947、

メール:tentohiroba@gmail.com、http://tentohiroba.tumblr.com/

関西電力の原子力マネー不正還流告発人になってください

関西電力の原発マネー不正環流・告発人が2509名になりました。(成果)

申し込みの締め切りが延長になりました。

12月8日(日)まで募集致します。

まだの方はお早めにお申し込み下さい。

書類送付先住所

〒910-0859 福井県福井市日之出3-9-3 反原発県民会議気付

「関電の原発マネー不正還流を告発する会」

TEL 0776-25-7784 (会費:1口 500円)

申し込み方法と必要書類(申込書・委任状)はこちらを

http://kandenakan.html.xdomain.jp/

 

福島原発被害東京訴訟 12月4日(水)10時30分~

第2陣【3次訴訟】第6回期日及び報告会

2019年12月4日(水)10時30分~ 地裁103号法廷

報告集会 11時~13時 弁護士会館5階502号

12月4日(水)第75回東電本店合同抗議 18時30分~

場所;東電本店前 たんぽぽ舎・テントひろば他

12月6日(金) 経産省前抗議行動 17時~18時

官邸前抗議行動【反原連】は6時30分から

11月23日(土)~12月8日(日)「老朽原発動かすな!リレーデモ」

高浜原発から関電本店まで200㎞16日間

11月13日(土)12時出発集会―高浜原発先展望所集合ゲート前まででも

12月8日(日)関電包囲大集会 14時関電本店前